網走-東京殺人カルテ
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
網走-東京殺人カルテの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
由良三郎氏は1921年生まれの元医師である。であるから、戦後直後の医療現場の様子が詳細に描かれている。彼の作品を3冊読んだ。それぞれ興味深かったが、一押しはこれ。 主人公の若き医師は、当時子ども持つ親に恐れられていた「日本脳炎」のワクチン製造のため、身もふたもない言い方をするなら人体実験をするために網走の刑務所を訪れる。そこで助手を務めた青年の人柄から冤罪を確信し、彼のために奔走する。 トリックの点では取り立てて新しいわけではないので、ミステリーとしてよりは戦後の日本のことに興味のある方にお勧めしたい。煙草は「光」「新生」、証拠品のテープは当然オープンリールだ(お若い方にはわかるかな、これ)。外食券がないと外で蕎麦も食べられない時代を、なぜか懐かしく感じる自分に戸惑う。 さて、トリックの方だが、実は詳細な記述があり、「殺人」よりは「自殺」に役立ちそう。意外に身近に大量にあるものなので、いつか実行しかねないという怖さがある。 ついでに言うと、解説が異色の直木賞作家、森田誠吾氏である。もうかったような気分。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|