爆弾テロに巻きこまれ、記憶を失った報道カメラマンのグレイ。彼のもとへ、かつての恋人を名乗るスーザンが訪ねてきた。

「地球市」と呼ばれるその世界は、全長1500フィート、七層から成る要塞のごとき都市だった。

北イングランドに赴いたジャーナリストのアンドルーは、彼を呼び寄せた女性ケイトから思いがけない話を聞かされる。

孤独なセールスマンの青年エドワードは、自社の新製品売り込みのため、大科学者の秘書アメリアの面識を得ようとする。

時間勾配によって生じる歪みが原因で、精緻な地図の作成が不可能なこの世界は、軍事的交戦状態にある諸国で構成されている「北大陸」と、その主戦場となっている「南大陸」、およびその間のミッドウェー海に点在する島々「夢幻諸島」から成っている。

地球=アルファ星系の星間戦争はとうに終結していた。

目的も知らされず、未開の惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。

三千万人のファンから愛されるマルチタレント、ジェイスン・タヴァナーは、安ホテルの不潔なベッドで目覚めた。

1999年英国、著名な歴史ノンフィクション作家スチュワート・グラットンのもとに、第二次世界大戦中に活躍した空軍大尉J・L・ソウヤーの回顧録のコピーが持ちこまれる。

2114年、ストレイター大佐による道徳再生運動の結果、世界は小型ロボットに監視される管理社会となっていた。

この町でその男の名を知らぬものはいなかった。レイグル・ガム。

アフリカの癩病院副院長であるサンダースは、一人の人妻を追ってマタール港に着いたが、そこからの道は何故か閉鎖されていた。

江戸川乱歩の造語である“奇妙な味”は、ミステリにもSFにも怪奇小説にも分類不能の、異様な読後感を残す小説を指す。

辺境の惑星で処女懐胎したライビス・ロミーは、聖なるものの導きで邪悪なゾーンに覆われた地球へ向かう。

太陽系を遠く離れた惑星サーゴンでは、およそ時代おくれな奴隷市場が開かれていた。

どこからともなく供給される麻薬、物質Dがアメリカ中に蔓延していた。

四半世紀の時を経て書き続けられた、泥棒探偵バーニイ・ローデンバーシリーズの最終巻が遂に刊行! 相棒キャロリンとの小粋な会話や、愛猫ラッフルズ、悪徳警官レイも健在。

星間戦争に敗北し、ガニメデ人に占領された地球。だが人類には希望があった。

『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

わたしはP・K・ディック、SF作家である。わたしの親友のニコラスが、ある日神秘体験を得た。

医師パーソンズは突如として25世紀の北米へ時間移行した。

世界を二分して終わりなくつづく核戦争。

20年以上続いた核戦争が終結したのち、人類は世界連邦政府を樹立し、重要事項の決定をコンピュータ“ヴァルカン3号”に委ねた。

「あなたは誰?」と、無数の鳥が啼く―望まない結婚をした娘が、「白人の墓場」で見た熱帯の幻と憂鬱。自伝的小説、本邦初訳。

人類の中から突然変異的に現出した超人たち、〈新人〉と〈異人〉の前に、60億の人間はとりえのない〈旧人〉として支配されるしかなかった。

ある日故郷へ戻ってみると、そこは街並も住民も見覚えのない見知らぬ街になっていた。

地球人類は星間戦争に敗れタイタン人に統治されている。

落ちめの弱小電子オルガン業者が、起死回生の策として打ち出した新商品。それは精巧な模造人間の製造だった。

アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。

大学の実験室で、化学の実験中の学生が毒ガスを吸って死亡する。

保安警察の捜査官がカーニヴァルで出会った奇妙な占い師。

あらゆるものが退行し朽ち果てていく。

奇才ディックの初期傑作短編集。

火星人との戦争で人類はかつての豊かな生活を奪われた。

過去への旅が可能となった未来、時間局が設置された。部局はふたつ。

2055年。地球は国連事務総長モリナーリをトップに星間戦争の渦中にある。

核戦争後の地球、人間とミュータントの世代交代をテーマにした「訪問者」、パラノイアの狂気を描く「スパイはだれだ」、中国との戦争に敗れ、奇妙な宗教が支配するようになったアメリカを描く「輪廻の車」など、初期作品から晩年の作品まで、日本未紹介の短編を10編収録。

テレポート装置の発明で、人類の他星系への植民が始まった。