ライズ民間警察機構(テレポートされざる者)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ライズ民間警察機構(テレポートされざる者)の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「紛失した原稿」も発見されたことだし、ここはひとつ「他人の手の入っていない」最初の発表時の『完全版』に戻して再刊してもらいたい。この「ライズ民間警察機構」版では「テレポートされざる者」(サンリオSF文庫版)第1章の、主人公がハエ型借金取りに追い回される(とても切実な)シーンが無くなってしまっている。つまり「ライズ~」版は『完全版』ではないのである。章立ても(ディックの意思かも知れないが)なんかおかしいし…。(「解説」に詳しく書かれていますけどね) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原題は、ライズ インク。いかにもディック的なタイトルだ。集合体は嘘をつく、それを会社の名前にしてしまうとは。。全然世の中を信用してなかったんだなとしか思えないパラノイア的な感覚。抑圧された登場人物達。多くの民間人がユートピアに嬉々として旅立って行った後に、その目的地から故郷の家族に送られて来た彼らの手紙には、誰かの手によって書かれたとしか思えない嘘の内容が。。陰謀を暴こうと必死でじたばたする金に困った主人公。常に魅力的な女性に振り回されるところ。めちゃくちゃなプロット。いい加減な展開。後半はもうあまりにもシュールで絵が分からない人がピカソの絵を分ろうとする時の気分。まさしくディックで、彼の数ある作品の中でも一番未完成かつ欠落部分が多いが、多分この上なくディックの世界を良く表している作品に思えるのですが、いかが? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原稿の紛失などの逸話がある、作者の死後発表作だ。ゴシップ的な話題を抜きにしても、そのプロットは非常に卓抜していると思う。テレポートを素材に、楽園と言われる一方通行のテレポート先を目指す人々と、それに懐疑的な人たちを巡る一種のミステリとしても楽しめる。 ディックならではの痛烈な皮肉が含まれた傑作の一つだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
解説記載の、本作品成立までの経緯でもわかるとおり、各部分部分が書かれた時代がまるで異なるため、全体としての統一感が大変損なわれている。ディックは作品がいつも多少破綻しているところが面白いと言われたりもするが、この作品くらいまで行くと、ちょっと読んでて苦しい。 逆に言えば、この作品が気に入ったのならば、大概のディック作品は楽しめるに違いないという明るい未来(?)も待っている。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|