「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

リストラ直前の中年男、駆け出しのシナリオライター、離婚目前のキャリアウーマン、本命になれない30歳のOL―。

ミス・ユニバース日本事務局で働く由希のボスは、NYの本部から送り込まれた美の伝道師エルザ。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。

高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。

カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議な話を披露し合うことに。

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

ぼんやりした不安と不満を抱え、それでも平凡に暮らしていた三人の女性が、突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう。

抱かれたい。触れられたい。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。

普通の高校生だった「ぼく」、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだった。

この不幸は、いつまで続くのだろうか―。平凡な結婚生活の先に待っていたのは、思いもよらぬ夫からの暴力だった。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。

プロ選手を目指す少年たちの最前線を描く! 小学六年生を対象としたJ2のジュニアユースのセレクションに臨んだ月人は、本来のポジションは、フォワードだった。

どこに行っても喫煙者には肩身の狭い時代になった。

森山健吾は、生きていれば二十歳になる息子の墓前に、長らくボランティアコーチを務めた少年サッカークラブを去ることを報告した。

ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。

警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。

拉致監禁。両手親指切断。

出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。

船岡山で女の死体が発見された。京都府警の若き刑事・田村は捜査の最中、口は悪いが美しい土産物屋の未亡人・月寺松葉と出会う。

三雲華(みくも・はな)は恋人の桜庭和馬(さくらば・かずま)の家に挨拶に行くこととなった。

広告代理店に勤務する薫と乃梨子は、同期入社。仲はよいが相手と自分を比べずにいられない微妙な関係。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

事故で母親を亡くし、児童福祉施設に引き取られた志場崎安那は、赤毛のアンに憧れ、明るく生きていた。

想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている! 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。

田舎暮らしの夢を叶えた父が遺してくれた「海が見える家」で暮らす文哉。

ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。

主婦の小浜芳美は、新宿でかつての同級生、一柳貴和子に再会する。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

感じる、圧倒的ノスタルジー――。 手探りでも懸命に未来を探した、「あの頃」が蘇る! 1981年、札幌。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

まじむの事業計画は南東東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩。それが、警察学校だ。

大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。

7月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。

父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。

結婚して数年。自分たちには子どもができないようだと気づいた歯科受付の敦美。