武上希美子は中堅老舗出版社の編集者、三十一歳。元気な祖母と二人暮し。

手妻と太神楽。寄席・神楽坂倶楽部には謎がいっぱい 華麗な手妻を披露する美貌の母娘。

人情あるところに事件あり。浅草の介護現場は謎だらけ!新米ヘルパー・淳が、往年の名探偵・成瀬老人の助けを借りて謎を解く。

二つ目・寿笑亭福の助は、かつての弟弟子が故郷で開く初の独演会のため『芝浜』の稽古をと懇願される。

高座で「罠」を打ち返し、怪談噺で謎を解き、ついには「あの人」を引っ張り出して…動き出す木彫りのねずみ、落語競演会で仕掛けられた「陰謀」学校での「妙ちきりんな事件」と義兄の結婚問題、そして師匠と十五センチの謎と駐車場で見たもの、これがあんなでそんなことに…。

怪しい手品師、狙われる老落語家、師匠いわくの山間の宿…。謎に合点し落語で披露、笑いあり涙ありの人気シリーズ第4弾。

仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた! ミステリ専門店でバイト中の女探偵葉村晶は、元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。

フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。

亮子の夫は落語家・寿笑亭福の助。彼と出会うまで落語と縁のなかった亮子も、最近では噺家の女房らしくなってきた。

2058年4月、上海大学で20世紀の探偵小説を研究していたユアン・チンルウは、国家科学技術局から呼び出される。

編集者・武上希美子、三十一歳。

理系女子・桐野真衣、科学を武器に謎に挑む! アジアからの出稼ぎ青年の冤罪を科学捜査で晴らそうとする真衣たちは警視庁を悩ます連続殺人に挑む羽目に。

知り合いの茶会に招かれた山桜亭馬伝の妻亮子。

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。

平凡なサラリーマンの「ぼく」こと海老野が勤める会社の近所に、突如できた小さな美術館。

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。

正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省新米女性一般職・水鏡瑞希(みかがみみずき)。

落語と推理小説は昔から深い縁があった。

真以は恋人の南野刑事との久しぶりのデートに心をときめかせていた。

「殺人ビジネス、始めます」「新規開業につき、最初の三人までは特別価格30万円」―胸にアイスピックを突き立てられた男の口には、赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。

予期せぬ方向へ向かった二つの事件が、落語のちょっとした一言から結びついて「合点」した表題作、見知らぬ人からの遺産話から広がる「とんでもない」結びまで、ミステリ度増し増しの中編二話を収録。

βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。

小説家の端くれ・緒方司貴のもとに遠野から謎の宅配便が届いた。

高座に上がった先輩が、突然演目を差し替えた理由とは?水泳部と水球部の抗争になぜかオチケン(落語研究会)が関わることに?大学入学早々、落語にまったく興味がないのに、廃部寸前のオチケンに入部させられた越智健一。

長野県から警視庁へ出向した御子柴刑事。

古典落語の名作「黄金餅」を彷彿とさせる怪事件が雪の東京で発生した！　落語界の大看板にして名探偵・八代目林家正蔵が謎に挑む痛快落語ミステリー第二弾！

中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。

東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。

七尾究一郎は、おとり捜査も許されている厚生労働省所属の優秀な麻薬取締官。

祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック。

伝説的映画監督の大森が、新作『災厄の季節』を撮る!若き助監督・宮藤映一も現場に臨むが、軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲には難敵ばかり。

人の家の不幸に群がって、あなたは恥ずかしくないんですか?週刊誌は、空振りやムダの積み重ねで出来ている。

大相撲力士の斜麓山は稽古よりもミステリーが大好き。

落語に興味がないのに、オチケン(落語研究会)に入部させられた越智健一。

絵画に描かれた巨大な歓喜仏に抱かれ、臨死体験者・磯村澄子は死んだ。奇妙な衣裳に極彩色の化粧、そして額に描かれた第三の眼。

大学に入学早々、廃部の危機に瀕したオチケン(落語研究会)に無理やり入部させられた越智健一。

「ひとごろし、がんばってください」中年男、老人、モヒカン男は幼い字の手紙を読むと人を殺し、遺体を水に沈めた。

完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えたのは、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。

少女たちはどこに消えたのか？ 家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受けた私は、彼女の周辺に姿を消した少女が複数いることを知る。

正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。

無人島とはこれまた古風な―とは言い条、お得意ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店“北斎屋”の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。

テレビやラジオで落語が親しまれ、大看板と呼ばれた一流の噺家たちが芸を競った昭和五十年代。

生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

一枚の絵が「もし贋物なら、見た瞬間、苦味を感じ、本物なら甘みをおぼえる」という天才美術コンサルタント・神永美有が、短大の美術講師・佐々木昭友と二人で鑑定にまつわる五つの難題に挑戦。

外務省職員が犠牲となった轢き逃げ事件。ただちに犯人として危険ドラッグ常習者が逮捕される。

老眼、腰痛、高血圧。

繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。

吉祥寺のコンビニでアルバイトをして暮らす“おれ”(バツイチ・息子あり)は、家事を終えると夜な夜なバーに繰り出す。

いつものようにアルバイト先のコンビニに出かけようとしていると、日本で一番会いたくない男、警視庁の工藤が訪ねてきた。

フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。

真打ち昇進を目前に控えた二つ目・佃家花蔵が、高座で「一眼国」を熱演中に、酔客に片眼を殴打される災難に。

感じる、圧倒的ノスタルジー――。 手探りでも懸命に未来を探した、「あの頃」が蘇る! 1981年、札幌。

妖怪の集まるところに笑顔あり！　笑って泣ける、平成あやかし譚―― 作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘」。

葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。

胸には警察手帳、手には高座扇!?　噺家に憧れ弟子入り志願までした過去を持つ平林定吉も、いまや神楽坂署のベテラン刑事。