ザ・スイッチ
- 誘拐ミステリ (101)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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レナードの作品にはある一定のテーマパターンがあって、その1つには夫婦関係というものがある。『マイアミ欲望海岸』では既に夫婦という関係が失われた後で、その呪縛に縛られる未亡人が物語の中心だったが、外から見るには何不自由ないと思われる夫婦、家族の間は実は冷え切っていて、そこに非日常性、つまり事件が介入することで今まで知らなかった自分、もしくはかつてそうであった自分を取り戻す、というのが隠れたテーマになっている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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エルモア・レナードを読んだのは大昔です。村上春樹の新訳なども出ているようなので、どんな作品を過去に読んだか確認してみました。 作品数としては結構あったのですが...そして結構好きだったから何作も読んだはずなのですが、明確に細部まで思い出せるのはこの作品だけでした。 クライムストーリーとしてはかなり小ぶりと言えるかもしれませんが、その分破綻がないし、土地や生活環境の空気感もわかりやすい。レナードとしては小粋な作品の部類に入ります。 特に、私が以前読んだ時点でも時代的にちょっと古いかなと思うものが多かった中で、この作品はストーリーが小体なので、設定の古さを欠点ではなくただのバックグラウンドとして受け入れやすかったという点が大きいです。 というわけで、今から新しくこの作家の古い作品を読みはじめるなら、これからスタートするのは悪い選択ではないと思います。 | ||||
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冷め切った関係にある不動産屋夫妻はそれぞれが別のスポーツに熱中するという形で不満の爆発を抑えていた。ところが、そんな状況の最中に妻が前科者たちに誘拐され更には多額の身代金要求まで来た時に夫は…。本作はデトロイト・ハード・ボイルドの巨匠E.Leonardによる誘拐モノの一角を成す作品です。同じ誘拐モノで、しかも同じく妻を誘拐された夫の姿を描いた『52 PickUp』に比べるとやや劣りますが、それでも夫の愛人や隣人夫妻を巻き込む不動産屋夫婦の醜悪な小細工の数々にはユーモアが利いており、それなりに楽しめる娯楽作に仕上がっています。ラストのブラック・ユーモアにも典型的にLeonardらしさが出ており好感が持てます。 | ||||
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