(短編集)

奴隷小説

登録されているタグ

※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が載っている参考書籍】

オススメ平均点

6.00pt (10max) / 1件

3.33pt (10max) / 3件

Amazon平均点

3.26pt (5max) / 19件

楽天平均点

3.50pt (5max) / 32件

みんなの オススメpt 自由に投票してください!!

0pt

サイト内ランク[]

D

ミステリ成分[] この作品はミステリ? 自由に投票してください!!

↑現実的

0.00pt

83.00pt

←非ミステリ

0.00pt

ミステリ→

33.00pt

↓幻想的

初版刊行(参考)
種別
短編集
閲覧回数
1,631回
お気に入りにされた回数
1
読書済み登録回数
6
このページのURL

あらすじ

2017年12月05日 奴隷小説 (文春文庫)

長老との結婚を拒んで舌を抜かれた女。武装集団によって拉致された女子高生たち。夢の奴隷となったアイドル志望の少女。死と紙一重の収容所の少年…人間社会に現出する抑圧と奴隷状態。それは「かつて」の「遠い場所」ではなく「今」「ここ」にある。何かに囚われた状況を炸裂する想像力と感応力で描いた異色短編集。(「BOOK」データベースより)

評判

奴隷小説の評価:

6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

奴隷小説の総合評価:

6.50/10点 レビュー 20件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(6pt)

次作のためのアイディア集?(非ミステリー)

雑誌掲載の7作品を集めた短編集。
どれも、桐野夏生らしいといえば言えるダークな世界を描いた作品であるが、次の長編作品のための習作のような物足りなさがある。
桐野夏生作品はすべて読破したいという方以外にはオススメしない。

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.19
(2pt)

読むのがしんどい

作者さんの他の本が面白かったので読んでみましたが、
6割くらい読んで挫折しました。
どの話も最後にオチがないというか、スッキリしないし、やや表現がグロい。
入り込めない。
せっかく買ったからなんとか残りも読みたいですが、後味悪くて無理かも。
奴隷小説 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 奴隷小説 (文春文庫)より
4167909723
No.18
(3pt)

我々は奴隷だ。

桐野夏生さんの本です。
「雀」「泥」「神様男」「REAL」「ただセックスがしたいだけ」「告白」「山羊の目は空を青く映すかDo Goasts See the Sky as Blue?」の短編がおさめられています。
どれもが、物理的・精神的にとらえられていて、「奴隷」という感じの小説群でした。
また、時代や視点人物も変わり、さまざまな「奴隷」からの視点、というのが大切にされているのかもしれません。

我々は自由に生きていると思っていますが、ただ、とらえようによっては、我々は「奴隷」なのかもしれません。
そういうことを感じさせてくれる短編小説群でした。
ただ、いささか、キツい表現もありますので、精神が弱いときには読むべきではないと思います。
奴隷小説 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 奴隷小説 (文春文庫)より
4167909723
No.17
(4pt)

おもしろい

おもしろかった。
寝る前に読んだが、どんどん読めてしまい、なかなか眠れない。

世界が異なるため、怖くて眠れないとか、トイレにいけないとか、そういう怖さではない。
奴隷小説 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 奴隷小説 (文春文庫)より
4167909723
No.16
(5pt)

クラリス 子羊たちはもう鳴き止んだかい

7編の短編はいずれも仏教でいう愛着、または愛執の物語と言えます。全ての短編で、誰かや何かを(しばしば永続的に)自分の所有物と思い込み囚われてしまうために、異なる立場の間で自由の不均衡が生じています。本書タイトルにある”奴隷”とは、抑圧される側の奴隷状態を表すとともに、抑圧する側もまたまた愛執の奴隷になっている事を象徴していると感じました。レビュータイトルは「羊たちの沈黙」のクラリスが幼い頃に殺されてしまった子羊に囚われ、トラウマの奴隷になっていた所をレクター博士に見透かされ、後々アンダーコントロールになっていった所からつけました。

本書を読もうとしたきっかけは、本書の一編「神様男」です。

売れない地下アイドルメンバーの母親の目線で、アイドルコミュニティの異様さが描写されています。うさんくさい地下アイドルの一員となった長女は、輝かしいアイドルになる事にガチガチに囚われており運営プロダクションに言われるままお金と時間を巻き上げられています。直接お金を出すのは長女の母ですが、彼女もまた娘への即時的な愛情に囚われているようです。とあるアイドルの合同ライブで、母は熱烈な中年アイドルオタク=神様男と出会います。彼は長女のグループ単推しというわけでなく、横断的に多くのアイドルを見ているようです。

神様男のような自称アイドル評論家は実際に生息する生き物で、昨今のグループアイドルの活動としては定番となっている握手会において、頼まれてないのにアイドルにダメ出しや説教する生態があります。年端のいかない少女達からすればそれでもお客様である事に違いないため、クソみたいな戯言を延々聞かされ、泣かされたりしながら神様男たちに謝意を述べたりするそうです。不快な思いをするアイドル自身も、これを自分の夢のためと信じて耐え忍ぶ事が正しいと思ったりするそうで、彼女たちも神様男も思考停止して奴隷である事にどっぷりつかっています。

あくまで神様男はドルオタの一部にすぎませんが、自分がアイドルを育成する神様だという妄想に囚われアイドルを奴隷扱いしている事に気づかず、本人としてはアイドルの成長のためによかれと思い愛情をもって接していると錯覚する連中がこのコミュニティには一定の割合で存在します。こういうお金を払うだけで他者にマウント取れると思い込む欺瞞に満ちた連中の気の弱さや無責任さ、薄っぺらさが、神様男の一人称を「僕たち」にすることで的確に表現されています。主語を大きくする人間が自分の言葉に責任持つわけがありません。

私は先日、生まれて初めてアイドルグループを応援するようになって、初めて恋愛スキャンダルによるメンバーの卒業を体験し、アイドルコミュニティの異常さを目の当たりにしました。なぜ(多くの)ドルオタは一方的にアイドルに恋愛を禁じ、ルールを破ったアイドルを追い詰めるのだろう、そのアイドルが炎上で深く傷ついてもひとりの女性をぼろぼろにした事に責任を感じないのだろう、と不思議に思い参考文献の1冊として本書を読みました。アイドルを我が物にしたいという愛執と、奴隷状態に対し「そういうものだから」と思う(アイドルと神様男じみたドルオタ両者の)思考停止が、この異常さの原因だろうと推測しています。

仏教では、愛執は悟りを妨げる原因のひとつに数えられます。仏教的に正しいアイドルの応援の仕方はあるのでしょうか?アイドルそのものを認めない、というのは違うと思います。あってはならないという考えに凝り固まってはならないはずです。理性をもってアイドルを応援して、アイドルに認知されたいからと過剰な投げ銭をすることなく、彼女たちが変化していく事を自然なことと受け止め過度な思い入れをもたない、といったところでしょうか?あまり楽しくなさそうです。
奴隷小説 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 奴隷小説 (文春文庫)より
4167909723
No.15
(4pt)

どうだねクラリス 子羊たちは鳴き止んだかね

7編の短編はいずれも仏教でいう愛着、または愛執の物語と言えます。全ての短編で、誰かや何かを(しばしば永続的に)自分の所有物と思い込み囚われてしまうために、異なる立場の間で自由の不均衡が生じています。本書タイトルにある”奴隷”とは、抑圧される側の奴隷状態を表すとともに、抑圧する側もまたまた愛執の奴隷になっている事を象徴していると感じました。レビュータイトルは「羊たちの沈黙」のクラリスが幼い頃に殺されてしまった子羊に囚われ、トラウマの奴隷になっていた所をレクター博士に見透かされ、後々アンダーコントロールになっていった所からつけました。

本書を読もうとしたきっかけは、本書の一編「神様男」です。

売れない地下アイドルメンバーの母親の目線で、アイドルコミュニティの異様さが描写されています。うさんくさい地下アイドルの一員となった長女は、輝かしいアイドルになる事にガチガチに囚われており運営プロダクションに言われるままお金と時間を巻き上げられています。直接お金を出すのは長女の母ですが、彼女もまた娘へのインスタントな愛情に囚われているようです。とあるアイドルの合同ライブで、母は熱烈な中年アイドルオタク=神様男と出会います。彼は長女のグループ単推しというわけでなく、横断的に多くのアイドルを見ているようです。

神様男のような自称アイドル評論家は実際に生息する生き物で、昨今のグループアイドルの活動としては定番となっている握手会において、頼まれてないのにアイドルにダメ出しや説教する生態があります。年端のいかない少女達からすればそれでもお客様である事に違いないため、クソみたいな戯言を延々聞かされ、泣かされたりしながら神様男たちに謝意を述べたりするそうです。不快な思いをするアイドル自身も、これを自分の夢のためと信じて耐え忍ぶ事が正しいと思ったりするそうで、彼女たちも神様男も思考停止して奴隷である事にどっぷりつかっています。

あくまで神様男はドルオタの一部にすぎませんが、自分がアイドルを育成する神様だという妄想に囚われアイドルを奴隷扱いしている事に気づかず、本人としてはアイドルの成長のために愛情をもって接していると錯覚する連中がこのコミュニティには一定の割合で存在します。こういうお金払うだけで他者にマウント取れると思い込む欺瞞に満ちた連中の気の弱さや無責任さ、薄っぺらさが、神様男の一人称を「僕たち」にすることで的確に表現されています。主語を大きくする人間が自分の言葉に責任持つわけがありません。

私は先日、生まれて初めてアイドルグループを応援するようになって、初めて恋愛スキャンダルによるメンバーの卒業を体験し、アイドルコミュニティの異常さを目の当たりにしました。なぜ(多くの)ドルオタは一方的にアイドルに恋愛を禁じ、ルールを破ったアイドルを追い詰めるのだろう、そのアイドルが炎上で深く傷ついてもひとりの女性をぼろぼろにした事に責任を感じないのだろう、と不思議に思い参考文献の1冊として本書を読みました。アイドルを我が物にしたいという愛執と、奴隷状態に対し「そういうものだから」と思う(アイドルと神様男じみたドルオタ両者の)思考停止が、この異常さの原因だろうと推測しています。

仏教では、愛執は悟りを妨げる原因のひとつに数えられます。仏教的に正しいアイドルの応援の仕方はあるのでしょうか?アイドルそのものを認めない、というのは誤りかと思います。あってはならないという考えに凝り固まってはならないはずです。理性をもってアイドルを応援して、アイドルに認知されたいからと過剰な投げ銭をすることなく、変化していく事を当然と受け止め過度な思い入れをもたない、といったところでしょうか?あまり楽しくなさそうです。
奴隷小説 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 奴隷小説 (文春文庫)より
4167909723

その他、Amazon書評・レビューが 19件あります。
Amazon書評・レビューを見る