蝋人形館の殺人

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種別
長編
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あらすじ

2012年03月22日 蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)

パリの蝋人形館に消えた令嬢、そして発見された死体。娘はなぜ殺されたのか? 瀟洒な装いにメフィストフェレスの冷徹さと知性を隠すバンコランの名推理。本邦初の完訳版。(「BOOK」データベースより)

評判

蝋人形館の殺人の評価:

6.00/10点 レビュー 2件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

蝋人形館の殺人の総合評価:

7.90/10点 レビュー 20件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

あまり面白くなかった

へんな結末

わたろう
0BCEGGR4

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.18
(4pt)

軽視されがちな初期作ながら雰囲気満点の秀作

著者の初期作は評価されることが少ないが、読んでみると雰囲気たっぷりでなかなか面白い。全体的な雰囲気は乱歩的でおどろおどろしい展開となっているが、その中で当時のパリの街の様子がとても魅力的に描かれている。カーはトリックテラーとして有名だが、この作品はトリックやストーリー以上に、作品が醸し出す雰囲気を楽しむのがよい。
蝋人形館の殺人 (1954年) (世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 蝋人形館の殺人 (1954年) (世界探偵小説全集)より
B000JB4JSE
No.17
(4pt)

軽視されがちな初期作ながら雰囲気満点の秀作

著者の初期作は評価されることが少ないが、読んでみると雰囲気たっぷりでなかなか面白い。全体的な雰囲気は乱歩的でおどろおどろしい展開となっているが、その中で当時のパリの街の様子がとても魅力的に描かれている。カーはトリックテラーとして有名だが、この作品はトリックやストーリー以上に、作品が醸し出す雰囲気を楽しむのがよい。
蝋人形館の殺人 (Hayakawa pocket mystery books (166)) Amazon書評・レビュー: 蝋人形館の殺人 (Hayakawa pocket mystery books (166))より
4150001669
No.16
(3pt)

通常の展開

事件の発端から最後まで、期待した通りの展開ではあったが、意外性はなく中庸の評価です。
蝋人形館の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)より
4488118313
No.15
(4pt)

カー独自の様式美を模索している頃の佳作

スタンリー・キューブリック映画『アイズワイドシャット』の中で、素性を隠した男と女のいかがわしい目的の為の、
余計な詮索をすると災いをなす、館の仮面パーティーが出てきます。本作においてパリの夜を牛耳っている、
エティエンヌ・ギャランの経営するナイトクラブもきっとあれに近い、情事の場をセッティングする魔窟なのでしょう。
世間体が大事な上流階級の人間は特に、こんな世界と関わりを持ってはいけない訳で・・・。


酒・シンガー・踊り子・楽隊。ムーラン・ルージュに彩られたジャズ・エイジ達の退廃の街。そこは「表」の顔と、
「裏」の顔が存在している淫楽の空間。そこで予審判事アンリ・バンコランは知ることになる。
オーギュスタン蠟人形館で目撃された後に姿を消した令嬢オデット・デュシェーヌが死体となってセーヌ川に浮かび、
オデットの親友クローディーヌ・マルテル嬢までが刺殺され蠟人形館の中で怪物サティロスの像に抱かれているのを。

令嬢殺しの‶ある伏線〟は最初の数章に張ってあるので再読し確認する愉しみの形は出来ているものの、
カーにとって初期の仕事なのでプロットのダイナミックさよりも、まだまだムード作りのほうが先行している。
のちの傑作だったら怪奇極まる前半のパートを後半の推理パートが切れ味鋭く追走していくのだが。

以前は抄訳ゆえにいろいろ問題があって正当な評価を下すのが難しかった、この長篇。
本書にて初めての文庫化というだけでなく完訳がなされているという。ちなみに、
昭和20年代に妹尾アキ夫が訳したポケミス版と今回和爾桃子が訳した本書、各章のタイトル訳を比べてみる。
◇ポケミス版→◆本書=創元推理文庫版

◇茶色の帽子→◆幽霊は茶色い帽子をかぶる
◇緑の灯影→◆緑光の凶行
◇赤い滴→◆通路の血だまり
◇幻の女→◆幻が現実に
◇秘密クラブ→◆銀の鍵クラブ

◇エステル嬢→◆歌手エステル
◇デュシェーヌ夫人→◆第二の仮面
◇棺のそば→◆棺越しの密談
◇ドミノの家→◆ドミノの家
◇黒い影→◆死の黒い影

◇あの声!→◆赤鼻氏のお道楽
◇クラブへ侵入→◆潜入捜査
◇屏風の陰→◆ジーナの反抗
◇ナイフ→◆ナイフ!
◇二重生活→◆秘そやかな愉しみ

◇死人、窓を開ける→◆死人が窓を押しあける
◇腕時計→◆蠟人形館の殺人者
◇黒いケイプの男→◆正々堂々たる一撃
◇スペイドの三→◆青酸にカードを一枚

カーの原文は同じ筈なのになんでこんなに違いが生じてくるのか、どうにも笑ってしまう。
全ての読者が旧訳本を所有しているとは限らないのでどこが省かれていたのかを解説で丁寧に指摘し、
誰でもわかるようにしてほしい。さらに私はこの訳者の言葉遣いのセンスが気になってしょうがない。
相変わらず和爾桃子が作品のムードにそぐわぬ日本語を時々当ててしまうのには萎えてしまうのだ。


バンコランの相棒であり語り手でもあるジェフ・マールが後半危地に潜入する緊迫した場面での独白で(216頁)、
ドロシー・セイヤーズのハリエット・ヴェインみたいな女性キャラならともかく彼は大のオトコなのに‶おでこ〟なんて言うか?
‶額(ひたい)〟だろ? 英語から日本語へtranslateする時に正しい言葉を選べなければプロではない。
蝋人形館の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)より
4488118313
No.14
(4pt)

カーらしい怪奇趣味と過剰な演出が楽しめる佳作

怪奇趣味ミステリーの大家カーが蝋人形と言う格好のモチーフで描く本格ミスチリ。果たして、不気味な蝋人形を生かしたおぞましい連続殺人や、当時のパリの風俗が趣深い佳作となった。もっとも翻訳であるためか、横溝正史や江戸川乱步のような実感に根ざした恐怖は感じられないが、それは外国文学の宿命で仕方ないだろう。
 本作の特徴として、過剰なまでのミスリードを繰り出した挙げ句の、とても読者には予想出来ない意外な真犯人や、ワトスン役の助手マール君の大活躍、そして名探偵役を超えたバンコランと真犯人の手に汗握るラストシーン、などが挙げられるが、公平に見て演出過剰のそしりは免れないと思う。それこそカーの真骨頂とも言えるのだが。特に、登場シーンが少なくて唐突に出現する感がある真犯人は本格ミステリとしては犯則ギリギリ。やはりある程度出番が多くて馴染んだ人物を真犯人に設定して、読者が推理する余地を残すのが本格ミステリの常道と思うのだ。
 しかしながらいかにもカーらしい怪奇趣味と過剰な演出が楽しめるので、ファンにはたまらない作品だと思う。だにでも向くとは思えないが。
蝋人形館の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)より
4488118313

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