泥棒は抽象画を描く
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
泥棒は抽象画を描くの評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
泥棒は抽象画を描くの総合評価:
9.25/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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この泥棒シリーズも何冊か読んだ記憶であるが、特に本書は、表紙カバーがピエト・モンドリアンを意識したなかなか洒落たデザインだから印象に残っていた。
随分前に読んだ本だからデティールまでは憶えていないが、読み進むうち記憶を辿りつつ面白く読み進んだ。
本書は、表向きはニューヨークの古書店の主だが裏稼業が本職の泥棒バーニィ・ローデンバーものの一冊である。
物語に欠かすことのできない友人のキャロリンや嫌味な刑事レイも含め物語に登場する人たちと交わされる皮肉やユーモアある会話中に、度々出てくる警句が、聖書、ギリシャ神話、シェークスピア、詩人、などなどから引用されていることも物語のエッセンスとなり何度読んでも笑わせてくれる。
この泥棒バーニィ・シリーズは、ローレンス・ブロックの代表作とも言われている探偵マット・スカダーもの『暗闇にひと突き』『八百万の死にざま』などとは随分と趣が異なり、著者の才能の奥深さを伺えるシリーズとなっている。
本書『泥棒は抽象画を描く』は、猫を人質(猫質?)にとった犯人が「身代金の代わりにモンドリアンの絵(色のコンポジション)を盗んでこい!」、と脅迫するという奇妙奇天烈な内容だから「あほらし!読むのやめた!」と思う読者もいるやもしれないが、そこを読ませるのがローレンス・ブロックなのである。
本作が傑作というほどの作品ではないと思いながらも、さすが手練れローレンス・ブロック「あほらしいけど面白い」と、何十年ぶりに楽しく『泥棒は抽象画を描く』を再読してしまいました。
田口俊樹氏の翻訳も先に書いた警句などにも親切な脚注を入れてくれていて読みやすく、真鍋太郎氏の表紙カバーのデザインも印象的であり、なかなかの出来栄えの一冊であると評価したい。