ハートストーン
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古びた屋敷に住む家族の物語。 エドカー・アラン・ポーなどを好きな方にも楽しめそう。 母の死を切っ掛けに、徐々に壊れていく残された3人。 父親と、思春期の姉妹2人。 少しずつ壊れていく過程も恐いけれど、ラストの意外な結末がこの物語の全てを物語っている。 背筋がゾワッと寒くなるラスト。 フランソワーズ・サガンの『悲しみよ こんにちは』を好きな方にもおすすめできる作品です。 | ||||
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分量も少なくさらっと読めました。 青少年むけにもなるかも・・・。 レンデルを読み慣れているとやや物足りなかったのでマイナス1です。 | ||||
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人間の狂気や異常心理の世界を追い続ける英国ミステリー界の新女王レンデルが1987年に著した力作中編小説です。著者の作風はオーソドックスな本格ミステリーのウェクスフォード主任警部シリーズとノン・シリーズの異常心理サスペンスの2つに分かれていて、バーバラ・ヴァイン名義の物を含めると後者のジャンルの方が若干数多く書かれています。本書も著者の得意とする異常心理サスペンスの一編で、かなり陰鬱な気の滅入るストーリーですので万人向きとは行かず読者の好き嫌いが分かれるだろうなと思います。 「その頃わたしは毒を盛ることなど考えもしなかった。」という衝撃的な一文で、少女エルヴィラの一人称による日記が始まります。母アンを癌で亡くしたばかりで大学教授兼司祭の父ルークと妹スピニーと暮らす私は父を偏愛し互いに魂の奥底で理解し合っていると感じていた。町の大聖堂の敷地に接する十五世紀に建てられた古い館に住む一家は、母の死後妹が猫の幽霊を目にして怯える騒ぎがあった物の平穏に暮らしていたが、ある日現われた一人の女性をきっかけとして恐ろしい変化に見舞われるのだった。 主人公の少女エルヴィラはギリシャ悲劇とポーの怪奇な物語を愛して精神至上主義を貫き拒食症で痩せ細って行く非常に危険な状態にあり、父親から相談された再婚の話に同意しながらも密かに結婚相手の殺人を企むのですが、ここから物語が当初の予想を裏切ってねじれて行きます。やがて雪崩れの如く一家に襲い掛かる不幸の連鎖に影を落とすかの様な館の路地にはめ込まれたハートストーンが人間の心臓のイメージを読者に強く印象づけます。著者は最後穏やかに物語を閉じると見せかけて仰天のサプライズを用意し後に更なる大きな悲劇を予感させますので一瞬にして読者の背筋は凍りつくでしょう。本書は推理味には欠けますが異常心理サスペンスの力作として現在入手困難ながら探してぜひ一読して頂きたいと思います。 | ||||
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Ruth Rendellの『Heartstones』(1987年)の翻訳。 ノン・シリーズの中篇であり、訳書も154頁しかない。軽いのりで読み進めていったが、レンデルらしく最後はぞっとするような幕切れ。それにしても、予想もしない結末であった。 ひとつのアイディアで書かれた小品で、じっくり読むようなものではない。むしろ、いったん読み終えた後に再読する必要があるというか。 訳文は上々。 | ||||
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