人狼城殺人事件の怪異に満ちた謎のすべてが、名探偵・二階堂蘭子の冷徹な論理によってついに解き明かされる。

「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。

憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。

カウンター席だけの地下一階の店に客が三人。三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、そして在野の研究家らしき宮田六郎。

今ぼくは第二の人生を送っています。つまりぼくには前世があるのです。

架空の殺人事件をしたて、警察とマスコミがいかにして冤罪を作り出すか告発しようという無謀な計画。

燦然と輝き続けるアンチ・ミステリの雄編、中井英夫『虚無への供物』。当初この作品は塔晶夫の名前で発表されていた。

昭和十六年十二月八日、日本軍が真珠湾攻撃で歴史的成果を勝ち取った直後、空母「蒼龍」に着艦した九九艦爆搭乗員、榊原大尉が不可解な服毒死を遂げた。

天才建築家・藤堂俊作設計の神宮ドーム球場で、二 十九名の死傷者を出す火災が発生。

前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、巣立ちの時を迎えたヒロインは、出版社の編集者として社会人生活のスタートを切る。

日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。

タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。

一般職OL兼名探偵・陶子さんの周りで起こる、不思議な“事件”の数々。月曜から日曜まで、丸の内の一週間は謎だらけ。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。

「世界一異常な探偵」こと四里川陣のもとを訪れた1人の女。

3000年前の殺人事件!?密室状態の洞窟で発見された縄文人男性のミイラは、背中に石斧を突きたてられ、右腕を切断されていた。

御手洗潔の過去・現在 貫き流れる音楽 次々と壊される便器と美女。

維新の騒擾燻る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。

怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。