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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数586

全586件 481~500 25/30ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.106: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

オリエント急行の殺人の感想

非常に有名な作品ですが、予備知識無く読む事が出来ました。メイントリックは途中で何となく分かりましたが、最後まで飽きる事はありませんでした。エンディングも素晴らしいです。
雪に閉じ込められたオリエント急行。乗客にはすべて完璧なアリバイが。犯人はどこへ消えたのか?
正にクローズドサークルの古典的傑作です。ポアロの名推理をお楽しみ下さい。
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
No.105: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

僕を殺した女の感想

主人公はある朝目覚めると女に変わっていた。しかも5年先にタイムスリップしている事が分かる。という出だしなのですが、これはSFなのか、論理的に説明されるミステリーなのか全然分からない。何が何だか分からないのは、主人公も読者も同じで序盤はかなり面白かったです。
しかし途中からはややこし過ぎて、付いて行けなくなって来ました。登場人物や事件が多すぎて、会話文も誰が話しているのか混乱するほど、ごちゃごちゃしてます。嫌な奴しか出て来ないし、誰も信じられない不安とストレスが伝わります。とにかく、何度もひっくり返る状況が気になり、最後まで一気に読めました。
詰め込み過ぎたデビュー作という事で大目に見て、まあ良くこんな事考えたもんだ、と感心するやらあきれるやら、そして最後はこれで良いのか?
埋もれてしまっていた力作です、見かける事があれば是非ご一読下さい。

僕を殺した女 (新潮文庫)
北川歩実僕を殺した女 についてのレビュー
No.104:
(5pt)

疑心 隠蔽捜査3の感想

シリーズ3作目という感じですね。まず読者がキャラクターの設定、関係を知っている事が前提となっています。その人物が最もやりそうに無い事をやればどうなるか?それがやりたかっただけでしょう。
肝心の事件の内容は、悪くはないですが結構あっさりしており、前作にははるかに及びません。少し残念でしたので、次作に期待したいと思います。
疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)
今野敏疑心: 隠蔽捜査3 についてのレビュー
No.103:
(6pt)

すじぼりの感想

ヤクザに関係して行く大学生を主人公とした青春小説です。とにかく若い、甘い、身勝手で短絡的、主人公の性格、行動にはうんざりします。この素晴らしいタイトルが、大体内容を示唆してますが。ただ、他の登場人物はみな魅力的ですし、ストーリーがどんどん展開して行く所は、かなり読ませてくれます。さすが大藪春彦賞受賞作。結構エグイ描写も多いですが、ホラーがメインの作者らしく、堂に入っています。
終盤まで文句なく楽しめたのですが、ラストが気に入らない。個人的にかなりマイナスなので減点です。他の方の感想も聞きたいですね、是非読んで見て下さい。
すじぼり (角川文庫)
福澤徹三すじぼり についてのレビュー
No.102:
(5pt)

プラ・バロックの感想

ジャンルとしては警察小説でサスペンス小説なのですが、かなり変わった雰囲気になっています。登場人物の名前表記がすべてカタカナであったり、場所も架空の都市で、時代も現在か近未来か曖昧な感じです。ただ、警察組織やその中の人間関係は多少リアルで、起きた事件も突飛ながら分からなくも無い内容であります。
個人的にはそのあたりのバランスの悪さに馴染めず、面白くありませんでした。せっかくサスペンスなのに、リアリティの無い設定のせいで、恐怖も悲しみも何も迫って来ませんでした。
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作で、文章は割と読み易いです。この世界観を作り出した想像力や構成力は才能でしょうが、オススメはしません。変な話が読みたい方は試してみて下さい。
プラ・バロック (光文社文庫)
結城充考プラ・バロック についてのレビュー
No.101:
(6pt)

廃墟に乞うの感想

直木賞受賞作と言う事で、期待のハードルが高いのでしょうか、アマゾンのレヴューは厳しいですね。まあ著者の長年の功績に対して、と考えれば良いのだと思います。警官の血の方が素晴らしいと当然思うのですが、それはともかく個人的にこの作品の評価は低くはありません。
まず、休職中の刑事が個人的な相談に乗って捜査をする、と言う設定が面白い。どういう状況なら事件に絡んで行けるのか、逆算的にストーリーを組み立てたのかも知れませんが、あまり違和感を感じず物語を楽しめました。派手さは全く無くて地味な話ばかりですが、たまにはこんなのも悪くないと思いました。
廃墟に乞う (文春文庫)
佐々木譲廃墟に乞う についてのレビュー
No.100: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ダナエの感想

今回100本目のレビューなので高評価を付けたくて、藤原伊織を読みました。3編の短編集ですが、やはり非常に素晴らしかった。今回は、アクションや謎解きがメインのハードボイルドではありません。特に命をかける様な事件は起きない、大人の男達のただ静かな物語です。特に表題作は群を抜いており、これだけで十分価値のある作品集と言えるでしょう。とにかく中年以上の男性は必読です。間違いないですから。
作品のみの評価は8点、感動的な小池真理子の解説と作者生前最後の作品と言う事に哀悼の意を表して、合計10点です。ちょっと強引ですが、好きなんだからしょうがない。
ダナエ (角川文庫)
藤原伊織ダナエ についてのレビュー
No.99: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ゴメスの名はゴメスの感想

タイトルはずっと以前から知っていました。50年前の作品ですが、今回やっと読む事が出来ました。舞台はベトナム戦争が始まる直前のサイゴン。友人の行方を探す内に、スパイの争いに関わって行く事になります。巻き込まれると言うよりもあえて飛び込んで行くと言うイメージです。誰が敵か味方か分からない、サスペンスに満ちたストーリーも良いですが、何と言っても文章が良い。設定にも会話にも品がある。更に、ベトナムの情景描写が素晴らしい。当時は取材旅行に行ける時代ではなく、聞いた話と想像で書いたらしいですが、とてもそうは思えない。
ホントに古さは全く感じません。未読の方は勿体ないので是非読んで見て下さい。ハードボイルド好きなら特にです。
ゴメスの名はゴメス (光文社文庫)
結城昌治ゴメスの名はゴメス についてのレビュー
No.98: 9人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

カラスの親指―by rule of CROW's thumbの感想

中年の詐欺師二人の話から始まり、仲間が少しづつ増えて行きます。みんな過去から逃れられず、最後に追い詰められて危険な相手に大勝負に出る事となります。しかし結末は衝撃のどんでん返しで、それまでのすべての伏線が真相を示していた事に気づかされます。登場人物は魅力的で、ストーリー展開も巧みです。とても面白く読めましたが、満点は付けられません。
とにかく主人公達の過去が悲惨すぎて、気分が悪くなる。考えられる不幸をどんどん机上で詰め込んだ、という感じで、ここまで必要ですか?と言いたくなりました。こう背景が暗いと面白いと言っていいのかな?と考えてしまうんですね。
ただその辺りは好みの問題ですので、オススメ出来ることは間違いありません。すごく良く出来ています、是非どうぞ。
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.97:
(7pt)

密室に向かって撃て!の感想

お笑い本格ミステリーというジャンルの作品です。題材が殺人事件ですから、さすがにあんまり茶化すと後味は悪いのですが、その辺は目をつむる事にします。また、メイントリックも警察の科学捜査を無視した内容で、とにかく固い事言わずに雰囲気を楽しむ、それで良いのだと思いました。
登場人物の会話も面白いですし、伏線が回収される最後の探偵の謎解き、犯人のトリックと動機、良く出来てますので、是非読んでみて下さい。オススメします。
密室に向かって撃て! (光文社文庫)
東川篤哉密室に向かって撃て! についてのレビュー
No.96:
(5pt)

螺鈿迷宮の感想

桜宮サーガの1作で、シリーズおなじみの人物が登場します。内容は、医学生の主人公がある病院の謎を暴くために、潜入捜査をする事になります。そこでは患者が不自然に次々に死んで行くのですが、その真相は?、これは殺人事件なのか?という話です。
これはかなり評価の難しい作品で、ストーリーは3点、ただ桜宮サーガファンとして加点すれば5点くらいでしょうか。理由はネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想
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螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
海堂尊螺鈿迷宮 についてのレビュー
No.95:
(5pt)

野獣駆けろの感想

傭兵達が命を懸けた争いをする(それも日本のとある施設で)、という強引な設定に戸惑いました。ただ、その違和感を感じさせない様に、この世界の中でのリアリティや緊張感は描けていると思いました。30年ほど前の作品ですが、あまり時代は関係ないストーリーです。ガチガチのハードボイルドとは言えないですね、文体とか三人称の視点からみて。スカッと軽いバイオレンスアクションが読みたい方にオススメします。
野獣駆けろ (集英社文庫)
大沢在昌野獣駆けろ についてのレビュー
No.94: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

果つる底なきの感想

著者が乱歩賞を受賞したデビュー作。銀行内部を綿密に描写した企業ミステリーで、結構面白く読む事が出来ました。次々出て来る謎に引き込まれ、最後まで十分楽しめました。ただ残念な所も多くあります。
賞に応募するには派手にやらないといかん、と思ったのかとにかく人が死に過ぎる。一人一人の死が軽くなってしまい、真相と動機が明らかになるとかなり違和感を感じる。また、一人称一視点でハードボイルドタッチなのも、主人公の設定や作品テーマに合っているかはやや疑問。最初なのでやりたい事全部入れたのでしょうか。
文句はいいましたが、緊張感もあり、十分なレベルではあると思います。未読の方は是非どうぞ。

果つる底なき 新装版 (講談社文庫)
池井戸潤果つる底なき についてのレビュー
No.93: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

空中ブランコの感想

伊良部シリーズ2作目であり直木賞受賞作です。話の流れはいつも同じで、伊良部先生はまともな治療を全くせず、患者が自分で立ち直って(回復して)行く事になります。
どの患者も本当に辛そうで、読んでいて感情移入してしまいます。最後にストンときっかけをつかんで、好転する気配を見せてくれると、ホッとして暖かい気持ちになれます。
ミステリー要素は全くありませんが、最高のエンターテイメント。読まれた方も多いでしょうが、未読の方は是非。前作より数段上です、特に疲れた大人にオススメの傑作。

空中ブランコ (文春文庫)
奥田英朗空中ブランコ についてのレビュー
No.92: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ST 黒いモスクワの感想

ST(警視庁科学特捜班)シリーズ三作目です。完全にシリーズファン向けではありますが、十分面白く読む事が出来ました。なぜロシア?しかも全員集合どうして出来るの?と考えてはいけません。それぞれのメンバーが持ち味を発揮して事件が解決出来ました、それで良いと思います。真面目な話、オススメですよ。
ST警視庁科学特捜班 黒いモスクワ (講談社文庫)
今野敏ST 黒いモスクワ についてのレビュー
No.91:
(5pt)

ポケットにライ麦をの感想

ポアロに続いてミス・マープルに挑戦しました。マザー・グースになぞらえて起こる連続殺人を解決する、と言うお話です。色々な伏線や設定により、最後まで真相にはたどり着けませんでした。まずまず本格推理として、現代においても十分楽しめるのではないでしょうか。ただ、ラストシーンが非常に物悲しく素晴らしいのですが、それだけに最後の3行がどう考えても蛇足です。ほんとに最悪。2点減点。
ポケットにライ麦を (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティポケットにライ麦を についてのレビュー
No.90: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

アクロイド殺しの感想

非常に有名な古典作品ですが、先日まで内容は知りませんでした。普段翻訳ものは読まないのですが、メイントリックを先に人から教えられて、逆に読んでみる事にしました。
正直期待していなかったのですが、かなり面白かったです。書かれた時代を考えると画期的な作品で、賛否両論だったと言うのも良く分かりますね。出来れば犯人を知らずに読みたかったですが、興味の無かったクリスティに触れるきっかけにはなりました。ポアロ良いですね、他の作品も読んでみたいと思います。

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティアクロイド殺し についてのレビュー
No.89: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

震度0の感想

県警警務課長の失踪事件が起きる。簡単に表ざたに出来ない事態に、県警幹部達がそれぞれの思惑や事情を抱えて暗躍する群像劇、となっています。そこに阪神大震災がどう話に絡んでくるのか、非常に興味深く読みました。
残念ですが、今作は正直期待外れでした。面白く無くは無いですが、震災と同時期に進行している所も生かされていないですし、事件の真相もいまいちで、幹部達の行動やその描写も感情移入出来ない。あえて喜劇的に揶揄したのでしょうが、緊張感が無く勿体ない作品という評価になりました。
いつもの短編では書ききれない群像劇は読みごたえ有りましたが、一ネタで引っ張るのは長編では厳しいかも知れませんね。カタルシスが不十分でした。
震度0
横山秀夫震度0 についてのレビュー
No.88:
(1pt)

密室の鎮魂歌の感想

タイトルの通り、密室事件が立て続けに起きます。そして最後に明かされる驚愕の真実とは?という事なのでしょうが、とにかく酷い作品です。もちろん個人的な好みの問題ですが、登場人物が全員気持ち悪く、誰にも共感出来ません。また密室の謎解きも内容、方法共に最悪で、これでは本格ミステリとはとても言えず、強いて言えば心理サスペンスかも知れません。評価する所の無い物を久しぶりに読んでしまいました。警察もそんなに馬鹿じゃないでしょう、見つけますよね。
密室の鎮魂歌(レクイエム) (創元推理文庫)
岸田るり子密室の鎮魂歌 についてのレビュー
No.87: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

動機の感想

4編が収められた作品集ですが、今作は警察官、殺人の前科者、新聞記者、裁判官とすべて設定が違う趣向になっています。好みの問題ですが、表題作の「動機」が良かったですね。相変わらずの緊張感と、最後のどんでん返し。最高です。ただ、作品世界の幅は拡がったのでしょうが、後半の2編はあまり好きではありませんので、現時点での横山作品では最低の評価となります。もちろんツマラナイ訳ではありません。発表当時の評価の高さが示す通りです。十分オススメですよ。
動機 (文春文庫)
横山秀夫動機 についてのレビュー