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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数328件
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著者初読み。第60回江戸川乱歩賞受賞作。かなり面白かったです。主人公が全盲の老人な訳ですが、その為か偏狭な性格で感情移入が難しい。その上腎移植、障碍者介護、密入国と重いテーマを複数ぶち込んでいますので、そこを捉えると苦しい読み心地に感じます。ただ、目が見えないが為の不安、恐怖が良く書けており、誰が信用できるのか?全てが混迷する状況にぐいぐい引き込まれた。最後は丁寧に伏線回収を説明され、納得の読後感。注文を付ければ、老人の描き方(特に言葉遣い)に少し違和感を覚えた所かな。とは言え良作でした、おススメします。
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現代の若者も大変ですねぇ。バブル時代の人間には、あまり共感する部分は無かったかな。それとも一流大学生じゃ無かったからかも(笑)。人間裏表は誰しも有るでしょうが、透けて見えるもんかも知れませんね。ラストはある意味どんでん返しです。ミステリーでは無いですが、結構おススメの作品、直木賞だし。
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著者初読み。プロ野球のスカウトを題材とした作品。作中に「人買い」と有りますが、希望の選手を自チームへ引き込む為の、他チームへ問題のある選手を採らせる為の方法は、虚々実々で結構面白かったです。ストーリーの先が気になり一気読みでしたが、キャラクターの誰にも感情移入出来無かったので、総合評価はまずまずと言った所です。騙し合いの中で傷つく選手が多く、倫理的にと言うか、人道的な部分で気分が悪くなった所がリアルなんだろうなぁ、厳しい世界。プロ野球ファンの方ならまた感覚も違うでしょう、私には最初から選択ミスだったかな。
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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著者初読み。第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作です。警察小説では有りますが、リアル感を持った社会派と言う訳では有りません。警察のパートでは、不可解な事件が起き動機がどうにも分からない。一方デッドマンのパートでは、額面通り受け取ればSF?になってしまう様な記述が続きます。中盤からは、少しづつ繋がりながらクライマックスへ進むのですが、ラストはねぇ、好き嫌い分かれるかな?両パート共、色々都合よく展開するので、詰まる事無くスイスイ読めます。刑事たちのキャラが好みなら、満足出来る作品だと思います。悪くはない。
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「努力しないで作家になる方法」の続編。前作は主人公に感情移入出来無くていまいちだったのに、なぜか今回は滅多に買わないソフトカバーを購入。で、結果的には今回は面白かったです。本作は、執筆の苦労や将来への不安みたいな部分に共感出来、読んでいてストレスが有りませんでしたね。その当時の流行や話題が少し書かれているのも懐かしく感じ、著者の初期作品の紹介になっている部分も興味深く読めました。文学賞には縁が無い方ですが著作を出し続けられるのは、やはり独特の発想、読み易い文章などにファンが沢山いると言う事なんでしょうね。
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第52回日本推理作家協会賞受賞作。安楽椅子探偵物かつ日常の謎物だと思って読み始めましたが、結構重い犯罪も出て来るので、物悲しい雰囲気の終わり方が多かったですね。今さらの初読ですが、本作の事はかなり気に入りました。とにかく文体が素晴らしい。読み始めてから、何がこんなに気持ち良いのか?と思っていましたが、文体が好みだった訳です。で、最後に解説を読んで、「短編独自に要求される純度の高い文体の持ち主」と書いてある事に深く納得。謎と推理の出来栄えも悪く無いですが、バーの雰囲気と世界観を楽しむ作品じゃ無いでしょうか。
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「僧正殺人事件」を読んだばかりなので、続けて本作へ進みました。金田一耕助が「僧正殺人事件2」を解決するというWパスティーシュですが、結構面白かったです。論理的に考えて特定出来る犯人、と言う意味で本格推理では有りますが、当時のアメリカの排日感情が詳しく書かれ、社会派ミステリーの側面も強いでしょうか。金田一物の予備知識は特に要らないですが、「僧正殺人事件」を先に読む事が必須です。まあ概要見ていただくと分かる様に、万人受けする作品では無いでしょうが、ご興味があれば是非。
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ファンタジー・ホラー短編集。結構面白かったです。せつない系の読後感ですが、全作テーマは「死」でした。作者が大学進学直後から2年位の間に書かれており、少年から青年へ移行する頃の死生観みたいのが刻まれているのかも。平易で読み易い文章で、グロいホラーが大っ嫌いな私にも楽しめるソフトさでした。おススメですよ!
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救いが無く、やるせない話。沢山の人物の日常を細切れに描きながら、それぞれの内面が丁寧に書かれている。人の心が読める能力者になった様な感じ?後半は、子供を亡くした主人公が責任の所在を探して歩くのですが、これがまた読んでいて辛い。確かにそれぞれが身勝手には違いないが、そこまでの悪人では無いからね。後、妙に印象に残ったのは、奥さんの事が急に分からなくなる旦那達の事。分かってるつもりがそもそもの間違いやし(笑)。テーマが重いので楽しめないが、良く出来ており読むのを途中で止められない。作者の能力の高さを感じた傑作。
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以前読んだ皆川作品は、過去の外国が舞台でした。本作は、戦前から戦後にかけての日本が舞台になっており、随分感じが違います。どの作品も冒頭の一文が素晴らしく、すっと引き込まれて行きます。しかし、それからが手強い。耽美的で、幻想的で、変態的。そして、魅力的なのに共感出来ない辛さ。時代が違えば決して、「外道」とまでは呼ばれなかったであろう、「少女」達の悲劇。いや、本人達にとっては、悲劇では無いのか?自身の、表には出せなかった「魂」に殉じた当然の帰着か。どの作品にも哀しさは感じ無かった、多分それで良かったのだろう。
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著者初読み。読み始めて見ると、文体や使う漢字が独特で、物語全体に妙な違和感がある。「小人地獄」と言う毒薬の非現実感もあり、キャラクターも全て作り物めいて見えてしまう。「名探偵を呼びます。」なんてセリフは、ねぇ?第一部を読んだ時点では、割とあっさりしてるな、という印象でした。第二部になると、物語の視点が別の人物に変わります。そしてここからが本番でした。展開は二転三転で、最後は何がどうなって、結局誰が、なぜやったの?何も信じられずに怒涛のラストへ。面白かった。
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わたしは探偵で犯人で被害者で証人なのだ――。The Beatlesのデビューした年でもある、1962年のフランスミステリーです。「わたし」は記憶を失っており、その為冒頭に有る様な大混乱な状況が生まれてしまいました。いやー、何が何だか、とにかく読んで見て欲しい。新訳版は、創元とは思えない大きな活字で、凄く読み易い。翻訳物の読み辛さはまず感じませんが、作風のせいでクラクラします。結局最後はどっちなんだ!って、あとがきに煽られそうですが、私は普通にラスト2ページを受け入れたいと思います。逆じゃないと思うなぁ。
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SF素人で翻訳もの苦手な私が読了するには、時間が掛かりました。高評価の作品ですので、面白いに違いない、と何とか頑張りましたが、読んで良かったです。これは本格ミステリーとして考えて良いでしょうね。論理的に謎を解き、どんでん返しの末たどり着く結末には、大いなるカタルシスが待っています。そしてエピローグの皮肉なラストシーン。途中は分かり辛い内容が続いてやや飛ばし読みになりましたが、本格好きで未読の方には、是非おススメですよ。
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三上の視点に固定された三人称なので、これだけ長いと疲れる。誰が何処で何考えて何してるか、全然分からんからね。まあそれが緊張感となり、真相が明らかになった時の衝撃に繋がるんですが。下巻前半までは三上の気持ちが揺れてますので、何がしたいのか少々イライラします。誘拐事件発生からは、ストーリー展開のスピードが上がり、三上の腹も座ったんで読み応えが有りました。疑問の全ては解決はしないので、いつか続編が読めるのを期待したい。しかし、松岡参事官はカッコ良かったねぇ。二渡もそうだけど、ブレない凄みが眩しい。
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著者初読み。あんまり分厚いんで3年以上積んでましたが、急に気になって読む事に。タイムスリップして自分の父親に会う、と言う有りがちなSFですが、ジョン・レノンを救いに行くっていうのは面白い設定ですね。サスペンスな部分も有りますが、ハートウォーミングな物語で、楽しかったです。サツバツとした本が続いてたんで、とても癒されました。やさしい気分になりたい方、ぜひおススメします!
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三部作読了。とても重いテーマの社会派ミステリーです。こう言う救いが無い話を読むと、読書とは何の為にしているのか?と考えてしまう。心を揺さぶられるのは間違い無い。しかし、楽しんで読めるストーリーではなく、少年犯罪等の知識欲が満たされた充足感も無く、最後には前2作で馴染みになったメンバーの、それぞれの選択に気持ちは塞ぐ事になるのです。ハッピーエンドの有り得ない設定は、読まん事だな。シリーズこれで終わりではイカンでしょう。「環」って何だったの?どちらとも取れるラストシーン、見間違いじゃ無い方を自分は望んでます。
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シリーズ2作目を続けて読了。前作より断然面白かった。事件は誘拐なので、前作よりもっと卑劣な犯罪です。その割には穏やかだった序盤から急展開して、終盤は一気に盛り上がって行きます。気持ちはどんどん落ちて行きますが。特殊工作チームについては、連携した活躍が見られると言うよりは、各人のキャラが少し見えて来る事が興味深かったですね。しかし「環」は今作で更に謎が深まった気がする。何なんでしょうこの人は。いずれにしてもこのシリーズは、順番通りに読まないと絶対ダメですね。数年置きに発表された作品を、一気に読めるのは幸せ。
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読み終わった感想としては、結構面白かったです。途中までは不満が満載で、嫌になってました。まず設定として、特殊任務チームが地味過ぎ。今野敏「ST」を見習え!って感じでした。普通に淡々と捜査しているだけで、チームのメンバーの個性や能力も良く分からんしね。原田の娘も、高3にもなって拗ねて親に反抗してグレるなよ、中2か(笑)。しかし、ゼックが出て来て、馬橋が出て来たあたりから、終盤まで一気に面白くなって行きました。ただ、元々シリーズ構想だったのか、今作ではメンバー全員の正体が見えない(特に環)。続き読んで確認だ!
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