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タッキー さんのレビュー一覧
タッキーさんのページへレビュー数160件
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短編集ですが、どの作品も怖くて期待通り!お雛様にまつわる『ついてくるもの』は人形だけに怖かったです。ほかにも絵にまつわる『祝儀絵』。古い森にまつわる『八幡藪知らず』と、どの作品もレベルが高かったど思います。
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主人公の飛鳥は孤児。育てられていたところのいじめに耐えかね飛び出したところを、青年の祐也に拾われ、そのまま育てられることになり、大人になっていく様を描いた小説。登場人物の感情の描き方がうまいなぁと思いました。主人公の真実を話そうとしない心情がもどかしく、一方で祐也とその親友の史郎、アパートの同僚の厚子 、それぞれの心の動きが絶妙でした。全篇を通してどこか切ない感じがしたのは、主人公の性格からかなぁ。事件とその結末は決してハッピーではないと思いますが、読後感は良かったです。お二人の幸せを願いました。
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魔神の咆哮のような声が木霊す中、スコットランドのかの有名なネス湖で起きる残虐な連続殺人。頭と胴や手足が引きちぎられていろんな場所に置かれるという、占星術殺人事件を彷彿させる内容。酔っ払いの視点で語られる本書は御手洗シリーズでも少し異色的。中盤以降は俄然面白くなり、かつてこの村に住んでいた精神病患者の手記と事件との関連性、なかなか見えない犯人、魔神の咆哮の謎など最終盤で明かされる解決は流石のでき。意外な犯人にはスッカリ騙されました。解説にもあったとおり、御手洗ものの中でも確かに傑作と思いました。
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殺人を犯した許せない極悪人を福岡から東京まで警護するSP。その極悪人を殺した者には10億の賞金が支払われるという設定。当初5人のSPが極悪人の盾となり、4人、3人と減っていき、果たして東京までたどり着けるのか。10億に目が眩む人たち、極悪人でも警護せざるを得ないSPたちの心理が読んでいて面白かったです。ただ、タクシーの運転手可哀想でしたし、最期があっけなく、結末もハッピーエンドは無理でも、もう少しスッキリしてほしかったなーと思いました。
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主人公はドラえもん好きの女子高校生。その子を巡り、友だち、彼氏、親子などのいろいろな関係を見せながら、話は進んでいきますが、途中までどういう展開をしていく話なのか見えず。中盤からは別れた彼氏の暴走、母親との別れ、話すことができない少年との交流、友だちとの友情など、一気に読ませる展開に。最後まで著者のドラえもん愛に満ちた話でした。
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ビブリアの外伝。栞子の娘の扉子が登場。まだ6歳ということらしいのですけど、6歳とは思えない言動。どうもそこが読んでいてしっくりこなかったです。とはいえ、それはどうでもよく、今回も古書とそれにまつわる事件、楽しく読ませていただきました!今回登場した『雪の断章』、以前から気になっていましたので、次読みます!
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周りの者を洗脳する犯人VS尋問の天才ダンス。この作品の魅力はダンスの魅力にあると思いますが、中盤から終盤にかけてえっ?えっ!というどんでん返しの連続。みんな悪い人に見えてきます。そのどんでん返しも納得のいく内容で、面白かったです。ダンスの上司のオーヴァービー、よくいる保身家ですが、最後はちょっとだけカッコ良かったです。これも小さなどんでん返し!
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前作に続き、友人が貸してくれた一冊。今作では探偵一家のムスメが新たなキャラとして登場。新人刑事とは思えないキャラでした。内容は前作よりもシリアスな話。個人的には前作の方が好きかなぁと思います。でもまだまだ話は続くようですので、以降も期待です!
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これぞザ・ホラー!『リング』が呪いのビデオなら、こちらは呪いの本。本を自分が開けると、文字化けした文字が送られてきて、それを読むと目的地に設定され、更にスマホの行き先ナビが起動。何者かが自分に向かって近づいてくるというもの。この近づいてくる感がコワイ。怖いけど先が気になり、一気に読了してしまいました。映像化で見てみたい作品です。
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ある村の怪異を巡る話で、短編一つと中編一つ。先に登場する短編で謎を提示し、次の中編で、一つ前の年代に遡って謎を示して解決するパターン。やはり人里離れた村の怪異はコワイ!特に最初の話は、とある村に足を踏み入れてしまったがために、あるものからの視線につきまとわれ。そして、その謎が徐々に後編で明らかに。やはりこの構成だからこその怖さを感じました。怖かったです。さすが三津田ワールド!
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柚月さんの描く警察官は魅力的です。また、美味しそうな小料理屋が登場するのも柚月作品のいいところ。今作でも主人公はもちろん何人か魅力的な警察官と小料理屋が登場します。前半は若手の警察官。終盤にかけてはベテラン警察官。特に中盤以降、犯人に迫っていく展開はスピード感もあって惹きつけられる内容でした。そしてこれだけではないんだろうなぁと思っていた通りの最後の展開。でもちょっとスッキリとはいきませんでしたが。続編がありそうな感じで終わりましたが、是非期待したいところです。
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長かった。なんと980ページ!吸血女を描いた作中作が、すごく良かったです。また、死海の景色がすごくリアルで行ってみたくなる内容で、更に、中東の歴史、ユダヤ人迫害の歴史、エルサレムを巡る歴史がコンパクトですごく興味深く、長かっただけあっていろいろ楽しめました!御手洗の登場以降は一気読み。いつも以上に御手洗がかっこよく感じました。悪人役に仕立てられたレオナも魅力的で大満足のストーリーでした!
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とある家に祖母と引っ越して住むことになった中学生の貢太郎。しかし、その家に対して以前見たことがある既視感が。そしてその家にいる貢太郎に、これでもかと怪異が降りかかります。途中まではウーンと思いましたが、ある意外な事実の発覚をきっかけに俄然と面白くなり、終盤は完全にホラー!この話どう落ち着けるのか?という最終盤で意外な事実が!ホラーとミステリーを堪能させられました。
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警視庁に異動した東海林の代わりに新人配属。また、今回の犯人逮捕シーンは、比奈子単独での突入ではなく、珍しく厚田班全員での突入。いろんな変化があった今作でした。新人の御子柴はこれから成長するのでしょうか。
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柚月さんのデビュー作。ある意味予想通りの展開で、その分安心して読めますが、意外性には乏しかったです。最後は意外な人の優しい言葉が!その前が前だっただけに、少しウルっときました。柚月さんらしい安定の作品です!
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死神女史とガンさんが初めて出会うストーリー。この時は、死神女史はまるで別人のよう。二人にもこんな初々しい時代があったんだと思いました。比奈子刑事がいなくてもストーリーはガッツリと面白かったです。しかし、誰にでも若かりし頃はあるんですねぇ。
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飲むと誰もが真実を話してしまうという薬。それぞれに秘密を抱える者が薬を飲まされ、真実の暴露大会。その後、その場にいた一人が殺されてしまうというお話。こんな凄い薬があるなら、もう一回飲ませて吐かせればいいのにといった探偵小説を冒瀆するようなことを思わず考えてしまいましたが。最後の最後まで犯人が分からず楽しませてもらいました。ただ、最後の証拠を示すシーンのやり方が少し強引に感じました。
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シリーズ第7弾。冒頭のプロローグがそう繋がるのかっていうエンディング。次につなげていく展開で、連作長編のようになってきました。死神女史の健康が心配。大丈夫でしょうか。
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娘を植物人間にされたことをキッカケに刑事に転職した夏目刑事を主人公とする連作短編集。どれも読みやすく考えさせられますが、一方で、夏目刑事の見事な洞察力で感情移入していた犯人が逮捕されてしまうので、なんだか複雑な心境になりました。特に、表題作の『刑事のまなざし』はその典型。過去に犯罪を犯したとはいえ、せっかく幸せに過ごしていたのに、なんかやりきれない気持ちになりました。
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前作に続き斬新な発想のミステリー。今回は予言。通常であれば、予言者は大体まがい物で、それが前提に構築されますが、今作では予言者は本物。これを前提にしたミステリーとなっており、逆転の発想で、そこが斬新でした。また、比留子さんの推理も相変わらず切れ味抜群。このシリーズまだまだ続くようですので、次はどんな手法で楽しませてくれるのか期待します。
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