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りーり さんのレビュー一覧
りーりさんのページへレビュー数424件
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上巻にて作中作「カササギ殺人事件」著:アラン・コンウェイが展開される。 クリスティのオマージュのような英国古典ミステリはラストに大きな謎を残し・・・。 下巻にて「カササギ殺人事件」を読み終えた編集者の私はアランの残した謎と現実世界での事件の解決を試みる。 古典と現代の上下巻のミステリの結末は・・・? 一粒で二度美味しいです。 結構バカなことやってます。 ★は8つ。 |
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東野圭吾のアンチミステリ、メタミステリかと思ったがどちらかというとミステリの未来への警告、メッセージ性の強い啓蒙的な作品となっていて捻くれたミステリを期待した方は肩透かしを食らうだろう。 というか私である。 まぁ自分はアンフェアとかフェアだとかルールとか掟の前に驚けるかどうかの二分割でしか考えていないのであんまりこういう構成の作品は同調できない。 当時は本格ミステリが隆盛を極めた時期で焼き増しやテンプレート的な作品も溢れていたのだろうか、大先生もミステリ界の行き詰まりを感じていたということだろうか。 大丈夫、読者が犯人だったり幽霊が犯人だったりしてますよ。 |
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鯉ヶ窪学園シリーズ第二弾。 相も変わらずユーモラスな面々と大胆なトリックが光る作品。 重苦しいミステリに疲れた方にはいいんじゃないでしょうか。 |
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流石長江さん、人の負の側面の恐怖を描くのが上手い。 ただのホラーじゃ終わらない東京散策ミステリ。 |
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マラソン大会に乱入したダチョウを捕まえた楓ヶ丘動物園の飼育係面々。 やがて脱走したダチョウを巡って大きな陰謀が動き出す・・。 楓ヶ丘動物園シリーズの第二弾。 ライトミステリというかサスペンス路線で戦ってる事件の規模はライトではない。 のほほんとした動物ミステリを期待してるなら引き返そう。 基本的に似鳥鶏さんはストーリの面白さよりキャラの掛け合いで勝負している作家さんなのでそこに見出せないと厳しい作品でしょう。 |
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若くして芸能界を引退し隠遁生活を送っていた往年の名女優、美里織絵が逝去した。 〈蒼色館〉でしめやかに葬式が行われる中、遠く離れた織絵の実家で誘拐事件が発生する。 関係者一同は蒼色館にいたという鉄壁のアリバイがあり事件は難航、そして美しい犯罪を渇望する上小野田警部自身にはどこか外の世界から怪しい気配が・・・。 作者はあまり気にしてないみたいだけど、過去作は読んでおいた方がいいでしょう。 かなり綱渡りな作品なので故人を見送るような温かい心で読みましょう。 |
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1997年、岡山県の小さな集落・撓田。 土地の旧権力者・朝霧家と遠縁の桑島家との古い派閥の残る村で中学生の阿久津智明はドライな学生生活を送っていた。 世の中を俯瞰したような思春期らしい壁に直面し悶悶とする一方で、村内で過去の伝説に見立てたような下半身切断死体が見つかる・・・。 横溝正史をリスペクトしつつ、そこに中学生の青春を織り込んだ挑戦作。 非常にテンポは悪い。 青春小説らしく人物の描写に筆を傾けすぎた結果、事件の発生から解決までの道のりはスローペース。 しかし待つに値するぐらいのとんでもない真相はあるので一読の価値は多大にある。 タイトルと表紙のおどろおどろしさに対して結構青春してるのでそこは考慮されたし。 ★は7つ。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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アメリカ全土で起こる死者の甦り現象、生と死の境界が曖昧になり「死者」の定義が崩壊する中でパンク青年のグリンもまた屍の仲間入りをしてしまう。 なぜ自分は死ななければならなかったのか、死者が次々と甦る中で起きる連続殺人は何を意味するのか、あらゆる常識を覆した山口雅也氏の伝説的SFミステリ。 設定は実にシンプル、死んだ人間が生き返ってしまうというただそれだけである。 しかしそれだけで動機、、証拠、あらゆる角度の事件の手掛かりが常識から逸脱してしまう。 そもそも死者が死んでいないような世界になった中で殺人を犯す意味は何なのか、逆説的な謎が立ちはだかる。 非現実的な世界に論理的な解決を、★は7つ。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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有能な書店員として過ごしてきた彼の裏の顔は86人もの人間を殺したシリアルキラーだった。 証拠も遺体も完璧に処理し、警察に事件とすら認識させない彼の仕事の中で、唯一異端とも言える事件が「遠海事件」。 遺体の首を切って持ち去るという謎の行動、殺人鬼佐藤誠はなぜ首を切断したのか? 直球なワイダニットがここに。 ここまでワイダニットに凝った作品は珍しい、どうしてもハウやフーに比べると謎の大きさという点で劣りがちだが本作は申し分ない出来である。 何故か作者視点のメタフィクションの構成をとっているが、それがプラスに働いてるかは微妙である。★は7つ。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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幼い姉弟2人を殺害した罪で、死刑囚となったホームレスの男・望月。 動機の見えぬ殺人と潔い自首の謎、多くを語らなかった彼が唯一残したのは獄中で詠んだ短歌。 数多の記事から真実を読み解くことはできるだろうか・・・。 出版禁止シリーズの第二弾。 ノンフィクション作家の取材紀行やルポ記事の羅列で構成されたモキュメンタリー作品。 そこにホームレスという社会的弱者による無差別な凶行や獄中歌人という現実的要素を取り合わせることでフィクション作品であると理解しながらも現実の事件を解き進めるような気分にさせられます。 終わり方も既存の禁止シリーズとは毛色の違う感じで・・・、★は9つ。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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同じ一日を九回繰り返してしまう高校生・大庭久太郎。 同じ行動を取れば同じ一日が繰り返されるはずだったが、二週目の一日から殺人事件が発生して・・・。 死者を出さずに明日を迎えることはできるのか・・? 西澤保彦の日本SFミステリ界の胚胎的作品。 0時を起点に一日を何回も繰り返してしまい、九週目の一日の内容を引き継ぎ明日へ進むという特殊能力を持った主人公のお話。 SF世界に論理的解決を見出す挑戦的秀作、ラストの急転直下も良し、★は7つ。 |
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