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りーり さんのレビュー一覧

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レビュー数86

全86件 41~60 3/5ページ

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No.46: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

予言の島の感想


 瀬戸内海、霧久井島。 かつて世間を風靡した霊媒師・宇津木幽子が残した予言<霊魂六つが冥府へ堕つる>。 島には予言の真相を求めるもの、偶然に立ち寄ったもの、そして友人たちとの慰安として訪れた天宮淳。 滞在客の一人が死に、島の狂気が見え始める。 6人の死に向かって・・・。

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予言の島 (角川ホラー文庫)
澤村伊智予言の島 についてのレビュー
No.45:
(5pt)

めちゃくちゃだよぉ

 死に場所に選んだ地で出会った少女・御陵みかげ。 探偵を志す彼女の不思議な魅力に私は救われてゆく。 村の跡取りを狙った連続殺人の終結から18年後、、、衝撃の第二章。

 間違いなく好みの作風と裏切りなのだが麻耶雄嵩という先入観が足を引っ張ったね、うん。

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隻眼の少女
麻耶雄嵩隻眼の少女 についてのレビュー
No.44:
(5pt)

<完全犯罪完全指南>


 物証を完全に消し去り、完全犯罪を成し遂げるための裏ファイル。 春夏秋冬、4人の容疑者、犯人は一体どこでミスを犯したのか? 

タイトル通りの倒叙ミステリであり、物証が無ければ逮捕されないという前提の下でお馴染み海埜刑事と容疑者の戦いが繰り広げられる。 単なる短編集で終わらないのが深水さんらしいけどもこれはどうなんだろ。 芸術探偵シリーズ読んでからのほうがいいかな。
倒叙の四季 破られた完全犯罪 (講談社文庫)
深水黎一郎倒叙の四季 破られたトリック についてのレビュー
No.43:
(5pt)

小市民が帰ってきた!!


 小市民を目指し互恵関係を結ぶ小鳩君と小山内さん。 波風立たない学生生活を送りたいはずの二人だが目の前に謎とスイーツを出されるとやや暴走気味で・・・。

 小市民シリーズ短編4集、春と夏の間の物語。 スイーツにまつわる新キャラも交えたちょっぴりビターミステリー。
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)
米澤穂信巴里マカロンの謎 についてのレビュー
No.42:
(5pt)

時限病棟の感想


目覚めると私は病院のベットの上だった。 監禁された男女5人とピエロからの指令、タイムリミットは6時間。 現役医師が仕掛ける「病棟シリーズ」第二弾。

 シリーズ物なので前作はほぼ必読。 監禁された者たちが訳も分からぬままピエロの指令を受け始めるところから息もつかせないスピード感で物語は展開する。 時限というタイトル通りの時間が迫る中での緊迫感、病棟を舞台にした医療ミステリーはお見事。
時限病棟 (実業之日本社文庫)
知念実希人時限病棟 についてのレビュー
No.41:
(5pt)

グラスバードは還らないの感想




▼以下、ネタバレ感想
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グラスバードは還らない (創元推理文庫)
市川憂人グラスバードは還らない についてのレビュー
No.40: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎の感想


 VS閻魔大王の娘、第五作。 マンネリ化しやすい短編中心の当シリーズにて本作の第三編は新しめの試み。 基本的に短編は齟齬なく明るく終わってくれれば満足。

 
閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎 (講談社タイガ)
No.39:
(5pt)

虚構推理 スリーピング・マーダーの感想


 「二十三年前、私は妖狐と取引し、妻を殺してもらったのだよ」
ワンマン社長で家庭内でも有無を言わせない妻に殺意を抱いた時、話しかけられたのは狐の怪異。 苦でもない対価を払い殺人を代行してもらった彼の依頼は遺産の相続権を持つ息子たちに「私が妻を殺した」という虚構を披露してもらいたいというもの。 この珍妙な依頼に知恵の神・岩永琴子の下す結論とは!?

 補填的な短編と表題作の中編が収録。 怪異によって鉄壁のアリバイが出来てしまった者を殺人者に仕立て上げるというストーリー。 真相は狐を締め上げたらあっさり分かったので後から嘘を創作してゆく。 今作は虚構推理としての論理は勿論仕上がっているのだが、それ以上に知恵の神としての琴子の倫理が垣間見える。 あくまで神として、中間の立場として存在する彼女は人間が襲われそうになれば命を賭するし、人間の都合で怪異が巻き込まれれば時に非情な判断もする。 神としての矜持を全うする琴子とそれに賛同もせず否定もしない中間的な存在の九朗が印象に残る作品であった。 ボリューム不足な点以外は満足のいく作品、★は5つ。
虚構推理 スリーピング・マーダー (講談社タイガ)
城平京虚構推理 スリーピング・マーダー についてのレビュー
No.38:
(5pt)

翼竜館の宝石商人の感想


17世紀オランダ・アムステルダム、画家レンブラントの工房に宝石商から依頼が入る。 レンブラントの代理として息子のティトゥスが宝石商の館「翼竜館」を訪れるも依頼内容を告げないまま商人はペストでこの世を去ってしまう。 しかし再び館を訪れた時、密室で倒れていたのは例の商人と瓜二つの人物。 ペストで埋葬された遺体は本当に宝石商人だったのか? 密室で被害者の横に置かれた絵画の意味は? そして顔の見えないペスト医師と呼ばれる人物の正体は? 西洋の史実と画家レンブラントを交えた歴史改変ミステリ。

 ちょっと全体的に堅苦しいね、文章はホントに歴史小説って感じです。 一応殺人事件らしいものは起こって解決はしますが本作品の主眼はレンブラントを登場させヨーロッパの雰囲気をまとったエンターテインメント。 ペストや海賊といった17世紀の持ち物をミステリにまとわせ怪しい物語となっている。 
翼竜館の宝石商人 (講談社文庫)
高野史緒翼竜館の宝石商人 についてのレビュー
No.37:
(5pt)

伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~の感想


 堂シリーズ四作目。 前作のラストにて物語の重要パーソンになりうる数学者・藤衛が逆転無罪判決を受け出所、そこからの不穏流れが今作の事件にも漂っている。 十和田、善知鳥、宮司姉妹、それぞれの過去や因果を仄めかす本作は一つの事件としては勿論解決を施されたがシリーズ作としてはまだまだ先の見えない、寧ろ一層見えなくなってきたのが今回の伽藍堂での事件である。  次作が気になるところだが単品としてみると大味な展開なのと事件と人物の描写が下手なのは否めない。 
伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~ (講談社文庫)
周木律伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~ についてのレビュー
No.36: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険の感想


事故で危篤の私の意識はお掃除ロボットへ・・・。

 掃除機と化してしまった主人公。 しかも隣の部屋には見知らぬ死体、そして(掃除機としては)遠く離れた姪の危機、機械の体を操り工夫を凝らして地べたを這うロードストーリーと機械の知恵を駆使した密室ミステリーの二軸構成。 発想とオチは面白いものがあるが道中の都合の良すぎる展開と姪の危機の演出があまりに物足りない。 ミステリーとしては淡泊な出来だがライトな冒険小説と読めば不快な点もなくサクッと読める作品。 ★は5つ。
 

地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険
No.35: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

緋色の囁きの感想

厳格な規律に縛られた名門女学園に転校してきた和泉冴子。 魔女の噂、開かずの間、都市伝説の残る学園で転校以降始まる生徒たちの惨殺事件。 冴子は自身の奥底から湧き上がる謎の囁きと欠ける記憶の断片から自分が犯人なのではないかと疑い始めるが・・・。

 ホラーですね。 ミステリーかは怪しい。 雰囲気は嫌いではないけどあまりに拍子抜けなオチでした。
緋色の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫)
綾辻行人緋色の囁き についてのレビュー
No.34:
(5pt)

デパートへ行こう!の感想

 
 創業100周年を眼前に控えた丸膳百貨店、深夜を廻り警備員が巡回する中で居場所を失った者達が徘徊する。 妻子に見捨てられた男、復讐の為に盗みを働こうとする女、家出青年、ヤクザ、社長。 姿の見えない暗闇の中での出会いは思いもよらない方向に転換してゆく。

 見ず知らずの人がデパートに一挙集結し、人の心の内からデパート経営の裏の秘密まで大っぴらにしてゆく群像劇になります。 登場人物の多さに加え、各人の掘り下げも少なく、これで感涙の結末というのはチープな気がする。 

僕は子供の時だろうが大人の時だろうがデパートに来たらテンション上がりますよ。

デパートへ行こう! (講談社文庫)
真保裕一デパートへ行こう! についてのレビュー
No.33:
(5pt)

パズラー 謎と論理のエンターテイメントの感想


タイトル通りロジック重視の短編集。 事が起きて後から論理の理詰めを行っていく安楽椅子もの。

パズラー (創元推理文庫 M に)
No.32:
(5pt)

ロートレック荘事件の感想


 筒井氏のミステリ、大人になる前に読んだものの再読になります。 分量は中編ですが中々の完成度。
ミステリ読みからすると色々論いたいことは出てくるけど初心者が読めば驚天動地。 

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ロートレック荘事件 (新潮文庫)
筒井康隆ロートレック荘事件 についてのレビュー

No.31:

QJKJQ (講談社文庫)

QJKJQ

佐藤究

No.31: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

QJKJQの感想


 私の家族は全員、猟奇殺人鬼。 自ら削り出したナイフで対象を一突きする私。 抜いた血を口からまた飲ませる拷問的惨殺をする父。 狂乱に満ちて殴り殺す母。 特性のマウスピースで喉元を咬みきる兄。 殺人者であることを世間から慎重に隠しながら私は静かに暮らしていた。 あの日、兄の惨殺死体を目撃するまでは――。 

 何かが壊れた快楽殺人者は隠れる側から追う側へ、殺人者の心理に迫る怒涛の400P。 一家の秘密とは、タイトルの意味は?広げに広げた壮大で暴力的な物語は予想だにしない結末を迎える。 好みの作品ではないが流石江戸川乱歩賞に輝くだけあって全編通して筆力の高さが見られる、まったく止まることなく読み終えられた。
QJKJQ (講談社文庫)
佐藤究QJKJQ についてのレビュー
No.30:
(5pt)

空白の殺意(高校野球殺人事件)の感想


 女子生徒の死、女性教諭の自殺、野球部監督の失踪、全ては甲子園を望む何者かの陰謀なのか。 ディクスン・カーの「皇帝のかぎ煙草入れ」に挑戦した読者を欺くミステリ長編。 

高校野球は作品にほとんど絡んでこない、というか高校生自体ほとんど出てこない。 出てくるのは甲子園の利権を気にする大人たちばかりである。 中町氏得意の叙述ものでおそらく最後まで気付かれることはないが読後の騙された感もあまりない。 良くも悪くも非常にスマートな作品になっている。 ★は5つ。

 

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空白の殺意 (創元推理文庫)
中町信空白の殺意(高校野球殺人事件) についてのレビュー
No.29: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

倒錯のロンドの感想


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倒錯のロンド 完成版 (講談社文庫)
折原一倒錯のロンド についてのレビュー
No.28:
(5pt)

掲載禁止の感想


 まぁ作者が作者なのでどんでん返しものですが、何でも有り感が否めない短編集。 
掲載禁止
長江俊和掲載禁止 についてのレビュー
No.27:
(5pt)

模倣の殺意(新人賞殺人事件)の感想


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模倣の殺意 (創元推理文庫)
中町信模倣の殺意(新人賞殺人事件) についてのレビュー