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とも さんのレビュー一覧
ともさんのページへレビュー数89件
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大人の童話。100年前の自然の中に植物や動物、はたまた妖怪までが違和感なく共存しているぼんやりとした世界観が読んでいて心地よい。このままどっぷり浸っていたいなぁと、そんな感慨深い作品。
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結局よくわからなかったが、やっぱりびっくりか??
もういちど、読みなおしが必要。 |
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重厚かつ壮大な自然の中、ひとりの男の生涯を記した大作であり小説というよりは文学作品ある。といって、途中 ダレることもなく進むストーリー、スピード感、リアリティーは突出しており、傑作なのであろう。もしこのテーマが金融であったり、現代工業であったり、世界相手であれば、全く作品の様相も異なっていたであろうし、時代背景がせめて江戸、明治まで遡っていてくれたらもう少し歴史的な感慨もあったのであろうがが、悲しいかなそのテーマが大正という中途半端な時期で、マタギという熊撃ちなのが余りに地味で時代錯誤過ぎるが故に、チッポケな内容に感じずにはいられない。要は、内容に全く夢がなく、楽しめないのである。とはいえ、それであっても最後まで緊迫して読み進められる作家の力量は傑出しており、大作と呼べる作品である。
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兎に角、ワクワクする。天草四郎はじめ登場人物は歴史上のスーパースター、それが敵味方に分かれて。何度読んでも楽しめる一冊。
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当書は今までの主流の忍剣のスピンアウトとなる、成り立ちを記した作品。なので全体的には説明的要素が多く、また中盤はいつもながらのトーナメント方式で中だるみでだらだら感は否めない。が後半はスピード感もあり、きっちりと話を収束させられる山風節。内容としては室町初期にまで遡り、柳生/服部はもとより、足利義満、世阿弥、中条兵庫ほかほか当時のスーパースターが勢ぞろいでそれだけでも十分楽しめる一冊。
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淡々とゆっくりと、黙々と進んでいく、いつもの風太郎と異なり能の幽玄を組み合わせた渋い渋い作品。ただし、尻すぼみで期待外れ。風太郎の悪いところは、テンションの維持が最後まで続かないこと。突拍子もない発想だから難しいだろうが、それにしてももう少し何とかならなかったか。
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ソフトホラー。優しくもなく、怖すぎずで中途半端。北村薫、加納朋子系列のつもりで読んだが、ガッカリ。
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面白い。初めは、3つのエピソードという全く違うエピソードが流れ、本題に入るとこれまた1つの章に短い別個の短編の破片が複数含まれ、当分はこの形式は変わらない。よって、大まかな登場人物と流れが分かるまでは非常にとっつきづらい。が、これらの関連が見えてくると、そこからは一気読み。まぁ、表題の通り火と台風が主役で、人は脇役という面白い公正ながら、メインの台風が 予測からだんだんと近づき、突入、一過するように登場人物の動きが変化してくその緩急や、一種自然に形成される(台風による)クローズドサークルの中で発生する事件・事故がミステリー的緊迫感を生じ、プロットは言うに及ばず多面的に楽しめる作品。最後の収束まできっちりと書き込まれており、作者の力量に評価。最後のエピソードが、これまた絶品。
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もう一度読めば、もう少し評価は上がるのだろうが、登場人物の呼び方が苗字だったり名前だったり、あだ名だったりで、誰が誰かをリンクさせるのに必死で、内容にのめり込めず。よくある推理小説のように、裏表紙に登場人物と簡単な説明書きがあればもう少し楽しめたのだろうが。
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ちょうどおやじがすい臓癌の疑いと聞いたときに、たまたま手に取ったのがこの本。その時に読んだのが、一話目の「三つ目の鯰」。あまりにもタイムリーでのめりこんでしまった。音楽もそうだが本もその時の気分が大いに左右される。はまればはまる。
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途中まではひたすらだるい。それほどシューマンを好んでは聞かないし、どちらかといえば名前先行の作曲家。そのシューマンを主題に取り上げ内容も専門用語の羅列で私でも辟易して、読み進めるのに1か月で約半分。一念発起して、再度読み流し始めたが 6割くらい過ぎてきたころから急な展開に内容に引き込まれ、その勢いは最後までとどまらない。最後はどんでん返しの繰り返しで、結論まで含め好き嫌いは分かれるかもしれないが、読む価値は十分に有り。
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30年ぶりに読んだが、全く色あせない。それどころか東北大震災を経験した今、数十年前に書かれたとは思えないくらい当たっている。作家としての知識と学者には無い先見性、やはり素晴らしい日本史上に残る傑作SF。小松の長編によくある前半は科学的知識に基づいた理論攻勢で きっちりと理解しうとすると少々理解しずらい点もあるが、単なる空想で書かれたものではない知識の蓄積と裏付けが出来上がる。内容はどこまでは本当でどこからが創作かわからなくなるくらい深く入り込んだ科学的側面をベース、現実味のある政治・経済的側面に思いのほかページを割くことでしっかりと土台を作り上げる。とはいえ、この作品の発表は1973年、40年前である。しかし、時代の古さというものは全く感じられないのは、作家小松左京の先見性なのか、当時から進歩していない為なのか。阪神淡路の震災、東北の震災等々の経験に対し、地震研はいまさらながら地震予知は不可と発表。政治はすでに茶番のレベル、経済もリーマンで簡単にひっくり返る中・韓初め東南アジア勢にひっくり返される状況に不安は増すばかりであるが、彼には日本の未来がどう予測されていたのだろうか。
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非常に難しい本だった。理解し追いつくのに精一杯で何とか読みは切ったが、特に気持ち的に入り込めなかったのが残念。
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面白い。飛び抜けて面白い。約30年ぶりに郷愁で読んでみたが、全く古さを感じない。最後に光明があるところも、小松左京らしい。
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バカバカしいなからも思いのほか面白かった。ただし、あくまでマンガレベルではあるが。
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途中までは何でもないストーリーで、単に子供の話かと思いきや、中盤からのスパートたるや 驚くべきスピードで展開、また展開。長い間忘れていた、他人に対する無償の気持ち、というものが思い出せた、のかなぁ。兎に角、どんでん返しの連続で楽しませ、最終的には綺麗に優しく落ち着く理想的な小説だった。
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最初のプロローグで殺人現場に立つ。その後、場面が代わり夫婦の息子が無謀運転による交通事故で死亡するが、運転手は有力者で罪をもみ消されるにいたり、という最初流れであるが、このプロローグが曲者。後半戦は一気に法廷闘争の場面に変わるが、そこで初めてミスリードであったことに気づかされる。その経緯がきれいにまとまりながら終息に導かれていく。罪は罰せられなければならない。が、現実的には誰もが逃げたい気持ちがあるのも確か。その時にたまたま揉み消す力があれば、行使したくなるのもこれまた人間的。確かに飲酒は罪である。が、決して故意でも悪意があるわけでもない。被害者と被告、どちらの立場に立っても理解が出来るが故に悲しい物語でもある。
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ひときわ低級で下品で、とわいえリアリティがあってなんとも言えない。各章で主人公が入れ替わるも、それぞれが繋がり合っている連作短篇集の体を取っているが、わたしには合わない。とはいえ、この悲惨さも最後には段々とは慣れてくる自分がいることに驚くのではあるが。
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