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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数94

全94件 81~94 5/5ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.14:
(8pt)

久々に心躍る小説でした

かなりの長編ですが、先を読みたい一心で2日間での読破でした。
タイプとしては、スティーヴンキングの「ニードフルシングズ」
少年が主人公だから、甘っちょろい青春小説と思って読み出したのですが
ここまで揺さぶられるとは!

登場人物のキャラクターもしっかり描かれてるし、出てくる人たちの何とも個性的なこと!
この時代のアメリカのことは何も知らないのに、故郷の小説を読んでいるような郷愁を感じるのは何故なのでしょう。
出だしからまた読んでみたいような。
でも、しばらくは読後の余韻に酔っていたいような。


少年時代〈上〉 (文春文庫)
ロバート・R・マキャモン少年時代 についてのレビュー
No.13:
(8pt)

記憶シリーズ三作目

「夜の記憶」
「死の記憶」
そして「緋色の記憶」
他の二つと比べると、今回はちょっと刺激が足りないような。
最後の展開をやめて、淡々と終わる方が小説の余韻はあったかもしれない。


緋色の記憶 (文春文庫)
トマス・H・クック緋色の記憶 についてのレビュー
No.12:
(8pt)

思考が似てる

まるで私の独り言を読んでいるような小説。
人の持つ表と裏。
人が想像している私と実際の私。
久々にA-を付けるに値する小説でした。(最高点はA+)
今年読んだ中で確実にベストテンに入る作品です。

トリック、アリバイ崩し、どんでん返し、完全犯罪、歴史物
ミステリーにも色々ありますが、やっぱり作者の「腕」に寄るものが大きいんですね~。

夜の記憶 (文春文庫)
トマス・H・クック夜の記憶 についてのレビュー
No.11: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

海外ミステリーファンなら

自ずと話の展開が予想できる。
予想しながら、こうなるんじゃないかな~と思いながらも、読むのを止められない。
読めば読むほど引き込まれてしまう。

「将軍の娘」を読むまでは、今年のナンバー1小説は「レッドドラゴン」だったのですが
うーん・・・いい勝負になりそうです。

タイトル良し、翻訳良し、
単調になりそうな展開も力業で読者を捉えて離さない。
やっぱり売れる作家の本って、腕力が凄いんだな~、
ジェフリーディーバーよりも腕力はあるかもです。


将軍の娘〈上〉 (文春文庫)
ネルソン・デミル将軍の娘 についてのレビュー
No.10:
(8pt)

インドリダソン三作目

凍るような寂しさが下地にある三作品。
人間描写という点では、この「声」が一番描かれていたと思う。

突然の展開が、「湿地」
寂しさと切なさが読み終えたあとも尾を引く「緑衣の女」
「声」は事件の進み具合よりも、人の考え方・自分では理解できない人の価値観が最後までじっとりと粘りついている。

まるで日本人作家の作品を読んでいるかのような流暢な文章。
翻訳家の才能に感嘆。

声 (創元推理文庫)
アーナルデュル・インドリダソン についてのレビュー
No.9:
(8pt)

ディバインも三作目となると

おおよその展開は分かってきます。
それでも、読み出したら止まらないのは、きっと緻密な人間描写にあるのだと思います。

海外の大学のことは何も分からなくとも、何となく?教授の表情・性格・その人の歴史までもが分かってくるから不思議です。
付け加えるなら、翻訳の巧さもあると思います。

老練でプライド高き教授陣の素顔を?ここまで書けるのは、ディバインしかいないのかもしれない。

悪魔はすぐそこに (創元推理文庫)
D・M・ディヴァイン悪魔はすぐそこに についてのレビュー
No.8:
(8pt)

本格派ミステリー

海外ミステリーに的を絞って約一年少々。
面白そうな小説ばかり読んでいます(中には評判以下のものがあったり、私には不向き?なものがあったり)

評判というのは、人それぞれ見解の違いがあり、やはり自分で読んでみないと分からない・・・。
当たり前ですけどね。

ディバインは、予想以上に面白く正統派のミステリーでした。
派手な展開やアッと驚くような謎解きが好きな人には物足りないかもしれない。
でも、じっくりと本と向き合いたい人には打って付けの小説だと思います。
未読の方は、是非読んで頂きたい!


跡形なく沈む (創元推理文庫)
D・M・ディヴァイン跡形なく沈む についてのレビュー
No.7:
(8pt)

決め手は相棒

相棒が良ければ、会話も弾むし
相棒が良ければ、捜査も進む・・・もちろん、読む速度も進む・・・こういう単純明快が活きた小説。

プロットよりも、生のFBIの様子がこちら側にも伝わって、ノンフィクションのような感じを受けた。
生きにくい人達がいて、そういう人達が血反吐を吐きながら犯人を捕まえているんだろうな・・・と。

リンゼイの小説は、フィクションだけれども、生々しく
そういう世界の一部に現実の私達もいるのだと、読み終わったあと、薄ら寒くなった。





鉄縋 (講談社文庫)
ポール・リンゼイ鉄槌 についてのレビュー
No.6:
(8pt)

とらえ方にもよるけど

最初読み始めた時は、この作品は「ボツ」だなあ~と思いましたが
半分以上進むと、段々とのめりこんでいきました。

猟奇殺人オッケー、血みどろのシーンオッケーの人なら、お薦めです。
かなりキツイです。

小説の終わりが分かったあとでも、もう一度最初から読んでみたいと思わせるような、しっかりとした内容になってます。
ルヘインの良さって何だろう???
行き当たりばったりのように見せかけて、しっかり計算し尽くされているとこかな???
こういうのがミステリーの醍醐味なんだろうな。

闇よ、我が手を取りたまえ (角川文庫)
No.5:
(8pt)

フロストに慣れると・・・

ウィングフィールド作品は二作目です。
初めて読んだ「フロスト日和」はフロストのキャラが強烈で、笑っていいのか?それとも?ここは笑う場面ではないのか?
等々、一歩下がって読んでましたが(と言っても、中盤以降は笑って笑って楽しく読めました)
フロスト流に慣れてしまうと、一歩下がることもなく、堂々と?冗談が楽しめました。

先週、偶然にもユーチューブでテレビシリーズを見付けました。
(想像していたフロストとはちょっと違う顔の役者さんでしたが)
英語が(それもコテコテの?イギリス英語)難しく途中で断念してしまいました・・・涙。
マレット署長や警察長の雰囲気は想像通りでした。


クリスマスのフロスト (創元推理文庫)
No.4: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

テンポ良く

昨日、イレーヌを読んだせいか、テンポ良くストーリーが進み
小説らしく?終わるところが高評価に繋がったと思います。

小説が好きな人は一時の幻?一時だけ現実から離れて別の世界を見てみたい・・・
少なくとも私はそうなのですが。
普段とは違う世界を知って、そして考えて、目まぐるしい展開に心躍らされて次のページ次のページとハラハラドキドキを味わって・・・と、正統派の話でした。



遮断地区 (創元推理文庫)
ミネット・ウォルターズ遮断地区 についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

とにかく格好良い!

女性なら誰でもハリーに恋心を抱くに違いない・・・とは言い過ぎとしても
半数以上はハリーに恋するに違いない。
(男性だって憧れると思うけど)

ジェットコースターのように流れる展開の中、どの場面でもハリーは男の中の男!
こういう憧れは全世界?共通なのだろうな~と、うっとりとしてしまう。

三級刑事だから、ハリーが格好良く見えるのか、事件がなくても(平凡な日常の世界でも)
ハリー自身が格好良いのか・・・
やっぱり事件が絡むから格好良いのだろう。






トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

面白さも謎解きも。

ユーモアもあふれ、謎解きも難解で、あれもこれもてんこ盛りでした。
Qシリーズはこれで三作目ですが、相棒とのやり取りは一番良かったかも。

遠いところの話なのに、舞台が身近に感じられるというのは、一流の翻訳ものということでしょう。
事件自体はおぞましい限りですが、読み終わったあとに残るもの。
主人公と相棒たちの人間味に救われたということなのかな。


特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.1: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

アサド!大好き!

前作「檻の中の女」のレビューでは、タイトルと表紙のことを触れましたが
今回の作品は、タイトルも表紙も(たとえどんなタイトルであっても)(特捜部Xや特捜部Aであっても)まったく気にすることなく、どんどん読める面白さ満点でした。
私は「檻の中の女」より、こちらが好きかも・・・。

まだ読んでいない方には是非とも手に取っていただきたい!
ユーモアあり、ハラハラあり、絶対に損はないです。
(途中、何度も声を出して笑ってしまいました)・・・(笑



特捜部Q ―キジ殺し― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕