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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数94

全94件 21~40 2/5ページ

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No.74: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

特捜部Qのような濃厚さはないけれども、ほどよく痛快ミステリー

ジョーク交じりで大変読みやすかったです。
娯楽劇ではありませんが(もちろんミステリーなので)痛快さは心地よさ。
二作目も出ているようですね、楽しみが増えました。

場面としては、もう少し掘り下げてほしいところもありましたが、この軽さがP分署の良さなのでしょう。
さくさく読めるので未読の方には是非お勧めします。





集結 (P分署捜査班) (創元推理文庫)
No.73: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

上物ではあるのですが、期待以上のものはありませんでした

ボッシュシリーズです。
このシリーズはどれもこれも面白くて殆ど読んでいます。
この「燃える部屋」も良くできた小説だと思います、でも、それ以上は?

感動というか、極み!と思えないのは何故だろうと考えてみたのです。
それは今回のハリーの相棒がなんかイマイチだったのです。翻訳者が意図的にそうしているのかどうかは分かりませんが
言葉の選び方がなんかチグハグなんです。
もう少しハリーとの会話の絡みが良かったら、もっと面白いと思えたのかもしれません。

難しい事件をハリーと相棒が繰り返し考察することで、読む側としては理解しやすく、その点はコナリー氏は手腕のある作家だと思います。



燃える部屋(上) (講談社文庫)
マイクル・コナリー燃える部屋 についてのレビュー
No.72: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

正統派のミステリーお見事です

クラーク氏のミステリーは正統派です。
ひねったアリバイ工作もなく、真正面から切り込む。
読む側もドキドキしながら順を追ってゆく。
久しぶりに正統派のミステリーを堪能しました。

もう少し生活の詳細を知りたいと思ったことは事実ですが、あれもこれもと要求するのは無理というものかもしれません。
読んでいる途中、ケープ岬を検索してみました。美しい場所です。
こういう味わい方もできるのが、また小説の面白いところです。
舞台よし!登場人物の設定もよし!これで面白くないわけありません。
未読の方には是非お勧めです。

リメンバー・ハウスの闇のなかで (新潮文庫)
No.71: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スカダーの別の一面を見てしまった!

この本の時はマットスカダーはまだお酒を飲んでいたのですね。
私が読み終えたスカダーシリーズは全て断酒しているマットばかりだったので、ある意味?新鮮でした。
お酒を飲んでいてもいなくても、やっぱりマットは格好いい!
特に後半に近づくにつれて凄みが増してゆく感じが良かったです。やっぱりそうでなくっちゃ!

ミステリーとしても展開よりもニューヨークそのものに魅力を感じました。行ってみたいな〜っと。
この頃はまだTJは登場していないので、ちょっとワクワク感には欠けところもありますが、これはこれでビシッと決まった大人のミステリーに仕上がっていると思います。


過去からの弔鐘 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロック過去からの弔鐘 についてのレビュー
No.70:
(8pt)

かなり長いですが、読みごたえは保証します

久々に読む長編でした。
ゴダード氏の筆力が落ちたのでは?と感じていましたが、この本に限っていうと、腕前は落ちていませんでした。
こういう主人公はホント魅力的です。
彼を取り巻くわき役陣も個性的で、日本ではなくイギリスでの出来事だということを忘れさせるほど?身近に思えてしまいます。
ミステリーではあるのですが、謎解きに夢中になるというよりも人間ドラマに夢中になってしまう・・・
こういう点はエリザベスジョージ氏と似たものを感じました。
読み終えてもすぐには感想を書けないほど、重い小説でした。


永遠(とわ)に去りぬ (創元推理文庫)
ロバート・ゴダード永遠(とわ)に去りぬ についてのレビュー
No.69:
(8pt)

スーグラフトン氏、第二作目

彼女の文章は読みやすいですね。翻訳の力ももちろんあるのでしょうが、淡々とした中にもユーモアがあって、読む側を退屈させません。
内容も面白かったので一気に読んでしまいました。

ミステリーというよりも(もちろんミステリーなのですが)恋愛ものプラス謎解きといった感じでしょうか。
そのどちらも飽きさせないので永遠に読めそうです。

一作目「探偵のG」の時も思ったのですが、日本でももっと評価が上がっていい作家さんだと思います。
未読の方には是非お勧めします。


悪意のM (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スー・グラフトン悪意のM についてのレビュー
No.68: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

再読してみました

ずっと前に一度読んでいたのですが
レビューを書かないままにしていたので再度読んでみました。
私は「羊たちの沈黙」の映画版が大好きで(全ての映画の中で一番好きです)何十回も見ているのですが
あらためて本を読んでみると、映画とここが違う・ここからこういう風に発展する?みたく、映画との違いばかりが頭に浮かんでしまいましたが
それはそれとして、やっぱり小説としてよくできていると思います。

映画の中のクラリスと本の中のクラリスとは同一人物とは思えないほど差があります。
映画は動きがあるので行動や振る舞いは映画の方が活発に思えますし、小説の中のクラリスは内面というか、心理的によくこちらに伝わってくるものがあります。
それから訳のせいでしょうか、本のクラリスはちょっと荒っぽい感じです。
どちらもハンニバルレクター氏の好みだとは思いますが。


羊たちの沈黙 (新潮文庫)
トマス・ハリス羊たちの沈黙 についてのレビュー
No.67:
(8pt)

最初は長い旅の始まりと思いましたが

なかなかどうして読み応えのある一冊でした。
モリーシリーズも三度目となると、モリー自身に愛着?がわいてきて、彼女のことが愛おしく思えるようになりました。
この本の出来不出来はモリーにかかっていると言っても言い過ぎではないでしょう。
女性の心理と父親とのしがらみ。これは誰にでもあることだと思うのです。
その部分の表現が素晴らしく何度も相槌をうちました。

モリーシリーズは続けて読みたいものです。
すべて死者は横たわる (講談社文庫)
No.66:
(8pt)

またしてもバーバラの勝利?!

リンリー警部だけだと、たぶんつまらない小説だったはず。
バーバラがいるから読みごたえもあるし、途中で断念しそうな気持も何とか救われる。
私のお気に入りのセントジェイムズは全く登場しないし、話ばっかり長いし、失敗作かな~と。
でも、最後まで読むとリンリー警部のことが好きになっていた・・・こういうものなの?

この気持ちのまま、リンリー警部シリーズを読み返すと、また面白いのかもしれません。
エリザベスジョージの小説は普段からミステリーというよりも人間ドラマだと書いているのですが
この本もしっかり人間ドラマでした。



▼以下、ネタバレ感想
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隠れ家の死〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エリザベス・ジョージ隠れ家の死 についてのレビュー
No.65:
(8pt)

キースピーターソン氏の本名での執筆だそうです。

最後のあとがきを読むまで知りませんでした。
キースピーターソン氏の本名での執筆だそうで、面白さに納得です。
記憶に残っている「傷跡のある男」もなかなか面白かったですし、読者を楽しませるという点において脱帽です。
殺人事件が前半に起こる内容がやっぱり好きです。

犯人の一人のイメージはブラッドピットなんていかがでしょう?
映画セブンと違って、犯人役もいいかもしれません。
読んだあと、配役をあれこれ考える・・・・というのは、小説を堪能した結果に違いありません。



秘密の友人 (角川文庫)
アンドリュー・クラヴァン秘密の友人 についてのレビュー
No.64:
(8pt)

なかなか堅物の刑事もいいものです

刑事といっても真面目な人もいれば、おちゃらけな人もいる。
主人公は真面目も真面目。「ド」がつくほどの堅物です。
こういう主人公もいいな〜と思えてしまう。話の内容とこの頑固なキャラが多分合っているのだと思う。

ミステリーとしては犯人探しに重点がおかれていますが、登場するその他の人々もなかなか個性的な人たちで、その点だけも面白かったです。
犯人が見えそうで見えない感じもいい味だしています。
ピントフ氏の小説をもっと読みたいと思ったのですが、日本では二冊しか出版されていないようです。
こういう作家さんは貴重なので、面白いミステリーをもっと書いて欲しいものです。

邪悪 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ステファニー・ピントフ邪悪 についてのレビュー
No.63:
(8pt)

「傷跡のある男」よりも、こちらが断然面白い!

探偵でもなく、刑事でもなく、記者というところが面白さを増したようです。
読みやすくあっという間に読んでしまいました。
長編でもないので旅行とか気軽に持っていけそうです。

内容自体は、ミステリーというよりハードボイルド系でヤンチャなところも随所にありました。
あと何冊かは、是非読んでみたい作家さんです。

夏の稲妻 (創元推理文庫)
キース・ピータースン夏の稲妻 についてのレビュー
No.62:
(8pt)

リチャードノースパタースン氏、第四冊目。お見事!

「子供の眼」「罪の段階」「最後の審判」と、間を空けながら読んで、ついに四冊目に入りました。
重厚で内容の詰まったミステリーのレベルは変わっていませんし、今回は解説によると「ポリティカルサスペンス」ということで
法廷での話は一切でてきませんでした。
それなのに「法廷ドラマ」を読んだような感覚が残るのは、作者の「腕」でしょうか。

この事件のあと、主人公がどういう人生を歩んでいくのかも気になるところです
(つまり、続編を読みたいということです)
最後まで読むと、しばらく重いもの?は読みたくないな〜という気持ちと
またドッシリとしたものを続けて読みたいな〜という気持ちとが相まみれます。
満足感でいっぱいです。

ダーク・レディ〈上〉 (新潮文庫)
No.61:
(8pt)

初めてのスーグラフトン氏の小説

Aから始まって今のところRまでシリーズがあるようですが
(Aから読み始めれば良かったのですが、シリーズものとは知らずに)いきなり途中の「探偵のG」から読んでしまいました。

初めてのスーグラフトン氏の小説で、面白いのかつまんないのか、読んでみないと分からない・・・で始めたのですが
これが意外にも面白くて(作者に失礼ですよね)主人公にも共感できるし、彼女を取り巻くキャラの強い登場人物もなかなか興味深い人たちで
アッというまに読んでしまいました。
会話も良いし、その土地の描写も詳しくて、こういう知らない場所の知識が増えるって、ほんとミステリーを読んで良かった!って実感できることです。
続けて読みたい作家さんに出会えてラッキーでした。

探偵のG (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スー・グラフトン探偵のG についてのレビュー
No.60:
(8pt)

これはこれでアリだと思います!

半分期待しながら半分期待せずに?お初のポーラゴズリング氏の小説を読んでみました。
軽いといえば軽いのですが、これはこれでアリだと思います。
あまり頭を使わずに、でもミステリーを楽しみたい人にはうってつけではないでしょうか。
謎解きにもなっているし、人間関係もわかりやすく書かれているし。
あまり複雑だと、何度も登場人物を確認したり、ちょっと興ざめするときもありますよね。
でも、「死の宣告」は最初から最後まで実に分かりやすいミステリーでした。
(エリザベスジョージ氏の小説だと、こうはいきません)
人の好みでしょうが、ジトジトとした梅雨真っただ中の家で時間をつぶすのには最適ではないでしょうか。
また楽しみな小説家が一人増えて明るくなりました。

死の宣告 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ポーラ・ゴズリング死の宣告 についてのレビュー
No.59:
(8pt)

好きか嫌いか、分かれるところでしょうが

私はこういうミステリーって好きです。
主人公のキャラもなかなか良いですし、彼を取り巻く登場人物もなかなか良い味出してます。
謎解きも一つの面白さですが、主人公のシャーク(あえてここではニックネームのシャークを使います)が、昔のハリーボッシュ(マイクルコナリーが描く刑事)を彷彿とさせ
昔はボッシュもこんなにバカやってたな〜と、ちょっとだけ懐かしくなりました(あー、またボッシュものを読みたい!)

前に読んだ「死者の部屋」とはガラリとかわって、これはこれで忘れられないミステリーの一つになりました。


タルタロスの審問官 (ランダムハウス講談社文庫 テ 1-1)
フランク・ティリエタルタロスの審問官 についてのレビュー
No.58:
(8pt)

リンリー警部の苦悩と葛藤、誰にでもあること。

エリザベスジョージ氏の小説の中でも、リンリー警部の苦悩と葛藤が一番描かれているのでは。
パートナーのハヴァーズ部長刑事も良い味だしています。
みんな苦悩と葛藤の中で生きているのだ・・・と。

ミステリーとしても楽しめますし、私の場合ケンブリッジについて全く無知だったので
最初読み始めてから、ケンブリッジ観光サイトで色々と環境?など検索して頭に入れてから、また読み進めました。
何々建築とか、〇〇様式と書かれていても、ピンときませんもの。
厳かな中での残忍な殺し・・・。悲劇ではありますが、これがまた一段とこの小説を格調しているのかも。

私の大好きなセントジェイムズ氏が友情出演だけだったのが、ちと淋しかったですね。
未読の方には是非お勧めします。

エレナのために (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エリザベス・ジョージエレナのために についてのレビュー
No.57:
(8pt)

どんどん引き込まれます!

読んでいる途中はそれほど感じなかったのですが、読み終えて思ったのは、なんとなくCJボックスの登場人物と似てるな〜というものでした。
もちろん、キャラ的なものは似ていないのですが、女性に対する接し方や人間愛?兄弟みたいな感じがしました。
CJボックスの小説を読むと毎回寒さで震えそうになる点も似ていました。

9点に届かなかったのは、タイトルの貧弱なところと、もう少しこどもたちの描写が欲しかったところです。

凍りつく心臓 (講談社文庫)
ウィリアム・K・クルーガー凍りつく心臓 についてのレビュー
No.56: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

マットスカダーは、やっぱり面白い!

マットスカダーシリーズは、やっぱり面白いですね!
この本は読みやすくて、どんどん進みました。
ミステリーとしては、イマイチな面もありましたが、それよりも登場人物の会話が卓越しているので
会話だけでも楽しめます。
こういうお洒落な会話をしないといけませんね(笑)
シリーズものなので、まだ未読の方には最初から読まれることをお勧めします。
私は前後しちゃっているので、それぞれを楽しもうと思っています。

死者との誓い (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロック死者との誓い についてのレビュー
No.55:
(8pt)

マロリーを知るためには不可欠な作品

前後してシリーズものを読んだのですが
この小説はマロリーを深くしるためには、不可欠なものでした。
この本だけでも、マロリーの理解度が深まる?感じでした。
ミステリーとしては、ちょっと平凡ですが、マロリーシリーズを読み進めるためには、是非とも読んで頂きたい作品です。

いつも思うことですが、マロリーシリーズの表紙は良いですね。
タイトルも良いし、モノクロの感じがマロリーに似合ってます。
新作も出ているようなので、これからも楽しみな作家さんです。

吊るされた女 (創元推理文庫)
キャロル・オコンネル吊るされた女 についてのレビュー