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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数264

全264件 221~240 12/14ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.44:
(7pt)

マンケルファンの方には是非!

マンケル氏の本を数冊読んだ方には是非お薦めします。
初めての本が「北京から来た男」なら、難しいかもしれません。
記憶シリーズを読み終えた方なら、彼が描く「闇」が薄らと見えるかもしれません。

ここまで複雑に書かなくてもいいのでは?と、思うぐらい内容が何重にも絡まっており
「どこからこういう発想が生まれるのだろう?」
ミステリーはマンケル氏の頭脳かもしれない。


北京から来た男 上
ヘニング・マンケル北京から来た男 についてのレビュー
No.43:
(7pt)

期待以上!

古い小説なので、それほど期待して読み始めなかったのだけど
期待以上に面白くアッという間に読んでしまいました。

プロットがしっかりしていると、古くささ?なんて関係ないのですね。
刑事一人一人の個性や、事件そのものの現実性。
もっと個々の生活や捜査を知りたかったほど・・・・。

地道に読んでいくと、年に何回か、こういう金星に出会えるのが
小説を読むことと同じくらい楽しいものですね。


刑事マルティン・ベック  笑う警官 (角川文庫)
マイ・シューヴァル笑う警官 についてのレビュー
No.42:
(7pt)

クックファンの方には是非とも!

お薦めしたい小説です。
記憶シリーズの中で一番のお気に入りは「夜の記憶」
クックの小説を初めて読んだのがこの本ということもあるのですが
それから記憶シリーズを立て続けに読みました。

記憶には間違いないのですが
記憶というよりも、切ない青春ものを読んでいるような感じでした。
クックは少年を描写するのがホント上手いです。
中盤までは根気がいりますが、そのあとは一気に引き込まれます。
クックのファンが増えるといいなあ~。

夏草の記憶 (文春文庫)
トマス・H・クック夏草の記憶 についてのレビュー
No.41:
(7pt)

いわゆるユーモア

翻訳がいいと
読んだ時点で「この会話はユーモアなんだ!」と、すぐ分かるのがいいですね。
デクスター特有の(といっても、彼の作品は二作目ですが)会話の面白さがあって
読みやすいミステリーだと思いました。


ジェリコ街の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
コリン・デクスタージェリコ街の女 についてのレビュー
No.40:
(8pt)

今までで一番好きかも!

PDジェイムズの小説は難しくてあまり波に乗れない?ものが多かったのですが
(でも、ミステリーとしては好き)
主人公・内容・展開が分かりやすくて今まで読んだ中で(ジェイムズもので)一番好きな小説になりました。
なかでも、主人公ダルグリッシュ警視長がこの本の中では魅力的に書かれており、世の女性達もきっと好きになるのでは?

心は詩人、でも行動と部下への采配・指示は警視そのもの。
こんな魅力溢れる本に感謝です。
殺人展示室 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
P・D・ジェイムズ殺人展示室 についてのレビュー
No.39:
(8pt)

「フロスト日和」から始まって

とうとう最後の小説になりました。
最初「フロスト日和」を読んだ時は、こんなに面白い警察小説があったとは!
と、びっくりものでした。
そのあと、作者がもう亡くなっていることを知り
一年に一冊?ずつ大切に読んできました。

どの小説も繰り返し読みたいぐらい!
事件なんてどうでもいいなんてことは言いませんが
フロスト氏の発言・行動。そして思慮深さと温かさ。
人間味あふれるフロスト氏に感謝です。

夜のフロスト (創元推理文庫)
R・D・ウィングフィールド夜のフロスト についてのレビュー
No.38:
(7pt)

クック作品のファンなら

きっと楽しめると思います。(話の内容は兎も角として)
一番好きなのは「記憶シリーズ」ですが
読み終わった今となっては、残りの小説を読むしかありません。

「心の砕ける音」よりも、私はコチラの方が好きかな。


闇をつかむ男 (文春文庫)
トマス・H・クック闇をつかむ男 についてのレビュー
No.37:
(7pt)

はじめてのジェファーソンもの

予想よりも面白くスイスイ読める本格派小説。
女性が主人公の小説はちょっと苦手なのですが
(まあーこの女性主人公も苦手と言えば苦手ですが)
描写が素晴らしく気にならずに?読み終わりました。

といっても、同じ主人公の小説はもういいかな。
ブルー・アワー〈下〉 (講談社文庫)
No.36:
(8pt)

タイトルがイマイチですが

もう少し捻ったタイトルか
あるいは、そのまま英語?の題名でも良かったかも。

「ファイアーウォール」よりも、題材としてはコチラが好みですが
全体としては、「ファイアーウォール」の方が締まっていたかも。
この小説の点が1つ多いのは、ただ単に事件が好みか好みでないかの違いと
難民を扱っている社会派ミステリーになっていたから。

警視ものであり、社会派ミステリーでもあり
そして最後は切なさだけが残る・・・・。



殺人者の顔 (創元推理文庫)
ヘニング・マンケル殺人者の顔 についてのレビュー
No.35:
(7pt)

こういう展開って好き

最終的に警視が犯罪を解決することは分かっているのだけど
(犯罪小説はそういうものだという点で)
話の流れや展開が好みの小説でした。

途中、警視の行動に対して???と思う点はありましたが
まあーそういう風に話が流れるのも有りと思えば有りかも。

上手い小説っていうのは、雑な点?ちょっと待ってよ!というものも
吹き飛ばしてくれるような「芯」があるのでしょう。
やっぱりこの警視ものは好きですね。

ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)
ヘニング・マンケルファイアーウォール についてのレビュー
No.34:
(7pt)

はじめてのジョーシックススミス!

ダルジール警視ものと勘違いして読み始めて・・・。
あれれ?アンドルーが全然出て来ない!と・・・。

はじめてのジョーシックススミスものでしたが
これがなかなか面白くて、大ファンになってしまいました。

ダルジール警視ものばかりを連続で読むと(それはそれで楽しめるのですが)
ちょっとマンネリになりそうな展開もあったりしますが
間にジョーシックススミスものを挟むと、これまた良い感じになりそうです。

幸運を招く男―私立探偵ジョー・シックススミス (ハヤカワ ポケット ミステリ)
レジナルド・ヒル幸運を招く男 についてのレビュー
No.33:
(8pt)

久々に心躍る小説でした

かなりの長編ですが、先を読みたい一心で2日間での読破でした。
タイプとしては、スティーヴンキングの「ニードフルシングズ」
少年が主人公だから、甘っちょろい青春小説と思って読み出したのですが
ここまで揺さぶられるとは!

登場人物のキャラクターもしっかり描かれてるし、出てくる人たちの何とも個性的なこと!
この時代のアメリカのことは何も知らないのに、故郷の小説を読んでいるような郷愁を感じるのは何故なのでしょう。
出だしからまた読んでみたいような。
でも、しばらくは読後の余韻に酔っていたいような。


少年時代〈上〉 (文春文庫)
ロバート・R・マキャモン少年時代 についてのレビュー
No.32:
(8pt)

記憶シリーズ三作目

「夜の記憶」
「死の記憶」
そして「緋色の記憶」
他の二つと比べると、今回はちょっと刺激が足りないような。
最後の展開をやめて、淡々と終わる方が小説の余韻はあったかもしれない。


緋色の記憶 (文春文庫)
トマス・H・クック緋色の記憶 についてのレビュー
No.31:
(7pt)

はじめての「ネスボ」作品

はじめて読む作家って、最初、期待半分・後悔半分があります。
今回のネスボ氏は、また続けて他の本も読みたい!と思わせる内容でした。
次は「ザ・サン」の予定。
次も読みたい!となりますように。

スノーマン 上 (集英社文庫)
ジョー・ネスボスノーマン についてのレビュー
No.30:
(7pt)

四部作の中では一番好き。

遠く離れた北欧の出来事なのに、すごく身近に思えてしまう。
これぞ文章力と翻訳の素晴らしさではないでしょうか。

「冬の灯台が語るとき」から読んでしまったので
もう一度刊行された順番で読みたい。(「黄昏に眠る秋」は省く)
魅力的な老人と、その娘たち。
老人を取り巻く人々の優しさ。強さ。
憧れるなあ~。

赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)
ヨハン・テオリン赤く微笑む春 についてのレビュー
No.29: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

秋の夜長に

読みたい本の1つです。
多少急いで読んだせいか、もう一度ゆっくりと味わいながら読んでみたい。
物語の展開よりも、最初からじっくりと読み返したい本です。
最近読んだ本の中で、実際にもう一度読み返したのは、「ハンニバル」と「哀しみのイレーヌ」だけ。
ゆっくりと文章を楽しみたい本って、やっぱりあるんですよね。


幻の女〔新訳版〕
ウィリアム・アイリッシュ幻の女 についてのレビュー
No.28:
(8pt)

思考が似てる

まるで私の独り言を読んでいるような小説。
人の持つ表と裏。
人が想像している私と実際の私。
久々にA-を付けるに値する小説でした。(最高点はA+)
今年読んだ中で確実にベストテンに入る作品です。

トリック、アリバイ崩し、どんでん返し、完全犯罪、歴史物
ミステリーにも色々ありますが、やっぱり作者の「腕」に寄るものが大きいんですね~。

夜の記憶 (文春文庫)
トマス・H・クック夜の記憶 についてのレビュー
No.27:
(7pt)

こっちの方が好き!

「テオリン」二作目。
舞台が想像しやすいという点もあり、最初から読みやすい小説でした。

前回読んだ「冬の灯台が語るとき」よりも、この小説が私の好み。
ミステリー自体は、それほど意表をつくものでもなく割と平凡?ですが
人間模様というか、やっと北欧の生身の人に出会ったような、生き生きとしたものを感じました。

ミステリーは、やっぱり人が存在してこそ!なのだなあ~・・・つくづく。


夏に凍える舟
ヨハン・テオリン夏に凍える舟 についてのレビュー
No.26:
(7pt)

こういうのが読みたかったの!

はじめての「フランクリンもの」でした。
こういう小説って好きだなあ~。
今年読んだ中でベスト10以内には無理だけど、ベスト20以内にはきっと入ると思う。
(ベスト10以内には、優れたミステリーが溢れてるので)
突出したミステリーではないけど、なんか心に残る小説なんです。
ねじれた文字、ねじれた路
No.25: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

オーソドックスがお好みなら

面白い法廷劇になってると思います。
ミステリーの内容も良く考察されており、古いタイプの?推理ものがお好みなら
是非お読みいただきたい。

ただ、会話というか、話し言葉がちょっと読みにくいかな~。
現代ものに慣れていると、この点がついていけないという所もありますね。

ユダの窓 (創元推理文庫)
カーター・ディクスンユダの窓 についてのレビュー