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凶気の桜



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【この小説が収録されている参考書籍】
凶気の桜
凶気の桜 (新潮文庫)
狂い咲き「凶気の桜」の流れ

凶気の桜の評価: 3.66/5点 レビュー 29件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.66pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 1~20 1/2ページ
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No.29:
(4pt)

映画を観てから読んだが、原作は良かった

映画ではカットされた部分が読めて、色々と納得しました。
ただ、ヤクザや業界の取材が少し甘いかな?とは思いましたが、フィクションなので及第点。エンタメとして楽しめました。
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No.28:
(5pt)

言う事なし

満足です!
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No.27:
(5pt)

DVDを思い出させる内容

DVDを持っていますが活字の方がいいですね。 創造しながら山口や小管を思い浮かべれました。
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No.26:
(4pt)

グイグイ引き込まれた

映画から入ったけど、あらためて夢中で読むことができた。 登場人物が皆人魅力的だった。 右翼思想的なものはただのキャラ設定程度です。 人物の心の動きや、場面の詳細を伝える力が素晴らしいです。
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No.25:
(4pt)

リアルな描写は見事だが、若干テーマがぼやけている

主人公が“ネオ・トージョー”なる右翼集団の一人という設定から、思想的にどぎつい作品かと読了前はイメージしたが、意外とそうでもなかった。ストーリーは日本の暴力団による利権争いが主軸で直接アメリカの組織が絡んでいないし、反米思想が話の肝でもない。アメリカ文化に染まった渋谷の若者。暴力団の青雲同盟・会長青田が語るアメリカ企業のえぐい暗躍ぶり。このぐらいしか主なアメリカ敵視観が描かれていない。だからテーマがぼやけている。反米や右翼の思想をどこまで表現したいのか伝わらないのだ。利益だけを追求し徳や情をかなぐり捨てる輩をメタファー(隠喩)として、“アメリカ的”と主人公・山口が解釈している部分もあるけど、それは少し強引な印象を受ける。どうせなら、例えばアメリカ関連の組織を直接絡ませた話にした方が良かったのではないか。
ただ、上記の点を除けば十分読み応えがある。特筆すべきは、裏社会住人のリアル感あふれる描写だ。特に消し屋・三郎の仕事ぶりのディティールが素晴らしい。主人公を喰いかけている存在感に呻ってしまう。また、右の思想が強そうなイメージの作品にもかかわらず、在日朝鮮人の戦時中の悲劇が挿入されており印象深かった。

ちなみに、窪塚洋介主演で映画化された作品はもっとテーマが中途半端に仕上がっていて、チーマー狩りとエンディングで流れる主題歌ぐらいしか反米を描いていないし、ラストも納得いかない(なぜかは原作を読めば分かる)。原作である本作が断然いい。
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No.24:
(1pt)

なんて言ったらいいか・・・

バイオレンスもサスペンスも感じない、何処かで読んだような内容で、薄ぺら。
TVのサスペンスドラマ程度か。1時間で読めるから、その点は評価できる。

(B級アクション+任侠物)÷3≒凶気の桜

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No.23:
(5pt)

ミクロかマクロか。

白と黒の際立った、くっきりとした疾走感ある小説だと思った。ネオ・トージョーと名乗り、理由なく大人を、たむろする若者を、秩序を壊し、力でねじふせようともがく3人の若者。怒りと苛立ちを吐き散らして駆ける彼らの渇きは、彼らが一番軽蔑する、ヤクザという名の大人たちによっていとも簡単に絡めとられてゆく。あしらわれ、翻弄され、ぱっくりと自分達の青さをさらけだして崩れ落ちてゆく。いともあっけなく。
ほどけそうな精神の糸を縦にちぎろうとするのがヤクザであり、雇われて人を「消す」三郎であるならば、細くなった山口の糸に撚りを戻すのが、ひょんなことからネオ・トージョーにかかわることになった景子であり、その祖母のタエである。この小説の中心で綾をなすのはヤクザと山口ら暴力を喰らう男たちなのだが、他のヒキタ作品同様に、いやもしかしたらひときわ、この作品には女性の影が匂い立つ。山口には景子が、青田には小夜子が(もしかしたらタエが)、兵藤には涼子が。女性に対峙するそれぞれの男たちは、初めて少しだけ潤って私たちの前に現れる。
この小説を、時計じかけのオレンジの冷笑には及びもつかないと言った人もいたが、それは比べる方法が違うと思う。
前者が人間を組織との対比の中で明らかに部品として書ききった作品、いうなれば俯瞰ないしマクロをフォーカスすることで部品に言及した作品であったとしたら、後者は組織の中の部品としての人間を、同じく部品との係わりの中でディテールを明らかにしたミクロ視点の作品なのだから。
部品をじっくり見れば、全体像の中では埋没してしまう傷もある。油の染みもある。その傷や染みといった個性を書くことで、この作品には独特の湿った感じが加わっているのだ。この湿った熱こそが、時計じかけのオレンジでは一切省かれた人間性と人間の甘さであり、渇ききれない人間臭さなのだと、私は思う。
冷笑?ヒキタクニオがこの作品に込めたのは、冷たいどころか、めちゃめちゃアッツイ想いだったと思うぜ?
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No.22:
(4pt)

白というより青

想像していたより読みやすかったです。
激しい暴力シーンも思った程には尾を引かず、
およそ感情移入出来そうもないような登場人物にも違和感を抱く事なく読み進められました。
力具合にバラツキがあって、所々都合の良さを感じる部分もありましたが(特に景子関係)
主人公山口の理想に対する直向さと、(たぶん)間違った方法で実現しようとする青臭い感じが
三郎の仕事の描写を丁寧に描く事で、プロとアマ(ネオ・トージョー)との対比が生きるし
山口達をとりまく人間達の、過去を経て現在に流れ着いたという物語の中に組み込まれると、
さすがの消し屋もラストは粋に映りました。
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No.21:
(4pt)

名目付けて暴れたい年頃

作者はネオナチをモデルにしてこの作品を書いたという。ネオ・トージョー。悪いけど、この名前からして「薄っぺらい」。もっとも、だからといって、「ネオ・楯の会」とか「ネオ・イッキ(北一輝)」でも困るが。映画では窪塚クン達演じる彼らは、つまり、暴れたいのだ。政治・思想と暴力は親和性がある。尾崎豊のような「アウトロー」のやり方が「カッコワルイ」で片付けられる時代、正反対ではあるが、60年代の暴力をもって政治や「革命」を論じようとした方式を、2000年代にあるいは「民族主義」的にアレンジして、市ヶ谷でも安田講堂でもなく、2000年代の渋谷に出現したのである。頭パープーな男どもを狩って金を巻き上げ、スケボーを壊し、脳味噌スカスカの女を押し倒して「真っ白な怒り」を注入する−実はこういう政治的暴力は某アムネスティが憤怒して調べていたり、ネオ・トージョーの嫌いな亜米利加が批判していたりしているが、彼らは渋谷で頻発した「政治的暴力」には気付かないし、無視するだろう。それは、結局、日常に起きてる暴力にすぎないだろうから。彼らの闘争は粗暴犯にカテゴライズされてしまうから。悲しき現実だ。作者はネオナチをモデルに、この小説を書いたという。今のところ、作者の予想は外れている。「ネット右翼」はいくらでもいるが、ネオ・トージョーはいない。それでも、こ
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No.20:
(4pt)

純粋だから見えない物。

ナショナリズムやヤクザが嫌いな人も、映画を観た人も観てない人も、先入観無しに読んでほしい本。[なぜ彼等は戦闘服を着て渋谷にいるのか][なぜ大人は彼等に興味を持つのか]純粋だからこそ悩む事。理想と現実の間には何があるのか。読み終わってからいろいろ考えてしまう本です。
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No.19:
(2pt)

やくざやくざって

 何でヤクザ書きたがる人がこんな多いんでしょ。 裏にナショナリズムとか秘めたりしてそれなりに奥が深く見せてるっぽいけどさ、しょせん大同小異。
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No.18:
(2pt)

俺らがやんなきゃ誰がやるんだ

映画を見たら割と面白かったので、原作はどんなもんかな、と思って軽い気持ちで読み始めたけど、いやあ、最後まで、軽い気持ちのままで読み終えてしまいました。タイトルは素晴らしい。テーマもなかなか良い。しかも大まかなストーリーもけっこう面白いのに、ああ、もったいない。はっきり言って駄文です。作者がもっと自分の書く文章に気を使って、このテーマについて深く考えて、若者の気持ちをある程度理解していれば、もうちょっとマシな物になっていたかもしれません。こういう作品に、「文章がどうの」と意見を述べるのは野暮なことなのかもしれませんが、これが小説である限り、やっぱり、それはとても大切なことだと思います。僕にはこの小説が「リアル」であるとはどうしても思えません。本当の「リアル」というのは、もっと別のものだと思います。
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No.17:
(3pt)

特別なものは感じない。

 面白い小説ではあります。ただそれだけ。 出てくる言葉や思想など、なかなか面白いかなと思うのですが、描きこみが不足している感じです。ヒップなバイオレンス小説とコピーにありましたが、+ライトと言った感じ。出てくる人物たちも一物ありそうでいて、どこか薄っぺら。もう少し物語。人物とも形成が必要ではなかったかと。まことに、惜しいです。著者のアメリカ嫌いだけは伝わりましたですけどね。 「時計じかけのオレンジ」も凍りつくとありましたが、とてもあの冷笑のレベルではありませんので、あしからず。
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No.16:
(5pt)

孤独とナショナリズム

かなりよかったです。しかしやはりレビューを見る限りかなり理解されてない、誤解されてると思います。まず主人公は社会の孤独の象徴で、社会批判によって孤独を埋めようとしています。ナショナリストとは民族のためにエゴを犠牲にするはずなのですが、主人公は自分が孤独であるというエゴから「ナショナリスト」と称する矛盾があります。「今時のワカモノ」の和に入れない人は今時のワカモノをボコボコに痛めつけるストーリーはたぶん爽快だろうと思います。今ふきおこっているナショナリズムはナショナリズムではなくエゴイズムだということの風刺作品です。ぜひ読んでください。
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No.15:
(4pt)

結局「半端」が問題

 この作品を見て思うのは、何でもそうだが「半端」なことをしてしまえば、全てが半端に終わると言うことだろう。 渋谷と言う街を背景に物語は進むのだが、主人公の3人が持つ「理念」が中途半端なのだが、彼らにとっては100%であり、それ以上でもそれ以下でもないのである。そうして貫き通す彼らのイデオロギーを大人が上手く利用して最終的に3人の少年達は翻弄され、騙され、欺かれ・・・そんな大人や、現代社会で日々変わりつつあるルールに対する若者の心の葛藤や、その晴れない心の内が上手く表現されていると思います。 所詮、子供の遊びは大人では理解が出来ず、また逆に大人の本心は子供では解読できないのだろうと痛感しました。もちろんどちらも個々の理由は正当であり、また中途半!端なのです。
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No.14:
(4pt)

娯楽作品として楽しめました

amazonのオススメにしたがって、何気なく手に取ったのですが、ぐいぐい読まされ、あっという間でした。映画になってるだけあってテンポもいいです。喧嘩や殺しややくざの抗争…現実味のない血生臭いストーリーなのに、なぜかさわやかに(?)軽く読めました。爽やかさの所以は真っ直ぐで尖った主人公山口です。機会があれば映画も見てみたい。
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No.13:
(4pt)

熱い熱い男

渋谷で3人として行動する彼らが少しずつ大人に取り込まれ、利用され、棄てられる。それを大人や子供ではなく一人の男、山口進として我慢できない姿はカッコよい。しかしこの作品の真の主人公は、50年以上前のことを今でも忘れずにいる二人の男女である。彼らの話は切なく・・胸が苦しい。そして山口と三郎との戦い。しかし圧倒的な強さを誇る三郎に山口は勝つことが出来なかった。その後山口はどうしたのだろうか・・?続編を希望します。
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No.12:
(3pt)

中途半端な思想の行方

イマイチ・・・結局何も答として持てないのが日本人?そうじゃないだろ、と。なんか渋谷にしろ新宿にしろ汚れイメージを持たせる作品が増えすぎな気もするんだが。結局幻想的な目的か存在意義を見失うような生活の二つの選択肢しかないのだろうか。よくわからない。結局わからないままでいいのかも。なので3点。意味不明ですいません。
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No.11:
(3pt)

排他的「ナショナリスト」の末路

 山口進(主人公)のような極度に排他的な形での愛国心は、時代が求める自然な感情の噴出、または伝統が崩壊していく現代社会に対する当然の反動として捉えるよりも、むしろそれは戦後日本がナショナリズムや国家について真剣に議論を深めてこなかったことから来る病理現象だと捉える方が自分には妥当であるように思われる。「歴史がねえからモラルがねえんだよ」と山口進は言うものの、本人が自分の持っている「イデオロギー」の思想的・歴史的背景を知らぬままでは、どこまでも「自称ナショナリスト」にすぎないのである。それは真のナショナリストには程遠い存在である。
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No.10:
(5pt)

根っこのところで常識人なのよ~著者って

不気味なタッチのイラストでおなじみのヒキタクニオさんが小説を出版。新潮社より。渋谷のストリートキッズと年老いたヤクザの交流、といっても暴力ありお金ありセックスありのなんでもありありの世界なのだが、あたしみたいな人が時々渋谷を歩いているときに感じる、ぞくぞくっとする違和感の原因を生き生きと描き出している。突然後ろからバットで殴られるんじゃないかみたいな。20年前の渋谷にも胡散臭いのはいたけど(AV出ませんかーみたいな)、もっとのんびりしてたのに。主人公の男女のプラトニックラブも救いがたい環境での一筋の光明のようにチャーミング。「新宿鮫」が好きな人はこの小説も好きになるでしょう。シリーズ化も可能なあなたの知らない世界だ。ずいぶんと経験値が高かったんで!すねえーヒキタさんは。ケンカのシーンは自分の経験?傷の表現とかリアルすぎる。同じ牛年生まれのヒキタさんと一緒に飲むと説教ばっかりされているような気がするが、本人の見た目とか作品とかとはぜんぜん違ってすごく根っこのところで常識人っていうか、銀行や役所の本丸に勤めているスーツ&ネクタイよりも安心な感じなんだなー。そういう人がこういう小説を書くのか。発見である。
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