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名前探しの放課後
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名前探しの放課後の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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この作品は、以前辻村さんの作品に登場した人物がたくさん出てきます。一つの区切り的な意味合いもあったのかもしれない。 話はよく考えられていて何度読んでも色あせないと思います。これからも何回でも読むんだろうなと思う、お気に入りの作品である。 下が早く読みたい。 | ||||
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この作品が辻村深月・初だった方には賛否両論のようですが、この作者の作品はある意味”シリーズ物”なんだと思えばよいのではないかと思います。途中から読んでも何となくはわかるけど、やっぱり最初から続けて読んだ方がわかりやすいし、細かいところで「これはなに?」と思わずにすむという点で。 私は、ストーリー展開はもちろんなのだけど、この人の魅力はキャラクターの描き方にあると思います。とても生き生きしている反面、痛々しい部分や毒を含んだ部分もあり、人生きれいごとだけではいかないけれど、それでも生きていかなくてはいけない大変さのようなものを感じさせてくれます。 そう、生きるって、とてもパワーを必要とすることなんですよね。当たり前すぎて忘れがちなことを思いださせてくれる。 いつもそうだけど、辻村作品の上下巻ものって、下巻はものすごいスピード感なのね。この厚みでもあっという間に読み終わってしまう。というより、先が気になってぐんぐん読まされてしまう、という感じ。 主人公の依田いつかもいいキャラクターだけど、秀人と椿ちゃんのコンビがやはりいい。またこの2人に会いたいな。 | ||||
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辻村深月さんの作品で、上下巻に分かれているものは、だいたいスロースターターというか、ものすごーく長い前置き的な要素があるので、今回もこれでもか!と魅力あるキャラクターたちをいきいきと描くのが上巻なのかな、と思っています。 チャラ男にしかみえない依田いつかが”タイムスリップ”したことから始まるこの物語。進むに連れて少しずつ明らかになる過去。それがどのように下巻につながるのか、彼らは本当に自殺をくい止められるのか、とても楽しみです。 レビューを見るとどうも、下記の作品とリンクしているようですね。 ご指摘のように、リンクしているのはかまわないとしても、それが初読の方がわからないようなリンクの仕方だと、たしかに消化不良の感が残るでしょう。 とはいえ、どのようにリンクしているのか楽しみです。 さて、下巻に突入! | ||||
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辻村深月さんの文章は読みやすく、押し付けがましいところが無いので、好きです。 登場人物のそれぞれが、自分らしく表現する優しさに好感が持てるので、 すんなりと読み進めることができます。 中だるみすることなく、引き込まれます。おススメします。 | ||||
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最後の展開に至ってから後で、いろいろ突っ込みたくなりましたが、 登場人物が味わい深い人たちなので、拍手。 逃げ出さずに、強く生きている人へのエール、だと思います。 | ||||
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ミステリー仕立てで読者を惹き付けておきながら、さりげなく伏線も置いておく。途中で予想外の展開をみせて読者をハラハラさせながら、最後に種明かしをしてみせるという、上質のコン・ゲームを読んだ心地よさが残る作品です。特に、ラストのひと言が鮮やかでした。この本を読む前に、同じ作者の「ぼくのメジャースプーン」を読んでおいた方がいいですね。理由はいえないけど。 | ||||
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息子が腰椎椎間板ヘルニアで入院しました。そこの理学療法士の方から教えてもらって購入しました。良かったです。 | ||||
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息子が腰椎椎間板ヘルニアで入院しました。そこの理学療法士の方から教えてもらって購入しました。良かったです。 | ||||
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不覚にも、最後は号泣してしまった。 物語の着地点が見えて、ほっとしたところで、あれ?まだ結構先が残ってる!という、、、 辻村さんの作品としては、ツナグ、スロウハイツの神様に続き、大好きな作品でした。(メジャースプーンはイマイチだったけれど。)作品としては長いけれど、登場人物も多くないので、人物把握や感情移入しやすい。 読み終えた後で、すぐにもう一回読み返したくなる作品です | ||||
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タイトルの通り2つの意味で”名前探し”を感じた。 一つは、これから自殺をする予定の「誰か」の”名前”を探すもの、小説の中の主人公達が必死になってその「誰か」の自殺を止めようとすること。 もう一つは、この小説の読者が、ここで登場する複数のキャラクターの”名前”を探すこと。(同作家の他の小説との関わりが深く、場面場面で出てきた人物がどの小説のどこで出てきた人物なのか、各作品でも名字も名前もほとんど登場しないため、他の作品の誰だったのか、名前を探すことになる。)これが2つの意味での”名前探し”だ。 「ぼくのメジャースプーン」、「凍りのクジラ」、「スロウハイツの神様」、「冷たい校舎の時は止まる」など、他の作品とのつながりが強く、これらの話の延長上の物語でもある。 また、この作品はいくつかの仕掛けが用意されているところがすごい。読んでいる途中は、その仕掛けに気付かずただ読み流してしまったが、 読み終わった後、「ああすごいな、そういう意味があったんだ。」と正直驚かされた 辻村さんの本は何冊か読んだが、文章はとても上手いと思う。 そして日ごろから、人間を良く観察している人だとも思った。善意・悪意あるいは、偽善。人間の中にある本質を作品を通して描いているので、小説なのにとてもリアリティーをとても感じた。 少々ネタばれになるので、説明少なく引用するが、特に、P391の『他人の痛みを、自分のイベントにして盛り上がらないで』という坂崎あすなの言葉。この言葉に共感できる人とできない人、分かれるだろうが少なくとも私はこういった考え方をもった登場人物を描ける作者がすごいと思った。またこの考え方、どこか『凍りのクジラ』主人公とも似ているな、と感じた。人の行動・考えを深く追求し、考え・心情描写において、この作者飛び抜けていると思う。 全体を通してとても面白く、ただ綺麗な話ではなく、すごくよく出来た物語だと思った。 | ||||
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この人の小説の無駄に長いところが好きです。最近の小説にありがちな伏線を完璧に回収してコンパクトにまとまっている話より、こういう話の方が世界観に浸れて好きです。今回は他の作品とのリンクが重要なポイント過ぎたのでマイナスポイントになってしまいましたが、同じ世界で小説の登場人物たちが繋がっているという辻村ワールドは読めば読むほどハマります。 | ||||
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ミスリードはずっと疑ってかかっていたので 新たにキャラが出てこない限り自殺者はあの人だろうと思っていたので、 明かされたときは驚きはなかったのだけれど、 それからの怒涛の展開には正直やられました。 秀人たちのことも上巻でほぼ気づいてしまってたのでどこかで「力」を 使うのかなとか思ってたんですけど、 まさかそれが元凶でしかもそれがわかった瞬間すべての ピースがはまっていく構成もお見事。 非常に面白かったです。 | ||||
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辻村さんの作品を読むのは初めてです。 出だしの不思議さで「乾くるみさんの”リピート”みたいに楽しめそう」と思った。 しかし、その後、「退屈。普通の青春ものじゃん。”高校生日記”? 星2つか3つだ。最後まで読むのが苦痛。止めちゃおうかな。」などと思った。 下巻、残り50ページで驚いた。「そんなバカな!」 びっくりしました。 「それまでの800ページは何んだったの?」 「前振りに、ここまでページを割くの?」 などと思いました。 やられました。涙が出そうでした。 | ||||
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出だしの不思議さで「乾くるみさんの”リピート”みたいに楽しめそう」と思った。 しかし、その後、「退屈。普通の青春ものじゃん。”高校生日記”? 星2つか3つだ。最後まで読むのが苦痛。止めちゃおうかな。」などと思った。 下巻、残り50ページで驚いた。「そんなバカな!」 びっくりしました。 「それまでの800ページは何んだったの?」 「前振りに、ここまでページを割くの?」 などと思いました。 やられました。涙が出そうでした。 | ||||
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私はこの作品が辻村深月さんの著作の中で一番好きなのですが、作品同士がリンクしているので、以下の順番で読んだ後で読まれるとより楽しめると思います。1.子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)2.子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)3.凍りのくじら (講談社文庫)4.ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)※子どもたちは夜と遊ぶ 中 がありそうに見えますが、上下巻ものなので、ご安心ください。 | ||||
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なぜか3ヵ月後から戻ってしまった主人公が, 自殺する級友を突き止めて,それを食い止める. 誰の自殺をどうやってとめるのか? そのwho?とhow?がメインテーマかと思いきや 内容的には,一連のイベントを通じた仲間同士の理解や友情が描かれている. 謎解きがあっさりと解決されるところに少し拍子抜けするが, イマドキの高校生の仲間思いで熱血な姿が意外に新鮮である. 辻村作品らしく,少々きれいすぎる青春像かなとは思うが, 表現するのが苦手なだけで,案外,今の高校生も 普通に持ち合わせている感覚なのかなとも思う. 自殺は食い止められるのか? 主人公2人の関係も気になるところで,下巻へと続く. | ||||
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辻村深月さん独特の「起承転結転承」みたいな構成は相変わらず素晴らしく大好きです。 今までの辻村さんの小説を読んできてる人には文句なしでおすすめできますが、この作家初めてな人にはあまりおすすめできないかなぁ・・ 作者さんのコメント通り「第一期集大成」なのだと思います。良くも悪くも。 オチが賛否両論な感じですが私はこの作品を一貫しているテーマ(レビュータイトルにもさせてもらったセリフ)すごくいいと思います。 | ||||
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正直、設定を見たとき、またこのパターンか と感じました。 また名前のトリックか。また自殺か。またSFか。 しかし想像していたのとは少し毛色が異なりました。 名前探しをだらだらとするのかと思いきや、その名前は序盤で明かされる。 そこからは、いかにその自殺をとめるかが焦点になっていく。 その自殺者を監視していく。 その監視が、つながりになっていく。 この過程を丁寧に描いている。 斜に構えたところもあまりなく、いいですね。 ただやはりところどころに著者の考え方、コンプレックスが見え隠れする。 文章に歪みを感じる。 ちょっと気になる。別に必要ないと思うのだが。 そして最後の種明かし。 完全に「ぼくのメジャースプーン」を読んでいるのが前提になっている。 それを前提に読むと、かなりおもしろい。 監視がつながりになる。 私はこの過程が非常に良いと思った。 でもそれが最後に覆されたのは、ちょっと釈然としない。 私が感動させられたものは偽りだったのか、と。 あと、登場人物が「スロウハイツの神様」とキャラ被っている気がした。 | ||||
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やっぱり誰かのために何かするって素晴らしい。でもフィクションでの「献身」は、感動させるためのつくりごとにすぎないって思わせない工夫が必要。そのための動機のディテールに富んでいること。この作品は(前回のスロウハイツに引き続き)その意味でとてもリアルに描かれている。しかもこの作品では、「オオカミが来た」と言う少年にたとえられるくらい、周りから軽薄と思われている男の子が、なぜか献身的になるというかたちで、その設定のハードルが一段あげられている。 辻村さんの作品をここまですべて読んできたので、だいたい彼女の仕掛けるトリックの特徴はちょっとつかめてきたのかもしれない。物語の導入に近いp.84-86の会話の内容にまず「違和感」を感じた。彼女の作品はきちんと伏線がはってあるので、こうした「違和感」に耳をすますと、「犯人」がちゃんとわかるようなしかけになっている。ただ最後までその犯人の「動機」がわからなかったし、今回の作品ではその部分はちょっと弱い気もする。でもたぶんこの人が「犯人」なんだろうと推測がつきつつ読んでも、これまでの作品同様まったく変わらず、ラストの種明かしの部分では熱い感動があった。 ここでみなさんが書いている「メジャースプーン」「クジラ」とのキャラクターのリンクは、エピローグでのファンサービスみたいなもので、他作品を読んでいなくてもちゃんと楽しめるはずです。ミステリーの謎解きにはほとんど関わりません。逆にこれを読んでから、「メジャースプーン」などを読んでも、これがあの○○さんだったのねって楽しく読めるでしょう。 彼女の作品の中ではもっとも、人が目をそむけたくなるような負の要素の少ない作品だと思います。そういう意味でもこの作品から入るのも悪くないかなとは思います。 | ||||
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背表紙の説明が、「冷たい校舎の時は止まる」に似ていたので、内容が同じなのではないかと心配していたのですが、全く違う視点からの切り口になっており、問題ありませんでした。 読み始めた時は、他のシリーズと似すぎた文章の選び方やキャラクターの心理、それにオールスターなみに出てくる他シリーズのメインキャラクターにがっかりしたのですが、読み終わってみるとこの小説に関してはそれも計算のうちだったのかも、と思わせる作りになっていて、さすがの一言です。 この始まり方の、この落ちは、この作者にしか作れない。 で、結論ですが、この小説読むなら、この作者の他作品読んでからが一番良いと思います。 そうすれば読後感すっきり。 蛇足ですが、キャラクターにとっても魅力があるので、キャラ読みでもかなりいけます。 | ||||
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