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名前探しの放課後
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名前探しの放課後の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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今回も、最後の最後でやはり辻村さんワールド炸裂で面白かったのです。 どの本もそうかと思うのですが、辻村さんの本は特に、登場人物やその性格・描写のひとつひとつが絶対に無駄なところがない。必ず意味を持たせてくれると毎回感じます。日々過ごすなかで、意味のないことばかりの連続ですが、そこに意味があると思って生きていくのも良いなあと、辻村さんの本を読むたびに思います。 傲慢と…青空と…ぼくの…かがみの…と立て続けに辻村さんのを読んでいたので、今回は冒頭から、すべての鍵を握るないし運命となる人物を想像して読み進めていました。が、やはりまんまと騙されました。 ちなみに、ぼくのメジャースプーンは、この本を読む前に読んでおくのがオススメだと思います。 低い点数の理由ですが、今回は上下巻あるなかで、さいごの「おもしろみ」の割合が少なく途中間延びしているようにも感じられて、今回は低い点数にしました。主役はいつかとあすなですが、秀人のことはもっともっと描写してほしかったです。 次も、辻村さんの本すでに購入済みです!また楽しみに読み続けます。 | ||||
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この方の本は初めて読みましたが特に始めの方は言いまわしがいちいち気になり中々話に集中出来なかったのですが後半は前半に比べてだいぶ読み易くなりました。 下巻も同時購入した為途中で読むのを断念する事も出来なかったので後半の方はほっとしました。 | ||||
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先生の作品の評価は読み手の状態に大きく左右される。 しっくりこない時は、時間をあけてみるのも一考かな。 たて続けに「スロウハイツの神様」「凍りのくじら」「子供たちは夜に遊ぶ」「僕たちのメジャースプーン」「名前探しの放課後」を読んできた。どの作品もだいたい中盤くらいから楽しくなってくる作風で、書いてある内容はそれほど大差ないと感じるが、その評価の振り幅は大きい。 それは内容に共感できた、かどうかが評価の分かれ目になるからなのかなと思う。 共感できる内容の作品の求心力は半端ではなく、文面を頭で理解するよりはやく身体が先にそれを感じるくらいだ。 逆の場合はただ短長な文をひたすら読まされることとなる。 このような事は誰のどの作品にでも起こり得ることだけど、現代的で癖が少い文体や表現で勝負する先生(偏屈だとは思う)は素直に応援したい。だからこそ。読者は万全な状態で読むべきだと、思った。 今は「ハケンアニメ!」を読んでいますよ! | ||||
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こちらで名作の評判が多かったので買いました。 初期の辻村さんならではの「すこしふしぎ」な設定は非常に魅力的で出だしはよかったのですが、仲間集め⇒自殺者を推理しながら探していく⇒やっと見つけたと思ったら大どんでん返しが…、という内容かな?、と思っていたら、やけに簡単に自殺者が判明するし、「いじめ」の理由も方法もなんだかリアリティがなくて小学生みたいだし、どう考えても犯罪なんだから警察に行けばいいのにと思ったり、そんなに簡単な脅しで解決するならもっと早くやってあげればいいのに、と思うシーンがあったり、ミステリーと言ってるわりには延々と水泳大会みたいな青春ドラマが続くし、もうなんだか違和感がいっぱいで下巻はついつい飛ばし読みしてしまいました。ラストでその違和感の理由は分かることは分かるのですが、ミステリーなら読者をもっとうまくだましてくれないとカタルシスが得られないような気がしました。 ここで絶賛している人は私が抱いた違和感を全く持たずに読んだのでしょうか? それともイライラさせることも含めて作者さんの企てなのでしょうか? 色々考えたのですが、やっぱり飛ばし読みさせないようなドラマ性やリアリティがないとこのミステリーは成立しないような気がします。前評判ほどには楽しめず、ちょっと消化不良でした。すみません。 メイントリックとは関係ないと思うのですが、『ぼくのメジャースプーン』は非常に面白いので、ぜひ先に読んでおいてください。 | ||||
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(ちょっとネタバレです) タイムスリップ、過去を変えるための冒険にミステリーの謎解きを加えて、ガールミーツボーイをブレンドして、さらにラストは衝撃の大どんでん返しが、という、初期の作者さんらしいてんこ盛りのエンターテイメントなので面白いのですが、2人の人物の自殺衝動の理由がピンと来なかったです。 女の子の間の不条理な人間関係を描かせたら、右に出る者はいない!と思うくらい素晴らしい作者さんですが、今作は女の子同士ではないトラブルが描かれているせいか、ほかの作品と比べると、いじめの被害もそれほど深刻な感じがしないですし(それはプロット上仕方ないのですが、だとしてももっとリアルに騙せたのでは?)、もう1人の理由も、こんなにいい環境ですくすく育ったのに、そそんなに絶望しちゃダメなのでは????、と謎が渦巻きました。 ミステリーの構造的にものすごい傑作になりえたと思う作品なだけにそこだけが個人的に残念です。 でも、これだけの物語を作れる力ってすごいなぁと思います。登場人物もとても魅力的です。 | ||||
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本全体のレビューは、他の皆さんにお任せするとして、違和感があったのはいつか君の腕の件。競泳でクイックターン失敗したら大抵は突き指ぐらい、聞いたこと無いけどひどくて指の骨折ぐらいだと感じた。関東大会レベルの選手がターン失敗して腕の関節が曲がってしばらく腕が麻痺するような事態になる事は経験上考え難いなと。 | ||||
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相変わらず予想通りだしすごく面白かったし、これまでの作品も全部読んでたから疑問も無いけど・・・でも、でも基と友春の落とし方はもっとやり方があっただろうと思えてしょうがない。 もしも、いじめを受けている当事者が読んでいたら泣いて本を叩きつけてるんじゃないかと心配です。 キャラは良かったし、誰も死ななかったし、椿さん元気で嬉しいけど、そこだけが後味が悪いです。 あと基はただの高校生なのに演技力ありすぎだし、一切の疑問をぶつけないし噂にもしない基のクラスメイトのみんなも素直すぎ。 そういうありえなさで一気に陳腐になってしまって残念です。 | ||||
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辻村作品は初めてだったのですが、上巻が面白かったので続きが気になり、下巻も一気に読んでしまいました。 しかし、ラストの数ページで悪い意味でもやもやした印象だけが残りました。 物語の契機はタイムスリップという、大きな事象です。 ですが、そこから運命をかえようと奔走し、どんどん変わりゆく人間関係。 タイムスリップが実際に起きたのか、なんで起きたのかという解が、もうどうでもよくなる頃には、 物語の本質がしっかりと見えてきます。 その解は、エピローグの途中まで、想像にまかせますといった流れのようで、 読んでいる方としても、それでもいいな、大切なことは残ったから、と思っていました。 ですが、ラスト数ページでとつぜんの「力」発言。 え? なんで水を差すようなこと今更出てくるの? と呆然となり、 あげくにその「力」がなんなのか、まったく明示されずに小説は終わってしまいます。 自分の読解力が悪いのかと解説サイトをチェックしてみると、 この作者の「ぼくのメジャースプーン 」の設定を引っ張ってきているとのこと。 その作品を読んだことがある人にはうれしいファンサービスなのかもしれませんが、 読んでない私にとっては、こんなに目立つ部分にこういう記述をもってくるのなら、 最初からシリーズものとして銘打ってほしかった、とゲンナリしてしまいました。 上下巻とそれなりに長い物語ですが、最後の最後で読後感を良くないものにされてしまった感があり、残念です。 ファンサービスは、知っている人にはにやりとさせられる、でも知らない人は気づかない程度のさじ加減が良いのでは思います。 そうでないのであれば、独立した物語として、きっちりその中で完成してほしかったです。 | ||||
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それでは良かった点・魅力的な点から箇条書きにしていきます。 ・「生きている」魅力的なキャラクター達 ・相変わらず魅力的な青春劇 ・相変わらず面白い舞台設定・考証、飽きずに読ませる文章 ・終盤のスピード感 ここまでは前作までの良さを引き継いでいると言えます。 その上で、難点を。(笑 ・「冷たい校舎〜」「子供たちは〜」の緻密で練りに練られたプロットから考えるとかなり雑なネタ一発のプロット、全体にメリハリ・緊迫感の無い構成 ・他の方ももうかなり触れているので書きますが(苦笑)、「他作品との繋がり」もネタ一発めで自己満足的。そもそも他作品を先に読んでいるのが前提というのは… 辻村深月という作家の作品の魅力を構成している青春劇とミステリーの2面の内片側がこの出来では読後の感動も半減です。 とりあえず先に他作品を読む事をお勧めします。 特に前述した二作(特に「子供たち」)は傑作ですよ。 | ||||
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正直、一冊で充分にまとめられる内容だと思う。 最後の方になって、ちょっとしたどんでん返しみたいなのがあって、そこで初めて、随所に散りばめられた伏線が活きてくるんだけど、それまでが退屈で仕方ありませんでした。 | ||||
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この著者の作品は多分全作読んでいます。探してまで読みたいと思ったのは、やはり人物の描写 が優れていたり、文章が上手だったりという色々な要因があるんです。 ですが、この作品を読みながら思っていたのは「また?」という言葉でした。 この著者は「自殺」であったり「頭の良さ」であったり、なんだか世界観が偏っている気が してならないんです。「冷たい校舎の時は止まる」と酷似している。もちろんそれを 違った読み方で読ませる筆力はすごいと思う。 だけど・・・特に「頭の良さ」には異常なほどのだわりがあるのでは?と気になって仕方ないんです。 よほど自分の学力に自信があるのかはたまたコンプレックスがあるのか・・・余計な 想像をして本に入り込めないほどに。舞台になっているのが「学校」だから、と言われればそうかもしれない。 だけど、引き出し少なすぎないですか?私はちょっと飽きてしまいました。 あと気になったのは、他の方もレビューで書かれているように、この著者の他の作品を読んでいないと消化 しきれない結末はいかがなものかと思いました。余計なお世話だと思いますが、今から読者を 狭めてどうするんですか?と心配になってしまいます。私はメジャースプーンを過去に読んでいましたが、 たまたまこの「名前探しの放課後」を辻村作品の中で初めて読んだ人にはなんだか反則のように 感じられるのでは。 この作品はちょっと期待外れだったかも。 | ||||
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これから初めて辻村さんの本を読もうという人には絶対に勧めない作品です。 「最初に読んだ本があれだからこの作家を好きになった」とは、なりません。 他の作品ですごく感動しているからこそ、言います。 初めて辻村深月を読むなら、何でも良いから他の作品を読んでください。 相変わらずぐいぐいと読ませる作品です。 高校生の気持ちや人間関係の表し方も素晴らしいです。 トリックの実現性はともかくとしても、見事に伏線が敷いてあります。 それでも、この落ちに私は納得が行きません。 美しいラストシーンに集中できないほど動揺し、腹が立って眠れませんでした。 読者があっと驚く仕掛けなら、何でも良いのか?そうじゃないだろう、と。 まだ許せないでいます。 | ||||
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新作を期待していた分、正直うーんとなってしまいました。 辻村深月作品は全部大好きなのですが、この作品に限っては例外になってしまいました…。 ネタバレになるためあまり詳しくは言えませんが、確かに最後、あの人の正体が判明することで「ああ!」と言わずにはいられないかもしれませんが、それもメジャースプーンを読んでいないと分からないし、それなのに主人公が未来から戻ってきた理由に関わりすぎている気がします。思わず「えーっ」と叫んでしまいました。 私はメジャースプーンを読んでいたので、ああ、そういうことなんだ、と一応納得はできましたが、読んでない人はこれ、どういう風に解釈するんだろう、と不思議に思います。辻村さんの「びっくり」は大好きなのですが、こういう「びっくり」は、なんだかずるいような。 リンクするにしても、例えば伊坂幸太郎さんのように他の作品を読んでいなくても支障がないけれど、知ってたら楽しみがちょっと+α、ぐらいならまだ分かるのですが、知っているのと知らないのとで結末が左右されるのはちょっと違うのでは?と思いました。私だけかもしれませんが…。 そしてこれも詳しくはいえませんが、種明かしの、「全部――だった」には本当に驚かされましたが、これにもガーンときました。ええ、そういっちゃうの?と、感情移入させられていた分、肩すかしを食らったような、裏切られたような、そんな気持ちで読み終えました。 相変わらず感情描写がすばらしく、物語に入り込んだまま一気に読み終えたのですが、やっぱり正直、ガックリ感は残りました。 他の方の意見をのぞいてみても、好感触だった方ばかりのようなので、やはり私だけなのかもしれませんが。 また読み直してみようと思います。 | ||||
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