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太陽の坐る場所
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太陽の坐る場所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 21~40 2/3ページ
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女の邪悪さがひしひしと伝わってくる。 嫌やなぁーと思ったのにはまりました。 自慢したいのに、愚痴っぽくいう。 相手を批判する目的で、自分を卑下する。 そんなことをついついやっているのかもしれない。あなたより、私の方が幸せだから。勝ってるから。っていうやりとり…。 女同士って素直に自慢したり、がんばったんだよーってなぜか言えない…。 悪いことを知る、自覚する意味で読んでよかったのかもしれない。 実際はこんなにも悪意に満ちてはいないけど、登場人物たちのストーリーがすごくありえそうで面白い。 | ||||
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どちらが、太陽だったのか? どちらが、美しくても太陽の光があって輝ける月だったのか? 単なる勝ち組、負け組の話という薄っぺらい内容ではないと思うのです。 憎らしいライバル・・負けたくなかった・・だから輝けた・・これからも諦めずに、憎らしく輝いていて欲しい・・太陽に! 真の太陽はこの人の方だったのか? ・・そんな解釈も出来るラストでしたね。 面白かったです。 ただ、全ての章が最終章でまとまらなかった所が減点1点です。 あと・・実に些細な事ですが・・この著者は著述トリックの名手なので、文章を確認しながら読んでいて気が付いた矛盾点・・藤見高校は確かセーラー服ではなくブレザーだったのでは?・・(名前探しの放課後〈文庫版上巻〉・・p163) 読み返して味が出るスルメの様な不思議な本です! | ||||
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何の予備知識もない状態であらすじ読んで、ミステリー小説かと思って手に取ったら大人たちの青春小説でした。 自分はもっと輝ける人間だ。と夢見て一歩踏み出した先の世界が広大過ぎて、もがく苦しさから昔を懐かしんで「昔はよかった」と生きるこの人たちはきっとどこに身を置いても同じ思いに苦しむんだと思う。 存在意義が欲しくて人の言葉が欲しい。小さなきっかけで深く落ち込む。 酷く後ろ向きだけど、凄く身近でものすごくリアル。 何人かは呪縛から開放された終わりでしたが、現実に近すぎて楽しめなかった。 初めての作家さんで他のタイトルも所持しててまだ未読なんだけど、こんな作品が多いのかな。 この本に関しては読み返しはしないなぁ。 | ||||
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映画を見て、よくわからないところがあったので原作を読み、もう一度映画を見に行きました。 映画もいい出来だと思いますが、小説は圧倒的に素晴らしい傑作でした。 この仕掛けを、プロローグとエピローグ以外は三人称の語りで成立させているのはすごいテクニックではないでしょうか。 映画のほうはその仕掛けを初めから無視しているのでミステリーとは呼べないと思います(というか、映画を最初に見たときは、いつになったら殺人事件が起こるのかと思って見ていたら最後まで起こらなかったので唖然としました)。 映画では使われなかった沙江子のエピソードも胸を打ちます。 | ||||
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映画化されたので興味があり購入しました。内容面白かったです! | ||||
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思春期の少年少女たちの心理が良く描かれています。 そして、その思春期の感情を引きずって生きている大人もいると言う事でしょう。 成熟しきっていない思春期の行動は、いろんな形で個々人に影響を残してしまいます。 それを乗り越えられる人もいれば、乗り越えられず、そのまま引きずって生きている人もいます。 そんな個々人の心理状況を、五人の人生ドラマとして描いています。 作者の精緻な描写が、読者を思春期に引き戻します。 私自身のかつての同級生も、少年時代にいじめをしたことへの悔恨から、一度も出席をしないのに会費だけを払っている人がいます。 幼い行動と感情が、大人になっても影響を残している例だと思います。 今も多くのいじめのニュースが、報道をにぎわせていますが、いじめられた側だけでなく、いじめた方も後々に影響を残してしまうケースがあります。 こうしたことに、学校等での適切な対応を望んでやみません。 | ||||
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読んでいる途中から、いまいちな感じがしていたけど、最後まで読めばきっとなにかあると思って読み続けたけど、感想が変わることはなく終了した。 理由は、いくつかあると思うけど、自分が感じたのは、タイトルにある『太陽』が、この作品には存在しなかったからだと思う。 登場人物たちは、口を開けば愚痴ばかり。 読んでいて気がめいってしょうがなかった。 一人でもいい、『太陽』の存在がいれば、もう少し良い印象を持てたのではないかと思う。 | ||||
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20代後半ぐらいの人らの高校の同窓会にまつわる話。 地元居残り組と、都会生活組で、価値観が分かれてきて・・・うんたら・・・。 俺自身は、どちらにも属さない複雑な人生を送ってきた元転校生なので、 なんかね、「ふん、だからそれがどうしたの???」的な感想なんだよね。 特に、都会生活組が、地元居残り組を見下す感情を吐露した文章に接すると、 「そんなこと、俺は中学生時代から、いらっとしてたよ、当たり前すぎる感情だよ、新鮮さのかけらもない。 むしろ、まだそのレベルなのね、たしかに田舎にいらっとくるところは、あったけどさ、まだその辺の問題でぐずぐず言ってるのね」っておもったよ。 「スロウハイツの神様」とか「名前探しの放課後」とかは、作者が客観的に観れている、それはつまり、設定された時代から作者のリアルな年齢までに時間が開いているからだとおもう。 この作品は、客観性をもててない(時間的距離をとれていない)から、感情がリアルすぎて楽しめない。 地元居残り組の人が読んだら、胸糞悪いと感じるでしょう。 | ||||
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さまざまな思いを胸に、過ぎさった時を探りながら、再会をする。 あの頃の事・・・自分自身、高校時代どんな事があったか考えた。 | ||||
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なんだかね、最後救われる感があって、私は爽やかな印象を受けた。 全体的に、醜い人間でも、どこか肯定的なオーラで包んでいるような・・。 登場人物全員が救われてはいないけれど、結果オーライでしょう。 こういうさりげないのが、超、好みですわ。 娘・息子が成人したら、さりげなく目につくところに置いときたい。 | ||||
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嫌な女を読ませる作品だとは思います。 でも、なんか内容が入ってこないというか、よくわからない所の多い印象でした。 ミステリーではないように思うし、何が言いたかったのか?と読後に首を傾げてしまいました。 | ||||
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高校卒業から10年。28サイになった僕達、私達の「キョウコ」を巡る只の内輪揉め小説でした。名前に関するトリックもあからさまにいってズサンすぎだし。ミステリー作家の出してる本なんだからミステリーを望むのが普通だし。一番腹が立つのは、あらすじ書きの「一人また一人と連絡が絶ってゆく」最初はどーなってくの!?と思って色々推理してみましたが、全文読んでガックシトホホ。一番大事なとこを書き忘れて出版されたのかな?そして文庫化?こんなに腹が立つ小説は初めて読みました。ハンカチは涙をふく為ではなく、かみちぎる為に使うものなのか? | ||||
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女優として成功した高校の同級生,キョウコ. 彼女をクラス会に参加させようとする元クラスメートたちのそれぞれの思惑を中心に物語は進む. 序盤は傑出した個性の存在と,その周辺にいる人の心のうちが描かれる. まぶしいような才能に対する賞賛とコンプレックス,そしてその不平等に対する理不尽な怒り. 「スローハイツの神様」でも描かれた青春像をより現実的で,より絶望的な形で表現するのが, 今回のテーマなのかな,と思うほど,ミステリー臭を感じせずに,心理描写に終始している. このあたりの描写はいつもながら秀逸で,アンビバレントな心のうちが痛い程伝わってくる. 中盤ではもっと卑近的,俗物的な人物の視点で展開していく. この辺りから,どうやら高校時代に何かあったらしいことがわかり, 少しミステリーらしくなっていく. 最終章の手前で真相が明かされるが,この手法は作者のおなじみのもので, 意外性はあるけどもびっくりするようなものではない. クラス会に現れたキョウコと,最終章の人物との間に交わされる会話に, 高校時代に起こった事件の顛末が明かされ, それに対するこだわり,わだかまりが実は意外に小さいだといった趣旨のやり取りが交わされる. あれほど重大に思えたことが多感な高校時代がなせる業なのか,時が風化させたのか, 拍子抜けするほどあっさりと終息してしまう. それが「扉なんてない」という一言に表現されている. テーマ性,心理描写とも悪くない作品ではあるが, 序盤でイマイチ伝わりにくい文章が目に付いたのと, 高校時代へのあまりにも強いこだわりにやや不自然さを感じながら読み進めて, 最後に、そのこだわりは取るに足らないものだという結論に自家撞着な収まりの悪さを感じた. その点を星一つ減点. | ||||
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頭が良くて(実際は自意識過剰で考えすぎなだけだが)人と本心から付き合えない女性はこの作品にも絶賛登場中。 これは作者の自己投影なのでは、と考えてしまう。 トリックが中途半端でこの人の持ち味が出ていない。辻村深月には他に傑作がいくらでもある。 | ||||
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10代と20代。田舎と都会。女性から見た、仕事と家庭(育児)。 さまざまな対比が出てくる中、28歳という、若いとも言えず、かといって人生の酸いも甘いも知り尽くしたような成熟さはまだない年齢の主人公たちが、その対比のどちら側のスタンスを良しとしているのか、そして自身のスタンスでないものをどのように評価し、折り合いをつけ、人生に向き合っているのかが書かれている。 主人公たちとほぼ同年代の自身としては、物語の外側から彼らを見ていたい気持ちを持ちながらも、ついつい物語の中に入ってしまうような感覚を覚えた。その感覚というのは割と強烈で、自身があたかも彼らの学生時代、同じ教室にいたかのような錯覚を起こし、また、同僚として働いているような感覚に陥り、それは読了後も暫く続いた。 著者の得意とするところの、登場人物同士の人間関係のトリックを含み、全体的に、≪高校生時代という思春期の複雑な出来事や気持ちを追体験する≫物語、というところに集約されると思う。物語に浸りたい人にお勧めしたい一冊である。 | ||||
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他の方が言われている、「名前のトリック」が自分には不要なものに思えた。この著者の作品を読むのは初めてなので、それが作者の特徴というか、技巧のようなものであったとしても、自分にとっては話を分かりにくくしているだけのものだった。誰が誰だか分かってから読んだ2回目のほうが、私は面白く感じたし、一回目に不快感を覚えた登場人物たちにも共感を持てた。 | ||||
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他の方が言われている、「名前のトリック」が自分には不要なものに思えた。この著者の作品を読むのは初めてなので、それが作者の特徴というか、技巧のようなものであったとしても、自分にとっては話を分かりにくくしているだけのものだった。誰が誰だか分かってから読んだ2回目のほうが、私は面白く感じたし、一回目に不快感を覚えた登場人物たちにも共感を持てた。 | ||||
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正直かなりしんどかった。 妬み確執陰湿醜悪のオンパレードで、読んでいて非常に不愉快。 それも登場人物の一人や二人ならまだしも、どうして皆そろってこうなのか。 構成面も、書いた本人は緻密に計算したつもりかもしれないが、読んでいてイライラする。 文章も稚拙というか独り善がり。 | ||||
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正直かなりしんどかった。 妬み確執陰湿醜悪のオンパレードで、読んでいて非常に不愉快。 それも登場人物の一人や二人ならまだしも、どうして皆そろってこうなのか。 構成面も、書いた本人は緻密に計算したつもりかもしれないが、読んでいてイライラする。 文章も稚拙というか独り善がり。 | ||||
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毎年開かれるクラス会。今まで一度も出席することのなかった「キョウコ」。女優になった 彼女を何とか呼び出そうと、かつてのクラスメートたちは画策する。高校卒業から10年。 28歳になった彼らは、高校時代のほろ苦いできごとを思い出していた・・・。 時には、人を傷つけてしまうようなことを平気でやってしまう残酷さを持つことがある。 学校生活は、決して楽しいことばかりではない。月日がたったとき、つらかったことや 苦しかったことも、懐かしい思い出にすることができるのか?この作品に登場する人たちの 胸に去来するさまざまな思い。「キョウコ」との関わり。大人になった彼らが直面する問題。 それらを作者はていねいに描写しているつもりなのだろうが、理屈っぽくくどさを感じる。 すんなりと入ってこない。それどころか、読めば読むほどイライラが募っていく。話の組み立て 方や展開の仕方がいまいちだ。「トリック」もありふれたもので、それが分かったときも 「なるほど!」とは思わなかった。意外性のないトリックほどつまらないものはない。この 作品の中で作者が言いたかったのは何か?分からない・・・。作者の自己陶酔型の作品と いった印象だった。 | ||||
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