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太陽の坐る場所



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【この小説が収録されている参考書籍】
太陽の坐る場所
太陽の坐る場所 (文春文庫)

太陽の坐る場所の評価: 3.53/5点 レビュー 59件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全59件 41~59 3/3ページ
<<123
No.19:
(2pt)

作者は何を言いたいのか・・・

毎年開かれるクラス会。今まで一度も出席することのなかった「キョウコ」。女優になった
彼女を何とか呼び出そうと、かつてのクラスメートたちは画策する。高校卒業から10年。
28歳になった彼らは、高校時代のほろ苦いできごとを思い出していた・・・。

時には、人を傷つけてしまうようなことを平気でやってしまう残酷さを持つことがある。
学校生活は、決して楽しいことばかりではない。月日がたったとき、つらかったことや
苦しかったことも、懐かしい思い出にすることができるのか?この作品に登場する人たちの
胸に去来するさまざまな思い。「キョウコ」との関わり。大人になった彼らが直面する問題。
それらを作者はていねいに描写しているつもりなのだろうが、理屈っぽくくどさを感じる。
すんなりと入ってこない。それどころか、読めば読むほどイライラが募っていく。話の組み立て
方や展開の仕方がいまいちだ。「トリック」もありふれたもので、それが分かったときも
「なるほど!」とは思わなかった。意外性のないトリックほどつまらないものはない。この
作品の中で作者が言いたかったのは何か?分からない・・・。作者の自己陶酔型の作品と
いった印象だった。
太陽の坐る場所 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の坐る場所 (文春文庫)より
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No.18:
(4pt)

辻村さんのファンにおすすめ

この作品は、5人の視点を通して描かれているのですが、個々の登場人物の描写が大変秀逸です。
元々人物のかき分けが上手な作家さんだなと思っていましたが、作品を経るごとにキャラクターの幅や心理描写に厚みが出ています。
また、伏線の張り方も毎度の事ながら丁寧です。種明かしをしたときに改めて「なるほど!」と驚ける。
辻村さんらしい仕掛けのある作品に仕上がっているのではないでしょうか。
ただ今回の作品に限って言えば、それぞれの心理描写が巧みであるために、かえって登場人物がみな同じに見えてしまうところがある気がします。
語り手のほとんどが女性なのですが、多少の性格の差はあっても、結局気にしていることや価値基準が同じところに行き着いているように思えました。
一人二人ならまだしも、はたして語り手の全員が似たような価値基準というのはどうなのだろう。きわめて個人的な欲を言えば、もっと違う価値観で動いているキャラクターを出してもよかったのかもしれないと思います。私は女性読者ですが、上記の部分に関して共感のしづらさを覚えました。(という理由で、☆をひとつ減らしました)
『子どもたちは夜と遊ぶ』や『凍りのくじら』にあるような、読後感のさわやかさなどはあまり期待できないかもしれません。
辻村さんのファンで、辻村さんの作品ならどんなものが来ても好き! という人にはおすすめできる本だと思います。
太陽の坐る場所Amazon書評・レビュー:太陽の坐る場所より
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No.17:
(4pt)

辻村さんのファンにおすすめ

この作品は、5人の視点を通して描かれているのですが、個々の登場人物の描写が大変秀逸です。
元々人物のかき分けが上手な作家さんだなと思っていましたが、作品を経るごとにキャラクターの幅や心理描写に厚みが出ています。
また、伏線の張り方も毎度の事ながら丁寧です。種明かしをしたときに改めて「なるほど!」と驚ける。
辻村さんらしい仕掛けのある作品に仕上がっているのではないでしょうか。

ただ今回の作品に限って言えば、それぞれの心理描写が巧みであるために、かえって登場人物がみな同じに見えてしまうところがある気がします。
語り手のほとんどが女性なのですが、多少の性格の差はあっても、結局気にしていることや価値基準が同じところに行き着いているように思えました。
一人二人ならまだしも、はたして語り手の全員が似たような価値基準というのはどうなのだろう。きわめて個人的な欲を言えば、もっと違う価値観で動いているキャラクターを出してもよかったのかもしれないと思います。
私は女性読者ですが、上記の部分に関して共感のしづらさを覚えました。(という理由で、☆をひとつ減らしました)

『子どもたちは夜と遊ぶ』や『凍りのくじら』にあるような、読後感のさわやかさなどはあまり期待できないかもしれません。
辻村さんのファンで、辻村さんの作品ならどんなものが来ても好き! という人にはおすすめできる本だと思います。
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No.16:
(4pt)

またか【ネタばれ】

登場する女が全員悪意むき出しすぎてひいた。
たしかに悪意を含めた心理描写を売りにしている作品も多いが、これは読んでいてやや不快になった。
なんだか誇張しすぎではないだろうか。
女の裏側はこういうものだ、と決めつけて書いている印象を受けた。
そのためすべての登場人物がみな悪意むき出しで、全員同じような性格をしている感じがした。
こう感じるのは、私が男だからだろうか。
そしてこの作者の作品の、主人公のひとり語りがどうも好きになれない。
意味のわからない比喩が多すぎて、周りくどすぎる。
文章に歪みを感じる。
締めはお得意の「名前」のトリック。
見事だ。伏線はしつこいくらい張っていた。
キョウコ、リンちゃん、倫子、みっちゃん、里見、聡美。
鳥肌が立った。
読みかえしてみると、いかに丁寧に設定を作ったかがよくわかる。
最後はハッピーエンドに落ち着くものよかった。
だが、またこのパターンか、と感じたのも確か。
もっとほかのテイストの作品を期待したい。
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No.15:
(3pt)

驚きは少ない

高校卒業から10年、28歳になった同窓生の話題は女優になったクラスメートの「キョウコ」。卒業後、一度もクラス会に参加することのないキョウコをクラス会に出席させようと企むが、それは高校時代と今をつなぐそれぞれの傷に触れることになるのだった……

 辻村さんの作品は、人がそれぞれに抱えているネガティブな感情を逃げることなく、イタく、それでいて優しく描きます。今作は「傑作ミステリ」なんて帯に振られてしまっていますが、ミステリ色はかなり薄く、5人の同窓生の視点でキョウコへの関わりや感情を軸にそれぞれの生活を描いています。
 ただ、個人的には「スロウハイツの神様」や「凍りのくじら」、「僕のメジャースプーン」のようなカタルシスを感じるどんでん返しが今作ではとても成功しているとは思えないので、ちょっと評価は低め。

 他人にはお薦めしませんが、辻村さんの作品が好きならば……といったところでしょうか。
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No.14:
(3pt)

驚きは少ない

 高校卒業から10年、28歳になった同窓生の話題は女優になったクラスメートの「キョウコ」。卒業後、一度もクラス会に参加することのないキョウコをクラス会に出席させようと企むが、それは高校時代と今をつなぐそれぞれの傷に触れることになるのだった……
 辻村さんの作品は、人がそれぞれに抱えているネガティブな感情を逃げることなく、イタく、それでいて優しく描きます。今作は「傑作ミステリ」なんて帯に振られてしまっていますが、ミステリ色はかなり薄く、5人の同窓生の視点でキョウコへの関わりや感情を軸にそれぞれの生活を描いています。
 ただ、個人的には「スロウハイツの神様」や「凍りのくじら」、「僕のメジャースプーン」のようなカタルシスを感じるどんでん返しが今作ではとても成功しているとは思えないので、ちょっと評価は低め。
 他人にはお薦めしませんが、辻村さんの作品が好きならば……といったところでしょうか。
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No.13:
(5pt)

キョウコ

キョウコという女とその同級生たちの物語です。
同窓会というキーワードを軸に、彼らが過去と現在を五人が語っていきます。
古事記の天照のエピソードを引き合いに太陽は誰なのか。輝いているのは誰か?という問いかけがあります。劣等感や見栄といったものにも踏み込んで書かれていて、リアルで怖いなと感じました。作者の著作「名前探しの放課後」にもでてきた「地方と都会」の格差やギャップを含めた問題や「名前」という記号に対する考察もあります。この名前というのがポイントにもなっています。ミステリ的な仕掛けです。
この人の作品は青春というか学生時代もしくは十代から二十代前半の時期の主人公が多いので、誰もが過ぎ去った、もしくはこれから通り抜ける経験なので共感できる部分が多いのではないかと。
しかし、この作者の視線はすごい。誰もが知っているのに、誰も書いていない。この青春の、人間の部分を書き出す力は本当にすごい。経験したはずなのに完全に忘れたことを思い出します。
本文の、「どんな些細なことであろうとも私は覚えている」、といった言葉と「どれだけつらくても、戦線恐怖していたとしても通り過ぎてしまえば完全に忘れてしまう」という2つの逆の意味の文章が2つとも本当にその通りだなと。
あと、穿ちすぎかもしれませんが、文芸春秋ということで桜庭一樹さんのように文学賞の射程に入れば、多くの人に読まれる機会が増えて嬉しいなとも思いました。
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No.12:
(5pt)

キョウコ

キョウコという女とその同級生たちの物語です。
同窓会というキーワードを軸に、彼らが過去と現在を五人が語っていきます。

古事記の天照のエピソードを引き合いに太陽は誰なのか。輝いているのは誰か?という問いかけがあります。劣等感や見栄といったものにも踏み込んで書かれていて、リアルで怖いなと感じました。作者の著作「名前探しの放課後」にもでてきた「地方と都会」の格差やギャップを含めた問題や「名前」という記号に対する考察もあります。この名前というのがポイントにもなっています。ミステリ的な仕掛けです。

この人の作品は青春というか学生時代もしくは十代から二十代前半の時期の主人公が多いので、誰もが過ぎ去った、もしくはこれから通り抜ける経験なので共感できる部分が多いのではないかと。
しかし、この作者の視線はすごい。誰もが知っているのに、誰も書いていない。この青春の、人間の部分を書き出す力は本当にすごい。経験したはずなのに完全に忘れたことを思い出します。

本文の、「どんな些細なことであろうとも私は覚えている」、といった言葉と「どれだけつらくても、戦線恐怖していたとしても通り過ぎてしまえば完全に忘れてしまう」という2つの逆の意味の文章が2つとも本当にその通りだなと。

あと、穿ちすぎかもしれませんが、文芸春秋ということで桜庭一樹さんのように文学賞の射程に入れば、多くの人に読まれる機会が増えて嬉しいなとも思いました。
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No.11:
(5pt)

和解を描いていると思いました。

頻繁にクラス会を開くF県立藤見高校旧三年二組の十年後。
女優となって大ブレイクした同級生のキョウコをいかにしてクラス会に引っ張り出すか。
五人のクラスメイトの視点で順番に語られていきます。

「反抗期もなく育った。」
と、無邪気に語る人を除けば、誰しも思い出したくない過去や、語る事の出来ないエピソードがあり、会う事が出来ない人がいるものだと思います。
この物語でも、学年の女王として生きた響子を巡り、何かのトラブルがあり、彼女や、彼女の周辺には負の思い出が残っている様子です。それが何なのか、物語が進むにつれ、その内容が徐々に明かされていきます。
傷ついたのは誰なのか。傷つけられたのは誰なのか。

傷を無かったことにするのも一つの生き方ですし、他人の傷と比較して「軽かった。」と気にしないようにするのも一つの生き方だと思いますが、この小説で語られる向き合い方は、傷を背負ってなお、前向きです。
その前向きに生きる自分と、それを理解する友人の心情がエンディングで一つになります。

最後まで読み終えて、僕は思いました。
順風満帆に生きているように見えても、または、平凡に生きていても、挫折の中にいても、こんなふうに生きていくことが出来、それを理解する人がいるのだと思えば、生きて行くことはおもしろいことですね。
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4167817012
No.10:
(5pt)

和解を描いていると思いました。

頻繁にクラス会を開くF県立藤見高校旧三年二組の十年後。
女優となって大ブレイクした同級生のキョウコをいかにしてクラス会に引っ張り出すか。
五人のクラスメイトの視点で順番に語られていきます。
「反抗期もなく育った。」
と、無邪気に語る人を除けば、誰しも思い出したくない過去や、語る事の出来ないエピソードがあり、会う事が出来ない人がいるものだと思います。
この物語でも、学年の女王として生きた響子を巡り、何かのトラブルがあり、彼女や、彼女の周辺には負の思い出が残っている様子です。それが何なのか、物語が進むにつれ、その内容が徐々に明かされていきます。
傷ついたのは誰なのか。傷つけられたのは誰なのか。
傷を無かったことにするのも一つの生き方ですし、他人の傷と比較して「軽かった。」と気にしないようにするのも一つの生き方だと思いますが、この小説で語られる向き合い方は、傷を背負ってなお、前向きです。
その前向きに生きる自分と、それを理解する友人の心情がエンディングで一つになります。
最後まで読み終えて、僕は思いました。
順風満帆に生きているように見えても、または、平凡に生きていても、挫折の中にいても、こんなふうに生きていくことが出来、それを理解する人がいるのだと思えば、生きて行くことはおもしろいことですね。
太陽の坐る場所Amazon書評・レビュー:太陽の坐る場所より
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No.9:
(5pt)

怖い!すごい迫力でした。

とにかく、怖かったです。人間が!
いや、みんな考えすぎなんじゃないの、裏読みすぎと思って読んでいたら、それ以上に裏があったりして。恐ろしい。でも、思えば教室って、たぶん、そうだった。通過した多くの人にとっては、今となっては、なんでそんなことに囚われてるの?と思うような、昔の出来事かもしれない。でも、何ものにも全く囚われてない人っているんだろうか。気づいていないだけで、きっと今もそれに代わる何か、一歩外の世界から眺めればちっぽけで些細な何かに、やっぱり囚われてるんじゃないかと思う。
その息苦しさが、生々しくて、本当に怖かったです。
ミステリと呼べるかどうかとか、専門家じゃないのでわからないですが、わたしはとてもドキドキハラハラしましたよ。
太陽の坐る場所Amazon書評・レビュー:太陽の坐る場所より
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No.8:
(5pt)

怖い!すごい迫力でした。

とにかく、怖かったです。人間が!
いや、みんな考えすぎなんじゃないの、裏読みすぎと思って読んでいたら、それ以上に裏があったりして。恐ろしい。でも、思えば教室って、たぶん、そうだった。通過した多くの人にとっては、今となっては、なんでそんなことに囚われてるの?と思うような、昔の出来事かもしれない。でも、何ものにも全く囚われてない人っているんだろうか。気づいていないだけで、きっと今もそれに代わる何か、一歩外の世界から眺めればちっぽけで些細な何かに、やっぱり囚われてるんじゃないかと思う。
その息苦しさが、生々しくて、本当に怖かったです。
ミステリと呼べるかどうかとか、専門家じゃないのでわからないですが、わたしはとてもドキドキハラハラしましたよ。
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No.7:
(2pt)

一人でやってろ

注目されている作家というふれこみと、女優になった同級生を巡る物語というあらすじから田村はまだか朝倉かすみ著の面白さを連想してこの本を手にした。
読んだ理由を回りくどく最初に書いたのは、面白さも新鮮味も無かったのが大きな理由。
登場人物が高校生のまま時が止まった囚われたような28歳の人間関係と、その過去の執着ぶりに納得出来ずどうにも引いてしまう。
「キョウコ」がキイワードになり、ミステリー構成のラストに驚きもない。
最初から何か隠してますっていう匂いがしつこ過ぎるからかもしれない。
この陰湿加減ってマウス村田沙耶香著作品を連想させるが、どちらとも一人でやってろが一番の感想かもしれない。
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No.6:
(2pt)

一人でやってろ

注目されている作家というふれこみと、女優になった同級生を巡る物語というあらすじから朝倉かすみ著の面白さを連想してこの本を手にした。
読んだ理由を回りくどく最初に書いたのは、面白さも新鮮味も無かったのが大きな理由。
登場人物が高校生のまま時が止まった囚われたような28歳の人間関係と、その過去の執着ぶりに納得出来ずどうにも引いてしまう。
「キョウコ」がキイワードになり、ミステリー構成のラストに驚きもない。
最初から何か隠してますっていう匂いがしつこ過ぎるからかもしれない。
この陰湿加減って村田沙耶香著作品を連想させるが、どちらとも一人でやってろが一番の感想かもしれない。
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(4pt)

自意識の檻に囚われ続けていた人々に訪れる福音

各章の章題が「出席番号××番」となっており、それに対応する人物が、
その章で焦点化されるという三人称多視点の叙述形式を採っています。
その一方、プロローグとエピローグは一人称の叙述であるため、
「プロローグの語り手探し」というプロットが盛り込まれていること
になります。
本作の謎は、プロローグで「太陽はどこにあっても明るいのよ」という
言葉を残し、みずから体育倉庫に閉じ籠もったクラスの女王・響子と、
のちに、天の岩屋戸神話をモチーフにした映画で岩戸に籠ったアマテラスを呼び出すために踊りを
披露する芸能の神アマノウズメノミコトを演じたことによって、一躍時の人となった女優・キョウコが、
果たして同一人物か否か、というもの。
「名前」にトリックを仕掛ける著者お得意の手筋は本作でも
健在なので、 先の展開や著者の狙いは、読みやすいです。
しかし、本作は、そんなミステリ的興味で読む作品ではないのでしょうね。
著者が、登場人物の心理を代弁するために採った、三人称における
擬似一人称的叙述(描出話法)によって、それぞれの内面の襞まで
深く入り込む描写をすることで、読者の共感を呼び起こし、その上で、
各視点が見せる想いを交錯させ、立体的な作品空間を創造すること
こそ、著者の意図なのですから。
 ▽付記
  前述の映画の脚本を書いたのが〈海外で著名な賞を
  受賞したばかりのまだ若い女性脚本家〉だとのこと。
  某作のあの人のことでしょうか?
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No.4:
(2pt)

ミステリー……なのかな?

帯に傑作ミステリーとありましたが、読み終わった後に「これってミステリーなのかな?」と首を傾げました。
サスペンス、というのも何か意味合いが違うような……。
女性の意地が悪い心理描写などは、巧く書けていると思います。
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No.3:
(2pt)

ミステリー……なのかな?

帯に傑作ミステリーとありましたが、読み終わった後に「これってミステリーなのかな?」と首を傾げました。
サスペンス、というのも何か意味合いが違うような……。
女性の意地が悪い心理描写などは、巧く書けていると思います。
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No.2:
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女性の心情を描いた物語

辻村深月の新刊『太陽の坐る場所』。
ミステリーと帯に書かれていましたが、
読み終えてもそんなかんじは受けませんでした。

物語の語り手はほとんどが女性です。
女性が読めば少し違うのかもしれないけれど、男の私としては少し入りにくい感じがありました。

物語の序盤に登場する人物たちは、最終的には脇役という存在でしょうか。
そして終盤ではキョウコを中心とした真相が明らかになります。
読み終えたあとでは主人公は彼女かなと思いました。

そして作者は相変わらず心理描写が巧みでした。
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No.1:
(3pt)

女性の心情を描いた物語

辻村深月の新刊『太陽の坐る場所』。
ミステリーと帯に書かれていましたが、
読み終えてもそんなかんじは受けませんでした。
物語の語り手はほとんどが女性です。
女性が読めば少し違うのかもしれないけれど、男の私としては少し入りにくい感じがありました。
物語の序盤に登場する人物たちは、最終的には脇役という存在でしょうか。
そして終盤ではキョウコを中心とした真相が明らかになります。
読み終えたあとでは主人公は彼女かなと思いました。
そして作者は相変わらず心理描写が巧みでした。
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