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トギオ
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トギオの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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【あらすじ】 物語は、''死亡した主人公の回想″という、極めて特異な視点で進行する。主人公の蓮沼建は山村の学校に通う青年だったが、捨て子の『白』を拾い周囲からイジメに会う。その後''ある事情″によって山村から港町に移り、更にそこから大都市『東暁』へ移行するが……。 【感想】 「第8回『このミス』大賞」で大賞を獲得した作品であるが、他の多くの方々のレビュー同様に、間違いなく評価が分かれる作品だと私も思った。 少なくとも、ミステリでは無いのは確実だろう。「『このミス』大賞」の選評員が言ってるように、狭義の『探偵小説』で無いのは勿論のこと、広義の意味での『謎解き要素』(物語上での最低限はあるが)も期待しない方が良い。これらの要素を望む方(私自身もその一人だが)には、間違いなくお勧めしない。 「著者っ!応募する新人賞を間違えてまっせ!」としか言いようがない。 でも、まあそんなジャンル違いの中で大賞に選ばれただけの作品から溢れ出るパワーだけは、まあ理解できた。 この作品の『特異な世界観』と『その特異な世界観の表現する描写』は間違いなく良く出来ていたと思う。“現代の日本″と''古典的なサイバーパンク″を融合させた様な世界観は、決して斬新で独創的な発想までとは言わないが、知る限りの安易な模倣は無く、また現代的で優れた着眼点だと思った。 何より主人公を通して語らせる、その独白の描写が上手いと感じた。 描写に関して多くを読者に委ね、多分に行間を読む能力が必要であり、やはり内容の分かり易さが求められるミステリ向きの文章では無いですが、描写にこだわったような異世界SFやファンタジーなら決してマイナスでは無く、十分ありだと思います。映画化やアニメ化されれば、評価が上がる可能性が高い話だと思います。 ただし、逆に言えば“それだけ”の小説だと言うのも確か。登場人物が個性は強いが、主人公の厳しい評価によって『白』以外の相手は、好感が持てるように描かれておらず、当の主人公も決して好人物とは言い難く、また共感されるような描かれ方もしていない。更に、プロット的にも「どんでん返し」等の物語の盛り上げる要素も、ほどほどにしか無いので世界観に引き込まれなければ、物語自体は退屈とは言わなくとも、予定調和に進み「何が面白いの?」と感じると思います。これはエンタメ小説としては致命的でしょう。 本書は、“特異な世界観を、主人公の特異な視点を通して描く”事に注力した小説であり、サイバーパンクSF的な、夕焼が映える廃頽的で、ピカレスクな世界観自体に、一種の(『廃墟の美学』に近い)美意識やロマンを感じ、酔いしれる事が出来る人なら本書は間違いなく傑作になりえますが、正直それ以外の人には不評なのも仕方ないかと思った。 ただ欠点も大いに分かりますが、個人的に悪い印象は無いので、評価を★3にしようか、★4にしようか迷いましたが、私が以前★4を付けた作品とは区別したいので★3にします。著者の次の作品は買うかどうか未定(周囲の評価次第)ですが、世界観を同一にする続編なら買おうかと思った。 | ||||
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第一部の世界観は魅力的だったけれど、第二部以降、だんだんと好みじゃない方向へ話が向かっていき、でも力強い文章に引きづられるようにして最後まで一気読みしました。 好きな話じゃないと思いつつ、でも次の小説が出たら、読みたいかも。 | ||||
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オリガミ、情報洋? 一見すると何か新しい言葉のように思えるけど、単に携帯電話やインターネットを置き換えただけ。 タイトルにも書いたけどとにかく説明ばかりで退屈に感じられて仕方なかった。 もっと描写を中心に据えた方が良かったと思う。 しかし審査員たちの目は一体何がどうなっているのだろうか? | ||||
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『このミス』受賞は殆ど考慮せずに装丁と宝島社さんの勇気ある(笑)帯で衝動買い。 読み終えた感想は一言で言うなら良くも悪くも荒い…かな。時々ハッとさせる表現が出てきたかと思えば、え”ぇっと思わず口に出してしまうような文章がだらだら続いたり、確かに暴力は作中に頻繁に出てくるけども、売りにするほどのものでもないような。偉そうに言って恐縮だけど、もっともっと人物を深く描いて欲しかったかな。 不満ばっかりになってしまいましたが、それでも読了後、不思議とこの人の違う作品が読んでみたいと思わせるものがありました。そこらへんが受賞理由かな?書評は読んでないからわからんが。 | ||||
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