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歩く影
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歩く影の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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今回はスーザンが理事長(いつのまに?)を勤める財団から尾行事件を依頼されたら、それが殺人事件に。 上手いのはそれに中国人黒社会を絡めながらも、精神的に情緒不安定な女優が殺人の引き金を引き、彼女に思いを寄せる署長の誤解が第二の殺人につながると言う話の展開の滑らかさ。 そこにスペンサー、ホークス、ヴィニィ(いつの間にお友達に?)とフルコースでアクションシーンもあり、充分楽しめる。 これだけを単品で読めば物足りないのかもしれないけど、ファンとしてはこれで充分かな? あ、前作からのゲイの刑事、リーもしっかり出てきた。 | ||||
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スペンサー・シリーズの21作目。1994年発表。 タイトルの「歩く影」というのは、事件の真相を知ってしまえばちょっと大げさなネーミングな気がします。原題も日本語訳も同じ意味のタイトルですが。つまり正体不明の尾行者を指して言っているのですが、物語の最後で明らかになるその正体にはいささか拍子抜けしました。えっ! そんな単純な話だったの!? だけどその単純でシンプルなオチに却って成程なあと妙に納得してしまった部分も少しありました。 スペンサー・シリーズ中でも、男の性(サガ)が最もよく描かれている作品だと自分は思うのですが。最後の展開で、とんでもない悪女の虜になった男の哀しい悲劇が描かれています。 作者パーカーはその悲劇の展開(緊迫のアクション・シーン)を何の感情も込めずに淡々と綴っていきます。この語り口はいくらなんでも冷酷すぎないかと少し気になりましたが、考えてみたらパーカーはバリバリのハードボイルド作家なのだから、これこそが彼の独壇場の名シーンなのでしょう。 | ||||
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