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嫌われ松子の一生



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嫌われ松子の一生の評価: 3.74/5点 レビュー 218件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全150件 81~100 5/8ページ
No.70:
(4pt)

周りの評判よりおもしろい

映画の原作ということであまり期待せずに読んでみたが、
想像以上におもしろく、一気読みしてしまった。
周りの評判はメロドラマ風、感情移入できない、と評判が良くなかったけど
個人的には普通におもしろいとおもった。
撲殺体で発見された松子の一生を、甥が調べて行く過程と
松子の思い出が平行して進んでいく形式をとっている。
転落していく松子の人生を読んでいるうちに
「どうしてそうなっちゃうかな?」と強く思うと同時に
「どうせなら、少しでも幸せな時間が続けばいいのに・・」と
松子のささやかな幸せを願っていた。
松子は確かに不幸な人だったが、その不幸はまぎれもなく
彼女の激情的で・一途な性格に起因していて、まぁ
自業自得のような気もする。
1つだけ、「明日香」と「松子の一生」に何か接点があれば・・
と個人的に期待していたが・・・。
映画も個性派・豪華キャストでおもしろそう。
★4つ
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.69:
(4pt)

松子の謎を追っかけてどんどん引き込まれていきます

この上下巻で、上巻は、松子の謎の人生を知りたいと
いう、読者のデバガメ的好奇心を刺激され、主人公である、
笙と明日香と一緒に、松子の謎を追う、という追体験を共有
できます。
世間知らずなのか、のんきなのか、とにかく、秀才で器用で、
器量のいい若き松子は、節目の出来事で、なぜか、悪いほうへ
運命が傾いていく判断と行動を選択します。
笙と明日香、中学教師であった若き松子、教え子、龍洋一。
主要な登場人物が、現在と過去を、一人称で語る形式で、交互に
場面転換を語られることによって、緻密な構成により、読者
の好奇心をおおいに刺激し、上巻を一気に読ませます。
上巻の最後では、一家から見捨てられ、地域からも村八分に
され、ふるさとから逃げ出す、松子の悲しさで幕。
下巻に起こるであろう、松子のもっと数奇な運命の大展開を
読者におおいに期待させます。
最近では、結構、面白い、日本文学です。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.68:
(5pt)

バカな女ほど愛しいものはない。

最初にタイトルを見たとき、どんな性格ブスの物語なのだろう思った。確かに教師時代は体裁と自己の評価を保つことだけに支配された高慢な女だった。
ところが窃盗事件に端を欲し家を飛び出したところから愛を希求する対象が父親から男へ変わる。セックス・ドラッグ・バイオレンス、揚げ句の果てには男を殺して服役する。
転落し続ける松子の人生。殴られても裏切られても引きずられても愛を乞う女。女であれば共感できる部分もあるのではないだろうか。それ以外の方法論を知らないというところに人格の歪みを感じるが、それがまた松子の魅力でもある。
著者が描きたかったのは打算や理性で幸福を掴み取る女ではない。まるで幼い子供のように泣きながら盲目的に愛を乞う女だ。例えバカだと言われようが、松子をそうさせるのは大人たちが失ってしまった純真な魂に他ならないからだ。
一方で松子の生涯を紐解いていくうちに大人へと成長を遂げる笙と明日香の視点も、若い世代に向けたメッセージを含んでいて素晴らしい。松子の視点で描写される過去、笙の視点で綴られる現在。ページをめくるごとに時間軸が近づけていく手法が読者をどんどん物語の中に引き釣り込んでいく。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.67:
(4pt)

いろいろと言われているが…

低い評価をされる内容ではないと思います。
よく感情移入が全くできないなど書かれていますが、そもそも松子の一生に感情移入ができるように書かれていません。それに、この物語の軸となっているのは松子ではなく笙のはず。松子が落ちていくのだけを見せられればもちろん消化不良で不満も募ると思いますが、この作品では松子が現代に生きる笙や明日香に変化をもたらす役割として松子の一生を作者が書いていると思います。もちろん笙に与える影響というのは、松子の人生の経緯ではなく、松子が自分の人生に正面から向かっていく姿勢の事。松子の最後はもう一度正面から向かっていこうとしてあっけなく死んでしまいましたが、そこに不満を持つ人が多く見ていてイライラします。それを消化するために作者は明日香や笙に希望を持たせるようにし、松子の報われない思いを二人に託したのではないのですか?
作品はすごくおもしろかったのですが、一つ不満なのは言いたいことがいくつかあるせいで、その言いたい事がぼやけてしまったのが残念。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.66:
(4pt)

愛すべき松子

松子は愚か、松子は自堕落、松子は短絡的、松子は哀れ、松子は運がない・・・なのに、松子に共感を覚えてしまう部分が否めないのは、私が女だからか、それとも松子と同じような要素が自分にあるからなのか。
これは負のおとぎ話です。
めくるめくシンデレラストーリーなんて滅多にないように、この物語のような不幸で悲惨な人生もそうそうあるものではありません。そういう意味でこの小説は、登場人物も含め、とても「空想物語然」としているとも言えるので、安心して読むことができます。映画がファンタジックな発想で作られているらしい点もわかるような気がします。
しかし、男性作家の作品であるのに、ときおりぎょっとするほど女性の心理が巧みに描かれている点には少し感心しました。とくに松子の、父親と妹に対する思いや葛藤には、同じ経験があるわけでもないのに妙に感情移入してしまえるから不思議です。
冗長にならず、先を読ませる勢いがあるのはミステリ作家らしい著者の力量なんでしょうか。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.65:
(4pt)

人生・・・part1

 読み始めは、どのような内容か、どのような流れになっていくか、タイトルから見て取れるように不快な内容なのか?などいろいろな事を考えながら読み始めました。
 読み始めてからは、『松子の一生』に食い入るようになり、人生の波・よい時悪い時は誰にでもあるということを思い知らされました。
 人生のどん底にいる方や、人生が嫌になっている、最近刺激がない方など・・・ぜひ読んでみてください。人生の雲が晴れていくかもしれません。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.64:
(4pt)

そそられて、一気に…

友人に勧められて読んだのですが、まず、ストーリーの展開の速さと、これでもかというくらい強引で濃厚な内容は一気に読ませると同時に下巻を手に取らずにいられなくなるほど面白かった。物語は主人公松子が一人暮らしのアパートで殺され、その片付けを命ぜられた甥の笙が松子の軌跡、生い立ちをたどりながら松子の死の真相、生き様を探ってゆくという形で進んでゆく。国立大学を卒業して中学の教師になった松子。ある事件をきっかけに学校を追われる羽目になって以来、松子の転落人生が始まる。実家を追われ、貧乏な文学青年との同棲、彼の自殺、親友との不倫、そして修羅場。落ちた先は今でいう風俗嬢。何事にも生真面目で優秀な松子はその店でナンバー1になるのだが、しだいに追い落とされて、ヒモ同然の男と駆け落ち。そして下巻につながる大きな波に再び飲み込まれてゆく。普通すぎる女教師の松子があっという間におちてゆく過程もすごいが、ここまでジェットコースターのように激しい物語になるのはさすが小説だからか。上巻だけではおさまらないということで星4つです。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.63:
(4pt)

感動の涙はないかも知れない。でも心に残る作品です。

主人公の松子の一生には、あまり読者を勇気づける
要素は無いかも知れない。年を重ねるごとにどんどんと
転落していってしまう人生だからだ。松子の取る一連の
行動は、彼女の不器用なまでの一途さを感じさせるが
それが彼女の人生に好転をもたらすものではない。彼女を
取り巻く人々に救いを求めることも出来ない。無能な父、
異常なまでに拒絶的な弟、そして私の目からみると最低の
男達。彼らの中に一人でもまともな人間がいたなら、この
物語は全く趣の異なるものとなっただろう。作者がなぜ、
そうしなかったのかは疑問だ。この小説は、幸せな人生
を送っている読者には理解不能なものだと思う。ただ、晩年
の松子の孤独を実感できる人なら、この小説は強烈な印象を
残すだろう。しかし、その印象がただの悲しさで終ってしまう
のが、この小説の限界なのである。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.62:
(5pt)

「松子の不幸」という表層的な面だけを見てはならない

 何か映画作家もレビュアーも何か変に「不幸な人生」を強調し、その是非についてあれやこれや論じていますが、この話は私は別のところに意味があるのだと思いますよ。
 松子という、1人の人間の一生を心から理解しようとし、そしてした主人公+それを追体験した私たちがどのように彼女を捉えて行くか、最終的に彼女の人生をしっかりと背負った主人公がどうしてあのような行動を取ったのか。そこを理解できるかどうかでこの本の良し悪しがガラっと変わると思うなぁ。
 それを表しているのは物語が主人公パートと松子パートを平行して展開してゆくところからも明らかではないだろうか。 
 でもさ、映画はやっぱり松子中心なんだろうなぁ…不幸だからハッピーじゃないっつーの。小説読み終わったあと公式HP見たら('・ω・`)ショボーン
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.61:
(4pt)

最初は・・・

リアリティが無い主人公だなぁ、と感じながら読み進めた。
ただ不幸(と男)に流されるだけの松子に徐々に親近感を覚え始めたのも確か。結構のめり込みました。
不幸な体質というのは現実にありえること、その事を残酷かつ冷静に描いてるお話。
甥っ子さんの成長というテーマを盛り込んだことで作品としてまとめているが、それが無くても良作です。
不幸になるなら、自らの覚悟をもってありたい。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.60:
(4pt)

上手に生きられない人に・・・

まさに男性が書いた女の一生、女の性という本である。男の為に人生をくるわされ、しかも生き方が不器用な彼女を見ていると女性としてはあまりにも悲しく、非常に痛々しく感じる。。。昔の田舎社会を追われた人はこのような生き方しかなかったのか?東京に生きる孤独な中年女性の一生が悲しくリアルに描かれている。読んだ後、重い気分になってしまう。上手に生きられない人、男で苦労している女性は、読んでみるといいかも。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.59:
(5pt)

教訓

 男を信じすぎ、頼りすぎるとこういう運命になってしまうのかなぁ〜・・・と思いました。裏の世界に足を踏み入れると、こういう目に遭いやすいのも確かだ!!と思ったので真面目に生きたいと思いました。。いろんな意味で、教訓を得た作品でした。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.58:
(4pt)

面白いからこそもうひとつ

閉鎖的な地方で優等生として育ち地元の教師になった松子が、
ひとつの事件をきっかけにして、身を落としていく物語。
転落のきっかけとなる事件については、優等生が陥りがちな
保身に走る人間の弱さとあさましさを痛々しい程に描いており、
その後の転落の過程でも、窮地や逆境に陥るたびに大切な人にまで
悪態をつき、一方的に男にすがり、と、主人公松子をこれでもかと
いうほど生々しい女性として描いている。
しかし松子が不器用なまでに猛進型で、生のままに行動するが故に嫌いになれない。
物語としては転落の過程が昼のメロドラマの様に派手で読みやすい。
最初に変死があり、そこから人生を語る描き方にも引き込まれる。
ただ、物語の軸のひとつである松子の甥や、その彼女については
ひとつの決着が与えられてはいるものの、何か物足りない。
ひとつの壮絶な人生があり、それを知った周囲の人間に何をもたらすのか。
甥の父(松子の弟)もからめてもう一歩描いて欲しかった。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.57:
(5pt)

運命は難しい

運命は難しいそう思いましたが
以前「幸せとは主観による者だよ」と教えてくれた友人がいました。
松子の人生は、彼女の主観的によるのかもしれません。
松子が幸せだったと言えば、私はそうは思わないけれど、
きっとその時その時は、そうするしかなかった。
そうするしかなかった、松子なりの幸せを思わずにいられません。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.56:
(4pt)

完成度高いです。

久しぶりに文学作品を読んだな~と満足できる一冊でした。あまりにも精神が弱すぎる主人公に、感情移入できかねるところもありましたが、昔と今が交互にかかれて、最後には一本の線になっていく文章の完成度はものすごく高いように思います。かなりの分量がある本ですが、読み応え十分でした。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.55:
(4pt)

人の人生って・・・

一気に読んでしまいました。なんか読み終えてせつなくなった。松子はお父さんに気に入れてようとがんばって、国立大を出て中学の先生になったが、そこからが、転落の人生の始まりだった。始まりは松子の死から始まって、松子の甥が松子の人生を調べていくんだけど、この松子は男の人に振り回されぱなしで、不幸な方に、不幸な方に行ってしまう。何回も幸せになるチャンスがあったのになんでと思う方向に行ってしまう。この人はある意味すごい人だと思う。何回も人に裏切られても、人を信じてしまう。すごく純粋で信じた人を最後まで何があっても信じる信念はほんとうに見ていてすごいと思った。最後は本当に切なくなった。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.54:
(5pt)

転落

実直な家庭に生まれ、成績優秀で真面目。中学校の教師として人生のスタートを切った松子を襲う不幸の数々。なぜ彼女は殺されたのか、なにが彼女を転落させたのか・・。厳しいことを言ってしまえば自業自得という見方もできる。次々と現れる男に依存し、いとも簡単に信じる松子。裏切られるたびに落ちていく彼女の人生。こう書くとすごくイヤな感じの女性像なのだけれど、読むと気の毒になってくる。「おい、しっかりしろよ、自分で這い上がれよ」とつい言ってみたくなる。人生について考えたこともなかった若者が(松子の甥)、自分や他人の生き方に思いを深めていくというのが唯一の救いだろう。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.53:
(4pt)

最初の部分に説得力があれば

 典型的とも言えるグダグダ人生は、それなりにリアルに描かれていて、ドキドキしながら読みました。しかし残念だと思うのは、松子が実家を出るまでの過程に説得力がないこと。「大学出たての女教師と校長が、仕事とはいえ2人きりで旅行なんて行くのか?」「松子はなぜあのとき、自分が盗んだことにしてしまったのか?いったんはその場を立ち去るのが普通の対応では?」特に後者については、プライドが高い、波風立てたくない、という松子の性格からしても説明不能だと思います。 このように不満はありますが、一気に読めて面白いとは思いました。純粋な娯楽としては十分楽しめます。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.52:
(4pt)

最後が・・・

中谷美紀が主役を演じるということで、手に取った本だが、上巻はテンポよく快調に読めた。簡単で、読みやすくおもしろかったが、最後の終わり方が残念に思う。えっ!?これで終わり?って感じだった。映画化された作品も観てみたいが、最後もうちょっと深く掘り下げてくれてたら、すっきりしたのに・・・
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.51:
(4pt)

嫌われてないのにね?

中谷美紀さんの帯のコメントが気になって読み始めました。最後のあたり、甥っこ笙くんの怒りが正しくて救われました。きっと松子さんも…でしょう。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617

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