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オレたち花のバブル組
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オレたち花のバブル組の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全302件 301~302 16/16ページ
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バブルという好景気と不良債権・リストラという不景気の両方を経験しているバブル世代が、銀行や企業の不正に真正面から立ち向かっていくストーリーで一気に読んだ。エリートコースを渡り歩いてきた半沢と、忙しさから病気になって出世コースから外れてしまった近藤、立場が正反対の二人が同期同士でお互いを励ましながら自分が信じる道を貫く様子は読み応えがあった。金融庁の黒崎と半沢の対決はお互い論理的な主張を展開していて読み応えがあったし、銀行内部の不正告発も根回しの様子がリアルに描かれていて最後まで目が離せなかった。特に近藤が銀行員としてのプライド、今まで支えてくれた同期への友情、家族への苦労を天秤にかける場面は緊迫感があってよかった。 | ||||
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融資実務の著作もある元銀行員で銀行や金融の現場を舞台にした優れたエンターテイメントを 送り続けてくれる作家による、最新刊が、ようやくでました! 『オレたちバブル入行組』の続編にあたり、かつて悪質な融資先から融資金を取り戻すために 活躍した面々が、こんどはお役所相手のバトルと巨額損失を計上しかねない融資先を救うため 八面六臂の大活躍です。 池井戸潤氏の作品は、どれも面白いですが、一方で、いろいろ考えさせられます。 ほとんどの物語の舞台が銀行なので、基本は数字をベースに動くことになります。 でも、お金の流れに「還元」して世の中の動きを描写するだけではなく、そこには、お金の 流れに「還元」するからこそ、お金の流れだけでは描写しきれない何かが浮かび上がってい ます。それは、「働くということ」の意味だったり、「仕事」ということの持つ、世の中へ の「責任」だったり、「仕事」を介して世の中に「参加」するっていうことだったりします。 非正規労働やワーキングプアの問題を含め、社会福祉政策の貧困が問題視されています。 この問題は、行政の予算問題や、大きな背景としての世界経済の動向に関連付けられて論じ られることが多く、結果として「財務」の話に落とし込まれてしまって、むしろ問題の一方 のテーマである「労働」と「社会参加」の要素がないがしろにされているという局面がある ようにも思えます。 「経済=財務=お金の流れ」と、「労働=社会参加」を別けて論じることはできないのか? とか思いますね(もちろん財務は、とってもとっても大事ですけど)。 もしかして、もしかすると、アルチュセールや廣松渉は早すぎたのかも。 今こそ、マルクスが読み返されなきゃいけないのかも、とか。 【追記】むしろサルトルか、とか(いずれにしろ忘却の彼方ですが)。 そんなことまで考えさせられ、期待に違わぬ面白さでした。 | ||||
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