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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2076件 141~160 8/104ページ
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賛否両論あるにせよ、読んだほうが良い本であることは疑う余地はない ほんの少し前に、究極の環境下で命をかけて戦ったご先祖様がいることを日常的には我々はほとんど忘れている。特に戦争を経験していないものは。 この本を読んでなぜ戦争が起きたか? そしてそれを防ぐためにはどうすればよかったのか、誰もが考えなければならない問題だろう。 ただいくつかの違和感を感じた。 一つ目は、祖父の戦友なのでかなり高齢な人たちの話がどれも理路整然、詳細なのは不自然だった。 二つ目は祖父が卑怯者弱虫的なイメージで始まり、だんだんそれが変わっていくという構成がわざとらしい 三つ目は戦争をあおったのはマスコミだというが、その記事を喜んで読んだ国民が一番あおった張本人ではないか?だから、戦争が終わって手のひら返すような態度をとったのもマスコミ同様国民もではなかったのか? つまり海軍や超エリートに殺されたとか、そういう人が戦争を進めたというが、ではどう回避したいいのかがこの本を含めて提示するものは少ないというのが不満である。 超エリートの代わりに我々凡人国民がその人たちに変われるかというと出来ないと思う。同じような過ちを繰り返すだろう。 ではどうしたら二度とこういう過ちを繰り返さずにすむのか? 一番肝心なその点が小説からは見えてこない。 この本が指摘するように帝国軍と現在の官僚には共通点がある、誰も責任を取らないという体質だ。 それを回避する方法が見いだせなければこの戦争から何も学べなかったといえる。 (個人的には道州制が良いと思う。一票の格差問題もなくせるし、なにより州同士で競い合うことで活性化する=責任の明確化につながると思う) 人間命をかけるような状況になると無条件にそれを良しとする傾向があるようだ。幕末の志士も特攻隊もイスラム国も イスラム国家は民間人を標的にするからテロ、特攻隊は戦闘員を標的にするからテロではないという論理も、例えば原爆投下も東京大空襲も非武装の民間人の大量虐殺だから、そういう意味であの時のアメリカはテロということになる。 テロリストが民間人を狙うのはアメリカが原爆を落とした理由と同じで、その方が効果が大きいからにすぎない。 それゆえ特攻隊とは違うといえない。彼らは彼らの正義で戦っている。それを理解しないとテロは根絶できないし力任せにたたくしかない。しかし、それでは問題は解決しない。 いずれにせよ、死ぬしかない極限の世界に無情に追い込まれてしまった祖先がいて、現在の日本があるという事実を認識する必要があるというのはよくわかる本である。 まったく我々は能天気に幸せだと感じる | ||||
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宮部久蔵という男の生き様に心が震えるほど感動を覚え、彼のように人に優しくそして1人の男として揺るぎない信念を持って生きたいと思えました。また学校の教育だけでは学べない戦争時の状況が詳しく知れて非常に勉強になります。特に、特攻隊の話は必ず後世にまで伝えていかなければならない話であると思いました。 追記: 下のレビュー欄に注意書き無しで宮部久蔵が特攻で死んだ理由について堂々とネタバレしている人がいます。COCというアカウント名です。まだ読んでいない人は気を付けて下さい。 | ||||
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この本を読んで 初めて ゼロ戦について詳しく知ることができました。 ゼロ戦は「人が操縦する」という大前提を ないがしろにして 設計された戦闘機だったことを知り 驚愕しました。 そして あぁ 日本だなぁって ため息も出ました。 時代が変わっても「社会の脆弱な組織」という 言わば「ゼロ戦」に 若者達は今も 乗らざるを得ない状況に 陥っています。 不眠不休 言葉という銃弾 人間の造りを無視した要求 などなど。ゼロ戦に乗り込んだ パイロットと同じ運命を辿っていす。 日本は 人命を尊重し 保護してくれる 戦闘機を いつ 造ってくれるのでしょうか。 宮部久蔵のような人が 本当にいたらいいのに。理想ですけどね。 戦後 70年を超えましたが 何も変わっていない 日本が 怖いです。 | ||||
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『夢を売る男』『モンスター』『フォルトゥナの瞳』『カエルの楽園』に続けて5作目の百田作品。もともと食わず嫌いだったうえ、『フォルトゥナ』『カエル』が合わなかったため、あまり期待せずに読んだ。結果かなり面白かった。☆4以上。マイナス要素は主人公の姉。初版2006年ということを差し引いても、ふた昔前の女性像では…。考え方も話し方も古くて、前半はこの姉にイライラして読むのやめようかと思ったくらい。 でも訪ねていった先々の回想話は、手が止まらなかった。『失敗の本質』などである程度、旧日本軍の体質やずさんな作戦の概要はわかっていたけれど、なんど読んでも腹立たしい。時代のせいだけではなく、いまもそんなに変わっていない体質。何もできない無力感を思うと暗澹とした気持ちになる。そのなかでそれでも必死に生きようと(あるいは意味のある生を全うしようと)する人々の話、そりゃ胸にしみるよ。 決して戦争美化でも特攻美化でもない。それは作中でもなんども繰り返されている。 でも、ではとにかく生きていればそれでいいのか? という疑問も残る。 人命は尊い。でも消耗品のように使われてしまう可能性はある。いや今も、気づいていないだけで……。 ではどう生きればいいのか。作中の人物のように答えは出ないけれど(ここで簡単に答えが出ちゃう姉が浅はかでやっぱり白けた)、とりあえず、そんなことを考えながら、1日をすごせる平和な今日に感謝したい(日和)。 | ||||
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60年前の太平洋戦争の末期に、特攻で戦死した本当の祖父の素性を探す為、ニートとその姉が彼の戦友に手当たり次第話を聞いて回る話。 以前出口のない海(横山秀夫)を読んだので、今回は海でなく空の話です。ですがどちらも狂った特攻です。 主人公の祖父の物語もあるのですが、主に太平洋戦争と零戦の話です。 物語は恐らくフィクションですが、これは実際現実で起こった出来事です。 本の大半が語り口調になっているので、まるで戦地にいるような感覚で読めます。 何度も手に汗握り、こみ上げるものがありました。 特攻はテロリストという意見は、少し同意した。 | ||||
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特攻という手段は手放しで賛美されるものではありませんが、心ならずも家族のため国のために命を散らし英霊となられた方々への感謝は今を生きる私たちは忘れてはならないものだと思います。 物語内で主人公が特攻により亡くなった祖父の事を調べるうちに過去と現在がリンクしていく過程はよく練られており感動を覚えます。 本書は大東亜戦の事を全く知らない人には勉強を始めるいいきっかけになると思います しかし、○日新聞への糾弾の箇所は余計だと感じました。個人的には○日新聞が糾弾されるのは当然であり痛快だとは思いますが、現実はそうは簡単に進みません。 保守派の論客でもある著者の「僕の考えた理想の世界」が滲み出てきている箇所だと思います。 これはある種の俺TUEEEであり個人的に好きではありませんので星を下げさせてもらいました。 | ||||
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孫視点というのが自分と重なって良い。時代背景は2004年、自分もちょうど20代半ばだ。 戦争ものの小説は嫌いだが、これは楽しく読めた。 自分の祖父も祖母も亡くなり、考えてみれば戦争を次世代に伝えられる人が減っている。 自分が太平洋戦争やそれ以外の戦争の事を正しく理解する必要があるのだなと思った。 宮部の人格が完璧すぎるのが、どうも味気ない。 もう少し人間味のある設定にしてほしかった。 | ||||
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太平洋戦争や特攻に関する話を過度に美化することも批判することもなく、その時代を普通の人間たちが苦悩しながら生きたという視点で物語が作られている点については共感させられるものでした。 しかしながら一読してすぐに気づく『壬生義士伝』および浅田作品との類似点。これについては作者自らがオマージュと公言しているのでパクリ論争はおくとして、オマージュにしてもあまりに捻りがないという数段劣化してしまっているので、浅田ファンとしてはどうしてもそこでシラけてしまいました。 あからさまに「頭でっかちな左巻き」キャラである高山のキャラも薄っぺらいし、主人公姉弟もいちいち今聞いた話に単純に「ひどい!」とか反応するだけで何だか学習マンガでも読んでいるよう。 他にもいろいろありますが、テーマはともかく小説としては少々拙いという感じが否めませんでした。 | ||||
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戦争であったり、その中での特攻という一つの暗い歴史を学ぶことはできます。しかしながら、小説としては残念ながら非常に完成度の低いものだと感じます。人物描写が浅はかで、物語の筋も安いテレビドラマ的で安直な「感動、お涙ちょうだい」的なもので、読みながら辟易とさせられました。純粋に感情移入することができる方であれば読まれても面白いと思われますが、うがった見方をされる方にはお勧めしません。少なくとも私は楽しむことができませんでした。 | ||||
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どんな事情があったにせよ、死を恐れていた人間がとうとう部下の命を救うために自分の命を捨てたことは、崇高な行為には違いない。私にはとてもできない相談である。・・・いや、どうかな。もしアメリカとの戦争が起こって本当にトサカに来たならば、七回でも八回でも体当たりをブチかましてやりたいと思うかも知れない。ついでに告白すると、へたくそな作戦でいたずらに俺ら若者を死地に追いやるような日本軍司令部に対して、出撃時に一発お見舞いできたらさぞかしいい気持だろう、思い残すことなく出発できるだろう、と読みながらボ~ッと不謹慎な妄想をしてしまったのである。 | ||||
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作者「百田」ワールドの世界を堪能できました。大満足でした。読書週間で次の作品も読んでもみようと思います。 | ||||
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何度読んでも、胸にせまるものがあります。 傷みも書き込みもなく、ありがたかったです。 | ||||
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現在と過去太平洋戦争時代を両面から上手く使い分けています。映画も観ました、素晴らしい作品であったと思います。 | ||||
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数年前、特に何も考えず、売れているからというだけの理由で手に取り読んでみました。思っていた以上の計り知れない収穫がありました。 恥ずかしながら、無知故に、特攻なんて断ればいい、おかしい?なんて思っていました。知らなかったとはいえ、愚かで失礼で浅はかだった。特攻を断ると言う事は、お上に逆らう事。戦時中は国民が国に逆らう事は=死。しかも自分のみならず家族や関係者にまで塁が及ぶ恐ろしい事。本当は誰も特攻など行きたくない。しかし、家族を守る為に本心を隠し、自分の意志とは関係なく散っていった。 この話は、司法浪人の健太郎が無気力な状態の中、雑誌編集者の姉の手伝いで、戦争経験者の取材をしたのがきっかけで、特攻で亡くなった 実の祖父、宮部久蔵の生涯に興味を持ち、調べ始める所から始まる。宮部久蔵は妻子を愛していて、戦争に行っても必ず生きて帰ると決意して生きていた。飛行機操縦の天才であったが、敵を倒すより、できる限り戦わず、自分の命を守る事に徹していた。臆病者とそしられても。 この時代は、生きる為に何でもせざるを得ない状態だったのか。宮部久蔵の妻、健太郎の祖母は、美しい女性であった為に、ヤクザ者の愛人になったり。ただ生きるため、幼い娘を養うためだった。食べる物にも困る時代は美しい女性は身売りせざるを得ない事が多かった。アメリカは、何もかも豊かでどんなに戦っても勝てる訳のない敵だったのに、日本の軍部は戦争を辞めるという決断をせず、事態はどんどん悪化。 挙げ句の果てには、鍋とか生活用品まで回収して武器の材料にしたり。欲しがりません、勝つまでは。…勝てるわけないのに。最終的に、最悪の案 特攻が考案され、実行に移される。まるで人間の命を使い捨てのあまりにも酷い愚の骨頂な… アメリカの戦争博物館には、この特攻が BAKA BOM(バカボン)という名で展示されており。遺族はそれが悔しくて泣いた。本当にバカだ。外国から見たらバカとしか言いようがない事で死んだ。戦時中は、現代日本で一応安全に生きている人間には想像を絶する苦労があった。しかし、日本は何もかも失った焼け野原から奇跡のようによみがえった。本当に辛くとも苦しくとも皆が力を合わせ、必死で働いて経済大国日本を作った。何が何でも生きる、と決めていた宮部久蔵は、健太郎の仮の祖父、大石のに方が妻を幸せにできると思ったのだろうか。飛行機を交換して、自分はアメリカ軍に効果的なダメージを与えつつ、散り、大石は宮部久蔵のに思惑通り?宮部の妻を経済的に助けるうちに女性として愛するようになり、二人は夫婦になり。宮部の妻は、宮部と敵対していた景浦にヤクザ者から助けられていた。景浦は宮部を尊敬していて、その愛する妻を宮部の代わりにヤクザ者を殺すという形で解放してやり、財布を投げて 生きろ と言った。宮部に愛された女性なら生きているいればきっとまた幸せになれると信じて。実際、健太郎の祖父母は仲のいい夫婦で、祖母が亡くなった時の祖父の悲しみようは。しかし、最期まで妻を愛していたという事は幸せな事。宮部の眼力は正しかった。大石は自分の妻を愛して幸せにしてくれる男だった。 自分の祖父母を理解した健太郎は前向きに。 色々悩んでいた姉も。とにかく、戦争は想像を絶する事態をいくらでも引き起こす。今の日本をマシにするのは、戦争から立ち直るよりはラクな作業と思われるが。苦労を知らな過ぎると 自分よりマシな人間を引き摺り下ろす作業を努力と思うのか。いっそ百田尚樹氏が代わりに議員になっていただきたい。国会中継安倍総理叩きを見ていると思う。 | ||||
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特攻隊員として死んでいった祖父の生き方を探るなかで、特攻や太平洋戦争のあり方を考える事になった姉弟を描いた小説。 作者があれなので、特攻賛美の右寄りの本だと想像していたが、読みやすく、変な記載は少なく、好感の持てる内容。 背景描写が無く、ほとんど会話で話が進む、分量が長いが、もっと短く出来た気がする、最後のどんでん返しは、わざと臭いという気がしなくも無いが、結構良い本だった。 太平洋戦争や特攻隊を知るためのきっかけにも良い気がする小説。 | ||||
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今、読み終えました。深い感動に包まれています。亡父は、一式陸攻の搭乗員で、特攻隊員でした。しかし、出撃の前日に終戦を迎えました。生前、当時のことをあまり話しませんでしたが、子供心に父を”カッコイイ”と思っていました。でも、今は出撃できなくてよかったと思っています。そんな形で命を落として欲しくないと思いました。 最後は、美しい愛でした。重苦しい曇天の隙間から晴れ間が見え、陽光が一筋射したような気持ちで読み終えました。百田尚樹氏には、深く感謝します。 | ||||
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戦争ものというイメージがあって食べず嫌い、読まず嫌いだった。でも単なる戦争ものではなかった。日本史、特に近現代史が苦手だった自分にとって、太平洋戦争時代のことが分かったことも収穫だった。 | ||||
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平成で一番売れた小説だから、歴史的名作と言っても過言ではない。 かなりの大作だが、飽きさせることなく、引き込まれる。 最後のドンデン返しが、笹沢左保、白川道調の展開でエンタメ性も高い。 「戦争賞賛の書」と言う人がいるらしいが、どう読めばそう読めるのか? 反戦の傑作だと思う。エピローグが泣ける。 | ||||
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著者は、Kindle版化に反対なのですか? 単行本、文庫本で何度も読み返しました。 次は、Kindleで読みたいのですが。 | ||||
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26歳の司法試験浪人が、ひょんなことからジャーナリストである姉に誘われ、第2次世界大戦中に神風で戦死し海軍航空兵であった祖父の半生を調べることとなる。当時ご法度であった「自分は生きて帰る」という約束にこだわり、周囲からは臆病者と言われていた祖父。そんな祖父がどうして特攻隊員になり命を落とすことになったのか。 その謎を戦時中に祖父と面識のあった関係者に聞いて少しずつ実態が明らかとなるストーリー。 私自身、これまで映画でも本でも戦争中の作品に手をつけることはなく、取っつきにくいため毛嫌いしていた。しかし、この本は当時の戦争に参加していたものやその家族の思い、日本の戦争に対する思想や時代背景がリアルな描写で描かれているため非常に興味深く読み進めることができた。当時のことを知る勉強になったし、他の戦時中の作品をもっと読んだみたいと思うようになった。 特攻隊はテロと同類の思想を考えるものがいること、特攻を志願する隊員の本意、官僚制の組織体制などはじめて知ることが多く学ぶことが多くあった。 | ||||
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