八日目の蝉
評判
八日目の蝉の評価:
4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全735件 581〜600 30/37ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
八日目の蝉の評価:
4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
ノーテンキな私は密かに粗筋を構築していた。幼い頃に誘拐されたその子供は犯人逮捕により本来の母のもとに帰るのだが、誘拐犯との日々が楽しかった分、当然馴染むわけがなく、逆に誘拐犯にシンパシーを持つ。後年、その誘拐犯と感動の再会をし、互いにひしと抱き合う、そのようなストーリーを描いていた。そして、ある意味ハートウォーム的結末なら、多少陳腐でも良いかなと思った。
しかし、読み進むにつれて予想は裏切られてゆく。野々宮希和子は自分の不倫相手と別れることになり、その腹いせから、夫婦(秋山丈晴・恵津子)との間に出来た赤ん坊(恵理菜)を誘拐する。紆余曲折するが3年半の逃避行の果てに、小豆島で逮捕される。ここまで希和子のサイドに立って書かれており、全体の半分以上が費やされる。
よく読めば判るが、秋山丈晴以外、主要登場人物は女性で、しかも秋山丈晴はどうしようもない男性として描かれている。たしかに、このような男性は居るが、もう少し書きようがあるだろう。
後半は女子大生になった恵理菜のサイドから書かれており、恵理菜自身と家族があの事件の為に翻弄され、大きな痛手を蒙った経過が淡々と描写される。ここでは希和子をあの女と呼ぶ憎しみの対象でしかない。
希和子の章と恵理菜の章に「八日目の蝉」の事が書かれている。蝉は七年間地中にいて、その後地上に出、七日間鳴くだけ鳴いて死ぬと云う。それはあまりに早過ぎる。「でも、ほかのどの蝉も七日で死んじゃうなら、べつにかなしくないかって。だってみんな同じだもん。なんでこんなに早く死ななきゃいけないんだって疑うこともないじゃない。でも、もし、七日で死ぬって決まっているのに死ななかった蝉がいたとしたら、仲間はみんな死んじゃったのに自分だけ生き残っちゃったら、そのほうがかなしいよね」。
当初、そう思っていた恵理菜は次の言葉に強く影響を受ける。「八日目の蝉は他の蝉には見られなかったものを見られるんだから。見たくないと思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどひどいものばかりでないと、私は思うよ」。
この、酷いものばかりではないという世界を信じる、あるいは信じようという姿勢が生まれてくる。いま恵理菜はさんざん恨んだ野々宮希和子と同じ道を歩もうとしていた。厳密には違うのだが、彼女もこれから生まれる赤ん坊を育てようとしていたのだ。相手は妻も子供もいる男で、結局不倫の道を自分も歩んでいたのだ。ただ野々宮希和子と違うのは、それが紛れもなく自分の子供だという事だ。
この後半も殆ど男性は出ない。岸田という不倫相手が唯一男性なのだが、男に人格はなく、極端に云えば種馬だけの存在としか描かれていない。このあたりの不満は大いにある。
角田光代は自分の子であれ、誰の子であれ、或いは男性の人格が何であれ、生まれた子供と母性に価値観を見出し、父性は蔑ろにされても仕方がないのだという姿勢の持ち主に思えてならない。
話がドラマチックなので、その辺りはうまく隠れているが、要注意だ。岡山からフェリーに向かうタクシーの運転手が二度出てくるが、その男性の凡庸さが男性の何たるかを象徴している。勿論、そんな穿った見方をせず、ラストまで素直に読んだら本当に見事な小説だと思うのだが。