八日目の蝉

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評判

八日目の蝉の評価:

4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全735件 621〜640 32/37ページ
No.115
(1pt)

私には合いませんでした。

皆さんの評価が高いですが、私には合いませんでした。
主人公の親子による退屈な逃亡生活が延々と続き、
全く盛り上がって来ないので途中で挫折しました。
東野圭吾さんや大沢在昌さん誉田哲也さんの
サスペンス系が好きですが、そういう方には
おすすめできません。

八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.114
(5pt)

母の愛

悪人と同じように、悪とは誰なのかを問い続けました。 私は中絶経験があるため、主人公の気持ちが痛いほど良くわかります。 女性は不思議。妊娠すると自然に母性が芽生えて、子が母にしてくれます。 産めなかった辛さ、行き場のない母性、 子供が欲しくて堪らなくなります。 愛した人の子供を自分が失った子供とたぶらせ、ただ、ただ母になりたかったのだと思います。 結果として、元の家族の元へ戻った子は、混乱してしまい、憎むようになってしまった。 私にとっての悪は、主人公を追い詰めた、子の両親のように思います。 あまりにも主人公がかわいそうで、せつなくて、涙が溢れてしまいました。 映画もみたいです。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.113
(3pt)

胸が張り裂けそう

テレビでたまたま,それも2回,6回シリーズ(?)の最後の2話を観て前半がどうしても気になって購入しました。
なぜ子供を連れて逃げ回っているのか,どうも自分の子供ではなさそう。それがわかりました。
すっきりしました。女性の性(さが)ですね。怖いぐらい大胆でした。
ラストはテレビでも見ておりましたが胸が張り裂けそうでした。
4月に局は違いますが放映されるとかききました。本と合わせてみるとなお良いのではないでしょうか。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.112
(4pt)

その先の世界

角田光代の作品は個人的には当たり外れが大きい.
途中で斜め読みしてしまうような駄作も多い中で対岸の彼女のような良作もある.
本作は後者の良作なのだけれど,作品のあらすじだけを考えてみると,正直陳腐な物語である.
感情移入なんてできようはずもない.
それでいながらこの作品には私に強いインパクトを与えた.
以下は,主人公を八日目の蝉になぞらえ,作中で語られる一文である.
「八日目の蝉は,ほかの蝉には見られなかったものを見られるんだから.見たくないって思うかもしれないけれど,でも,ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと,私は思うよ」
この箇所だけで,私はこの作品を読んで良かった思える.
瀟洒な話とはとても言えないが,強い余韻を残す.
そんな作品だった.
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.111
(4pt)

最後が良い

遊覧船に乗るときに、背後から呼ばれ気がして振り向くと話しこんでいる女性がふたり。間違いと思い船に乗り込み行ってしまうが、そこにいたのは紛れもなく誘拐したやさしい母親だった。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.110
(5pt)

新刊で購入は正解でした・・

角田さんの良さを再認識させて頂きました。本を読んだ後、出品したのですが
たちまちご購入くださいました。何故なら社会のしくみ上、仕事で、日本の男性は家庭を顧みる余裕がなく
外の女性をつい軽んじてしまうから、「子育てに、日本の男性は要りません。」等と
コメントしたのです。購入者は男性です。おそらく、ご購入の方は最後までわくわく・はらはらしながら読まれたでしょう。普通のOLを通して、家庭・家族とは何かを伝えている箇所もありました。
短い命の蝉の八日目がどうなるかも分かりました。か細い女性も、女性同士の支えで子どもを育て
ました。男性は主要人物にならないこともおもしろく、やはり妻の元へ帰らざるを得ない現状が
あるのです。しかも女性も分かっていながらも苦しいのです、けれど、
苦しみも子育てをすると乗り越えられる場合もあると思いました。
この女性を誰でも応援したくなる描き方に感動しました。生みの親の元に帰った子どもは、
幸せなのかも疑問です。
罪を負っても成長する女性がいてさわやかでした。角田さん、有難うございました。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.109
(4pt)

母親になる方へ

不倫相手の子どもを誘拐して育て、その子もまた、同じような生涯を送るというような内容ですが、母親とは何かということを考えさせられます。こそこそと、自分の素姓を明かさず子どもを育てることが、子どもの性格にどのような影響を与えるのか。家族とは何か、ただ、衣食住を与えていれば人間は育つのか。もう少し深く掘り下げてほしかったとは思いますが、考えさせられることは大きかったと思います。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.108
(5pt)

面白い

人の描写、背景の描写が素晴らしく、物語が次々と目に浮かぶようでした。この先はどうなるのだろう?とページをめくるうちに、もう終わり?といった感じです。犯罪を色んな目線から見ることができ、考え深い作品でした。終わった後の余韻が心地よく残ります。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.107
(4pt)

女 と 母親 

壇れいさんのドラマを見た後に本を購入しました。

愛人だった子供を誘拐したときの主人公は『女』でしかなかったが
その後の逃亡生活を続けて行くうちに『母』になっていく感情が良く表現されていると思います。

逆に子供の実母との関わりの場面では 実母が『母』から『女』になっていく。

そして 幼少期に誘拐された子供が『女』になって 自分の二人の『母』の気持ちを考える。

とても 感動する本でした。が 映画は見ません。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.106
(3pt)

小説としては面白かった

小説としては面白くグイグイ読み進めることができる。

ただ、どんなに子に愛情をかけたとしても、希和子はやはり自分勝手だ。

作者は「実母は母としての資格がないが、希和子には(法的には許されないが)その資格があった」ととれる書き方をしている。

しかし、親子の信頼関係というものは生まれた瞬間からあるものではなく、子育てをする中で育てていくものだ。希和子と子の関係はこれから実母と子が作るはずのものだった。

それを勝手に壊したのだ。

結果的に希和子は周りを不幸にした。大切だと思っていた子の心にさえ、取り返しのつかない大きな傷をつけている。

自分の手元に置いておくことは本当の愛情といえたのだろうか?ただの執着ではなかったのだろうか?


八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.105
(4pt)

引き込まれる

主人公のやっていることは許されない行為だが、読み出すと話に引き込まれて止まらなくなります。角田さんは女の気持ちを描くのがすごく上手くて、感動します。臨場感たっぷりです。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.104
(5pt)

犯罪だけど起こりうるリアルなストーリー

文庫化されたので、購入しました。不倫相手の子どもを誘拐、その子を自分の子として育てる……、実際にそんな人生を送ることが可能なのか? 血のつながらない母娘の間に愛情が生まれ、一生幸せな人生を送る……という内容になるのか? はたまた、最終的に二人は引き離されてしまうのか? 引き離されたとして、二人の間に残る感情は、愛情なのか、憎悪なのか? さまざまな推理をしながら、早く結末が知りたくて、一気に読んでしまいました。
結末は書けませんが、逃亡生活の日常や、登場人物たちの感情など、終始リアルでした。本当に、ありえそうなストーリーでした。そのストーリーを角田光代さんの文章が、美しくまとめあげ、とても読みやすい作品でした。第一章から第二章への移り変わりが、本当に素晴らしかった。今まで読んでいた第一章の部屋からドアを開けて、新たな第二章の部屋へスーッと入ったような感じがしました。
主人公とともに、終始ハラハラしたり、悲しい気持ちになったり、安堵したり、希望をもったりと、さまざまな感情を揺さぶられました。
映画がどうなるのか、とても楽しみです。

八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.103
(5pt)

嘘から出たまこと

久々に泣けました。小説の醍醐味を味わえる作品です。
物語は二章構成になっていて、
第一章は、母”希和子”視点の逃亡劇。
第二章は、娘”薫”視点(逃亡劇終焉後より時間経過し、大学生となっている)
      の所謂自分探しの物語。

多くの読者は、第一章に強烈な印象を持ったのではないでしょうか。私もそうです。
逃亡者・誘拐犯である、希和子の執念と焦燥に、ハラハラドキドキ。
ぐんぐん惹きこまれていく感覚がありました。
彼女を応援したくなるのはもちろんの事ですが、
このままでは済むはずない、という彼女の不安感にだんだんシンクロしていきます。
希和子は周囲の人々に、嘘を突き通します。さほど下手な嘘でないだけに、リアルです。
しかし、やはり綱渡りの連続で、読者は緊張状態に引きずり込まれます。
対して、娘への愛情だけは全く正直。
確かに誘拐当初は、自己暗示をかけ、”自分は母親だ!”と思い込ませています。
(その愚かさが、彼女を応援したくなる理由になるんですが)
しかし、薫が大きくなるにつれ、その嘘が嘘でなくなっていきます。

逃亡生活への不安感と、子供への愛情、
この2つの感情の同時進行がこの本の面白い所なのだと思います。


第一章の基本軸は、誘拐からの逃亡劇、そして母子の絆です。
子供は誘拐して得たものであり、自己暗示から母となった希和子ですが、
その子供、薫が大きくなるにつれて、血の繋がりは問題でなくなります。
希和子が愛情を与え、薫はそれに成長という形で答えてくれます。
これを繰り返し、また繰り返し、濃密な依存関係、というより共存関係が生まれるからです。
自ら”がらんどう”と称していた希和子にとって、
薫が心を繋ぎとめる唯一の存在になっていったことがよく分かります。

第二章は長めのエピローグモノローグという印象。
産みの親元に戻った少女が自分の過去に立ち向かうベタな内容です。
しかし前半のネタバラしなんかを挟み込むことで、
飽きずに読み進めることができると思います。
最後に著者は、切なく、美しい奇跡を用意してくれています。
このじわじわ迫るラストの感動は、素晴らしかった!!
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.102
(4pt)

子供を持つ母親は

本当に現実でありえそうなストーリー展開。


子供を持つ母親の心境がリアルに描かれていると思う、たとえそれが歪んだ愛情であっても。



なので一気に飲み込まれ読み通してしまった。


ただもう少しオチをつけてほしかったかなと。なので星4つ
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.101
(1pt)

共感は得られない

希和子が逃亡している間の1章は、読んでいてつらかった。

○希和子の性格、人柄に関する描写が少ない。
○その場限りのことしか考えず、後になって不平を言う希和子に腹が立つ。
○緊迫感ある状況にも関わらず、それが伝わらない筆力。

この題材ならば、桐野夏生筆で読んでみたい。
希和子が魅力ある主人公に変わるだろう。

2章から話が動き出すが、全体の三分の一程度で物足りない。

なぜ高評価なのか、疑問だ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.100
(5pt)

良い悪いでは表現しきれない、強い人間の感情が綴られています。必読です。

角田光代氏の著作は「対岸の彼女」」等知っていましたが、読んだことはありませんでした。
今回、「八日目の蝉」が映画化されることを知って、読んでみることにしました。
全体の構成は大きく二つに分かれています。
前半は、主人公の野々宮希和子が秋山丈博・恵津子夫妻の娘を誘拐し、東京から名古屋、奈良、小豆島へと逃亡する様子が、希和子の目線で書き綴られています。
希和子は誘拐した娘に薫という名前を付け、薫との生活のみを望んで必死になっている様が描かれており、希和子の薫への深い愛情が強く感じられます。
でも、結局、小豆島にて警察に見つかり、逮捕されてしまいます。
後半は、希和子から秋山夫妻に返された娘の恵理菜(希和子により薫と名付けられた娘)の現在の生活を恵理菜の目線で語った様子、恵理菜が秋山夫妻に返された後の子供の頃の生活を恵理菜の目線で語った様子、希和子の事件に関する経緯を第三者的な視線で語った部分、そして、現在の希和子の様子を少しだけ書き綴っています。
恵理菜は、秋山夫妻の元に返されてから、希和子により誘拐された娘としてマスコミに取り上げられ、周りの人間達から疎遠にされてしまい、また、秋山夫妻からも愛されず、鬱屈した人生を歩み、それもこれも、自分を誘拐した希和子が悪いのだと考え、自分を納得させるしかありませんでした。
この事件は、希和子が秋山丈博と不倫し、妊娠しましたが、丈博に懇願されて中絶したこと、その直後に秋山夫妻に子供ができたことから始まりました。恵理菜は、そんな希和子を否定しながらも、自分も岸田という妻帯者の男と不倫し、妊娠してしまいます。初めは中絶するつもりでしたが、自分ではない新たな魂が生まれたことから、自分にはその子を産む義務があると考えるようになりました。
不倫をテーマに、親子愛、人間愛を書き綴った本書は、単に「不倫は悪い」とか「誘拐は悪い」だけでは語りきれない、様々な人々の深い感情を表現しており、強く引き込まれるものでした。私には、犯罪者となってしまったものの、薫を守る為だけに必死に生きようとし、また逮捕され刑期を終えた希和子を責める気にはなれません。また、恵理菜もまた希和子と同様に不倫相手の子供を身ごもり、自分一人で育てようとしていることを否定する気にもなれません。希和子も恵理菜も強く生きていってほしいと思ます。
私は、初め「八日目の蝉」というタイトルの意味が分かりませんでした。でも、本書を読み進めることによって、意味が分かりました。それは、希和子、そして特に恵理菜の思いを表現していたのです。蝉は、何年もの間、地面の中で過ごし、地上に出ると、七日目に死んでしまうといいます。だから、八日目まで生きてしまった蝉は、他の蝉とは違う自分が寂しく、悲しく感じられるというのです。始めはそう綴られていました。ところが、後に考えが変わっていっています。他の蝉とは違い、八日目まで生きられたのだから、前向きに生きていこう、という考えに。正に、恵理菜の思いではないでしょうか。
本書には、単なるサスペンス小説では片付けられない、現実感のある深い人間模様があり、強く引かれるものがあります。
文句なしにお薦めです。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.99
(4pt)

人間の嘲かさと愛

八日目の蝉

読み出してすぐにはまってしまった。

人間とは、男、女とは、なんでこんなにも愚かなんだろう。
弱さゆえにはまり込んだ泥沼の中で、なんとも逞しく生きていく主人公。

ただ、そこには紛れもない愛があり、
無償の想いで助けてくれる他人がいる。

自分のもつ愚かさも再認識した気がする。

人間であるからこそ愚かさをみんな持っている。
でも、大抵の人間は、大きな罪を犯すことなく生きていけている。

ただ、越えてはいけない一線の手前で踏みとどまれるという
確証なんて誰だって持っていないだろう。

私は絶対そんなことをしない、と確信していても、極限状態に追い詰められたら
変わってしまうこともあるだろう、と思う。

この話で最大の被害者は、何の罪もなく醜い大人たちの騒動に振り回された子供。
どんな理由であれ、誘拐犯は犯罪者で、その行いは許されることではない。
それでも誘拐犯が、偽りでも母として子供に注いだ愛情と、
子供との関わりには暖かな微笑ましさを感じ、その状況が続くことを願ってしまった。

犯罪を犯した人と、被害にあった人のいる事件をもとにするのは心苦しいが、
でも、そういった追い詰められた犯罪者の心理や、被害者の心理に
私はどうしても興味を抱いてしまう。

八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.98
(5pt)

これ以上の作品が書けるのか?

犯罪者を主人公にしており、人物描写がすばらしい。

とくに、主人公が身を寄せる施設にいるいずれも一癖もふた癖もある女性たちの造形がものすごく緻密で、一瞬桐野夏生を思い出した。

角田光代はこれで新境地を開拓したのではないだろうか。
人物の描写がすばらしく、とくに主人公の親友の「正しいのに心の温かい人」という理想的な人物像をごく自然に描いていた。

太田光が角田との対談で「これ以上の作品はもう書けないのではないですか?」といったらしいが、私も同感。

角田の作品は全部読んでいるが、残念ながらこれに及ぶものはない。作者は自らとんでもなく高いハードルを自分に課したのではないか?


八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.97
(5pt)

生きる希望とか喜びとか

読み終わったあと、とても素直な素敵な余韻に浸りました。色んな環境や困難があって、色んな事件や人間模様があって、それでも勝手に我侭に、でも必死に生きていくことの、力強さ、人の営みの尊さを感じました。
読み物としても、単純にすごく面白いです。
人物の描写、心模様、そして美しい瀬戸の情景。切ないシーンも何故か心が暖まるような気持ちを感じます。
「八日目の蝉」というタイトル、とても奥が深くて、それだけでも作者の力量と言いますか、書き手としての強いメッセージを感じます。ここまでの満足感は久々です。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.96
(5pt)

初めての小説で

私は自己啓発本やエッセイなどには目を通したことがありましたが、 ストーリー性のある物語は読んだことがなく…4月から映画公開というこもあり本屋さんでもズラーッと前列に並んでいたこちらの本に目が止まり、初めて小説を読んでみました。 まず、物語は… ある男(妻世帯)と愛し合った女が、男を忘れられずほんのささいな出来心からその男の「子供娘」を誘拐し、逮捕される約4年間の偽ともいえないなんとも親子のような物語(第一章)と、 本当の家族のもとに帰ってきてからの、その子供が大人になる自分自身や家族、その女との葛藤を描く(第二章)物語で構成されています。 一見愛憎劇でもくりひろげられるのか?とも思いましたが、 最後まで飽きることなくすんなり入ってくる文章から、私の心に残ったものは、全く言葉では表現しきれないほどの儚さと切なさと、「愛」でした。 それが やっていいこと 悪いこと になるとまた別の問題もありただの「誘拐犯」で終えてしまうと「うーん」とうなるようなものもありますが、 「この子を守りたい」 「どうしてもこの子と一緒に暮らしたい」と、 強く想うその女の気持ちや想いは、まさしく「母親」であり、むしろそれ以上のようなものさえ感じました。 読んで良かったなぁと 思える一冊でした。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257