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八日目の蝉
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八日目の蝉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全325件 281~300 15/17ページ
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前半は情状酌量の余地ありありに書かれた 不倫相手の子を誘拐する女性の心情と逃亡劇。 後半はその女性によって人生を狂わされた子どもの 成長後の人生と心境。 正直これは、親に振り回された子ども(恵理菜と千草)が自分をどう処世していくかという部分がリアルに説得力をもって描かれていたら、小説としてもっと高みに昇ったのではないかと思います。 誘拐犯の女性は哀れは、1人称で描かれているし、男の被害者という面も強いので感情移入はしやすいです。エンターテイメントとして、純粋に面白いです。 でも、そんな女性に振り回された子どもである恵理菜の心情描写にいまひとつ凄みが感じられませんでした。 なんだかんだと自分を否定しながらも、自分や自分の身ごもった命を肯定する部分には人間のしぶとさを感じますけど、その鈍感さや自己本位な生命力がこの登場人物たちの背負った業のようにも感じられて、もっとちゃんとしろ、といいたくなる(笑) 社会の枠組み、倫理からは外れる人間が自己肯定する結末は、もう少し敏感に、繊細に描いてほしかったなという気がしました。 | ||||
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自分が実母の立場であったなら・・・ 希和子を許せるはずはありません。 不倫をした希和子を最も傷つけることのできる 言葉を選んで、罵倒することでしょう。 夫のことも責めるけど、 女性は浮気をしたパートナーよりも 浮気相手を憎む生き物だそうですから。 でもその部分には目を瞑らないと 希和子の薫を想う母性に感情移入できません。 大学生になった薫の苦悩も、 希和子が原因(父親が最も悪い)なのですが、 薫は希和子から本当に愛されていたことを 希和子の「この子は・・・」というセリフを 思い出すことによって理解します。 単調な毎日の中で、一番大事な「目に見える」愛情。 薫の人生が幸せなものでありますように。 | ||||
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この物語は、実在の日野OL不倫放火殺人事件を思い出させる。 不倫の果てに妊娠、そして中絶。不倫相手の幼い子どもに執着する点までは、上記の事件をモデルにしているのだとほぼ確信する。 しかし、その先は違う。 犯人と子どもの結びつき、逃亡生活の結末、子どもが産みの親の元に帰されたその後。 野々宮希和子は乳児誘拐という許されない罪を犯したけれど、一生懸命に育てた。 子どもを愛していた。 そんな人間こそ、幸せであればいいのに。 居場所が知られることなく一生、薫と過ごせたらいいのに。 人間の弱さ、世の中の奇妙な仕組み、残酷な社会、そして愛情が紡ぎだす未来への糸が生まれる瞬間。 そんなものが垣間見れる一冊。 角田光代の書く恋愛は、甘さよりも苦さを感じる。そしてなぜかリアル。 文章の方は少し描写が過剰な気がしなくもない。言葉を尽くしすぎている。 しかしこの構成とストーリーを作り上げた点を高く評価したい。 森に眠る魚もだが、実在の事件を扱っているけれど、角田光代は登場人物を狂気で塗り潰すことは出来ないのだろう。 心の傷から入り込む深い闇に侵されてしまった犯人、だけれど小さな光、気付こうと思わなければ認識し得ない救いの手を、忘れない。 | ||||
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が登場します。題材になっている不倫の末に本妻の子供を誘拐するという主人公の行為は、 現在二人の子供を持つ私にとっては当然凶弾すべきことがらであるのに、逃亡という 非日常的な生活において希和子が薫に対してみせる細やかな愛情は、普段子供と 接している私にとっては後ろめたいほど感動的でした。 逃亡のルートで出てくる女性は、すべていろんな状況での母親です。私のいる状況は そのどれにもあてはまらないほど一般的ですが、登場人物皆が希和子の学生時代の 友人を除き、その日常一般的な母親であるのが叶わない女性ばかりです。 最終近くの「薫。待って、薫」という独白には、力が抜けるように涙が出ました。 普段わずらわしいとすら思っていた自分の小さい子供たちに対する接し方が、 ほんの少し変わったような気がします。 | ||||
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本屋で「店長お勧めの一冊」になっていてとても気になっていたところ アマゾンで発見!即購入しました。 スタートからラストまで一気に読んでしまいました。 一つの事件から発展し、垣間見る幾つもの人生に自分を重ね、 切なくなったり、悲しくなったり・・・。 とても面白く、考えさせられる一冊でした。 | ||||
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不倫相手との子供を堕胎した女が、その男の赤ん坊を誘拐する。 赤ん坊に対する強く切ない母性と追われる身となった自分たちの未来に対する不安が、 後戻りのできないギリギリの逃亡生活の中で激しく複雑に入り交ざる。 逃亡生活の果てに二人が歩んでいく未来が 美しく奥ゆかしい情景の中で、感性豊かに描かれている。 思わず笑顔にさせられるけど儚くて切ない。強い愛情と弱い心。 不幸な人生の中に垣間見える小さくて大きな幸せ。 素晴らしいです。 心に感動が満ちていくような切なくて優しい小説。 | ||||
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10回ほど読み返しました。 愚かな女性の行いを通して、愛情という曖昧な概念を鋭く描写していますね。人から人へと繰り返されること、離れていても思い続けること、憎しみを包み込む大きな力があること、憎悪と相反しないこと、才能であり、技術でもあること、それのみでは人を育てられないこと・・・諸々。 許せないけれど、間違ったことをしているけれど、主人公がエンジェルホームを抜け出す時に「これから私があなたに全部あげる これまで奪ってきたものを返してあげる」と心の中で繰り返すシーンに心を動かされました。 ラストすばらしかったです。言葉でどう言い表せばよいか解らないほどに。 女性同士の複雑な人間関係、不完全な家族、ダメ女の友情、生きる事への肯定観、角田小説のテーマの全てが、網羅されていると思います。 希和子と薫の「八日目」の先が、生きていてよかったと思える日々であるよう祈ります。 | ||||
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サスペンスと期待していると、初めは少し肩すかしをくらいます。 初めはテンポがあまり良くないので、この調子で進んでいくのかな〜?と 気持ちがだれます。 この人の作品には同じように感じることがよくあり、純粋にのめりこんで読んだという感覚がありません。 なんというか、吉本ばななの本のような、言葉の使い方とかが、たまにアングラっぽいというか、そういう所に気持ちが引っかかってしまうので、なかなか入り込んで読むことができない… のですが。 中盤あたりから、作品に引き込まれるようにして、最後はずっと泣きながら読み進めました(笑) 誘拐した子供を自分の子として愛せるのか。 そこはいまだに疑問に思うところですが、大きな罪を犯して、自分自身が罪から逃れるための逃亡ではなく、 ただただ一日でも薫と一緒にいたかった希和子の気持ちが切なくて涙が止まりませんでした。 もし時間を戻せたとしても、また何度でも薫との人生を選ぶ、というような表現があるのですが、もうそこにはただ、“母の愛”しかないのだなと強く感じ、共感しました。 そして、被害者である、成長した恵理菜にたいしては、なんだか親戚のおばさんのような気持ちで読みました(笑) あらあら、あの子がこんな大きくなっちゃって!という感じで。 希和子とすごした日々を思い出し、どうしようもなく母親だったのだと、気づくところは もう、何度読み返しても泣けます。 ラストは予想できるものではなく、どう終わらせるのだろう、というところも気にしながら読みました。 ラスト前で大号泣したので、安っぽく終わってほしくない(薫と希和子が涙の再会とか) と不安だったのですが、切なさは残るものの、気持ちのいい終わり方だったと思います。 なんだかんだと、この人の作品はまた読みたくなってしまう、それをまた再確認した作品でした。 | ||||
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物語は、不倫の末に堕胎し、子どもができなくなった女性・希和子が、 不倫相手の子どもを衝動的に誘拐するところから始まる。 まだ乳児だった子どもは「薫」と名付けられ、そのまま数年の時を誘拐犯である女性と、 そうとは知らずに暮らすことになる。 しかし、平和な日々は長くは続かず・・・。 後半は、誘拐された少女が親元に戻って、大学生になってからの話が展開される。 実の親の元に戻ったものの、ある日突然「私が本当のお母さんよ」と言われても馴染めない娘。 一方で、不倫をしていたことが世間にも知れてしまった父親と、 そんな夫を持ったことに苦しむ母・・・。 うまく行かない現実に「なんで私が」と誰もが苦しみながら生きてく・・・というお話。 誘拐犯である希和子は、自分がやっていることが犯罪であるとわかっていながらも、 子どもを「薫」と名づけて精いっぱいの愛情をかける。 「ただ薫と暮らせさえすれば、それでいい」。 そう思っている希和子の姿は、母親そのもので。 読んでいるうちに「つかまらないで」と思ってしまうほど。 でも、この事件で一番戸惑ったのは「薫」こと恵理菜だったのでしょう。 大人になってからの彼女は、ことあるごとに事件を思い出し、 「私がこんなことになっているのはあの女のせい」と苦々しく思う毎日。 でも、一方で、家庭を上手く愛せない両親への苛立ちも隠せない。 愛されたい。愛したい。家族って何?母親って何?愛情って何? 誰かにその答えを返してもらいたがっているように思えました。 人は子どもを育てながら「親」になっていくけれど、 すべての親が上手に「親」になれるわけでもないし。 「親」になりたかったけれどなれなかった人が、 自分のできうる限りの精いっぱいで「親」であろうとした。 それが、悲しくて切ない小説だったように思います。 | ||||
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子供を奪っい逃げ続けている彼女へ、もう逃げないで楽になりなよ、と言う気持ちと、早く逃げてと思うとき、誘拐してきた好きな人の子供を逃げ切る気持ちが強くて、逃げる手段はいくつも使い母性愛も交えながら別れの日が来て長い年月が過ぎ、もう過去の記事だけが残り、その過去に引かれる子供と、過去を引きずり執着する犯人の引かれあって それを互いに知り得ずすれ違う無情とは なんとも言いがたい。感無量で何回も泣きました。 | ||||
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私にとって、角田光代さんの初めての作品が、『八日目の蝉』。 前半部はストーリーが淡々と展開されていて、ちょっとかったるい。 後半部も大きな展開があるワケではなく、淡々と進むが、母と娘の心のやり取りはしっかりと描かれていて、ちょっとした感動。 ラストも現実的な終わり方でしたけど、もし映画化するときは感動のラストにして欲しいな〜。 | ||||
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角田さんは女性の心理描写がとても上手で、読んでいてうそ臭くないところが一番好きです。 この本は、何度も読んだけど読むたびに胸がギュっとしますね。 あー切ない。 私は娘がいるので、当たり前の生活をもっと大事にしたいなって 思えました。 私たちが当たり前と感じている生活を 心から願って、何よりも欲して、それでも叶えられない人が いるんだから、と。 個人的には、ずっと薫と暮らし続けて欲しかったですね。 | ||||
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「母と子供」という一心同体のような結びつきに魅せられました。 自分の母性を否定されたことで深い傷を受けた希和子。他人の子供をさらって自分の子として育てる希和子の姿には母の神々しさ、強さ、凄みがあります。 薫が、自分の故郷の美しさを話す場面はぐいぐい引き込まれました。魂を取り戻すように方言がどんどん混じってきて、薫が前の母親も今の家族も認めたとき、私にも瀬戸内の景色がぱーっと見えるみたいな気がしました。 | ||||
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しかし、何か釈然としない、と読んでいる間中感じた。 それは恐らく、子供を掠って逃げた希和子の愚かさに対する矛盾だろうと、気づいた。 人間は矛盾だらけ、愚かであるとは思うが、でも、この愚かさには筋が通っていないのでは? 堕胎をしたことによっていきなり母性に目覚めてしまったと言うことなのだろうか?もう産むことができないと知った途端・・。 不倫相手とその妻が産んだ子供に対してこれほどの愛情を抱けるものなのだろうか・・。 私なら不倫相手にも、その妻にも、その間に生まれた子供に対しても嫌悪しそうだけれど。復讐心からこういう行動に出て、次第に愛情が湧いてしまったと言う心理ならまだ理解出来そうな気がするのだが・・。 この希和子という女性には、そういう嫉妬心や最低限のプライドがもともと欠如しているのだろうか・・・。 あと、四千万円ものお金を持っていながら、新興宗教団体にすがるしか手段はなかったのか、とか。 その当たりがずっと引っかかって、感情移入や共感を妨げる。 | ||||
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読みかけのとき夢を見た。瀬戸内のきらめく光、そしてこの幸せが続くようにという切ない想い・・・。そして読み終わって、五歳の娘がたまらなく愛しくなった。 希和子は堕ろした子どもをどうしても取り返したかったのだろう。それはだから薫でなければいけなかった。その点は犯罪だしあまり共感できないのだが、希和子の追い詰められた最低限の生活、財産も何もかも捨て、何の楽しみもなく、警察に追われ・・・その中で必死に子どもとの生活を守ろうとした姿があまりにせつない。まるで聖母か求道者のようだ。この子にすべての美しいものを見せてあげたい、そう願う希和子の気持ちはどんな母親にも共通だ。なのに、希和子から薫を奪った実母はひどい。ほとんどネグレクト。家事も育児も、親としての態度もまるで失格。法とはいえ、なぜこんな女に権利が?と思うくらいだ。その姿に腹を立てながら、親としてぎくっとする。自分はどちらに近いのだろう?子どもとの毎日を、きちんと大切にしているといえるのだろうか?子供はあっという間に大人になってしまうのに。いつ奪われるかわからないものだったからこそ、希和子にはその一瞬の輝きがはっきり見えていたのだ。 ラスト近くは確かに舌足らずな感が否めない。もう少しカタルシスを味わいたかった感じだ。語りすぎも困るけれど。ひとつ気になるのは、あの日、希和子が薫を連れださなかったらどうなっていただろうということだ。不注意な母親がつけっぱなしたストーブが原因の火事で、赤ん坊は死んでいたのではないのか?だれも気付いていないけれど。作者はそこまで実母に意地悪な設定をしている。 | ||||
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子供を誘拐した「犯罪者」であるはずの主人公の気持ちについ同化してしまい、彼女が歩いた場所の一つ一つが、なんだか自分が実際に歩いた場所だったかと勘違いしてしまうほどのリアリティ。 人気のない住宅街、外界から隔離されたコミュニティ、光あふれる小豆島の坂道。 赤ちゃんと一緒に行った公園、一緒に逃げた暗い山中、引き離された港。 すべて、すぐに頭の中に景色が浮かんでくる。 まるで、なんだか長い夢を見ていたような読後感だった。 一応、最後でカタルシスが得られるとはいえ、ストーリー自体はある意味救いのない話だ。 ちょっと重い作品だが、読み応えということでは超一流。 秋の夜長とかに、お勧めです。 | ||||
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「そのときのことを私は覚えている」で始まる2ページでスピード感溢れる前半はゆっくり締めくくられ、後半は関係者の内面がじっくり描かれ、ページをめくる指が頻繁に止まってしまいます。 多くの著名人が絶賛する角田光代著「八日目の蝉」ですが、確かに素晴らしい作品でした。「空っぽのがらんどう」と罵られて犯罪者となった前半の主人公に対し、不思議と責める気持ちが持てません。謝罪を求めた裁判官に対し、「子育てという喜びを味あわせてもらった」と感謝の言葉で返した彼女に共感すら覚えてしまいます。 「今までどうもありがとう、本当にありがとう」と言って最愛の恋人と別れた後半の主人公、彼女の再生の過程に痛々しさを感じながらも、同時に強さを感じます。この小説で著者が描きたかったことの1つのは、女性が母親になる瞬間ではないでしょうか。「私は、何をも憎みたくなかったんだ。」と気付き、「母」の最後の言葉「その子は...」を思い出す所は、穏やかな瀬戸内海の映像と共に心に沁み渡ります。 そして、最後の数ページ。著者はあるラジオ番組で最後のシーンに関して「最後は悩みました」と答えていました。せつなさの中にほんの少しだけの希望。希望なんて呼べない位の出来事ですが、穏やかな気分で読み切らせてくれます。忘れかけていた色んな感情を呼び覚まさせる作品でした。 (http://shuzlog.jugem.jp/?eid=85) | ||||
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この物語の持つ深い情感は、普遍的な名作のものであるが、 そのモチーフは、今の時代を切り抜いている。 強く感じたのは、吉田修一の「悪人」との対称性である。 犯罪、逃亡、道連れ、希薄な人間関係、 他者との邂逅、豊かではない生活感、 そして善悪の真偽と世間、別離と再会への希望。 それらが、男女の性別を軸にして、 ロールシャッハテストのように左右に広がったようだ。 似たような時期に同じように新聞連載で、それぞれの話が別々に展開され、 またそれぞれに代表作となったのは、なんとも象徴的な気がする。 それは、文学、善悪、世相といった広い範囲に、 多くのもの、重いもの、を投げかけたと思える。 時代の産んだ双子の名作。 子供を誘拐した直後の、やわらかく、重みや体温を感じさせる描写 それを慈しみ、世話をし、抱いて逃げていく主人公のくだり。 自分もまた、だれかに愛され育てられたのだ、という感慨が沸いた。 | ||||
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読み終わった後、説明使用のない安堵感に包まれた。私は私らしくそれでいいのだという自尊感情が芽生えた。 子どもを持ち母となり、その責任と役割に時折押しつぶされそうになる、今のままで良いのだろうか、私は良い母だろうか。そんな漠然とした悩みを抱えている方にぜひ読んで頂きたい。内容そのものよりも、読後の不思議な感覚を味わっていただきたいと思う。 | ||||
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人の弱さを描き出しながらも、 同時にあたたかさを感じる作品でした。 しばらくしてまた読み返したい、 そう心から思える作品です | ||||
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