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片耳うさぎ
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片耳うさぎの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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古いお屋敷の探検は面白く読みましたし最後は事件???が解決したようでハッピーエンドですが、結局何が問題だったのか謎だったのか、私の読解力が足りないのでしょう、理解できませんでした、謎というのは結局、雪子大伯母の出生の秘密だけ?今さらそのどこが問題なのか。 娘と引き離された八重子さんについてさゆりさんは「遠い土地に追いやられ、しばらくして女の子を生みます。それが私のおばあちゃん」と、えらくあっさりと語っています。そのさゆりさんのおばあちゃんの父親が誰なのかはストーリーには関係ないからいいですが、でもひとりではこどもは生めないのだし、余りにも唐突すぎるので、もうちょっとなにか補足があってもいいのではないかと思いますけど。 ○○と大学の同級生が赤の他人ながら瓜二つというのもよくある安直な設定です。これはまあ、親類ではあるけれど会ったのがしばらくぶりだから誰にも気づかれなかったのだろうということで自分を納得させました。 消化不良ですがつまらなくはなかったので星2つとしました。 | ||||
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屋根裏部屋探検にドキドキ。 謎が次の謎を呼び…。 ドキドキしながら読み進んだ最後は ホッコリ温かい気持ちに。 オススメの一冊です。 | ||||
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旧家に伝わる、片耳うさぎの伝承。「うさぎのうらみ わするるべからず・・・人の子死して うさぎはおどる」という童謡もふくめて、メルヘン化された横溝正史の雰囲気です。 蔵波家の巨大な屋敷に越してきたばかりで、両親の留守のあいだ、こわくて屋敷で寝られないという主人公の小学六年生の奈都に、謎の中学生さゆりがいっしょに泊まりこんでくれることに・・・。一週間のあいだにこの旧家にまつわる謎がひとつ解けていく、というもの。 旧家の屋根裏をふたりが探険してまわるところが、やはり一番の読みどころでしょうか(祖父の田舎の実家の家がこんな感じでした)。階段だんすからのぼってゆく世界、隠し部屋・・・わくわくします。 突然投げこまれる片耳のとれたうさぎのぬいぐるみと、奈都が幼児期に一度この屋敷にきて、夢のような体験をし、ある小部屋にたどりついて、そこから持ち帰ったうさぎのぬいぐるみ。謎は、このほのぼのとした二匹に隠されていました。 田舎の旧家の屋敷の雰囲気やうさぎをめぐるちょっとせつない伝説。その土俗的な世界はとても大きな広がりをもっていて、この家系の宿命みたいなものもあり、ファンタジーとしてまとめることもできたと思います。 しかし、これだけ豊かでふくらみのある世界なのに、〈日常の謎〉ミステリにしようとして、解くべきなぞは大伯母の出生ただひとつ、それだけのために、この世界が置かれているのはもったいない気がしました。謎自体が、この世界につりあうだけのものであってほしかったし、これだけのことのために、さゆりが行動したというのがちょっと不自然な感じも。 『ねずみ石』のときも、舞台となる田舎の神事や伝説に満ちた世界が、世代を越えた次元の広がりを持っているのに、肝心の事件はその世界の意味とは関係のない、どこにでもありそうな殺人事件だったことに、ちょっと違和感を覚えました。 設定されている世界が予感させるものと、謎のサイズがあっていないというか、この世界ならもっと大きくまがまがしい、あるいは神秘的な謎がふさわしい、という感じなのです。 著者には、今後ミステリに縛られることなく、児童文学、あるいはファンタジー的な純文学として、もっとこの手の世界を展開してほしいです。 全編に象徴的にあらわれる「おどるうさぎ」は主人公が少女ふたりであることとシンクロし、とても愛らしい。ラストのシーンも、「うさぎ」の象徴性をかいまみせるもので、謎とは別に、小説として深く心に食い込むものがありました。あえてミステリとするのではなく、青春小説の中でひとりでに謎が解けてゆく、という形でもよかったのではないでしょうか。 また読み返したい本であることは間違いありません。 | ||||
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題材はすごくいいのだが、前置きが長すぎる。正直カットしてもいいかなと思う部分が多々あって疲れてしまう。 間取りも微妙に文章と矛盾があるように思えたし、なにより見にくい。変に立体化しなくてよかったと思う。 主人公のナツは小6にしては随分堅い喋り方で、もう少し子供らしさが欲しかった。 | ||||
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2007年に出た単行本の文庫化。 ノン・シリーズの長編ミステリである。 なんということもない物語であった。田舎のお屋敷を舞台に、少女たちが過去の事件を暴いていくという筋立てなのだが、なんだかぱっとしないというか、読んでいて関心をそそられないというか、あまり面白く感じられなかった。 書店シリーズもそうだが、ストーリー展開にもっと工夫がほしい。 | ||||
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小学6年生の奈都は自分の家に帰るのが怖かった。親の都合で住むことになった旧家の邸宅。古く大きくそして怖い。両親はしばらく帰ってこられない。そんな奈都に友人がさゆりさんを紹介してくれた。旧家のお屋敷を舞台にしたミステリ……に見せかけたジュヴナイル。お屋敷の屋根裏探検や蔵にある骨董品なんて仕掛けだけでクラクラするんだけど、肝心のミステリが冗長で切れ味も鈍くがっかり。舞台設定と物語と登場人物がかみ合ってない感じがしました。 | ||||
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この作者のほかの作品でも感じたことですが伏線か?と思ったことがそれっきりになっていたりそのセリフは誰が発したのかがわかりにくいことがあります。違う意味で結構気を張って読んだ気がします。 | ||||
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小学6年生の女の子が主人公のミステリーです。 表紙のイラストに惹かれて読んでみましたが、おもしろい。 居候という微妙な立場。両親が出かけて一人になってしまった心細さ。 旧家のおっかなびっくり探検。わくわくドキドキ感が伝わってきます。 終盤になると話が急展開。 強いて言うと、屋根裏の構造が工学的に変。 | ||||
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蔵が3つもあるような屋敷。跡継ぎ問題だって起きそうな家族構成。伝承を口伝えする老人。 古典的な道具仕立てをしておきながら、とことん現代の物語である。 一族で一番の権力者の雪子伯母さんには「最後のお姫さま」と銘打たれるし、ひそかに寝巻きはジャージだったり。 主人公と家族は携帯電話で連絡を取り合うし、学校給食はとても美味しそうだ。父親がIT産業で失敗したから、実家に身を寄せる羽目になったという大人事情は世知辛い。 蔵波屋敷の中では、幾つかの時代で事件が繰り返されてきた。 江戸時代だろうか、昔々に1つ目。70数年前に2つ目。そして、今回も繰り返されるのか。 キーワードになるのが「片耳うさぎ」だ。 謎解きそのものは、私でも途中からだいたい読めちゃうけれども、だからと言って興を殺がれるものではない。 謎という呪いをかけられて一族の、呪いが晴れた後の姿が微笑ましい。家族の成長の物語として、暖かい余韻を楽しめるだろう。 | ||||
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ジェットコースターの助走が一時間くらい続き、最後の山場は一瞬で終わる。しかも助走の間に張られていた伏線、気になるエピソードについては説明がない。東野圭吾や、横山秀夫など読みなれた身には、消化不良な印象です。 | ||||
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通勤電車の中で読んでいて、乗り過ごしてしまいました。 それくらい、楽しく読ませていただきました。 おどおどしていた主人公が、可愛い年上の相棒と共に 名探偵ぶりを発揮していきます。 ハッピーエンドでスッキリしました。 | ||||
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最初のうちは、登場人物の多さやそのつながり、広すぎる家の間取り、 なぜそんなにも「怖い」と思うのか、といろいろとすっと入っていけない感じがした。 話が、1日目2日目と進んでいくうちに、どんどん主人公と私自身が重なって来る。 最後、パズルがきれいにはまっていくのはジェットコースターに乗っているような爽快感。 小学6年生とは思えない推理力、観察力に脱帽です。 「さゆり」の謎がわかるまでの一瞬がとても怖かった。 このミステリーはちょっと怖いけどハッピーエンドです。 | ||||
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主人公の奈都は、小学6年生。 父が事業に失敗したため、父の実家である田舎のお屋敷に身を寄せていた。 だが広くて古いお屋敷は奈都たち小学生には不気味で恐ろしく 父と母が帰れないある日、怖くなった奈都は 同級生の紹介で、中学生のさゆりにお泊まりしてもらうことにする。 だが、お屋敷に興味津津のさゆりに連れられて お屋敷を探検するうち、奈都たちは誰かがお屋敷を探りまわっていることに気づき。。。 田舎の古いお屋敷。 恐ろしい予言をする老婆。 お屋敷に残るいたましい伝説。 まさに本格ミステリといった舞台立てですが 奈都という小学生を主人公にすえ、かろやかなミステリに仕上げられています。 さゆりと二人で、お屋敷のあちこちをのぞく冒険や 不気味な謎をとききったときの爽やかで力強い読後は 低年齢から大人まで、幅広い層にお勧めできるお話です。 (物語の構成や文章は、著者の児童向け小説とは異なり、大人向けですが) 登場人物も魅力的で、特に意欲的にお屋敷を探検する美少女・さゆりと お屋敷に君臨する当主の姉・雪子大叔母が、凛として素敵でした。 | ||||
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父母が不在のため、小学6年生の奈都は友だちの「ねえちゃん」の中学生の さゆりに泊まってもらうことにしたのだが・・・。古くて大きな屋敷には、 昔からの不吉な言い伝えがあった。「片耳うさぎに気をつけろ。」決して 入れてはいけないうさぎとは? 屋敷の中を探検し、屋根裏部屋を見つけた奈都とさゆりだったが、このことが 雪子伯母をはじめとする蔵波家の人たちの過去を明らかにしていくことになる。 「うさぎ」はなぜ不吉なのか?雪子伯母が奈都に厳しかったのは?屋根裏部屋に 潜んでいた者の正体は? 過去には不幸なできごとがあったが、血生臭い事件も起こらず、全体としては さわやかなミステリーという感じだった。古い大きな屋敷を探検する描写は読んで いてわくわくした。怖いけれど、子供はきっとこういう冒険は好きだと思う。 ラストは、想像がついたものもあったが、「えっ!あの人が!」とびっくりすると 同時に「そういう設定はありなの?」と疑問に感じる部分もあった。でも、全体的 には楽しめる作品に仕上がっていると思う。 | ||||
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舞台は大きな旧家。 当初、その家をしきりに調べている。 また、数世代にわたる、家系にもこだわっている。 読み進む中で、この様な事には、あまりこだわらなくても良いじゃないか、と思ってしまう。 しかも、思い出したくも無い過去もある様なので、その思いは尚更だ。 しかし、物語が終盤に差し掛かると、蜘蛛の糸の様に、複雑に絡み合った謎のすべてが、一本の線で結ばれる。 その内容は、一面では壮絶ではあるものの、温かく包み込む様な結末に仕上がっている。 物語の本質は、けっして、ほのぼのとしているばかりではない。 むしろ、人間の欲望の、かなり邪悪な面が渦巻いている。 しかし、それらが、爽快な結末にまとめられている。 本書は、温かい結末の、まとまりの良さが光る。 そこに至る、スリルも、適度に盛り込まれている。 読後の余韻は、すこぶる良い。 | ||||
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主人公は奈都ちゃん。 なかなか勘がするどく、賢い小学6年生です。 父親の仕事の都合から、父の実家である田舎の旧家へ母とふたりで身をよせることになった けど、その家はやたらと大きく、そしてイワク付きのお屋敷でした。 そのお屋敷には、伯父や伯母たちも住んでいるので、たったふたりきりというわけではあり ませんが、彼らは、奈都たちに不干渉。 なので、母が数日家を空けることになって、奈都は大ピンチ。 夜一人で寝ている間に物の怪に食べられるかもしれないと、怖い想像が膨らみます。 でも、運良く、クラスメイトのお姉さん・さゆりさんが泊まりに来てくれることになり、 安堵したのもつかの間、屋敷内の探検に付き合わされて屋根裏を徘徊するハメに・・・。 屋根裏探検から始るミステリー。 と言っても、ものすごい謎や隠し財宝があるわけでもありません。 でも、テンポ良く展開していく話に一気読み。 本格ミステリではありませんが、なかなか楽しく読めた本です。 | ||||
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奇妙な話が好きなので読んでみたんですがー・・・、 微妙でした('ω`;) 内容は書けませんが、最後それで終わりぃ!?と 思ってしまいました。 あたしはあまり好きな内容じゃないなぁ^^ でも、読んでみる価値はあると思います。。。 | ||||
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女の子二人での謎解きに、広く古い家に隠された秘密探し。 古い家というのは理屈抜きに怖いもの。そこに言い伝えやら呪いやら色々足されて、隠し部屋に過去の事件、そして怪しい行動をする人たち。いくつもの謎解きとお屋敷での冒険が、とっても面白かったです。 良質な児童文学ともいえる感じで、子供から大人まで安心して読めるお話でした。 読後感はほんわか優しい感じで、ラストの読めない展開に良い意味で軽く裏切られ、嫌な人だと思っていた登場人物達も中々好意的に変わったりと、あたたかい終わり方が良かったです。 まだまだ謎がありそうな蔵波家。続きも期待できそうな終わり方でしたし、続巻希望です☆ | ||||
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書店でまず表紙のイラストが目に付いた。うーん・・ なんか面白そうだなと手にとってみた。 ぱらぱらとめくって少し立ち読み。おお、なんか昔の屋敷に隠し部屋だとか屋根裏の冒険だとかわくわくする展開だ。 しかも主人公の女の子二人の描写がとてもいい。なんとも生き生きと描かれている。 こういう話は結構好きだ。結局レジに並んで買ってしまった。 ちょっとした事件騒動もあるのだが適度なサスペンスと登場人物たちの優しさを感じさせてくれる読後感の爽やかな「ほのぼのミステリー」である。 | ||||
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父親が職を失い、広大な敷地を持つ父親の実家に居候することになった小学校6年生の奈都。父親も母親も留守にする間その古くて立派な屋敷の中で一1人で(家に親戚はいるけれど)過ごさなくてはならなくなって、そこに同級生の「ねえちゃん」である、古い物好きな美しく礼儀正しく大胆な中学三年生のさゆりが初対面ながらも家に泊まってくれることになり・・・ 「家」の言い伝え、隠し部屋さがし、他人のような親戚のこと、過去の事件の秘密。 表情のある二人の女の子の会話が軸なので、ミステリなのですがテンポよく気持ちよく読み進められます。ミステリと言ってもトリックがどうという話ではないのできっちりした筋立てが好きな方には向かないかもしれませんが読後もよく、秋の夜長にはとてもよい本でした。 | ||||
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