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容疑者たちの事情



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【この小説が収録されている参考書籍】
容疑者たちの事情 (創元推理文庫)

容疑者たちの事情の評価: 3.60/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ミステリ部分は凡庸、どちらかといえば女性小説かな、コーンウォールの風物がめずらしいです

1993年にデビューした英国女流作家の日本での初翻訳作品。1997年に書かれたもので、ローズ・トレヴェリアン・シリーズ第一弾です。
ライト・ミステリとあったのでまず頭に浮かんだのは、たとえばケイト・キングスバリーのペニーフット・ホテルのシリーズなど、ユーモア含みのくすっと笑える軽いものでした。が、意外なことにそうでなくて、ユーモア部分はほとんどありません。ごく普通にずっとシリアスな描き方です。

最愛の夫を亡くした痛手からまだ立ち直れていない40代の画家兼写真家のローズが、地元で起きた殺人事件に巻き込まれながら、自分の人生を振り返ったり、これからを模索するという内容です。
ミステリ部分は正直言って特筆すべきものはないので、おもしろいミステリが読みたい!と期待して読むと、正直当てがはずれると思います。特異な事件や異常な犯人、錯綜する捜査に、あっと驚く真相というものはまったくありません。日常で、もし殺人事件に巻き込まれることがあったとしたら、まあこんなふうになるのかなという感じです。
時々視点がいろんな人物に変わりますが、大部分は主人公ローズの視点から語られています。女性の気持ちがうまく描かれているので、どちらかというと女性小説の要素が強いかも。男性には退屈かもしれません。

舞台になっているコーンウォールの風物がめずらしいです。個人的な話で恐縮ですが、英国は好きで、今までロンドン周辺とイングランド中央部、スコットランド、北アイルランド、インナーヘブリディーズ諸島の一部に行ったことがあります。もし次に行くなら、ウェールズとコーンウォールがいいなと思っていたところでした。英国では唯一、日光が豊富で地中海のように明るい気候だというのは、この作品を読んで初めて知りました。
このシリーズ、日本ではとりあえず7冊翻訳されているようです。コーンウォールの雰囲気を楽しみながら、ローズの人生にも注目して読んでいきたいと思います。
容疑者たちの事情 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:容疑者たちの事情 (創元推理文庫)より
448819804X

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