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容疑者たちの事情
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容疑者たちの事情の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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1993年にデビューした英国女流作家の日本での初翻訳作品。1997年に書かれたもので、ローズ・トレヴェリアン・シリーズ第一弾です。 ライト・ミステリとあったのでまず頭に浮かんだのは、たとえばケイト・キングスバリーのペニーフット・ホテルのシリーズなど、ユーモア含みのくすっと笑える軽いものでした。が、意外なことにそうでなくて、ユーモア部分はほとんどありません。ごく普通にずっとシリアスな描き方です。 最愛の夫を亡くした痛手からまだ立ち直れていない40代の画家兼写真家のローズが、地元で起きた殺人事件に巻き込まれながら、自分の人生を振り返ったり、これからを模索するという内容です。 ミステリ部分は正直言って特筆すべきものはないので、おもしろいミステリが読みたい!と期待して読むと、正直当てがはずれると思います。特異な事件や異常な犯人、錯綜する捜査に、あっと驚く真相というものはまったくありません。日常で、もし殺人事件に巻き込まれることがあったとしたら、まあこんなふうになるのかなという感じです。 時々視点がいろんな人物に変わりますが、大部分は主人公ローズの視点から語られています。女性の気持ちがうまく描かれているので、どちらかというと女性小説の要素が強いかも。男性には退屈かもしれません。 舞台になっているコーンウォールの風物がめずらしいです。個人的な話で恐縮ですが、英国は好きで、今までロンドン周辺とイングランド中央部、スコットランド、北アイルランド、インナーヘブリディーズ諸島の一部に行ったことがあります。もし次に行くなら、ウェールズとコーンウォールがいいなと思っていたところでした。英国では唯一、日光が豊富で地中海のように明るい気候だというのは、この作品を読んで初めて知りました。 このシリーズ、日本ではとりあえず7冊翻訳されているようです。コーンウォールの雰囲気を楽しみながら、ローズの人生にも注目して読んでいきたいと思います。 | ||||
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