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身の上話
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身の上話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全76件 41~60 3/4ページ
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思いつきのような失踪、宝くじ、そして..... ありえないよねこんな話、と思いながらもぐいぐい読まされてしまいました。 最後はちょっと拍子抜けな感じもしましたが、 おもしろいことは、まちがいなしです! | ||||
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「そろそろ少し読むか」と取り出したこの本、夜の12時に読み始めて3時まで一気に読んでしまいました。久しぶりに「本を読んだ!」という充実感を味わえました。 ふとしたきっかけで地元を出てきてしまった女の子、この本には語り部がいるのですが、それも最後にキレイにまとめられます。 読み始めたら止められないという感覚は久しぶりで、読後「あー、楽しかった」と素直に思いました。どこかで読みましたが、佐藤正午さんは「読みやすい文章で面白い話を書くことだけを心がけてる」とありました。すばらしい考え方だと思います。私も目指したい心。 あまりに面白かったので、横山秀夫さんを好きなNに貸してきました。 横山秀夫さんは、警察小説だけどむしろ人間をテーマにした本が多いので、横山秀夫さん好きに佐藤正午さんは薦められる気がします。 | ||||
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「そろそろ少し読むか」と取り出したこの本、夜の12時に読み始めて3時まで一気に読んでしまいました。久しぶりに「本を読んだ!」という充実感を味わえました。 ふとしたきっかけで地元を出てきてしまった女の子、この本には語り部がいるのですが、それも最後にキレイにまとめられます。 読み始めたら止められないという感覚は久しぶりで、読後「あー、楽しかった」と素直に思いました。どこかで読みましたが、佐藤正午さんは「読みやすい文章で面白い話を書くことだけを心がけてる」とありました。すばらしい考え方だと思います。私も目指したい心。 あまりに面白かったので、横山秀夫さんを好きなNに貸してきました。 横山秀夫さんは、警察小説だけどむしろ人間をテーマにした本が多いので、横山秀夫さん好きに佐藤正午さんは薦められる気がします。 | ||||
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地方都市で平凡に暮らす主人公ミチルが、ふとしたきっかけから人生を大きく逸脱していく物語です 他のレヴューでも書かれているように、予測のつかない展開から、読み始めたら最後まで一気に読んでしまいました。 様々な登場人物がよく書き込まれていて、それぞれの打算や弱さがストーリーを左右するKEYとなっています。 その中で自分が一番気になるのは、ミチルの後輩竹井輝夫の存在です。 他の登場人物が大なり小なり人間味を見せる中、彼だけが本当に何を考えているのかわからない存在となっています。 主人公ミチルに対して心情を吐露する場面はあるものの、わかりやすさからは遥かに遠い存在です。(そして終盤でも・・・) ある意味、人が生きている中で遭遇する絶対悪のような存在とも思えました。 個人的には米映画コーエン兄弟の作品のような風合いも感じます。 上手く映像化したら面白い作品になるのではないでしょうか。 | ||||
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地方都市で平凡に暮らす主人公ミチルが、ふとしたきっかけから人生を大きく逸脱していく物語です 他のレヴューでも書かれているように、予測のつかない展開から、読み始めたら最後まで一気に読んでしまいました。 様々な登場人物がよく書き込まれていて、それぞれの打算や弱さがストーリーを左右するKEYとなっています。 その中で自分が一番気になるのは、ミチルの後輩竹井輝夫の存在です。 他の登場人物が大なり小なり人間味を見せる中、彼だけが本当に何を考えているのかわからない存在となっています。 主人公ミチルに対して心情を吐露する場面はあるものの、わかりやすさからは遥かに遠い存在です。(そして終盤でも・・・) ある意味、人が生きている中で遭遇する絶対悪のような存在とも思えました。 個人的には米映画コーエン兄弟の作品のような風合いも感じます。 上手く映像化したら面白い作品になるのではないでしょうか。 | ||||
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ほんの些細なことがきっかけで、人生はあっという間に違う方向へ行ってしまう。 ちょっとの怠惰感や欲やエゴが人生を大きく狂わせることもある。 何が起こるか想像が出来ないので、常に心地よい緊張感の中で読むことができました。 このお話、ミチルの現在の夫が語るスタイルになっているのだけど、その夫となる人物はなかなか登場しません。 物語の終盤でやっとその夫となる人物は登場しますが、 彼の語る身の上話はミチルのそれに負けず劣らない凄まじいものでサイドストーリーながらも強烈な役目を果たしています。 この、彼の身の上話の存在こそが作品を優れたものにしているんですよね。 そしてまさか、こういう結末がまっているとは・・・。 佐藤さんの小説の中では群を抜いて面白かったです。 | ||||
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ほんの些細なことがきっかけで、人生はあっという間に違う方向へ行ってしまう。 ちょっとの怠惰感や欲やエゴが人生を大きく狂わせることもある。 何が起こるか想像が出来ないので、常に心地よい緊張感の中で読むことができました。 このお話、ミチルの現在の夫が語るスタイルになっているのだけど、その夫となる人物はなかなか登場しません。 物語の終盤でやっとその夫となる人物は登場しますが、 彼の語る身の上話はミチルのそれに負けず劣らない凄まじいものでサイドストーリーながらも強烈な役目を果たしています。 この、彼の身の上話の存在こそが作品を優れたものにしているんですよね。 そしてまさか、こういう結末がまっているとは・・・。 佐藤さんの小説の中では群を抜いて面白かったです。 | ||||
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文句なしに面白い。寝不足覚悟でページを開いて下さい。 主人公の電話が鳴るたびにこんなにドキドキしてしまう小説は初めて。 | ||||
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文句なしに面白い。寝不足覚悟でページを開いて下さい。 主人公の電話が鳴るたびにこんなにドキドキしてしまう小説は初めて。 | ||||
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TVで紹介していたので気になり、手に取りました。 失礼ながら初めて読む作家さんでしたので、 どんな感じの作風かも全く分かりませんでした。 が、これがただただ面白い! 次はどうなるの?え、まさか!という感じで、 途中で止めることができず二日で読み終えました。 主人公・ミチルの夫が、昔、妻の身に起こった事件を語るという手法が、 まず効果的でした。 事件の当事者でもなく、かといってナレーションでもないことが、 ほどよい緊張感を持たせたと思います。 ストーリーの展開も本当に自然で、ミチルをはじめ全ての登場人物が実在して、 実際に起こった事件の話を聞いているようでした。 ラストは、全ての問題がクリアされてホッとしたのと、 登場人物達の未来を思って切ないのと、 両方の感情がぐちゃぐちゃになりました。 人間として、色々と考えさせられる一冊です。 | ||||
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TVで紹介していたので気になり、手に取りました。 失礼ながら初めて読む作家さんでしたので、 どんな感じの作風かも全く分かりませんでした。 が、これがただただ面白い! 次はどうなるの?え、まさか!という感じで、 途中で止めることができず二日で読み終えました。 主人公・ミチルの夫が、昔、妻の身に起こった事件を語るという手法が、 まず効果的でした。 事件の当事者でもなく、かといってナレーションでもないことが、 ほどよい緊張感を持たせたと思います。 ストーリーの展開も本当に自然で、ミチルをはじめ全ての登場人物が実在して、 実際に起こった事件の話を聞いているようでした。 ラストは、全ての問題がクリアされてホッとしたのと、 登場人物達の未来を思って切ないのと、 両方の感情がぐちゃぐちゃになりました。 人間として、色々と考えさせられる一冊です。 | ||||
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辞書によると左記のように出ます。まさしく平凡な田舎の書店の販売員が、気まぐれで不倫男と頼まれた宝くじと供に東京についていったことにより始まる平凡でない境遇についての身の上話です。ちょっとマイペースな女の子の気まぐれな逃避行の物語かなと思っていたらなんとなんと殺人事件まで出てきてこれはまさしくミステリーじゃないですか。こういう時って一番無難なやつが一番あやしいんです。そのセオリーは生きてます。でも、まさか語り手の主人公の夫までもぶっちゃけるとは思いませんでした。 彼女について知ることのすべて (光文社文庫) | ||||
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辞書によると左記のように出ます。まさしく平凡な田舎の書店の販売員が、気まぐれで不倫男と頼まれた宝くじと供に東京についていったことにより始まる平凡でない境遇についての身の上話です。ちょっとマイペースな女の子の気まぐれな逃避行の物語かなと思っていたらなんとなんと殺人事件まで出てきてこれはまさしくミステリーじゃないですか。こういう時って一番無難なやつが一番あやしいんです。そのセオリーは生きてます。でも、まさか語り手の主人公の夫までもぶっちゃけるとは思いませんでした。 彼女について知ることのすべて (光文社文庫) | ||||
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主人公の女性の旦那が、妻の身の上話をある人物に話しているという形式で物語は展開していきます。 主人公のミチルが不倫相手と一緒に東京へ衝動的にいってしまいその直前に職場の同僚に頼まれて購入した宝くじが、後に2億円の当選券に代わったことからその後の人生が大きく変わってしまうといった話です。 2億円の宝くじの存在のせいで、人生が大きく変わっていく様子がこの作品の肝で、先の展開が読めないところはとても面白く読めました。 良くできたエンターテインメント小説であると思いましたが、ミステリ小説として読むと終盤の展開が割と地味でそれほど衝撃の落ちがあるわけでもなかったのでラストの驚きを期待しているミステリファンには物足りないと思います。主人公の旦那についても職業やどのような過去を持った人物なのかは終盤明らかになりますが、あまり驚くようなことはありませんでした。 また、この小説は簡単な漢字がなぜか平仮名表記になっていることが多く、その部分については文章がけっこう読みにくかったです。(いちばん、むかし、おなじ、はんぶん、あとで、ほかのもの、におい、いっぽう等、例をあげればかなりあります。一と晩、一と月、一と息、等の表記も「と」が余計で読みにくかったです。) ストーリー自体は面白かったのですが、終盤も含め、全体的に淡々とした描写で地味な印象を受けた小説でした。 | ||||
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柳に風な人の身の上話には、引き込まれます。エッーなんでそこでそーなるのって地道に生きてる者はツッコミますよ。横道にはそれるけどもっと聞いてみたい部分もありました。商店街のドロドロ具合とか!でもそれは語り手が一人なので仕方ないですね。最後はもっと衝撃的かと思ってましたが手堅くキッチリ正しくでした。 | ||||
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柳に風な人の身の上話には、引き込まれます。エッーなんでそこでそーなるのって地道に生きてる者はツッコミますよ。横道にはそれるけどもっと聞いてみたい部分もありました。商店街のドロドロ具合とか!でもそれは語り手が一人なので仕方ないですね。最後はもっと衝撃的かと思ってましたが手堅くキッチリ正しくでした。 | ||||
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私の妻のミチルがたぶん、こう思いながらこれをやった、というような記述が最初から、ほぼ最後まで続くので、文章はかなり淡々とした印象です。 140ページぐらいまでは、ミステリらしい事件も起きないのですが、語り口の面白さで、つい読み進めてしまいます。そして、その先はじわじわと底から上がってくるような恐怖を感じはじめ、どうなることかとページをめくる手が止まらなくなりました。 ただ、贅沢を言わせていただければ、ラスト近くになって驚かされるものの、そのあとも記述が続いて、最後にどんでん返しのようなものはないので、ちょっと物足りない気がします。驚かせたあとはさっと終わるか、もうひとつひっくり返して満足させるか、どちらかにしてほしかった。なにか用意されているのではないかと期待してしまったので、あ、なんだ、淡々と終わるのね、と思ってしまいました。だれに身の上話をしていたのか、最後にわかって納得ではあるのですが。 | ||||
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私の妻のミチルがたぶん、こう思いながらこれをやった、というような記述が最初から、ほぼ最後まで続くので、文章はかなり淡々とした印象です。140ページぐらいまでは、ミステリらしい事件も起きないのですが、語り口の面白さ出つい読み進めてしまいます。そして、ここからはじわじわと底から上がってくるような恐怖を感じて、どうなることかと、ページをめくる手が止まらなくなりました。ただ、贅沢を言わせていただければ、ラスト近くになって驚かされるものの、そのあとも記述が続いて、最後にどんでん返しのようなものはないので、ちょっと物足りない気がします。驚かせたあとはさっと終わるか、もうひとつひっくり返して満足させるか、どちらかにしてほしかった。なにか用意されているのではないかと期待してしまったので、あ、なんだ、淡々と終わるのね、と思ってしまいました。だれに身の上話をしていたのか、最後にわかって納得ではあるのですが。 | ||||
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久々に読みごたえのある小説でした。 前半はどちらかと言うとコメディーっぽい展開。仕事中に近くの歯医者へ外出したはずの主人公が、同僚に頼まれた宝くじを買ったままフラリと不倫相手と一緒に東京行きの飛行機に同乗し“失踪”。この主人公が郷里の友人と電話で会話するシーンでの、必死に説得する同僚に対して能天気な受答えを繰り返す主人公のやり取りなどは情景が目に浮かぶようで笑えます。 ところがある事件が起こったところから、この小説はそれまでとは全く別の表情を見せ始めます。 その展開の素早さと乱気流に乗ったような激しさに、読む側はグイグイ引っ張られてしまいます。 この話のもって行き方は見事。 「この物語は最終的にどういう着陸の仕方をするんだろうか?」と誰もが思うはずです。大多数の読者は似たような結末を予想しながらこの物語を読み進めるものと思いますが、最後にさらに予想を覆す展開が待っています。 この小説は根無し草のように流され易い今どきの若者の空気を描きつつも実は核心はそこではなく、虚空さや人間の怖さを表現したものであり、その中で数回登場する“祈り”というシーンに象徴される「希望」のようなものを見事にブレンドさせた奥深い作品だと思います。含蓄があります。 後半になればなるほど重たくなって行きますが、読後はいろんな事を考えさせられる小説です。 “超大作”でなくてもこの余韻を残せる作品は稀中の稀。 | ||||
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久々に読みごたえのある小説でした。 前半はどちらかと言うとコメディーっぽい展開。仕事中に近くの歯医者へ外出したはずの主人公が、同僚に頼まれた宝くじを買ったままフラリと不倫相手と一緒に東京行きの飛行機に同乗し“失踪”。この主人公が郷里の友人と電話で会話するシーンでの、必死に説得する同僚に対して能天気な受答えを繰り返す主人公のやり取りなどは情景が目に浮かぶようで笑えます。 ところがある事件が起こったところから、この小説はそれまでとは全く別の表情を見せ始めます。 その展開の素早さと乱気流に乗ったような激しさに、読む側はグイグイ引っ張られてしまいます。 この話のもって行き方は見事。 「この物語は最終的にどういう着陸の仕方をするんだろうか?」と誰もが思うはずです。大多数の読者は似たような結末を予想しながらこの物語を読み進めるものと思いますが、最後にさらに予想を覆す展開が待っています。 この小説は根無し草のように流され易い今どきの若者の空気を描きつつも実は核心はそこではなく、虚空さや人間の怖さを表現したものであり、その中で数回登場する“祈り”というシーンに象徴される「希望」のようなものを見事にブレンドさせた奥深い作品だと思います。含蓄があります。 後半になればなるほど重たくなって行きますが、読後はいろんな事を考えさせられる小説です。 “超大作”でなくてもこの余韻を残せる作品は稀中の稀。 | ||||
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