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世界の終わり、あるいは始まり
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世界の終わり、あるいは始まりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 21~40 2/4ページ
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終始おっさんが妄想するだけの作品で、そのうえ最後は投げっぱなし オチぐらいつけてくれよと言いたい 似たような作品はいくつかあるが、その中で最低の出来だろう 誰にもお勧めできない一冊 | ||||
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ほかの方レビューにもあるように限られたものから様々な可能性(妄想)を広げていくという手法は面白かったです 限られた道具を使って様々な結末を出すというのには感心しました 解説にもあるように実験的な作品なのでしょう しかしミステリという面で見ると放り投げとしか言えないような結末でした ラストはどんな予想外の真実が出てくるのだろう、と期待していたのですが・・・ 雄介が犯人なのかそうではないのかそれさえも言及せずに終わってしまったので拍子抜けしてしまいました 最後にどんでん返しをしてくれれば傑作だったのではないかと思います | ||||
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この小説は、きっと作者としても実験的な小説で、世に出すかどうか迷ったんじゃないだろうか。……私の想像ではあるが……。 妄想に妄想が拡がり、たしかにその妄想力は素晴らしい。 ただ発見されている事実と矛盾することがちりばめられているのでパラレルワールドか? とか、もしかして同姓同名の別の家族? とか、 推理を膨らませていたら、想像に過ぎなかった、というオチはあまりにも納得がいかなかった。 ただ、父親の内面描写でここまで分厚い小説を書ける文章力、というかへこたれなさには二重丸。 ただそれだけです。あくまで「ミステリと期待して読んだとして面白いか面白くないか」という点で言えば、 面白くない。 「既存のミステリ枠を超越した……」という文庫本裏表紙の寸評が誇張に過ぎる。 これはミステリ枠を「超越」したのではなく、単にミステリではないだけだ。 帯文に踊らされることはあっても、文庫本の裏表紙寸評まで体を表していないとなると、さすがにがっかりの度合いは大きい。 誰がこの寸評を書いたのか。出版元は、売れればいいと思っているのだな、と憤りすら感じました。 上記のとおり、ミステリと勘違いさせられたので、最低点として評価しました。 | ||||
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小学生の息子が連続誘拐&殺人犯なのではないか思える状況証拠を見つけてしまった主人公が、様々な妄想をするお話です。 2つ目の妄想を読んだあたりで、「主人公の妄想は、ミステリでよくある、探偵の助手や、刑事が披露する迷推理に対応するもので、最後には、事実(息子は事件とは関係がなく、状況証拠についてもきちんとした理由がある)が、示されるのだな。」と期待していたのですが、完全に裏切られてしまいました。 主人公の妄想だけで、事実が明らかになることなく終わってしまっています。 今後このような実験作をリリースする場合は、それ用のペンネームを使うなどの工夫をしていただきたいと思います。 | ||||
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最近とても人気がある作家なので、とりあえず一冊と言う感じで読みました。 とりあえず平凡な始まりから、描かれる奇妙な符合が、とても身近な少年犯罪に 近づいていく。それは自分の実の子供。 という、結構ありきたりな設定が、確かな文章力と、確かな構想の下に繰り広げ られる。私的には、まあ、こんなものもアリかなあと。 人間の心理として分かる部分もあるのです。しかしながら、あまり目にしたくない 心理を描かれるのは、あまり好ましくないものです。 引っ張るだけ引っ張って、行き着いてしまう。 設定が、時々見られるものだけに、ゴールに選択の余地が無かったか。 そんな読後感です。 十二歳と言う年齢が、私からすると非現実的。むしろ、高校一年生の子供を持つ 自分に投影して、寒さを感じてしまいました。 しっかりした構想と、描ききった文章力、80点かな。一言、面白かったです。 読んで損するってことはありません。 | ||||
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ミステリーという作品に 真実 オチ たねあかしを求めるものだと 思っていた自分には さっぱり。 子供が犯罪加害者 しかも殺人に加担した証拠を見せ付けられた親の 心情はこんなものかもしれないと共感はできる。 だから妄想一つ目は引き込まれて 面白く読めた。が 次から どうせ妄想・・と思えて読み続ける労力がつらい。 妄想 又妄想・・の結果 真実が見えないまま最後の文章は ポエム?のような? 面白さを読みとれる力がないのかもしれない。 結局息子が殺したの?実は父親が自分で事件を起こして息子になすりつけてる? この父は二重人格?読者が更に妄想を加えて何でもありと思った。 | ||||
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途中までまんまと騙されて読み続け、妄想が出てくる度に今度こそ真相が!?とドキドキしてましたが… 結末は…。 とても実験的な作品ですね。 暗号を答えを見る前に自力で解いてみたら解けたので、それは個人的にちょっとだけスッキリ&ぞっとしました。 | ||||
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最悪のケースを覚悟しながらも、自分に都合のいいシナリオを考えてしまう。 分かってるけど分かりたくない。 だって、そんなの、嫌だ。 | ||||
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謎解きよりも、年頃になる子供をどう育てるべきか、どう接していくべきか、を考えさせられました。ミステリーとしては異色かもしれませんが、斬新でおもしろかった。 | ||||
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ミステリーに分類されるのかもしれないが,実態は他のレビュアーの方も書かれている通り 妄想小説というのがふさわしい作品.最初の妄想が終わったところで,この作品の狙いはわかってしまうだろう. 不消化感のある結末ではあるが,そもそものメインテーマが 少年犯罪の加害者の親の心理,などという難しい命題を描ききることにはないのだから それを指摘しても仕方がない, この小説の楽しみ方は, 子供の誘拐殺人という同じ筋立てと,それに関わる小道具,つまり拳銃,PHS,自転車,トレーディングカード, パソコン,ホームレス・・・といったファクターをいじり回して どれだけ別な話を膨らませられるかという点にあるのではないか. TVゲームの「かまいたちの夜」の複数のストーリー,エンディングに似ている. 同じ素材から,これだけ別なストーリーを作れるという実験的作品と位置づけるべきなのかもしれない. ただ,ミステリーとして読んだ場合,致命的なことに,だまされても,ちっとも楽しくないのだ. 単に妄想を並べるだけでない意外性とか,妄想部分をそれと気付かせない演出が必要ではないか. 試みは面白いと思うが,それだけではいいミステリーを読んだというカタルシスが得られない. | ||||
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恐るべき犯罪を犯した12歳の息子、そしてその事件を案じる父親の葛藤劇。 しかしその葛藤は実は自分の保身が大半で、息子に対する愛情などは凄く 希薄なのだ。そこに現代人というか、「この親あってこの子あり」という 感じがします。 息子が重大事件の真犯人と確信してから、父親は様々な妄想をし、 「息子が警察に捕まり、家族は世間から非難の嵐、挙句の果て小1の娘が 殺されてしまう」というパターンや「息子の旧友(ヤクザの息子)が黒幕 で、息子は無理やり共犯者にさせられていた」パターンや、「実は自分が 真犯人で、家族も道連れにしてしまうパターン」や「息子を殺し、浮浪者 に全ての罪を着せてしまおう」とするパターン、「その浮浪者に逆襲され て自分が殺されてしまう」パターン、「実は小1の娘がその浮浪者と妻の 浮気の結果生まれた子で、妻も娘も殺してしまう」パターンなど、後半部 分はこの父親の数ある妄想が描かれ、それが良い意味で現実感を損なわせ 一体何が真実なのか、この息子の犯罪自体が妄想なのか、と思える位妙味 な物語として進行します。 しかも、自分が作り上げた妄想にも関わらず、そのトリックが大なり小な りの綻びによってイチイチ瓦解していくという様が、「いいじゃん、そこ は自分の妄想なんだから、ご都合主義で!」と思えて面白いです。 映画とか、ドラマにしたら凄い面白そうです! | ||||
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前半までは本当に買って良かった、面白い!!と思って、ぐんぐん引き込まれて読んでいたのですが。後半から急にダルくなってきます。妄想の一つ目は妄想だと知らずに読んでいたため面白いものの、二つ目三つ目はいい加減にして、と本を閉じたくなりました…。妄想を頑張って読み終え、結末でどうなるのか若干期待しておりましたが、見事不完全燃焼。こういう終わり方は嫌いではありませんが、途中の話があってこそ生きてくる終わり方のはずです。この本の場合、うーん、でした。 妄想の一つ一つの筋書きは面白いので、著者はどれか一つだけを最後まで書ききるべきだったと思います。それなら文句なしに★5の作品でした。 前半のどきどき感が良かっただけに非常に残念な作品です。 | ||||
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ミステリーとしての落ちはないが、主人公の思考や会話にリアリティがあって面白かった。 読者はこれが主人公の妄想なのか現実なのか分からなくなるだろう。主人公の考え方は一見身勝手で卑怯に思えるが、善良な普通の人間ならこんなもんでしょう。また少し大人びた小学6年の男の子ならこんな感じかなと思う。この物語の面白さは偽善的なヒューマニズムを排した現実感にある。 | ||||
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「葉桜の頃に君を想うこと」が結構面白く、 同じ作家ならばと、本屋にて購入。 しかし、つまらない、というより、 読んでいて腹が立つ。 文章自体も、構成にもイライラ。 もう、こんな本二度と読みたくない。 | ||||
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小学高学年の我が息子が連続誘拐殺人犯!?殺害に使用された証拠品が息子の部屋で発見し、親として真実を探っているのか、殺人犯を知りたくて探っているのか。色々な展開を考え、最終的に富樫家の 世界の終わりと始まりを表現している。作者の例えも上手く面白い。 | ||||
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2002年に出た単行本の文庫化。 非常に実験的なミステリであった。それを覚悟して読まないと、ひとによっては怒りだしてしまうかも知れない。実際、私も3回目の「実験」あたりでイライラしてきた。もっと前半を切りつめるべきなのではないか。こんなに厚い本にする必要があったのか、読み終わったいま、心底から疑問に思う。 結末も非常に実験的だ。しかし、小手先だけのラストシーンを用意するよりは、はるかにいいだろう。 | ||||
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9割は一気読みでした。 息子が誘拐、そして殺人を犯したのではないかと疑い始めてからの 父親の息子や家族、自分自身に対する葛藤は スピード感と臨場感があり、惹きこまれて行きます。 しかし、個人的には結末が気に入らない。 妙に綺麗にまとめようとした作者の意図も解らない。 きっと、そこに「あるいは始まり」が含まれているのだろうけど こういう類の小説にある「オチ」を求めている方が読むと ちょっとばかしガッカリすると思います。 しかし、小学6年生である息子の発言、行為は 大人びていながらも、現在の頭の良い小学生なら 言いかねないかもしれない発言だなと、何度も思いました。 冷酷故、それが少しゾッとしました。 | ||||
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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)を読んだ読者の方なら、同じ感想を持つと思う。 騙すために作られた作品のような気がして、途中から集中できなくなってしまうのだ。1回めは新鮮だが、2回目以降はそうはいかない。 人間心理のとらえ方や、大人が子どもをどう思っているかなど、良い視点はたくさんある作品なのだけど、とにかく、途中から、どうでも良くなってしまうのだ。 この作者は、どこまでこの作風を続けるのだろう? | ||||
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どこかの雑誌でオススメの本としてこの本があって、あらすじを読んで興味を惹かれて最近読んだ。しかしあのラストは…今までモヤモヤと「どうなる?どうなる?」と考えて追っていた読者の気持ちを置き去りで終わった感じ。他にも書かれてる方多いけれども、やっぱり主人公の妄想が多いことにはウンザリした。1つや2つだったらいいけれども、ああも妄想オチが続くとどれが事実かも分からなくなるし、集中して予想しながら読んでる分余計ガッカリさせられた。でも怒涛の妄想パターンが始まる前(もしくは始まった頭くらい)までは、スピード感もあってワクワクしながら読めたので星3つ止まりで。ぁああーでも最後がなぁ!もやもや! | ||||
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無知だったらゴメンナサイだが、印籠を出さずじまいだった水戸黄門、怪獣の登場しないウルトラマンのエピソードはなかったと思う。ミステリも最後に「お持ちかえり」がお約束として決まっているジャンルで、それはもうサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるのと同じように期待されている。プレゼントの良し悪しは別の問題だ。だが、ウルトラマンや水戸黄門と違い、このサンタは稀にプレゼントを持ってこずに詩など吟じて帰ることがあって、まあ当然だが子供は泣く。大人は感動することもある。 今回別に泣きはしなかったが、途中であ、今回はプレゼント無しなんだなと気づいて悲しくなった。その結果、どうしても結末部を素直に味わうことができなくなってしまった。野心的な力作なんだろうなと「思う」という言い方しかできない。もう、そんなサンタだとか決めてかかった読み方はやめたら、とか言われそうだが、やっぱりミステリだけはなあ。読み手の姿勢として古いのかも知れないが。 | ||||
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