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二流の人
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二流の人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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初期の小説は自分にはぶっ飛び過ぎてるが、黒田如水を主人公とする「二流の人」は講談調の語り口がグイグイと心地良い。文禄・慶長の役の展開、軍議での諸将の葛藤、特に不本意ながら突出せざるを得ない小西行長の苦しい立場などはフィクションなんだろうが、とてもリアルで、私は坂口説を採りたい。小学校の代用教員経験を綴った「風と光と二十と私と」では、生徒への接し方が実に子ども目線で、まさに生徒に寄り添った教育者。案外良い父親だったんじゃないか。 | ||||
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関ヶ原前後の特に黒田如水の働きや秀吉との関係が面白く書かれていた。無料なのがまたいい。 | ||||
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『道鏡』、『二流の人』に共通しているのは、感傷とは無縁の安吾の人間観が開陳されているように思われることで、そこにも安吾と太宰との大きな違いがあるのではないでしょうか。無愛想な文体で叙事的に語られるのは、個人の「心理」というよりは人間の「精神」というべきものと思われ、その点については、『二流の人』よりも『道鏡』において顕著です。道鏡その人に対しては、『二流の人』の登場人物たちよりも、安吾の共感のようなものを感じました。 『二流の人』において「二流」と断じられる主人公は、いちおう黒田如水ということになるのでしょうが、如水よりは評価されているようにも思われる、家康、三成、前田利家、小西行長らも「一流」の人物として描かれているわけではないような気がしました。 | ||||
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坂口安吾の歴史ものをいくつか読んだが、どれも物語を楽しむというよりは、その人物を描写する坂口安吾の視点が大きな魅力になっている。エッセイを読んでいる気になる。 | ||||
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兼ねてから、 官兵衛は天下人になれたのか? 官兵衛はほんとうに実直な人だったのか? そんな疑問に、坂口安居は答えてくれる作品です。 | ||||
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まあまあ | ||||
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ここまで断じるというのはすごいですね。痛快です。 戦国時代の武将を一刀両断です。博学です。 自分の時代はとっくに終わっているのに、それにまだ気づかない、という人、自分の周りにもいそうです。もしかしたら自分もそうなっているのか!?と、、、冷や汗ものでした。 | ||||
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黒田官兵衛(如水)が主人公。感性鋭い切り口で描かれています。 たまたま吉川英治の「太閤記」が終わったところ(小牧長久手合戦後)から関ヶ原迄が時代背景です。 | ||||
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半藤一利さんの「文士の遺言」を読んで興味を持ち購入しました。坂口安吾さんの本は難しいですが、何か心に響くものがありました。 | ||||
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戦国時代。沢山の大名や武将が縦横無尽に活躍し、後世に名前を残している。豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛はその代表的人物ともいえる。その評価は高く、古くから戯曲などでも語り継がれ、現代でもゲーム上ではまず間違いなく屈指の高能力を持つ武将として設定されており、ドラマの主人公にも取り上げられたほどである。多くの武将や大名は美化され、我々とは全く違う人間にも思えてしまう。 しかし、彼らも所詮人間であることを著者はそれを見抜いている。著者にかかれば、直江兼続、上杉謙信、真田幸村などは”正義を酒の肴の骨の髄まで戦争狂”と切って捨てる。前田利家は ”豊臣の天下というただ現実を守ろうという穏健な保守派”。 最後に残ったのは主人公の黒田官兵衛、徳川家康。家康は常に現実を見据え、”びっくりすると忽ち面色変わり声が喉につかえてでなくなるほどの小心者”と評するも、一方で開き直った瞬間にすべてを覚悟して生命を賭ける土百姓だった。対する官兵衛は、”戦争マニヤ”であり、自らの見通しにのみ生命をかける賭博師だった。 見通せる範囲でのみ賭けをする賭博師、先の見通しが悪くとも命を貼った賭けができる土百姓。勝利するのは明らかだろう。 | ||||
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Hideyoshi to Ieyasu ni kanshite wa, jūjun'na shinka to shite no furumai o tettei shite ita jinbutsu ga, aru gūzen o kikkake ni ōbakuchi ni nozomi tengabito to shite jinkaku ga hen'yō suru yō o Ango wa byōsha shite iru. Ippō de, honsho de egaka reru Nyosui wa oiru made ippongina gunryaku-ka de tōshi, saigo no sen ni mo kattaga seiji-ryoku de shippaishita to kaishaku sa rete iru. Taimingu ni ōjite bonjinde wa rikaidekinai jinkaku no nazomeita henka o miseru ka dō ka ga, ningen kansatsu-ka Ango ni totte wa ichiryū to niryū no wakaremedatta nodarou. さらに表示 203/5000 With regard to Hideyoshi and Ieyasu, Ango describes a person who had thoroughly acted as an obedient ministry, but a certain coincidence triggered a great bang and his personality changed as a genius. On the other hand, Josui is depicted in this book as a serious military servant until he is old, winning the last battle but being interpreted as having failed due to political power. Whether or not the mysterious change of personality that cannot be understood by ordinary people according to the timing would have been a division between first-class and second-class for human observer Ango. | ||||
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I loved every page of this book. The characters are so wonderfully written & I’d love to know them all. I almost feel as if I do. Wow. Hated to see intend. Almost too gruesome, in parts, seriously, thought I couldn't continue. Glad I did tho. Crazy characters, for sure. A story filled with so many emotions. It makes you feel good and bad. Just like true love can make you feel | ||||
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I would not usually read a book like this, but this was recently recommended to me. I was a little skeptical at first, but as I read more and more of this book, I started to learn some interesting new insights on self-improvement.This book is fabulous. Many of the reviews on here can give you an excellent feel for what the book is about, so I will leave it to them. I will tell you that I read the book in a manner of a few days. | ||||
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I believe anyone can find something that they can relate to in this book. If someone comes to me about weight loss, dreams, goals, or even just every day issues then I tell them they need to read this book because they will come out with exactly what they need & then some. This book is a tool that will help you change your life for the better. I must have been complaining a bit too much when a good friend of mine suggested I get this book. So happy she did! | ||||
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無頼の人、安吾の面目躍如。如水の面白さを発見した作品である。無頼を極めたものしか見られない世界を描いた作品である、おもしれーぞ | ||||
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NHK大河ドラマが黒田官兵衛(如水)のエピソードを知るきっかけとなったニワカな私としては、この作品はドラマとはまた違った官兵衛に対する見方を提供してくれて楽しめた。他の戦国武将では信長、家康、道三を坂口安吾は描いているが、本作では秀吉と如水の二人にスポットを当てている。 秀吉と家康に関しては、従順な臣下としてのふるまいを徹底していた人物が、ある偶然をきっかけに大博打に臨み天下人として人格が変容する様を安吾は描写している。一方で、本書で描かれる如水は老いるまで一本気な軍略家で通し、最後の戦にも勝ったが政治力で失敗したと解釈されている。タイミングに応じて凡人では理解できない人格の謎めいた変化を見せるかどうかが、人間観察家・安吾にとっては一流と二流の分かれ目だったのだろう。 だが、如水を二流扱いしつつも、どこかその視線は優しい。そこに僕は安吾の人間愛を見る。未読の方は、安吾が「一流の人」を分析した「家康」とペアで読めば、面白味も倍増するはずだ。 | ||||
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坂口 安吾と言う作家今となってはとても新鮮.................... | ||||
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大河ドラマとは異なる視点で、興味深く読むことができました。短くて読みやすかった。 | ||||
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300円の武将兜フイギュアにまで手を出しながら黒田官兵衛を調べるなか、人一倍ピュアなくせに人を喰ったような文章を書くツンデレ作家(あくまで現時点での自分の理解です)・<偉大なる落伍者>安吾さんに到達しました。安吾さんからはバイロンやワイルドやヴェルレーヌと似た匂いがして、しかも経歴を軽く調べたところ岡本太郎さんともコラボしたことがあるということで、「道理でなー。気が合うだろうな」という感じがしました。僭越を重々承知で申し上げますが―ロマン・ロランはシェイクスピアを「ウィル」と愛称で呼んでいたらしいのでこういう馴れ馴れしさは古今東西読者好き共通の病弊かと思いますが―、なんかまたひとり兄さんを見つけた気分です。 内容としては、黒田官兵衛の半生を安吾さん一流の人物観から解きほぐした語り物です。他のレヴュアーさんも書かれていますが、朝鮮出兵の部分は大抵の作家があっさり書く傾向があるのに対して、安吾さんは非常に力を入れ紙幅を割いて書いています。 安吾さんの官兵衛は、火坂雅志さんの解釈などに代表的にみられる「いくさ嫌い」「誠実」といったスマートな紳士のイメージではなく、秀吉や家康ら<一流の人>と比較しながら、頭はいいが身の程をわきまえることができず、晩年の三成らとの対立においては時代遅れの老兵となった自分に気付かず、戦場における自己表現欲を抑制しきれないどこか子どもっぽい人物として描かれていると思いました。直江兼続や上杉謙信も「しょうがないいくさ好き」的な感じで安吾さん流に景気よくバッサバッサと捌いていきます。直江山城のことはかなり好きらしいです。皮肉っぽい文章を書く割に「性根が素直だから直江が好き」というところがこれまた素直な安吾さん。安吾さんはたぶん正直を愛する人なのだ。 何作か作品を読ませていただいて感じたのですが、安吾さんは、好きな人物を肉親か友達のように感じて肉化して書くところがあるのかもしれません。『青春論』では宮本武蔵について熱く語っている部分がありますが―例によって時々史実とは違うであろう小次郎との巌流島決闘の逸話などに基づいて武蔵を語ってるのですが、安吾さんのものの考え方が分かるのでそれはそれとして楽しむということで―、すっかり入り込んでいる書き方というか、心の中で武蔵と自分が一体になっているのではと思うような不思議な書き口なのです。書き手が対象に愛着しているという感覚を受けます。 なので、たとえば阪神ファンが負け続けの阪神の悪口を言ったとしても、それは愛ゆえであるということがあるように、字面通りに「官兵衛は二流」だと考えているのか、または「二流の人生は悪いもの」だと考えているのか、ということからしてまず怪しいなと思ったのですが読後調べたら安吾さんが官兵衛をどう思っていたのかは微妙でした(少し前に調べた時は官兵衛好きの証拠になる情報が見つかったと思ったのですが、改めて調べたら不確かな情報でしたので書き換えます。すみませんでした)。 安吾さんを師とあおいでおられる半藤一利さんは著書『安吾さんの太平洋戦争』で、「家康、秀吉は安吾さんを彷彿とさせる」としていて、官兵衛については、魅力的ではあるが一番大切なものが欠けた二流の人物として素直に捉えておられました。が、人によっては「二流はむしろ秀吉ではないか」と感じるようですし、わたしも何となく愛しさを含めた批判という風に感じるので、官兵衛の肩を持ちたいのですが、『青春論』での武蔵に対する書き方を見ると、安吾さんがよしとするのは「最後まで詩人の心を失わない、死ぬまで青春な人物」であり、晩年の悟りすました武蔵を批判しているので、「二流の人」も晩年青春精神を失った官兵衛を批判していると素直にとるべきかもしれません。 ただ、当時は清廉な半兵衛との対比で官兵衛はやや腹黒という見方が主流であったらしく、今と比べると官兵衛は損な役回りだったようです。 それにしても安吾さんの文章は読んでいてぐっときます。 呪われた詩人、精神の貴族、誇り高い落伍者、おのれもまたその流れのひとつであるという自負、今や失われかけている、このなつかしくまぶしい一文の得にもならぬ度し難い意地、襤褸をまとい、不潔な匂いで道行く人の顔をしかめさせる、酒と薬物にまみれた、痩せさらばえた骨と皮の高潔!志高き朽ちかけの酔いどれ船! ・・とか安吾さんとの出会いの感動を詩的に表現すると、言語表現に実質を追い求めた安吾さんには嫌がられるかもしれないのですが。それにしても偉大なる落伍者、こんな言葉は実に懐かしいです。堪らない気持ちになります。時代の虚偽や形式を憎み、勝ち目のないことが分かりながら反逆した芸術の殉教者たち。ある人々には不可解な愚かさとしか映らないこの純粋な情熱。 しかし安吾さん、囲碁を打つのも京都に来た時は伏見のへんうろうろしてるのも(官兵衛は伏見で亡くなったので)官兵衛の影響だったらどうしようと思いながら自分も官兵衛と安吾さんに影響されて囲碁アプリをダウンロードしました(実際は、京都に来たのは時代物をか書き始めるかなり前なので違うかも…歴史の本は小さい頃から読んでいたらしいですが)。 なお蛇足ながら、安吾さんが熱を込めて武蔵武蔵と言うので、気になって武蔵の本を読んでみたら、驚いた事に、武蔵は関ヶ原の時、九州で父の無二とともに黒田如水の旗下で戦った可能性が高いのだそうです。関ヶ原に参戦していたのは知っていたけれど、まさか黒田軍、それも長政ではなく如水の軍とは。官兵衛と武蔵は同じ播磨の生まれなのですね(ちなみに安吾さんは新潟)。しかも譜代の家臣だったという記録があるそうなので、無二は関ヶ原以前から黒田家中にいたようです(魚住孝至『宮本武蔵―「兵法の道」を生きる』参照)。歴史ロマン! 読書って、知識を吸収するためだけのものだと思っている人がいますが、ある種タチが悪いほどに<出会い>ですよね。 無料でがばがば読めますので、本作に限らず安吾作品をぜひご一読ください。『青春論』や『堕落論』『続・堕落論』などが個人的には面白かったです。ただ、現代のあらゆる人にまんべんなく受ける作風かというとそんなことはなく、イメージよりも遥かに正直で熱いメッセージと皮肉な角度ながらも平易な文体の人なので、耽美とかひねこびとか複雑さを求めると期待はずれかもしれません。その点ご承知おきください。 海援隊さんの同名歌「二流の人」は、やはり黒田官兵衛を歌ったものですが、歌詞がしょっぱくて面白いのでよろしければググってみてください(笑)。 | ||||
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初めて手にした一冊がキンドルです。 ありがとう。 この一言につきます。 | ||||
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