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二流の人



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二流の人の評価: 4.31/5点 レビュー 39件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全39件 1~20 1/2ページ
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No.39:
(5pt)

案外良い父親だったんじゃないか

初期の小説は自分にはぶっ飛び過ぎてるが、黒田如水を主人公とする「二流の人」は講談調の語り口がグイグイと心地良い。文禄・慶長の役の展開、軍議での諸将の葛藤、特に不本意ながら突出せざるを得ない小西行長の苦しい立場などはフィクションなんだろうが、とてもリアルで、私は坂口説を採りたい。小学校の代用教員経験を綴った「風と光と二十と私と」では、生徒への接し方が実に子ども目線で、まさに生徒に寄り添った教育者。案外良い父親だったんじゃないか。
白痴・二流の人 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:白痴・二流の人 (角川文庫)より
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No.38:
(5pt)

面白い

関ヶ原前後の特に黒田如水の働きや秀吉との関係が面白く書かれていた。無料なのがまたいい。
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.37:
(5pt)

非凡な歴史小説

『道鏡』、『二流の人』に共通しているのは、感傷とは無縁の安吾の人間観が開陳されているように思われることで、そこにも安吾と太宰との大きな違いがあるのではないでしょうか。無愛想な文体で叙事的に語られるのは、個人の「心理」というよりは人間の「精神」というべきものと思われ、その点については、『二流の人』よりも『道鏡』において顕著です。道鏡その人に対しては、『二流の人』の登場人物たちよりも、安吾の共感のようなものを感じました。

『二流の人』において「二流」と断じられる主人公は、いちおう黒田如水ということになるのでしょうが、如水よりは評価されているようにも思われる、家康、三成、前田利家、小西行長らも「一流」の人物として描かれているわけではないような気がしました。
道鏡・二流の人―他三篇 (1957年) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:道鏡・二流の人―他三篇 (1957年) (角川文庫)より
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No.36:
(5pt)

坂口安吾らしい視点が楽しめる

坂口安吾の歴史ものをいくつか読んだが、どれも物語を楽しむというよりは、その人物を描写する坂口安吾の視点が大きな魅力になっている。エッセイを読んでいる気になる。
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.35:
(5pt)

黒田官兵衛は本当に凄いのか?

兼ねてから、
官兵衛は天下人になれたのか?
官兵衛はほんとうに実直な人だったのか?
そんな疑問に、坂口安居は答えてくれる作品です。
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.34:
(3pt)

『天才とは何ぞや。自己を突き放すところに自己の創造と発見を賭るところの人』

黒田如水を描いた短編集『二流の人』を読んだ。
秀吉・家康は超一流、黒田如水は一流、と評してあげたい(評価甘め?)
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.33:
(5pt)

感想

まあまあ
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.32:
(5pt)

痛快!

ここまで断じるというのはすごいですね。痛快です。
戦国時代の武将を一刀両断です。博学です。
自分の時代はとっくに終わっているのに、それにまだ気づかない、という人、自分の周りにもいそうです。もしかしたら自分もそうなっているのか!?と、、、冷や汗ものでした。
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.31:
(5pt)

感性鋭い切り口で描かれた黒田官兵衛の伝記。「天才論」でもあります。

黒田官兵衛(如水)が主人公。感性鋭い切り口で描かれています。
たまたま吉川英治の「太閤記」が終わったところ(小牧長久手合戦後)から関ヶ原迄が時代背景です。
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.30:
(5pt)

半藤一利さんの「文士の遺言」を読んで興味を持ち購入しました。

半藤一利さんの「文士の遺言」を読んで興味を持ち購入しました。坂口安吾さんの本は難しいですが、何か心に響くものがありました。
白痴・二流の人 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:白痴・二流の人 (角川文庫)より
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No.29:
(5pt)

戦国は、二流の人ばかり

戦国時代。沢山の大名や武将が縦横無尽に活躍し、後世に名前を残している。豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛はその代表的人物ともいえる。その評価は高く、古くから戯曲などでも語り継がれ、現代でもゲーム上ではまず間違いなく屈指の高能力を持つ武将として設定されており、ドラマの主人公にも取り上げられたほどである。多くの武将や大名は美化され、我々とは全く違う人間にも思えてしまう。

 しかし、彼らも所詮人間であることを著者はそれを見抜いている。著者にかかれば、直江兼続、上杉謙信、真田幸村などは”正義を酒の肴の骨の髄まで戦争狂”と切って捨てる。前田利家は ”豊臣の天下というただ現実を守ろうという穏健な保守派”。

 最後に残ったのは主人公の黒田官兵衛、徳川家康。家康は常に現実を見据え、”びっくりすると忽ち面色変わり声が喉につかえてでなくなるほどの小心者”と評するも、一方で開き直った瞬間にすべてを覚悟して生命を賭ける土百姓だった。対する官兵衛は、”戦争マニヤ”であり、自らの見通しにのみ生命をかける賭博師だった。

 見通せる範囲でのみ賭けをする賭博師、先の見通しが悪くとも命を貼った賭けができる土百姓。勝利するのは明らかだろう。
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.28:
(3pt)

いまいち

今市、内容のパッとしない内容であり、ゆえに筆者は結局、何が言いたいの。少し読んでいて感情的になってしまいました。。。(笑)
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.27:
(5pt)

Sasuga 3/5000 As expected

Hideyoshi to Ieyasu ni kanshite wa, jūjun'na shinka to shite no furumai o tettei shite ita jinbutsu ga, aru gūzen o kikkake ni ōbakuchi ni nozomi tengabito to shite jinkaku ga hen'yō suru yō o Ango wa byōsha shite iru. Ippō de, honsho de egaka reru Nyosui wa oiru made ippongina gunryaku-ka de tōshi, saigo no sen ni mo kattaga seiji-ryoku de shippaishita to kaishaku sa rete iru. Taimingu ni ōjite bonjinde wa rikaidekinai jinkaku no nazomeita henka o miseru ka dō ka ga, ningen kansatsu-ka Ango ni totte wa ichiryū to niryū no wakaremedatta nodarou.
さらに表示
203/5000
With regard to Hideyoshi and Ieyasu, Ango describes a person who had thoroughly acted as an obedient ministry, but a certain coincidence triggered a great bang and his personality changed as a genius. On the other hand, Josui is depicted in this book as a serious military servant until he is old, winning the last battle but being interpreted as having failed due to political power. Whether or not the mysterious change of personality that cannot be understood by ordinary people according to the timing would have been a division between first-class and second-class for human observer Ango.
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.26:
(5pt)

I look forward to reading the author's next book.

I loved every page of this book. The characters are so wonderfully written & I’d love to know them all. I almost feel as if I do.
Wow. Hated to see intend. Almost too gruesome, in parts, seriously, thought I couldn't continue. Glad I did tho. Crazy characters, for sure.
A story filled with so many emotions. It makes you feel good and bad. Just like true love can make you feel
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
B000JB3XLS
No.25:
(5pt)

Let me start by saying I wish I had read this book decades before I did.

I would not usually read a book like this, but this was recently recommended to me. I was a little skeptical at first, but as I read more and more of this book, I started to learn some interesting new insights on self-improvement.This book is fabulous. Many of the reviews on here can give you an excellent feel for what the book is about, so I will leave it to them. I will tell you that I read the book in a manner of a few days.
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.24:
(5pt)

WOW. Don't miss this one!

I believe anyone can find something that they can relate to in this book. If someone comes to me about weight loss, dreams, goals, or even just every day issues then I tell them they need to read this book because they will come out with exactly what they need & then some. This book is a tool that will help you change your life for the better.
I must have been complaining a bit too much when a good friend of mine suggested I get this book. So happy she did!
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.23:
(3pt)

人物像が良く描かれていると思います。

如何せん、女なので、昔の武士物で語り口も硬い物は先に進み難く、現代口調ならすんなり読めたかもしれませんが、途中で挫折しました。ただ、安吾さんの人物描写は素晴らしく、黒田如水の策略家としての心の変遷のようなものが、手に取るように伝わります。人間は策略に飛んでいるだけでは天下を取れない。人にはそれぞれ器というものがある。信長はすばらしかったけれど、秀吉は小者だったのでしょうか。続きは気が向いたら読もうと思います。但し家康嫌いなのでどうしようかなあ
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.22:
(3pt)

安吾独特の文体、リズム

奥付に、昭和四十九年三月十日 初版発行改版、昭和六十三年十月三十日 改版二十九版発行、とある。1988年に購入し「白痴」を読み始めて投げ出した記憶がある。読み続けるのは厳しいと感じたからだ。改めて読み始めたが、やはり読み続けるのは厳しいと感じながらも、我慢して読了した。
「賤業」、「会社員的」と面白い言葉も飛び出すが、文体が統一されているわけではなく、幾つかの文体で書かれていて、概ねスッキリしない叙述である。ゆえに読み続けるのが厳しい。

太平洋戦争で日本の戦況が極端に悪化していく中で、蒲田辺りの路地のような町内会に住む27歳の伊沢。気違いと白痴という美男美女夫婦、そのうち婦の白痴が、伊沢の部屋に転がり込んできて肉体関係をもってしまうが、伊沢はそのことを町内の連中に知られたくないがための行動をとる。一方で、伊沢は文化映画の演出見習い勤務であり、芸術と戦意発揚映画製作とのはざまで葛藤する。また空襲が迫る中、伊沢は生き延びるために白痴の手を引いて必死に逃げながらもどうにでもなれとも開き直る。

ただ伊沢にとって、犬でしかない、肉の塊でしかない白痴という女の存在は何なのか、最後まで分からない。それは伊沢自身の何かであったり、伊沢自身の一部、あるいは、くだらない人間というものを暗喩しているのかもしれないが、読了後も分からずじまい。
戦時下での状況と心持ちを表現するには、白痴という仕掛けが必要だったのか、白痴という存在が必要だったのか、戦時下での状況と心持ち自体が白痴なのか、定かではない。

「白痴」にも出てくる、安吾の談論風発は痛快である。だが、文学が主張するためだけにあるのではないとすれば、白痴が何であるかを主張するのではなく、白痴のありのままを書き綴った「白痴」は、まさしく文学である。
白痴・二流の人 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:白痴・二流の人 (角川文庫)より
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No.21:
(5pt)

さすか

無頼の人、安吾の面目躍如。如水の面白さを発見した作品である。無頼を極めたものしか見られない世界を描いた作品である、おもしれーぞ
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
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No.20:
(5pt)

「家康」とペアで読みたい人間論

NHK大河ドラマが黒田官兵衛(如水)のエピソードを知るきっかけとなったニワカな私としては、この作品はドラマとはまた違った官兵衛に対する見方を提供してくれて楽しめた。他の戦国武将では信長、家康、道三を坂口安吾は描いているが、本作では秀吉と如水の二人にスポットを当てている。

 秀吉と家康に関しては、従順な臣下としてのふるまいを徹底していた人物が、ある偶然をきっかけに大博打に臨み天下人として人格が変容する様を安吾は描写している。一方で、本書で描かれる如水は老いるまで一本気な軍略家で通し、最後の戦にも勝ったが政治力で失敗したと解釈されている。タイミングに応じて凡人では理解できない人格の謎めいた変化を見せるかどうかが、人間観察家・安吾にとっては一流と二流の分かれ目だったのだろう。

 だが、如水を二流扱いしつつも、どこかその視線は優しい。そこに僕は安吾の人間愛を見る。未読の方は、安吾が「一流の人」を分析した「家康」とペアで読めば、面白味も倍増するはずだ。
二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)Amazon書評・レビュー:二流の人 (1955年) (ミリオン・ブックス)より
B000JB3XLS

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