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サウダージ
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サウダージの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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故郷を捨て、過去を消し、ひたすら悪事を繰り返してきた日系ブラジル人が、コロンビア人の出稼ぎ売春婦と出会う。気分屋で、賢くなく、金に汚い女。しかし、次第に惹かれ、引き摺られていく。そんな彼女のために、大金を獲ようと、かつて自分を見捨てた仲間に接触を図る。 受け入れられることを拒否され続け、受け入れられるということをいつの間にか忘れる。そんなことが当たり前のこととなり、そして蝕まれていく。 「やりたいことがあるならそれもいいだろう。我慢もできるだろう。だがおまえにはそんなものなどない。あればこんな場所になどいやしない」 | ||||
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垣根涼介の作品は、「ワイルドソウル」、「ヒートアイランド」に続いて3冊目として読 み始めました。 垣根の世界観(ハードボイルド、車、反体制、復讐)が好きで、また今回はタイトルにも惹 かれました。ポルノグラフティの歌でもありましたが、サウダージの意味はポルトガル語で郷愁、 昔を懐かしむことだそうです。 今回のストーリーは、複数の関係が徐々にまとまります。 柿沢+桃井・・・仕事師としてのプロフェッショナルな行動に憧れます。 アキ+和子・・・純愛といった感じ。ラストはやっぱりこうなるか。おきまりのパターン。もう少しひねりが欲しかった。 耕一+DD・・・耕一のラストの復讐がとってつけたような感じ。もっと耕一の内面を表現して欲しかった。 メインは、耕一とDDの2人が主人公です。ただ、もっと耕一の内面の葛藤を描き出さないと、単 なる週刊誌の連載小説みたいな安っぽさがあります。 垣根涼介の作品は、登場人物たちのトラウマを復讐によって解決していく所にポイントがあると思います。 さくっと読める、娯楽小説になってしまっているのが残念。 | ||||
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必涙の本。 ヒートアイランド、ギャングスターレッスンに続く三部作。 こうきたか・・という感じ。 いわゆる普通の後日談ではない。 このシリーズを読んだ人にはもうおなじみの、アキ、桃井、柿沢トリオに今回は、以前の仲間でありドロップアウト・・というよりもダメだしをされて切られたかつての仲間、関根が絡んでくる。 この関根がまた一筋縄ではない。やさぐれて、傷ついて、性格悪い。 そんな彼が、最初は体だけの関係で始まった女性との関係で、しだいに変わっていく。 コロンビアから出稼ぎに来ている娼婦のDDは、直情型のフェロモン女。 そんな二人の関係は、いびつであったま悪くて、でも本当にいじらしい。 あたしはハッピーエンド信奉者なのでこのエンディングはかなりマイナス。 でも、それでも★5つにしたい。 癒されたいとき、泣きたいとき、誰かを心から信じたいとき。 そんなときに読んでほしい本。 そして最後のページを閉じたとき、きっと、誰かを心から信じて好きになりたくなる。 | ||||
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シリーズも三作目になり、ずいぶんと文章がこなれてきたような? 前作でギャング?の仲間入りしたアキ君の恋愛と、 日系ブラジル人の耕一の恋愛の対比がなんとも、しょっぱい(笑 その、しょっぱさが、やたらと酷があり、おいしいのですよ。 セックス描写は、三作のなかで、一番過激です。 あいかわらず、シリアスなはずなのに笑えるのですが、 今回は、ちょっと重いというか、つらい部分もありました。 一番読み応えはあったと思う。 | ||||
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最初の方では関根とグループのつながりが分からなかったが、それが徐々に分かってきたところで読むのが止まらなくなった。また、アキの成長していく姿、とくに和子とのやりとりがおもしろくドキドキしながら一気に読んでしまった。一緒に盗みの仕事をする柿沢、桃井も人物の特徴が分かりやすく描かれていてとても読みやすかったが、彼らの過去についてももっと知りたいと思った。続編にも期待したい。 | ||||
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たまたま家にあったので暇つぶしに読んでみたが、久々に面白く読ませて貰ったという感想。車の改造、銃の扱いなどハードボイルド的な要素は高校生の頃に大藪晴彦にはまっていたこともなり懐かしかった。ヤクザとマフィアの取り引きから現金とコカインを奪うシーンがプロ集団の見せ場ではあるが、あまりにもあっさりとしており、そういった意味ではハードボイルドと言うよりも、アキと彼女(名前を忘れた)、耕一とDDの恋愛小説の要素が強く、彼らの若さやナイーブさも良かった。 | ||||
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「ヒート・アイランド」「ギャングスター・レッスン」の続編だが、この「サウダージ」が最も良かった。 この作品でのアキ(シリーズを通しての主人公)は、ハードボイルド的な男としては描かれていない。どちらかと言えば、恋に悩む普通の男として描かれている。しかし、アキはまだ20歳そこそこだ。ストリートギャングあがりで修羅場をくぐっていたとしても、いくら強がってもまだ若い。恋にも悩むし、柿沢・桃井と仕事にブルッたりもする。 この作品は、アキが本物のギャングになるための内面的な葛藤が一つの主題になっていると感じた。 前作は、アキがストリートギャングから本物のギャングへ成長する過程を作品にしたという意味合いで「ギャングスター・レッスン」というタイトルがつけられたのだと思うが、その内容は車や銃などの道具類あるいは心構えみたいなものに偏っていた。アキもそれに悩む暇もなかった。道具類の描写に費やす字数も頁数も多かった。まぁ、そこがハードボイルド的だといってしまえばそれまでだが・・・。たしかに、そういった要素も含めてレッスンなのだが、アキの内面は殆んど描かれていなかったのは間違いない。 しかし、この作品でのアキは普通に悩むし、怖れもする。ギャング稼業への戸惑いも感じる。そして、この作品にはそんなアキの姿を映す鏡のような存在がいる。もう一人の主人公ともいえる「耕一」だ。 アキと和子、耕一とDDを中心としてストーリが展開するこの作品。前作と合わせて本当に意味での「ギャンスター・レッスン」といえるのではなかろうか。 いまでも、前作「ギャングスター・レッスン」は好きになれない(レビューもしたけど☆×2)が、この「サウダージ」を読んだ今では、必要な作品だったのかな、という気もしている。 | ||||
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主人公は日系ブラジル人「耕一」と、ギャング修行中?の「アキ」の二人です。 「耕一−DD」、「アキ−佐々木和子」の二組の恋愛を中心に物語りは進んでいきます。 おつむの中が空っぽで本能のおもむくままに行動するコロンビア人「DD」のキャラクターが強烈ですが、その生い立ちゆえに鬱屈している耕一との組み合わせが絶妙に描かれています。 こんな女性に捕まったら大変だろうなと思いながら読んでいたのですが、何故か徐々に可愛く見えてきてしまいました。 「君たちに明日はない」ほどではありませんが、従来の垣根涼介の作品である「ヒートアイランド」、「午前三時のルースター」、「ギャングスター・レッスン」とは性格がことなる作品ですが、これは垣根涼介の可能性を表しているのではないでしょうか。 今後、垣根涼介が独自の世界をどのように構築していくのか楽しみです。 蛇足ですが、物語の最後に千賀かほるの「真夜中のギター」が出てきます。 私も好きな曲なのですが、著者の年代では知らない筈なのでどうゆう経緯でこの曲を選定したのかにも興味を持ってしまいました。 | ||||
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「ヒートアイランド」「ギャングスター・レッスン」+「ワイルドソウル」の続編です。 耕一は、かつて、桃井と柿沢にギャングのレッスンを受けたが追放され、今では一匹狼になって、強盗をして、糊口をしのぐ日々。 故郷も過去も消した耕一。そんな彼が、出会った女は、コロンビアから来た金髪の出稼ぎ売春婦、DD。わがままで、金に汚く頭も悪いが、何故か惹かれてしまう耕一。そしてDDとブラジルに渡る資金を稼ぐ為に再び桃井達に接近する。 時には、汚いまでの性描写もありますが、それが返って、このストーリーの熱さを物語っていて、私は好きです。それとは、対照的な対照的なアキの純愛ぶりも面白いし。 盗み・車・セックス・ブラジルを盛り込んだ、垣根ワールドの集大成だと、私は思います。 | ||||
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はっきり言って、性描写が過剰である。 正直辟易した。 ストーリー的にある程度の性描写が必要なのはやむをえないが、ちょっと行き過ぎ。 作者の欲求不満の捌け口とでも解釈すべきか。 性描写をもっと抑えると、作品に深みが出て、よりハードボイルド色が鮮明になったと思うのだが。 また、アキが「ヒートアイランド」のころと較べると、まったくだめ男に成り下がっているのも、不満である。 「ヒートアイランド」のアキは何だったんだろう。 「ワイルドソウル」や「ヒートアイランド」を読んで、作者に過剰に期待しすぎたのかもしれない。 | ||||
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シリーズものだそうですが、私はこれから読みました。でも問題なく楽しめます! 窃盗団だったり、過去に後ろ暗いところがあったり、「普通の人」じゃない男たち。なのに彼らの性格や生活はけっこー「普通」。等身大の「人間」が描かれているから、クライムノヴェルとしてでなく、恋愛小説、人間ドラマとしても読める。 冒頭のお金の奪い方も、窃盗団の訓練の仕方も、他人に成り変わることも、死体の処理の仕方も、ぜんぶリアリティがあって、「本当にフツーにできそう」と思ってしまう。 ただ!!クライマックス、ついて来る女を止めない、というのはどうしても納得がいかない。バカップルぶりを布石としてるけど、ストーリー上仕方ないんだけど、あれは許せん。柿沢じゃなくとも怒るっつーの! | ||||
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良作「ヒートアイランド」の系統で、帯に「クライム・ノベルの金字塔」と書いてあるとおり、悪い奴らの悪さをとことん描写している。舞台は日本だけなのだが、著者の作品お馴染みのラテンアメリカ的なスパイスもふりかけてあり、彼の著作を読み込んでいる人間としてはある種の安心感を持って読み進めることができる。ストーリーとしては、主要登場人物それぞれにスポットを当てながら、それぞれの主観を描写していくスタイルで、いつもどおりのスピード感がある。惜しむらくは、クライマックスに至るところまでは丁寧過ぎるほどに前振りがあるにもかかわらず、クライマックスがあっさりし過ぎているところ。もう少し最後に余韻が欲しかった。 | ||||
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ヒートアイランド、ギャングスターレッスンと続きこの「サウダージ」。 3作品中の傑作だと思う。しかし、この作品を楽しむには過去の2作品も必ず読まねばならない。 正直、少し泣けました。 やさしさ、愛、大事なものってなんだろう?生きていく意義とは? 少しですが考えさせられました。 過去の2作品の娯楽要素もありますので、十分に楽しめると思います。 | ||||
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『ヒートアイランド』『ギャングスターレッスン』のシリーズでお馴染み柿沢、桃井、アキの番外編(?)的内容。アキより、桃井より前に見こまれ修業も受けながら、仲間から外された男がいた。関根こと高木。彼の数奇な運命を織り交ぜながら、アキの訓練、更に4人での犯行と・・・・アキと関根こと高木の2人に大きく関係する女女で人生をリセットする男2人全体にも盗み・車・セックス・ライフル・ブラジルと垣根涼介の世界がきっちりベースにあります。このパターンが好きな人なら★5かもしれません。もうそろそろこのパターンに飽きてると、私みたいに★2かも。 | ||||
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著者の作品ははじめて読んだ。周到な準備の割にぶっつけ本番の強奪シーン。アクションものとしては今一弱いが、作者の狙いはそこまでの過程を描くことだろう。純愛ものだったり、セックスアニマルだったり、裏社会の内情を微細に描いたり、盛りだくさん。特にDDとそれに振り回される男の部分は思い切りイライラさせられてしまい、この時点で著者の術中にはまってしまっている。まったく厭させない、退屈しないいいエンターテインメントだと思う。 | ||||
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今までの作者の作品とは少し違ったテイストです。でも登場するのはすっかりおなじみの3人のギャング達。この本は単体で読むより、「ヒートアイランド」「ギャングスターレッスン」「ワイルドソウル」の順に読んでおいてから読み始めたほうがより楽しめると思います。「ワイルドソウル」とは全く登場人物はかぶらないのですが、このサウダージで主人公となる耕一の背景にはこの「ワイルドソウル」が深くかかわってきます。このあたりを理解してから読まないと、なぜ彼がこんな人間になったかという一番今回の軸となる部分が理解できないように思います。今回はラブストーリーと言う事ですが、それでもやっぱりこの作者らしさいっぱい。どんどん引き付けられ読み進んでしまいます。なのに、★3つと評価が低いのは・・・やはりちょっと軽すぎと言うかなんというか。今までの作品のストイックな格好よさが全く感じられなくて。これはこれで魅力的なのでしょうが私的にはちょっと減点。ということで。 | ||||
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この小説の紹介にはなぜか「ヒートアイランド」「G・S・L」の続編、ではなく、姉妹編と紹介されているが、その理由は読めばすぐにわかります。 今回の主役は日系ブラジル人の耕一と、見習ギャングのアキの二人。そして彼らの好対照な恋愛模様という、今までの垣根作品からは意外な展開。 もちろんおなじみのキャラクターも出てきていつもどおりのテイストは楽しめますが、あくまで味付け的要素。一風変わった恋愛ものとして読んだほうがよいでしょう。 プロローグの強奪劇で「ヒート・・」の流れを期待すると期待はずれとなり、ラストの麻薬取引現場の襲撃もあっさりしたもので、この作品でアクションはあまりなく、メインとなっているのは日系ブラジル人の耕一で、なんとなく、ではなく完全に「ワイルド・ソウル」を彷彿とさせるような内容でした。彼とDDの馬鹿っぽいやりとりも、見ようによっては純粋で、おかしくもあり、悲しくもある二人の物語として、私は楽しみました。 個人的希望としては「ヒートアイランド」の完全続編。アクション満載の大争奪戦的な、柿沢、桃井、アキの活躍をそろそろ読みたいですね。 | ||||
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あんまり面白くなかった。ヒートアイランドの続編と言う事で派手なアクションを期待したのですが、恋愛模様が主でちょっとガッカリした。これはこれで良いのかも知れないが・・・。 | ||||
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相変わらずのテンポの良さが嬉しい、裏金専門強盗シリーズ第3弾。シリーズを追うごとに、だんだん軟派路線に傾いているあたり、若干気がかりですが、個人的評価は、第1弾「ヒートアイランド」第2弾「ギャングスター・レッスン」の中間くらいです。(「ヒート~」が1位)もう少しストイックなクライムノベルが個人的には趣味ですが、恋愛にはまるアキの姿が妙にリアルで、かなり感情移入してしまいました。100人からを束ねていたアキが、デートで懊悩する様は笑えますが、ヒロインに佐々木和子などという平凡な名前をつけるあたりも、実は笑うポイントです。DDの健気さにもおもわずホロリとしましたが、一途を通り越した馬鹿さ加減にもいらいらしっぱなしでした。ああ、これはきっと作者の術中にはまっています。垣根氏のキャラを立たせるテクニックが一級品なのは疑いようがありません。硬派と軟派をブレンドする垣根風は意外と新しいエンターテイメントの形なのかもしれません。次作にも期待。 | ||||
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~なかなか甘い評価です。『ワイルドソウル』を同じ☆4つにしている手前、内容的に言えばこの本は☆2~3が妥当なのかもしれませんが、ただ一つ、もうとにかくDDが魅力的だった!スゲー愛おしくなってしまいました。昨日からじゃじゃ馬的な女の子をDDちゃんと呼んでいます。~~前作までの登場人物もさることながら、僕はこの作家さんの描く女の人にいつも魅力を感じなかったのですが、今回は本当に良かった。それだけで☆4つの価値はあると思いました。面白かったかどうかというと、正直言ってよく分かりませんが、でも僕はお勧めできる本だと思います。~ | ||||
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