■スポンサードリンク


死都日本



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
死都日本
死都日本 (講談社ノベルス)
死都日本 (講談社文庫)

死都日本の評価: 4.22/5点 レビュー 129件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全129件 121~129 7/7ページ
No.9:
(5pt)

読めば世界観が変わる!かも

この本では、歴史上何度となく繰り返されて来た「じょうご型カルデラ火山の破局的噴火」が現代に於いて発生したら、どういう事が起こるか?が小説の姿で描かれている。「じょうご型カルデラ火山の破局的噴火」とは何か?南九州で阿蘇山や鬼界カルデラと云った形で周期的に発生して来た噴火である。本書では、このシミュレーションを科学的に納得出来る形で描いてみせる。が、その結果たるや、まさに度肝を抜いた姿なのだ。
南九州のほとんど全ては火砕流で噴火当日に埋め尽くされ、何百万人がなす術もなく亡くなる。かろうじて生き延びても雨が降れば土石流にやられ、九州全域は死と隣合わせの状態。翌日以降は、本州全域の半分以上の地域が火山灰と雨による土石流や家屋の損壊で経済活動不能となる。人間に何が出来るのか?と云ったところ。
この本から処世訓を引き出す事など出来やしない。が、あなたの物の見方を変えてくれる事は間違いない様に思う。ちょうど、恐竜が隕石の消滅で滅亡した、と聞いても明日の生き方に何の影響もないが、隕石に対する見方が180度変わる様に。
本書の主人公は、どんなシリアスな場面でもギャグが言える、アラブ流のユーモアを備えた人物として描かれる。この状況を生き延びる為には、それ位の人物設定が必要なのだろう。少なくともジュラシックパークのレベルの人物描写は出来ている(状況設定も似ているが)。
何の不足があろうか?日本人たる者、読んでおいて損はない。
日本人の源流の一つである南からの文化を縄文時代に滅ぼしたと云われる、鬼界カルデラの破局的!噴火の状況も理解出来るし、実際の発生時には、余計な解説がなくとも状況が理解出来る。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.8:
(5pt)

自然の恐ろしさを感じました

本作品の舞台になった宮崎在住のものです。私自身,本作品の日向大学のモデルになっているだろう宮崎大学で地質学を専攻していたせいもあり,自分とだぶらせながら楽しく読ませてもらいました(笑)筆者の専門知識の深さに加え,地元のことが詳しく描かれており,「実際に噴火が起きたら自分は死ぬんだろうなぁ」と変な気分であっという間に読み終えました。地質に興味のある方は必見です。是非おすすめします。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.7:
(5pt)

火山の恐怖

 地学的に日本が危ないのは知っていたが、それが起こったときの恐ろしい情景がありありと想像できた。 確かに小説としては、話の運びに疑問は残るものの、それを人間の無力さに泣けてくるほどの、火山の圧倒的スケールでカバー。 人が生きるうえでの大前提がやはり「大地」その大地の大切さと、それにあった生活が重要なのだということを、感じざるにはいれませんでした。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.6:
(5pt)

現代文明の脆さを痛感する

500ページを超える長編ながら、週末の2日間で一気に読んでしまいました。簡単に言ってしまえば、火山災害小説なのですが、その規模が桁外れです。死者は数百万人、阪神大震災の1000倍スケールです。ハッキリ言ってこの規模の自然災害に対しては、現代文明はまったく対処の方法を持っていません。ひたすら逃げるのみです。しかも、この規模の火山噴火は九州では数万年に一回は確実に起こっており、今後もほぼ確実に起こるというのですから、日本の繁栄も風前の灯火です。関東地方も、関東ローム層という火山灰層に厚く覆われていることを考えると、火山の無い国に避難場所を確保しようかという気にもなってしまいました。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.5:
(5pt)

60年代の「空想科学小説」を思い出す!

わくわく、はらはらしながら本を一気に読み終える。なんと久しぶりの快感であろう!地震学者や地球物理学者の書評でこの本のこと知り、今頃になって読んだのだがその気にさせたのは彼らが一様に「この著者はいったい何者なんだろう?これだけの知識・学識を持ち、小説を書ける人間がいるなんて!」という言葉だった。地震学や地球物理学をニュートンやオムニなどで知識として知るのとは、全く迫力のことなる体験だった。これは小説としては文体や人物造形に難があるという批評も一部に聞く。しかし私に言わせればこの文体は非常に懐かしい。読み終えて思い出すのは60年代の「空想科学小説」と呼ばれた一連の雑誌連載小説である。当時の「子供の科学」や月刊「少年」の後ろの方に!毎号連載されていた小説を50才前後の方々なら思い出すのではないかと思う。少年のころはらはら・どきどきした、あの快感がよみがえる、といえば一部の方々にはたまらないだろう。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.4:
(5pt)

想像と事実のせめぎ合い

 「1万年に一度程度の大噴火が起きたら、日本はどのようになるか」という想定のもと、シミュレーションをしつつ、読み物に仕上げた作品。第26回メフィスト賞を受賞している。 作者は現役医師。「地震は怖いけど、火山はそうでもないよね」という配偶者の言葉に驚いたことがきっかけだったという。 何よりも、噴火を見ながら書いたような描写がすばらしい(怖い)。どのぐらい精度が高いかと言うと、この本が専門家の間で評判となり、03年5月25日、学者らを交えたシンポジウムが開かれる(た)ほどだ。 舞台になった宮崎では、ベストセラーが続いている
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.3:
(5pt)

10年に1冊のカタストロフ小説!

 「カフカやポッターで和んでいた2002年文芸界にガツンと一発! 『日本沈没』以来の近未来カタストロフ小説。 これを読まずに年を越すなっ!」 場面転換が細かくスピーディ。そのためか、中座しながら読んでいてもすぐに世界に入り込める。 読書中の至福感は、『亡国のイージス』などに匹敵するかも。特に火山に関する洞察は目を見張るものが。これで新人というのだから、末恐ろしい。 手元に全日本地図帳、南九州ロードマップ、あとはミネラルウォーターと饅頭でも用意して、できれば丸一日じっくりかけて読みたい1冊。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.2:
(4pt)

悪くないんですが・・・

メフィスト紙上で紹介されてから、発売を今か今かと待ちわびていた一冊です。内容のイメージではやはり「日本沈没」的な、兆候を確認し対策を講じつつ来るべき日を迎える。と勝手に想像していましたが、予想以上に展開が速いです。最近遅読の自分が気が付くと中盤を過ぎ、あっという間に読了でした。良く考えてみたら、この話って1日ちょっとの事なんですよね。リアルタイムに近いかも。タイトルの由来ですが、所々に違和感のある言葉があるのです。この状況で、こういう言い方、もしくは発言はしないだろうな。と思う箇所がどうしても気になってしまいました。家では妻に、自分が読んで面白かった本は薦めるのですが、この本は薦めませんでした。自然科学系に興味のある人であれば、かなりのめりこんで読むと思いますがそうで無い人に薦められるか?と言うと、?です。読む人を選ぶ本だと思います。私は楽しみましたけど。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X
No.1:
(4pt)

秋の夜長にピッタリ

火山が爆発したらどうなるか?…物語は火山の学術的説明から、一気に本番へと進みます。爆発してからも一時災害、二次災害と休む間もなく次々とまるで火砕流のように流れ息つく暇もありません。専門用語も多いですが、わかりやすい説明で、また場面転換も多く、まるでパニック映画を見ているようなスピードがあり、一気に読み終えることができました。中に小説の舞台である火山付近の地図もありましたが、できればもっと火砕流などの流れがわかる図解がついていたら面白かったと思います。こんな災害に対応できる国家だったら本当によかったんですけど……。
死都日本Amazon書評・レビュー:死都日本より
406211366X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!