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死都日本
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死都日本の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 101~120 6/7ページ
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| 先日の霧島連山新燃岳の噴火のニュースを見て、この作品を読んだ時の事を思い出した。 緻密にリサーチされた情報の上に書き出された文章には、有り余る説得力と描写力があり、寝る間を惜しんで一気に完読。 この作品には、ミステリー作品に良く見られるのとは異質の怖さがある。 日常、私達は"大量虐殺半"や"サイコキラー"もしくは"ちょっと変わり者の名探偵"に遭遇することは無い(と思って生活している)。つまりは"本"という世界の中で沢山の登場人物の視点から非日常を体験し、物語の終り方にもよるが読後はスッキリしたりするものである。 が、この作品ではそうはいかない。 過去の歴史を見れば分かるように、日本列島は天災大国である。おそらく、日本に住んでいる限りは、大量虐殺犯に出会うより天災に会う確率のほうが高いのではないかと思うくらいだ。いつ来るか分からない大地震、いつ噴火するか分からない火山。どちらも人間の住む基礎となる、大地の変動である。人間ごときがいくら奮闘しても、一度起きてしまったら止める事はできない。そう、みんなそんな事はわかっているのだ。 いつか必ずやってくるものへの恐怖。これは本当に怖い。 まず、噴火でも地震でも、生き残らなければならない。これは最初の難関である。次に、住む場所も何もかも失った場合、そこから立ち直らなければならない。そこに立ちはだかる壁は個人では到底超えることはできず、国家単位で超えて行くべき壁である。この壁を低くする為には、災害が起こる前の対処が必要になるはずだが、現状我が国の災害対策はいかがなものだろう。 これは、日本に住む人(場所により確率の差はあれど)全てに起こりうる事態なのである。 これほど怖いことはないだろう。現に、著者の作品として、富士山の噴火や東海地震を題材にしたものも読んだが、日本に居る限り、いつ何が起きてもおかしくないと思えるだけの要素が日本には詰まっている。 作品として勿論秀逸だが、防災意識を啓発するという意味でも素晴しい作品である。 読後に残るのはスッキリ感ではなく、防災に対処るす術を持たない事への焦燥感かもしれない。 | ||||
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| 私の家からわずか4キロ先に桜島があり、毎日何度も爆発的噴火を繰り返している。 この本を手に入れて何度読み返したことか。 鹿児島市に住んではいるが、他県出身者にとってこの本の内容は恐怖以外の何物でもない。 桜島のほかにも、いま鹿児島では新燃岳が噴火を繰り返している。 全国的にはあまり知られていないようだが、この本で最初に水蒸気爆発を起こして日本を 壊滅的な火山災害に陥れるトリガーとなる大浪池は、新燃岳からわずか数キロしか離れて いない。 専門家は南九州全域の火山が活動期に入ったといっているが、本書は10年も前にこの危険 を知らせた一種の預言書といっても過言ではないだろう。 | ||||
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| 長引く不景気、日本の財政危機、政権交代、そして、この小説の舞台でもある 霧島連山・新燃岳での爆発的噴火・・・。 読み始めると、この小説の舞台設定が、今の我々を取り巻く状況と恐ろしい程に リンクしているのが良くわかります。この点が先ず凄い! しかし、小説中に登場する大災害から日本をどうにかして生き延びさせようと 果敢に立ち向かう首相や、その元で働く優秀で二枚目な官僚やブレーン達の存在が 現実と大きくかけ離れている為か、読み進めるごとに現実感が薄くなるのが、 ある意味とても哀しいです。(日本の首相がこんな人だったら良かったのに・・・) まぁ、それは別として、とにかくこの本では火山の本格的な噴火がいかに強大で 圧倒的な大災害をもたらすか、また大量に発生する火山灰がいかに現代の様々な 人間生活にとてつもないダメージをもたらすか、今の日本の都市形成が、いかに 本来の国土の特性を無視して作り上げられたものであるのか・・・非常に解り易く かつ恐怖と絶望と歴史的・科学的裏付けを伴って教えてくれます。 (特に九州地方にお住まいの方には、サバイバル書にもなりえましょう。) そして、日本が「死に体」になった時に発生するであろう世界情勢や経済状況、 この大噴火がもたらす世界(北半球)への影響もしっかりと描かれ、それらは 劇中の日本再生へのビジョンに密接に繋がっていきます。 その鮮やかさがまた素晴らしい! この「死都日本」は日本のディザスター(災害)小説の新たな傑作といっても 間違いないでしょう。もっともっと注目されて多くの人に読まれるべき本だと 思います。 | ||||
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| 書かれたのは2002年だけれど、政権交代があってすぐに(小説と一年のタイムラグはありますが)霧島火山帯でマグマ爆発と、妙に現実にリンクしてきたようでドキドキです。小説のように破局的惨事にならないことを祈りつつ、災害対策のありかたについて考えさせられました。 | ||||
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| 紀元79年、ヴェスヴィオ火山の大噴火により一夜にして滅んだ都市、ポンペイ。その被害の凄まじさと火山の恐ろしさは対岸の火事ではないということを教えてくれるのがこの作品だ。 宮崎県の霧島山に噴火の兆候が観測される。だがそれは、加久藤火山という霧島火山の地下に隠された巨大火山の破局噴火の序曲に過ぎなかった。 日向大学助教授の黒木伸夫は、以前から加久藤火山の危険性を一般に説いており、その知見を見込んで、国の対策本部のメンバーとして迎えられ、善後策の検討に奔走する。そうこうするうち、ついに破局噴火が始まり、妻の黒木真理が勤務病院に孤立する事態となってしまうのだった。 実際に存在する火山と、実際に可能性のある危機に基づいて、破局噴火の恐ろしさとその広大な被害範囲について書かれたシミュレーション小説。その被害は、一日にして南九州を壊滅させ、ついには首都機能すらも麻痺させ、世界規模の気象異常を引き起こすほどの恐ろしいものだ。 しかしこの作品世界では、日本政府が最善の策を打っているので、物理的な被害だけでなく、経済的な被害をも軽減するインテリジェンス活動が行われている。まあ、現実にこんな事態が起こったら、現実の政府はこれほど計画的な対応が取れるとは到底思えないのだが…。 一般にはもちろん、防災関係者には是非読んで欲しい本です。 | ||||
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| とにかくスケールの凄い小説でした。 個人的には破局的噴火、及びその発生後に生ずる事象の数々を支えるさまざまな理論武装を理解するのに手間取り(そして失敗し)、簡単に読むことはできませんでしたが、それでも中盤以降は一気読みとなりました。 末尾の参考文献や著者の経歴などからも、火山災害についての描写はあながち絵空事として笑えることでもないといえ、まずは災害小説(そんなジャンルがあるかどうかはわかりません。クライム・ノベル?)として評価できるでしょう。 一方で、黒木夫妻と記者・岩切を軸にして圧倒的な自然の猛威と対峙する人間達のありさまも盛り込んでおり、ヒューマンドラマ的な要素を認められると思います。 そして、日常的な感覚からはちょっと想像できないスケールの大きさ。フィクションならではと言ってしまえばそれまでですが、個人的にはこの物語、神話的な印象を受けます。それこそ作中で再三語られるモチーフのように。 なかなかに分厚い物語で中身の重厚さもあり、なかなか手を出しにくい作品ですが、一読してみる価値はあるかとおもいます。 ところで、冒頭の政治をめぐる内容が現実の日本の情勢と妙に符合していて驚きました。 ……嫌な予感がしますね(笑)? | ||||
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| 畳みかけるように襲ってくる自然現象の解説や連鎖の描写がアカデミックかつマニアックなところ(ときどき筆が滑って暴走する。主人公である准教授の講義のようだ)も面白いが、行動する人たちのドラマも非常に魅力的だ。災害の中心地からの脱出行であったり、病院での生死をかけた非難の様子、さらに災害対策本部の政治家や官僚の姿がそれだ。 感心したのは日本再生のための仕掛けである。日本の資産を活用していかに国体を維持していくのか、という究極の政治がここにあるという感じ。「日本沈没 第二部」に比べると物語の舞台は国内を出ないが、話のスケールとしては優るとも劣らない。文庫本で600ページ以上をだれることなく、恐れながら読みきることができる。 本書の魅力の一つの柱である総理大臣とそれを補佐する官僚たち、彼等が適切な準備と初動対応で直面する危機に対処していくところは非常に読みどころなのだが、ふとフィクションでしかないことに気づくとがっかりして悲しい。火山や地震などの自然災害はフィクションであって欲しいのだが、政治や官僚のフィクションに夢中になるのは残念な限り。本書は新興政党出身の総理大臣の活躍と、国土を揺るがす大災害という二つの刺激で新しい日本を目覚めさせる壮大な作戦なのだろうか。 | ||||
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| 買って数ヶ月でやっと読了。時間がかかった理由は、最初の破局的噴火までの経緯と災害発生までのテンポの良さのあと、黒木准教授と岩切記者の脱出行の描写が長すぎて飽きてしまったから。それで手をつけずに数ヶ月寝かせていた。それを数日前からまた読み始めたため。ラストに向けては政府の対応その他がメインになって、またものすごくテンポが良くなった。自分としては大枠での災害の描写、政府の対応、海外の反応などをメインに読みたいと思うので、そう感じたのだと思う。舞台となった霧島には実際に行ったことがあってとても親近感があり、それだけにリアリティを感じたし、根拠もしっかりしていて全体的にはいい作品だったと思う。ただ、最後の部分が「えっ、そこで終わってしまう?」という感じでやや物足りない。真ん中の脱出行をもっとさらっと流して、過酷にもさらに続く大災害のその後をもう少し書いてくだされば・・・と思うのは一読者のわがままなのだろうが・・・。 | ||||
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| 南九州を舞台とした大規模火山災害のお話です。 ただスケールが大きいだけでなく、科学的な裏打ちのある、現実味にあふれた描写に圧倒され、一気に読んでしまいます。 ただ、火山災害自体以外の描写(特に首相の言動)に関する現実味が追いついていないので、序盤からちょっとしたちぐはぐ感が散見され、最後にまるで作者の言葉のようにあふれ出てしまっているのがちょっと興ざめしてしまいました。 | ||||
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| 単純に面白い。 驚きも何も無いが、もうすごい勢いで地学の薀蓄が増えていく。 言うなれば、地学版京極夏彦。 でも、作品としては単純なクライムノベルかと思ったが、以外や以外最終的には経済小説もどきになってた。 副題をつけるなら『日本再生』って所かな〜 ただし、やはり“もどき”である事は否めない。 前半に多く振られている地学の薀蓄と、後半に振られている石油エネルギー脱却におけるプランの説明の差が大きい。 ノベルズにあたって加筆すればいいのにな〜、今だったら石油エネルギー以降のエネルギープランの本なんてトンでも本から実用書まで腐るほど資料はあるんだろうから。 まぁ、きっとそこら辺は好きじゃないんでしょうねw まぁ、京極夏彦や森博嗣、高田崇史などの薀蓄小説が読める人で、理系の薀蓄が嫌いじゃなきゃ、結構面白く読めると思う。 | ||||
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| 以前より興味はあった。ノベルズ版刊行を機に読む事にした。 とりあえず、鯨統一郎の出鱈目似非災害小説を読んで落胆した(作者に対する怒りさえ覚えた)直後だったので、インパクトをより強烈に感じた。 出鱈目小説との比較で、かなり視点が偏っている事、お許し願いたい。 災害をテーマにした小説において、読者が求めるであろう最低限の要素は揃っている、と思う。 学術的に明らかになっている要素を使い、噴火のメカニズムにまで迫った、噴火の描写には苦言を呈する余地は無い。 噴火に関連して起こる災害は、周辺の地形を把握した上での、リアリティを求めた丁寧なシミュレーションの跡を伺わせる。 国際社会を巻き込み、スケールが大きくなる展開をどの様に収束させるか。作者の腕の見せ所だろう。期待感は膨らむ。 しかし、物語の収束のさせ方は期待外れだった。一応、これまでお膳立てしてきた、謎に包まれた事柄を首相の演説として語らせている。希望を持たせる内容だが、都合の良すぎる、出来過ぎた対応は夢物語にしか聞こえず、かなり「変」と感じた。 | ||||
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| 2002年にいわゆる単行本で出たものの新書版が出た。単行本はけっこう厚くて重かったが、新書になって持ち運びしやすくなった。内容は変更ないと思われる。 | ||||
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| 主人公が噴火後気を失い命からがら辿り着いて井戸水を飲ませてもらった付近がおばあちゃんちです。その先の小さな神社も本当にあります。 この本に出てくる施設などは全て別の名前で実在しています。 道路もその通りです。 主人公の妻の病院は、私の実家のすぐ近くにあります。 つまり 噴火が起これば、私の家族は全員被害にあっていて生き延びれてないでしょう。 本当に地図がもっと詳しく描かれていたならもっと迫力があったであろうと思います。 霧島は活火山です。 宮崎は本当に地震も多いです。 とても他人事だとは思えませんでした。 こんなに詳しく地元のことが書かれているのに地元の人の多くはこの本を知りません。 その後どうなったのか続きが知りたいです。。 描写が正確で 火山灰の動き 火砕流の流れが辿る道筋までびっくりしました。 本当にどこに逃げようかと今も考えています。 | ||||
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| 空想軍事モノ、北朝鮮モノよりもリアル。 災害シュミレーションの描写が怖い。 実在の固有名詞も多々出てくる。 ただ、ラストは脱力しまくり。 独善ぶりムキだしの首相の国家再建演説が延々と続く。 少なくとも350万の人間が死んだ翌日に、国際中継で「日本が蘇えるためには、これでよかったんです」みたいなことをホザく総理大臣は不要。 小泉さんだってそこまでは言わないよ。 | ||||
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| 面白い。その面白さは、精密な科学的知識に裏打ちされたリアルな火山噴火災害の描写にある。 日本列島は数万年に一度は破局的噴火を起こしてその当時存在していた生命体の内、食物連鎖上の上位種例えば哺乳類の何割かは死に絶えたことが科学的に推定されている。現在それが起これば地球上の高等生命体全体に及ぼす影響は甚大で、世界人口も数分の一にすらなるかもしれない。なぜなら、自分達の勝手な都合で想定した”自然”を前提にして、生命維持の根拠を人工的環境に置いているからである。 しかし、近年においては人類はこれをまじめに捉えて政策に掲げてはいないし各種社会科学者も哲学者も殆ど問題にあげてはいない。著者は小説化することでこの問題を訴えることに成功している。 ここでは破局的噴火は次のようなものであると述べられている。即ち、人間とは無関係に地球上で発生する数万年に一度の出来事であるが確実に起こることであり、それは起こらないことではなく今起こってもちっとも不思議ではないことであると捉えるべきものである、と。 そのような見方をすれば人々の生き方即ち思想は変わるのではないだろうか?。これはまさに自然哲学の変様である。西欧近代社会思想はこの点に弱みがあり、そこから生み出された科学技術も弱みを持っている。それを止揚できるのは日本列島に住む日本人の適任かもしれない(でも火山が沢山あるイタリアやトルコもその点では同じだからなんとも言えないか)。 | ||||
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| 実際に起こりそうな話として、つまりノンフィクション的に見れば、とても面白い。しかしながらエンターテイメントとして見る場合には、人物描写などが今一に感じる。映画ダンテズピークが面白いと思った人は読む価値あり。 | ||||
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| 九州地方で地震が多発している今、今の日本の経済下。私は鹿児島に住んでいる者ですが、恐ろしくなりました。高校生でも充分に読めます。 | ||||
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| よくここまで書けたなと言うのが正直な感想です。大規模カルデラ噴火が本当に起きたら、きっとこうなると思います。問題は、それを受けた政府の対応。日本の現実はこんなにかっこよくないと・・・。最近の災害に対する政府の対応を見ていて思います。 | ||||
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| ディザスター小説としてのネタ・アイディアは超弩級!面白い!100点。小説としては、緊迫感に欠けたり、登場人物が冗舌というか説明っぽい発言が多すぎたりして、もう少し頑張って書いてねっていう感じ。このネタで、篠原節子や真保祐一、麻生幾あたりが書いたらどんな小説になるか読んでみたい気もする。なんだかんだと注文はあるけど、スケール爆裂!面白く読めますよ。 | ||||
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| 日本民族はどうすれば生き延びられる?この本は小説なんかじゃありません。現実に日本に起こりつつある自然現象をどう乗り越えるかという『サバイバル・バイブル』です。誕生から46億年たっても『地球のくしゃみ』=『火山の噴火』は止まりません。地球にとっては当たり前の『噴火や地震』、繰り返し何百回も何千回も火を噴き上げ地表を揺らしながら現在の日本列島ができました。恐竜の絶滅もアトランティスの伝説も「なるほどそういうことだったのか」と、大きくうなずきながら納得させてもらえます。火山が噴火すると地形が変わるのです。地球が火山灰に覆われると環境も大きく変わるのです。その瞬間その場所に生きた生物は、命からがら生き延びてきたのです。地表で繰り返し起こる『巨大な噴火』、しかし悲しいかな人間の記憶ははかないもので、数百年も経てばその経験は『伝説』の中で語られる程度、まさか自分の身に起こる問題とは想像すらできません。たかだか数百年の薄っぺらい現代文明が、地球にとってみればいかに「たわいもない」ことだったのかを痛烈にリアルに実感できます。現実に東海地震が迫る中で、現実に予想震域で運転を続ける『浜岡原発』。自然現象の圧倒的パワーをリアルに感じることができれば、日本人ももう少し生き延びられるかも知れません。もうすぐ出されるという次回作『東海地震戦記(仮称)』にも期待しています! | ||||
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