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そして、警官は奔る
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そして、警官は奔るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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前作が面白かったので、こちらも読みました。 読みやすい文章と骨太な設定で、本作もぐいぐい引き込まれて読みました。 前作よりエンタメ性は薄くなり、全体的にシリアス度が増した印象を受けました。 特に、後半で明らかになった過去の事件が、陰惨で辛かった……。 でも、登場人物たちとともに、読者の私も学んだり悩んだりして、読み終わった後は前向きな気持ちになりました。 良い読書体験でした。続巻も読もうと思います。 | ||||
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特に若手の方のバディーのキャラ設定に抵抗感を感じると難しいかもしれません。難しいテーマを扱ってますし、真犯人の背景もある意味、設定したテーマからは”ありがちな犯人像”かもしれませんが、良く書けていますし、表面をなぞっただけでなく、きちんとそれなりに深堀りされているところを評価したいと思いました。ミステリとしては星3つ、作品としての総合評価は4つという感じです。 | ||||
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普通でした。 | ||||
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今年の読書300冊目に選んだ名作です。 3ヶ月前に読んだ1作目の『それでも、警官は微笑う』が、未曾有の壮大な犯罪&大長編(約600ページ)という大傑作で、2作目のあらすじ&前作以上の量(670ページ)という点から間違いなく名作だろうと予想し、300冊目に選ぶと決めて読まずにいました。 テーマは、違法滞在の外国人の母親が出生届を出さなかった故に、国籍がなく存在しない人間=棄児の悲惨な現実と、 そんな子供たちを、違法と知りながらも人道的観点から支援する人達。 そして、それらに関わる警察の在り方。 個人的には、描かれる犯罪の一部の地獄を身近に体験してるので黒幕を支援したくなります。 それでも行き過ぎた狂気の恐ろしさと、主人公が警察として人の在り方をきちんと告げた点が素晴らしく、心に染み入りましたし、警察の温情というテーマも様々考えさせられました。 自分自身、見知らぬ警察の温情のおかげで人生を再生しようと心を改めた過去があるので、人を変える力・人を救う力を持つ、警察の奥深さにも思いを馳せました。 社会派ミステリーとして屈指の名作であり、是非オススメです! | ||||
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数ある警官小説の中でこのシリーズが一番好き。 登場人物も、奥行きがあって、読んでて違和感ないし、一気に読みたくなる一冊。 テーマがキツイ内容だったけど、それでも読後はネガティブにはならなかった。 | ||||
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でも、羽川のぞみの、「憐れみは人を傷つけるの。どんな酷い言葉や行為よりも。」には強く共感。 和田のストイックな生きざまも、良いねえ。 | ||||
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前作とは違い、格闘も、追走劇もなく、ましてや銃なんか一度も使わないので迫力という点で言うと少し落ちるかもしれないが、いろいろなことを考えさせられる点で言うならば、同じくらい、人によってはそれ以上の評価をつける人もいるのではないかと思う。 一番考えさせられたことは、「罪」と「罰」の意味だ。 法を犯すことが全て「罪」なのか、人を不幸にしなければ「罪」にならないのではないか。 「罰」の認識は小菅が正しいのか和田が正しいのか。 等、考えさせられた登場人物たちの言動は数多くある。 それらを見聞きし、自分の答えを出すことが本作を読む意味なのだと思う。 「罪」と「罰」の意味を考えさせられる作品は数多くある。 中でも本作は必ず読んでほしいものの一つである。 だから数多くの人に読んでもらいたい。 | ||||
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衝撃的で、そして感銘的な小説だった。買ってからしばらく置いていたので、読み始めたときに主人公の武本や潮崎にピンと来なかったが、すぐに思い出した。そうだった、あの、「それでも、警官は微笑う」の武本と潮崎だ!と、そして、これは面白い小説になるぞ、と思った。 筋書きは、幼児ポルノの愛好者の摘発に端を発して、違法滞在の外国人の母親とその子供の存在を描き、それに絡めて警察官としての職務のあり方を問う、という内容になっている。 違法滞在で日本に暮らす子供たちには国籍がない、そのために公的な或は社会的援助を受けることができず、更には摘発を恐れて隠れて生活しなければならない。そういう子供たちを、違法と知りながらも人道的観点から支援する人達も居る。この小説では、羽川のぞみ、という不法滞在の子供たちの支援者を中心に、子供たちを無償で診断する引退した高名な医師、羽川に好意を寄せながら支援する若者、などを登場させる。更に著者は、不法滞在を見逃している警察官を描くことにより、読者に対して、人道的観点から、そのような不法行為を許すのもやむおえない、という気持ちにさせるのだった。 一方で著者は、善意の裏に潜む羽川のぞみの企みを窺わせるような描写をしながら、そして警官の中の警官である武本の振れのない信念を通して、読者の意識を覚醒させることも忘れない。 著者は武本に、「法に殉じるのが警官だ」と言わせながらも、「警察官も人間である上は人間として優先すべきことを尊重したくなるのは当然だ」と迷える心の内を吐露させ、娘を売り渡した母親を非難する羽川のぞみに対して、「自分のしたいことのために他人を犠牲にしても構わないという考え方は、そういう母親と同じだ」と喝破するのだった。 真に読みごたえがあり、真剣に読んだ。私は次回の武本の活躍を期待したい。そして潮崎は次の舞台でどのような役割をするのか、も楽しみである。 | ||||
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「それでも、警官は微笑う」を読んで、面白かったので今作も購入。 前作を読んだときにはあまり気にならなかったのですが、2作を続けて読むと、キャラクターがとても漫画的というか、個性的すぎて、どこか不自然に感じてしまいました。 武本のつっこみたくなるくらいの口べたさだったり、潮崎の気持ち悪いくらいの天真爛漫さだったり。 そこが魅力に感じる人もいるかもしれないので、一概に否定はできませんが、もう少し抑えめでもいいのかなぁと感じました。 ストーリー的には細かな警察組織の描写だったり、現代社会の問題に対するメッセージがあったりと(こっちも、ちょっとくどい所はありますが…)、全体的にはすらすら読める内容でした。 | ||||
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作から待ちに待ちました。長かった! あいかわらずのかったい頑固者、そして軽やかに繊細なピュアな彼。 取り巻く警察官たちもそれぞれ個性的。 特に戸籍取得のあたりは、よく調べてんなーと、ひとしきり感心。 事件は凄惨で正直かなり辛かったけど、でも、これがリアルなのかもしれないと。 そうして、本当にこういった警察の人がいたら救われると、思った。 ストーリーは救いがない。 でも、パンドラの箱に残った程度の希望が輝いている。 あたしはこの作家さん、大注目。 | ||||
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法と正義の狭間、現状と理想、、読者に言及したいことはよく分かるのだが、それに拘るあまり全体がぼやけてしまっているのでは?武本の「きちく」さが全く感じられないし、民間人である潮崎がなぜあそこまで介入することが許されるのか?また和田の忌々しい過去があのタイミングで唐突に語られ、内容的にも「ちょっと無理があるなー」と思わざるを得ない。なによりも結局、殺人犯は? 正直、前作「微笑う」が細かい事はぬきにおもしろかったので期待していたのでちょっとがっかりかな。途中約100ページ程何の展開も無く、淡々と話が続く箇所があるが「どっぷり感」どころか一体どこまでこの調子なのかと「ぐったり感」を味わいました。 まだまだこれからの作家だと思うので第3弾に期待します! | ||||
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めちゃくちゃおもしろいです!ドップリと嵌っていくー!日明恩さんの著書は初めてやけどこれからでているの買って読みます! | ||||
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「それでも、警官は微笑う」に続くシリーズ二作目。 前作の後半が「西部警察」のようなアクションだとしたら、今作は「特捜最前線」プラスちょっとだけ「踊る大捜査線」という感じでしょうか。作者のていねいな取材は、そのままキャラクターの一人である潮崎の行動に重なってきます。同じ表現が繰り返し出てくるのも作者の几帳面さの現れであり、何が何でも読者に伝えたいメッセージなのかもしれません。 個人的には、前作の池袋、今作の大田区と土地鑑のある場所が舞台だったので、楽しく読むことができました。 一つだけ指摘を。武本刑事が病院からわざわざ大森駅に出て、JRに一駅分のって蒲田駅に移動するシーンがあるのですが、確かその病院からは蒲田駅まで直接バスが出ていたような覚えがあります。勘違いだったらごめんなさい。 | ||||
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とても不器用だけれど、とてもまっすぐな主人公のキャラクターになんともいえない魅力を感じました。警察小説にリアリズムを求めるのか、あくまで娯楽性を求めるのかで本小説の評価は変わってくると思いますが、自分は個性豊かな登場人物にかなりの好感を持てました。 それにしても、この本をレビューしている人の中に、内容をすべて読まずに低い評価をしている方がいらっしゃいますね。最後まで読まずに評価を下すその神経が、自分にはよくわかりません。作者にも失礼に当たると思いますし、この本を楽しく読んだ人の気分をも害するでしょう。そのことに反発する意味も込めて、私はこの小説を強くお勧めします。 | ||||
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この本のもととなる「それでも、警官は微笑う」を実は読んでいなくて、いきなり続編の「奔る」を読んでしまったが、それでも読み終えたときにはすっかり武本というヒーローが大好きになった。不器用で口下手で見た目は怖いけど、とても礼儀正しくて職務に忠実で、とことん生真面目なところがかえっておかしくもあり・・・警察官として法に殉じることと、人間として優先するべき道と、そのふたつが両立しないときはどうするのか。とても難しい問題で、この本のテーマともなっているが、「そのときは両立するように努力する」という、いたって単純な答が、武本の口から発せられるととても重く感じられる。実際にその言葉の通り黙々と目の前のやるべきことをこなしていく姿に、教えられることが多い。不法滞在外国人の問題や、犯罪の犠牲となっている国籍を持たない子供たちの問題など、深刻な問題についても深く考えさせられた。人物描写やストーリー展開がややぎこちなく、少々読みにくい部分もあるが、それでも作者のまっすぐな考え方や主張が伝わる、清々しい力作だ。 | ||||
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本当に「そして警官~」の続編を期待していただけに、とても残念な作品となってしまいました。不法滞在外国人の子どもの問題を延々語られても、この作品を期待していた私にとって苦痛でしかありませんでした。前作での潮崎と武本の凸凹コンビがとても新鮮で、今回も前作以上の活躍を期待していたのに...。作者が不法滞在外国人の子どもの取材をしているうちに、子供たちに対する思い入れが強くなりすぎてしまったんでしょうかね。次の作品に期待します。 | ||||
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『それでも、警官は微笑う』は楽しく読ませてもらったと自分の読書ノートに書いてありました、特にその時は潮崎のキャラが気に入っていたと記録していました。今回この作品、自分の気持ちに変化があったのか、全然読み進められませんでした、武本のわけのわからない不自然ささえ感じさせる不器用なそして頑固な性格、もう少しうまく書いてもらえないと読む者さえ誤解しちゃいます、潮崎は潮崎でこれはただのノー天気、判断力ゼロかと思っちゃう上級公務員試験に合格したことが全くの嘘に思える主体性のない性格、本当にひどい主人公達達のキャラ設定、とは言っても最後まで読み進めると良かったということになったのかもしれませんが残念ながら、途中で捨てました | ||||
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ひさびさに続編を待ち焦がれていた小説の登場。前作の「そして警官~」は相棒の潮崎の方が目立ってましたが。今回は武本刑事(32歳・独身)のカッコよさが際立っていました。ひじょ~に硬派でイマドキこんな人珍しいよ!って感じだがそれが逆にカッコいいのだ。人身売買・不法滞在・虐待と扱ってるテーマは重く。人間のあり方について考えさせらた今作。今の武本刑事の和田の過去には涙し。そして武本刑事のその不器用だけど真っ直ぐなところに惹かれます。 | ||||
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