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天国への階段
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天国への階段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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いろいろな美味しいところがてんこ盛りで、冗漫な内容となってしまった。主人公が一人の女を思い続ける説得力も弱い。「流星の宴」や「海は乾いていた」という全作の方がずっと良かった。白川道のファンなだけに商業ベースに載らされた手法は残念である。 | ||||
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上巻、下巻において展開はスピーディーでのめりこんでゆくものがありました。下巻の柏木が遺書を読むシーンは思わず涙、涙です。初めは復讐劇なのかと思ったら違いました。なんだか自分勝手な男女の恋愛ものだったんですね。自分の娘に宛てた遺書の内容本当に最後の最後に腹が立ちました。あれは必要なかったのではないでしょうか?あの最後でただの奇麗事な普通の小説になったと思います。ぐちをずらずら並べましたが、腹が立つほど途中までの展開は最高です。だからこそあの終わりかたはひどすぎる感じてしまいました。 | ||||
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上巻の半ばあたりから、グイグイと引き込まれるように一気に読んでしまいました。絶望の淵でなお一条の光を見出したいと願う登場人物の感情がひしひしと伝わってきました。魂の底から揺さぶられるような経験をさせてくれる小説、読んだ後は自分を取り巻く日常の世界がやや霞んで見えるような、そんな読み応えのある小説に、久しぶりに出会えました。しかし・・・最後のエピローグの部分だけは不要なのでは・・・?せっかくこれだけ説得力のある展開で描ききったのだから、その後の審判は読者の想像に委ねてもよかったのではと、少々残念。 | ||||
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日本テレビにてドラマ化され放映。著者が佐藤浩市さんに柏木圭一役を希望した事にはうなずけます。テレビドラマ版は長い原作の要約というよりも 原作の良さを抽出したという印象を受けます。 先にドラマをご覧になっている方原作の方をご一読下さい。私の場合上巻の始めの方はページをめくるのがゆっくりだったのですが後半、そして下巻のほうでは一気に読んでしまいました。 | ||||
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切ない最後を迎える長編小説です。最近、日テレでドラマになりましたが、主人公役の佐藤浩市がぴったりという感じのものです。上下2段組で800頁という長いものですが、中盤からは早く感じる内容でした。 | ||||
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日本テレビのドラマ版を見て感動、で、早速本屋に行って購入。仕事を切り上げて徹夜で読破した。感想としては、テレビの初回の方が格段によかった。今後もテレビ版がいいという確証はないが、この作品を深く厳しい愛を語る物語だとして捉えるなら、まずはテレビ版を一度でも見てからのほうがいいと思う。主人公たちの青春期や北海道の自然を語る上で、この作品にとって情景描写は欠かせない要素なのだが、この作者はあまりその辺が上手ではない。そのへんのせいで訴えかけというか説得力に欠ける局面が多い。テレビはかなり気合を入れて作りこんだようで、その辺りの欠点が完全に払拭されていた。逆にいえば、一旦、芸術的に作りこまれたTV版のあの情景と人間模様を刷りこまれれば、あとは小説でも欠点なしに読めるともいえる。一応、欠点あるので星4つ。 | ||||
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この本を知人に薦められたので、書店に行き、本のカバーを見ると、『一日で読んでしまいました』という感想が出ていたので、面白そうだと思い、購入しました。ところが、最初は、競馬の場面から始まっていて、ラブストーリーとは程遠い感じで、あまりペースは進まず、100ページ読むのに1週間位かかってしまいました。しかし、そこからだんだん面白くなり始め、ペースがどんどん速くなって、下巻は3日で読み終えたので、上下巻合わせて2週間で読み終えました。その2週間は、本を開いて、その世界に入っていくのが楽しみで、毎日充実した日々を過ごすことが出来ました。この本には、大きなクライマックスが3回あるのですが、その場面になると、心臓がドキドキして来て、座ったまま読んでいることができず、部屋の中をグルグル歩き回りながら読み、溢れ出て来る涙を抑えることが出来ませんでした。僕は、映画ではよく泣いてしまうのですが、小説を読んで泣いたのはこの本が初めてでした。この本の、他の部分は、このクライマックスに繋げるために書かれたんだと、その時やっと納得することが出来ました。何十年隔てても変わらぬ愛って、本当に素晴らしいですね。そして、決して断つことの出来ない親子の情愛というものに、改めて納得させられてしまいました。読者の期待を裏切らないストーリー展開が、見え透いているというのではなく、納得させ、安心させてくれる。昔のお涙頂戴時代劇のようなところもあるけど、水戸黄門の印籠のように『待ってました!』という気持ちにさせる、そういう本です。この本は僕が今までに読んだ本の中で『火車』を凌ぐ最高傑作です | ||||
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北海道浦河町、絵笛。 ぼくはこの本を浦河への旅行に携行して行った。馬に乗り、牧柵越しに仔馬たちを見て、風と陽光とを感じた五月。小川のきらめきがあった。海の青があった。空の広さと、牧草のなびきを感じた。絵笛というこの物語の核を成す美しい土地はそこに実在していたし、ぼくはその空気の中を通り抜けて来た。深々と風景と物語とを呼吸し、味わう確かな時間の奥行きがそこには存在するかに思えてならなかった。 これは、牧場を乗っ取られ単身上京した少年の一生を賭した壮大な復讐劇である。現代版レ・ミゼラブルと帯に書かれている。白川道は『流星たちの宴』で自身の経験に基づいて栄光と失墜を描き、凄まじいまでの欲望とエネルギーの喪失とを小説に書く作家として世に登場した。のし上がり墜ちてゆくという圧倒的なビルディングス・ロマンを描写する才にのっけからぼくは脱帽した。 この作品では、そこに男と女の永劫とも言えるほどの永い時間をかけた愛憎をプラスし、時間の流れの低重音をいつも感じさせるような、遥かにスケールアップした形で、白川ワールドとして展開させている。その過程に投げられた一つの屍体。まるで『砂の器』のように悲しく、世界の影に忘れ去られ、そして最後までやり切れない闇の中の事件であった。 浦河絵笛の無人駅のプラットフォームから立ち去る一人の少年の心象。原野に埋められていくつもの季節を越えて来た一枚のレコード。レッド・ツェッペリン『天国への階段』がいつまでも鳴り響く浦河の過酷な冬。何とも寂しく切ない風景なのだけれど、たまらなく美しい。この土地と汚穢と欲望の人生を象徴するような東京という土地との風土のコントラストが実に味わい深い。この作品の読者には、いつかぜひ絵笛を本当に訪れていただきたいな、と思ってしまうくらいに……。 | ||||
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主な登場人物にいえること、それはみんな本質的にいい人だということです。もちろん、金にがめつい人々もでてきますが、物語のコアの部分を形成する人はみんな悩みを抱えつつも愛すべきところをもっているので、どの人にも感情移入できて、なんだか読み終わったときにはぐったりしてしまいました。その中でも年齢が近いためか、美央(じゃなかったっけ?)には特に思い入れが強くなってしまい、最後の場面ではそれはちょっと可哀相じゃないーーーー?と叫びたくなってしまいました。もう少し北海道での思い出の場面があるとより深い愛情が伝わってきたのではないでしょうか? | ||||
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ベストセラーなのだから、いつかきっと何か面白くなると期待しつつなんの変化もなく1巻目が終わる。2巻めは1巻より読ませるけれど初めから犯人の分かっている物語だから刑事コロンボ的謎解きでプロットが展開すると思いきやそれも中途半端で終わる。内容的にはミステリーというより単なるラブストリー。大甘に甘いだけで文章が格別いいというわけでもない。設定も展開も非現実的。これが今の日本のベストセラーかと思うと情けなくなる。一品。 | ||||
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結構長い話でしたが、面白く読むことが出来ました。ベストセラーになっただけはあるって感じですね。ただ、きれいごとが多すぎます。複雑な人間関係が面白いところなのに、もう少し人間の醜い所もうまく表現して欲しかった。まあ、読んでいる最中はそんなことも頭に浮かべながら読んでいて、最後はどうなるのだろうと期待していたのですが… がっかりしました。あんな終りかたって。 | ||||
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最初の数ページを読んだだけで面白さの波にのまれ、途中からはどんどん深みにはまって最終ページまで一気に泳がされた。シドニーシェルダンの小説をもっと濃く上質にした感じである。長編小説としてのおもしろさを兼ね備えている。幅広い読者が楽しめる本だと思う。主人公はハングリーで野心家ながら人間的な素朴な心を持っている。今時の若き成功者とは異なる感じである。その点がこの小説を少し古風な感じにしている。 主要な登場人物はバランスよく描かれている。登場人物のだれかに特別感情移入することなく、少し高みから見渡す感じで最後まで読めたように思う。話の展開は恋愛小説でもありサスペンスでもあり、上下巻の長編だが中だるみは全くない。ただ途中から話の結末が見えた感じがし、読後感はやや物足りない印象を持った。 | ||||
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本来、人は人を愛し、信じたいのだ。 脂ぎった心と裏切りの日々に疲れた世の男達は、これを読むといい。貫く男の情念に共感を覚えるのは、私が男だからだろうか?この『大人の童話』をどこかでやはり信じたくおもい日々に生きていた自分に気がつき、打たれ、洗われ、そして涙で崩れた。 著者の、人間を赦す目が優しいと思った。 | ||||
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話が凄く長くって読めないかなぁと思うけど、全然読んでいて苦になりません。 そしてまだ私は読んでいる途中なのですが、とっても先が楽しみで、下巻ももう買っちゃいました。 | ||||
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量のある本なのに。 実に、簡単に読み進めれます。 よく考えれば、自業自得の結末。なのに。 それでも、主人公に感動してしまいます。 最近めずらしい、感動的な恋愛小説です。ぜひどうぞ。 | ||||
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読み終わって動けなかった。この本の前ではどんな賛辞の言葉も陳腐化する。 人生で大事なものは何か?人であり、物であり、富であり、いやいやそんな言葉ではとうてい言い表せない何かがある。結局みなそれを探しているのかも。 この本を読んで、その答えを見つける人もいるだろうが、私は余計分からなくなった。ともあれこんなに泣ける本は一生にそうあるもんじゃない。 | ||||
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こんなに泣いた本は久しぶりです。ただのハードボイルドやミステリーだと思って読むととびっくりしますよ。これは復讐小説であり、最上の恋愛小説でもあるのです。男のロマンに酔いしれてしまいました。生涯忘れ得ぬ一冊です。著者に感動をありがとう、といいたい。 | ||||
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