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天国への階段
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天国への階段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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物語の前提となるシチュエーションが上手く作られ,緊迫したストーリー展開になっている。殺人犯と刑事,追う側と追われる側の描写が小気味よく切り替えられ,ぐいぐい引き込まれる。そして,どちらも応援したくなる。それもそのはず,この小説の登場人物は皆あきれるほどの善人ばかり。 結末は,余りにも残念。十代の少年・少女だって,もっとましな解決法を考えるのではないだろうか?この小説では,人の命が余りにも軽く扱われているように思われる。他人の命も自分の命も,こんなに簡単に奪って良いものだろうか? という疑問を持ちながらも,とても面白い小説でした。 | ||||
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久しぶりに「なんだこりゃ?!」という気分を味わいました。 主人公(柏木)にもその恋人(亜木子)にもまったく思い入れができないまま終わってしまいました。その他の登場人物も思い入れる程深く描かれていないし。 江成ってそんなに悪い人ですかね(お金に汚いのは認めるけど)?自分の知らない妻の結婚前の恋人に何でここまで恨まれないといけないの?とんだとばっちり。亜木子のやったことの方がかなりえげつないと思います。 涙も出ないし、心も温まらない・・・他の人も書いていましたが、東野圭吾だったら同じ題材でかなりの涙を搾り取ってくれたと思います。 | ||||
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上巻がよく、中巻で更によく、下巻で少しダレたように思う。柏木をめぐるストーリーは前半でほぼ完結しているのに、駄目押しのようにわかりきったことを描写しすぎていて、やや疲れた。うまく省略すれば、もっとスピード感が増したろうに。反面、丁寧に描きこまれた作品だとも言える。 牧場と純愛と出生の秘密と殺人事件と復讐、というエンターテイメント要素てんこ盛りの良くできた作品だった。長く楽しませてもらった。ありがとう。 | ||||
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上巻がよく、中巻で更によく、下巻で少しダレたように思う。柏木をめぐるストーリーは前半でほぼ完結しているのに、駄目押しのようにわかりきったことを描写しすぎていて、やや疲れた。うまく省略すれば、もっとスピード感が増したろうに。反面、丁寧に描きこまれた作品だとも言える。 牧場と純愛と出生の秘密と殺人事件と復讐、というエンターテイメント要素てんこ盛りの良くできた作品だった。長く楽しませてもらった。ありがとう。 | ||||
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人それぞれの思い。その思いがうまくかみ合わないとき、悲劇が起こる。人はなぜ人を傷つけながらではないと生きていけないのか。傷つけられたと思って生きてきた圭一も、自分の気づかないところで、多くの人を傷つけていたことを思い知る。亜木子への憎しみも、亜木子を忘れずにずっと愛し続けていきたいと思う気持ちの、裏返しに過ぎなかった。そのことに気づいた圭一の最後に取った行動は、読む人の胸を打つ。とても読み応えのある作品だった。 | ||||
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この本は夫婦で読んだのですが、内容がとても良く夫婦の会話も弾みました。<上>を読んで<下>を読まないことなど考えられず、挫折することのない本だと思います。 | ||||
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ストーリーは悪くはないが、三流小説家の文章を読んでいるようで、いまいち迫力が伝わってこない。同じストーリでも東野圭吾が書けば面白かったかもしれない。ストーリーとしては、現在の成功を危機にさらす可能性のある人物を殺害した成長企業のオーナーの隠し子が、そのオーナーを殺害しようとする。オーナーはもう一人知らない娘がいて、若い頃の自己管理能力のないやりたい放題のつけをどう払うかが焦点。 | ||||
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ボリュームがあったけど、上中下と三冊一気に読み終えました。 大切な人に裏切られた柏木と、最近妻と別れた自分を少し重ねつつ読んでいたのですが、復讐って多分、誰の為にもならないんですよね。復讐を達成しても、そこには失望しか残らないんだろうな。 人を恨む気持ちって、多くの人が感じたことがあると思いますが、それはマイナスにしかならないんだと思います。 それなら、その気持ちを、見返してやろう、今よりもっと素晴らしい自分になろうって、プラスの力に変えないといけないんですよね。 生きていく上で理不尽に思うことも沢山ある。それでも人のせいにしないで、身から出た錆だと思って、自分を磨いていきたいと思います。 | ||||
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ボリュームがあったけど、上中下と三冊一気に読み終えました。大切な人に裏切られた柏木と、最近妻と別れた自分を少し重ねつつ読んでいたのですが、復讐って多分、誰の為にもならないんですよね。復讐を達成しても、そこには失望しか残らないんだろうな。人を恨む気持ちって、多くの人が感じたことがあると思いますが、それはマイナスにしかならないんだと思います。それなら、その気持ちを、見返してやろう、今よりもっと素晴らしい自分になろうって、プラスの力に変えないといけないんですよね。生きていく上で理不尽に思うことも沢山ある。それでも人のせいにしないで、身から出た錆だと思って、自分を磨いていきたいと思います。 | ||||
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読みましたよ。じっくり、上中下。 下の三分の二まで、主人公の柏木と言う人に 魅力を感じてました。面白く読ませてもらいました!! でも、私、最期このパターンの話って、がっくりくる のです。 なんだ、やっぱり、勝手な人なんだなって、ちょっと残念。 否定はしませんが最期の最期に、あらら????なにこれ?って・・ 友達が純愛だと言ってましたが、違うと思います。 亜木子って、そんなにいい女か?信念も貫けず、自分で切り開こう とせず、男のおかげで生きて、でもその男を裏切る結果になってる。 特に未央さんのこと、ものすごい裏切りですよ。 この代議士さん、あんまり好きな人間じゃないけど、この人、相当ショックだったと思うよ。 妻としても、母としても、そして最期には人間としても二流 じゃん?亜木子って。。。 ただ見た目がちょっと綺麗だっただけじゃん?って。。。 柏木が死んだら俺も死ぬ、って言ってた彼はどうしたの? 英子って人との関係はどうだったの?奈緒子さんのことは どうしたの? 自分で自分を精算するつもりの葦だったのでしょうが、 最期にそれやっちゃったら、全然精算できてないって。。。 ま、話としては、最期こうするしかなかったのでしょうけどね。 だけど、結末以外は、読み物としてはおもしろかったです。 楽しませてもらいました。 | ||||
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読みましたよ。じっくり、上中下。下の三分の二まで、主人公の柏木と言う人に魅力を感じてました。面白く読ませてもらいました!!でも、私、最期このパターンの話って、がっくりくるのです。なんだ、やっぱり、勝手な人なんだなって、ちょっと残念。否定はしませんが最期の最期に、あらら????なにこれ?って・・友達が純愛だと言ってましたが、違うと思います。亜木子って、そんなにいい女か?信念も貫けず、自分で切り開こうとせず、男のおかげで生きて、でもその男を裏切る結果になってる。特に未央さんのこと、ものすごい裏切りですよ。この代議士さん、あんまり好きな人間じゃないけど、この人、相当ショックだったと思うよ。妻としても、母としても、そして最期には人間としても二流じゃん?亜木子って。。。ただ見た目がちょっと綺麗だっただけじゃん?って。。。柏木が死んだら俺も死ぬ、って言ってた彼はどうしたの?英子って人との関係はどうだったの?奈緒子さんのことはどうしたの?自分で自分を精算するつもりの葦だったのでしょうが、最期にそれやっちゃったら、全然精算できてないって。。。ま、話としては、最期こうするしかなかったのでしょうけどね。だけど、結末以外は、読み物としてはおもしろかったです。楽しませてもらいました。 | ||||
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老刑事・桑田がかつて担当した24年前の強盗殺人事件の犯人・及川が、刺殺体で発見される。そして、24年前の事件の決着に釈然としないものを感じていた桑田が、及川を殺害した犯人を追い始める。それと平行して、一代で政財界から注目される実業家に成り上がった柏木の、壮大な復習劇が明らかになってくる。さらに、及川の息子や柏木のかつての恋人とその娘などが絡んでストーリーが展開する。上巻は、24年前に起こったことが桑田によって明らかにされる様と、柏木の復習劇が着々と進行する様に、読み応えを覚える。 (中巻レビューに続く) | ||||
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(中巻のレビューの続き) 証拠固めの段階に入った桑田の捜査も、柏木が成し遂げようとする計画も、時間との戦いになる。そして、一馬と柏木の腹心・児玉の動向が大きな鍵を握り、先の見えない展開となる。桑田の執念は実るのか。そして柏木が成し遂げようとしたことは…。 上巻を読み始めた頃は、ハードボイルドと思っていた作品なのだが、エピローグは完全な純愛小説である。それも愚直なまでの純愛と言っていいと思う。あまりにも意外な展開に、不覚にも涙が…。そして、やり切れなさの残る余韻が何時までも尾を引く。近年まれに見るすばらしく質の高い作品である。 | ||||
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上巻の絡まった人間関係が一気に露呈するので一気に読める。 柏木と及川の関係。及川の思い。一馬、未央、亜木子それぞれの柏木を中心にした人間関係。 柏木を追い詰める刑事・桑田と柏木が交互に描かれる。 柏木の心情は現在進行形で読めるのだが、桑田の捜査が柏木に関わること以外は全て捜査会議での報告になっているので、説明文をずっと読んでいるようでちょっとつらかった。 柏木、及川、一馬、未央、亜木子の想いを直接読んでしまっているために、桑田の想像がちょっと的外れのような気がして歯がゆかった。 ラストが柏木と桑田のシーンで後が全て、その後・・・として描かれているのが残念。 もうここまできたら桑田と柏木の決着よりも、柏木の「傷ついた葦」としての決着のつけ方をきっちり読ませて欲しかった。 | ||||
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結構、一気に読めました。柏木のどうしても忘れられない女性への思いはよく伝わりました。でも、彼が成功すればするほどどんどん悲しい人になっていってしまうような気がした。そして何も知らずに柏木を信じている未央。彼女に昔の亜木子の面影を見て胸を痛めているのを読むと、成功したように見える人が幸せかどうかは分からないという事ですね。全てが明らかになる下巻が楽しみです。 | ||||
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言葉にするのは野暮なくらい、いたたまれなくなり、切なくなり、人間の欲深さの奥に蔓延する情念に恐れ入った。しかし、悲劇的結末になってしまったが、不思議な爽快感があるから妙に心地良い。 信念をもった者の強さと弱さが混在する登場人物の潔さがかえって悲壮感を漂わせ、魅力のある物語にしている。 解説に寄稿された北方謙三氏をもって『愚直』な発言が許されれば、素直に感動した。ミステリーファンだけでなく、文芸ファンには必読の書だと思う。著者の次作に多いに期待したい。 | ||||
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連ドラ見て失望しちゃった人には、特にお勧め。ドラマで疑問だった設定は原作に無いものばかりだし(本橋一馬の恋人とか、児玉と圭一・妻の不倫とか)。でもこの本を読んで改めて、佐藤浩市と古手川祐子の配役はピッタリだと思った。 | ||||
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父親と牧場、そして最愛の恋人をも奪われ、失意の元に北海道を後にし、上京した柏木圭一郎。26年の歳月がたち、実業家として財をなした柏木は、彼からすべてを奪った江成への復讐劇を開始する。しかし、財をなすために犯した罪が、思わぬ形で追求をうけることになり、柏木自身も追いつめられていく。2001年はじめに出版された本作品、話題を呼びベストセラーとなり、日本テレビ系列でドラマ化もされたが、年末のこのミスで15位、文春で20位と、評価は今ひとつであった。しかしながら、私個人にとっては、「模倣犯」「邪魔」に続くベスト3であった。なにぶんにも量が多く、一気に読むというわけにはいかないが、復讐劇に恋愛劇も絡まり、ページをめくる手が止められなくなる。本作品のポイントは「血のつながり」と「タイミング」である。ほんの小さなタイミングのずれが、いくつか重なると、人生は周りの人をも引き込んで、予想し得ない方向に進んでいく。そして、天国への階段を誰と上ることになるのだろうか?上巻では、柏木の復讐劇が始まる一方で、思いがけない血のつながりが明らかになってくる。 | ||||
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版元の社長が、「生涯のベスト3に入る」と言ったとか言わないとか。だとしたら、よっぽど本を読んでいないんですねぇ。編集者ってのは本を読まない人種なのかな。 まあ、とにかく捏ねくりまわしたことが十二分に感じられる小説だ。新聞の連載が終了したあと、3年をかけて1200枚を加筆した、という事実だけでなく、いろんな人がいろんなことを言って、白川さんがどのくらい耳を貸したかは想像できないが、かなり振り回されたように思える。因果な復讐物語かと思ったら、いつの間にか純愛小説になったり。それだけでなくて、どこか一貫性の感じられない小説になってしまった。 主人公らの心の変化がよくわからない。というか、都合良すぎる。特に、一馬。「血は水よりも濃い」などという常識に捕らわれた、真の人間の姿を描出できない偏った作家の偏見。妙に順応力があって、わけのわからないキャラ。今ぼくは、東直己さんにハマッているわけだけど、つくづく白川さんってキャラ作りの下手な方だと思う。東さんがズバ抜けてうまいだけではないと思うのだが。笑っちゃうのは、極限まで追い詰められたとき、みんな自分の頭をどっかにぶつけるんだよね。ああ、これは血の絆のなせる業なのか。 泣かそう泣かそうと必死に書き連ねたのはよくわかるが、ぼくが目頭が熱くなったのは一回だけ。作家が酔って感情的な文章を書いては読者は引くだけでしょう。思いっきりベタベタに、思いっきり下世話に見城さんの思惑通りに泣かせにかかって失敗した作品。さだまさしさんのあの小説でいい気になった路線だよね。 馳星周さんが、香納諒一さんの文庫の解説で、旧世代のハードボイルド作家を指して、「心優しきおじさん」と言っていたように記憶している。白川さんは、まさに心優しきハードボイルドおぢの代表でありますな。ツェッペリンを持ってきても、浅さは変わらない。文学性も感動も変わらない。限界か。 | ||||
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ドラマでこの作品を知り、それが非常に面白かったため、小説も是非読んでみたいと思い、読みました。非常に、登場人物の心理描写が強く描かれているのは驚きです。この作者の力量の凄さを感じてしまいました。それから、その登場人物一人一人の活躍には、色んな事を考えさせられました。後半は、話が盛り上がっていき、全然読み止らなかったです(でも、捜査会議は毎回退屈だったけど・・・)。ドラマでは、まとめ方が強引すぎて、消化不良のまま終わってしまったため、今ひとつ納得できない終わり方でしたが、小説は綺麗にまとめていたため、大満足で読み終えることが出来ました。でも、柏木と亜木子の2人に関しての最後の結末に関しては、今までのストーリー上を考えると、ちょっと納得!で来なかったなあ・・・。 | ||||
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