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館島
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館島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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ネタバレあり、注意ください。 登場人物の軽いノリや会話については好き嫌いが分かれると思うが、これ自体は作者の特色でありさほど問題ではないです。 実際、謎解きはディナーのあとで、などは楽しく読めましたしね。 誰が犯人かを考えながら読むと思いますが、これは種明かしパートに入った途端に読む気が無くなりました。”黒いトランク”などの現実的にあり得るトリックではなく、ファンタジートリックなので、ミステリだと思って読むとがっかりすると思います。 問題なのはそのトリックの作り方。本格と評価するには無理がある設定で、建物を動かすのであればその構造上必ず”動く”事は現実的に考えれば建物を見れば分かります。例えば床と壁の間にわずかな隙間があるとか(隙間がない状態で壁と床を動かせば摩耗し耐久力が下がる)。建設基準法にも抵触するでしょうし。 そういった点をすべて否定して建物が動くことが最後まで分からない状態で話が進むので、あり得ない設定上のファンタジーという感想です。 | ||||
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東川さんらしく、バディを組む女探偵と刑事の掛け合いは面白かったが、最後の謎の解明の部分が少し強引な気がした。。。 | ||||
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絶海の孤島ものだし、ロジックもしっかりしているし、綾辻氏の「館もの」に通じるような面白さもある。 しかし、これは作者の持ち味かも知れないがコメディ仕立てになっている。 会話やキャラがユーモラスと言うより、ギャグをあちこちに入れてあるのだが、これが全く面白くなく物語の足を引っ張っている。ここらを省いた方がずっと面白くなった気がするだけに残念。 | ||||
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トリック、というか館が秘める謎は、すぐにわかると思う。 あとはそれがどのように事件に関係するのか。 楽しいのはそれくらいかな。 登場人物、とくに刑事の軽いノリが、肌に合わない。一歩間違えれば、色情魔。あるいはヤリチンでしかない頭の軽い男。 それに対する探偵の女も、コテコテの女というか。そんな刑事が喜びそうな、つまり男が好きそうな女という感じ。 要するに面白みがない。 そして捜査のたびに挟み込まれる、この男の軽いノリの会話に辟易。 | ||||
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孤島モノ。 孤島の館で階段から転落死ではなく、墜落死した建築家。その一年後、館に集まった関係者の前で再び事件が起こる。 コミカルなタッチで書かれているから読み易い反面、読者の選り好みが出るかな。 | ||||
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島田荘司氏の「斜め屋敷――」や綾辻行人の「館シリーズ」を彷彿とさせる大胆なトリックが見ものですが、 ぶっちゃけ主人公は東川作品に多く登場する好色家男子。何かあれば女を襲おうとするのがキャラの使い回しっぽくて正直退屈。 ギャグもこの辺りから同じような、全部読んでるとクスリともしなくなってきます。 その辺覚悟して読んでほしいですね | ||||
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2005年に東京創元社から出版された同名作品の文庫版です。作者が『密室の鍵貸します』でデビューしたのが2002年、ドラマにもなった『謎解きはディナーのあとで』が小学館から出版されたのが2010年ですから、比較的初期の作品でしょう。 事件は、1980年代の1月4日早朝、瀬戸内海の横島西端にある4階建ての六角形の別荘で、十文字一臣の墜落死体が発見されたことに端を発します。墜落死体はあるのに、墜落現場がない。およそ半年後、事件は未解決のまま、未亡人の康子によって、事件関係者が再度現場に集められます。再び殺人事件が起こり、お約束の嵐によって、一同は館で孤立します。 本書には人物一覧がないため、掲載しておきます。犯人はこの中にいます。 - 十文字和臣(じゅうもんじかずおみ):建築家 - 十文字康子(じゅうもんじやすこ):その妻、53歳 - 十文字信一郎(じゅうもんじしんいちろう):その長男、36歳 - 十文字正夫(じゅうもんじまさお):その次男、十文字康子の連れ子、34歳 - 十文字三郎(十文字さぶろう):その三男、27歳 - 吉岡俊夫(よしおかとしお):十文字家主治医、32歳 - 野々村淑江(ののむらとしえ):県議会議員、46歳 - 野々村英雄(ののむらひでお):その夫、数年前病気で急逝 - 野々村奈々江(ののむらななえ):その一人娘、春に東京の全寮制高校を卒業、19歳 - 鷲尾賢蔵(わしおけんぞう):十文字和臣存命中は専務取締役、死後は副社長 - 小早川沙樹(こばやかわさき):十文字康子の姪、私立探偵、32または17歳 - 青柳新之助(あおやぎしんのすけ):別荘の常駐管理人 - 栗山智治(くりやまともはる):フリーライター - 相馬隆行(そうまたかゆき):岡山県警捜査一課、刑事、26 - 神山(かみやま):岡山県警捜査一課、警部 本作品は、館、孤島、嵐といった、よくある舞台装置以外に、まだ海面下の基礎工事を終えたばかりの瀬戸大橋も重要な要素になっています。館もののミステリーとして、ミステリーファンであれば、島田荘司の『斜め屋敷の犯罪』や綾辻行人の『十角館の殺人』などと並んで、知っておいて損はない作品の1つでしょう。 しかし、『謎解きはディナーのあとで』シリーズや『放課後はミステリーとともに』シリーズのようなテンポのよい短編集に惹かれて本作品も読んでみようという場合は、本作のテンポの悪さには、かなり辟易させられるかもしれません。ユーモアが少なめで、探偵の小早川沙樹も終盤の謎解きが始まるまでは、特にこれといった切れを見せるわけでもありません。ワトソン役として登場する刑事・相馬隆行の、発情期の犬のような振る舞いも、どことなく滑っています。作品自体が冗長で、長過ぎます。謎解きにさしかかるまでは、退屈で、やや苦行を強いられるかもしれません。 総じて言えば、めっぽう面白い作品というわけではないため、にわか東川ファンくらいであれば、無理に読む必要はないでしょう。ただ、にわかミステリーファンくらいであれば、館もののミステリーの1つとして、読んでおいて損はないかもしれません。 | ||||
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孤島に存在する不思議な形をした館が舞台の連続殺人事件、 仕掛けられた大トリックと概要は悪くないのだが、 昔の事件の推理そっちのけでビールで宴会するような軽いノリで話が 展開されるので、どうにも読んでいて気持ちが締まらない そのギャグも八十年代のコント的というか、ベットに女性が座ってるだけで 興奮するようなベタなもので、読んでいてきつい そういった雰囲気を割り切って読める人には面白い作品かもしれない | ||||
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ユーモアミステリーといえばこの方でしょう。 「もう誘拐なんてしない」で知り、烏賊川市シリーズではまりました。 女探偵と若い刑事のやりとりが絶妙です。 本格ミステリーを期待すると肩透かしを食らうことになりますが、 軽めのミステリーを楽しみたい方には満足いただけるかと思います。 | ||||
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彼の本が本屋大賞を受賞したと大々的に書店で宣伝していたので、古い本から読んでみようとこの本を第一作に選びました。 結果的にはまだまだでしたね。 最初の方でトリックのイメージはすぐに分かりました。 コレ系の建物の出てくる本ではよくあるパターンです。 所々にある伏線も後から無理矢理取り付けた感じで、自然さが足りない。 また、陸の孤島物なのであればもっと沢山殺人が起きて、容疑者が絞られて行くのに犯人がわからないというのが楽しいのですが、あっさりしています。 独特のユーモアな文面もいまいちしっくり来ない。 とりあえずあと何冊か読んでみます。 | ||||
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今時(2011年2月ですが)になってこれを読んでいる 私は、『謎解きはディナーのあとで』に感心して、 過去作品を漁っているタイプです。 これは…ちょっと軽すぎるし、まだまだ会話の切れが、 謎解きはディナー〜のレベルに至っていない時期のもので、 ユーモアというより寒いギャグという方がいいのかも知れない なんて厳しいことを思っちゃいました。 おもしろいミステリで400ページもないような文庫だったら ぺろりと平らげちゃえるはずのものが、ずいぶん長いことかけて 読んだ気がする。 それでも平均点以上だとは思うんですが、最新作がよかったから ですかね、もの足りませんでした。正直に。 | ||||
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05年05月の単行本を文庫化した作品です. 多角形の館に孤島と,『いかにも』な雰囲気を漂よわせながらも, 会話から事件の動機にまで笑いを取り込んだユーモアミステリです. 特に,探偵と助手,それぞれを務める男女のやり取りがおかしく, 協力と対立,関係が反転しながら事件を解決へと導いていく流れは, あたかも館の象徴でもある『螺旋階段』のようで楽しませてくれます. また,ただのドタバタくらいに思っていたできごとにも事件や謎が絡み, それらが収束していくさまは,バカバカしくもなぜか納得してしまいます. ただ,探偵役が真相に気づき,それを開陳していく終盤はやや唐突で, にぎやかなやり取りから一変する『キャラクタ』にも少しの違和感が…. 主要人物が著者の別シリーズ被っているのもちょっと気になるところです. とはいえ,館の『秘密』に気づくことになった発想は目からウロコで, そこからさらに明らかになる『存在意義』には,ただあ然とするばかり. 疑問だった時代や舞台にもしっかり繋いでの結末もおみごとのひと言です. | ||||
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『館島』――何とも人を喰ったタイトルである。明らかに綾辻行人『十角館の殺人』へのオマージュなのだが(本文中に言及あり)、作者は新本格の中でも倉知淳に次いでユーモアミステリを得意とする書き手である。いかにもすっとぼけたプロローグからオープニングの露骨なまでの喜劇調の大立ち回り、そして読者の前に立ち現れるシュールな建物……やがて、お約束通り嵐の夜に惨劇が……! 全体的にスラップスティック調が貫かれているので埋没しやすいのだが、所々に措かれるギャグのセンスはデビュー作より洗練されていると思う。そして最後の大トリックは――いやー思わずアゴをはずす寸前、大笑い。当然ホメ言葉です。ただ、これだったら、もっと強烈で突拍子もない珍現象を演出できたのではないかと思うのは、ないものねだり? いろんな意味で豪腕島田大明神を想起させる怪作。講談社ノベルズで読みたかった気もする。 | ||||
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