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密室の鍵貸します
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密室の鍵貸しますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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本作品は東川篤哉の長編としてのデビュー作のようです。 本作品は、東川作品の中では十分に面白い部類の作品です。東川作品にはそれなりに安定した面白さがあるとは言え、たまにキャラクター偏重のあまり、読んでいてひどい餓鬼っぽさにいらいらさせられることもあります。東川作品を無理やり「イライラ」と「オモシロ」に分けるとすれば、本作品は十分「オモシロ」に分けることができます。 さて、読み始めてしばらくしてから、テレビドラマで観たことがあるなと気が付きました。『私の嫌いな探偵』の第1話「密室の鍵貸します」と第2話「密室の鍵貸します 解決編」として放送されています。登場人物については、小説とはかなり変更されている一方で、謎やトリックの骨子は保たれています。 両方鑑賞してみたいという場合は、トリックを知らない方が興味を持続させやすいため、小説を先に読んだ方がよいでしょう。ドラマの方は、主役を演じた玉木宏や剛力彩芽が嫌いでなければ、俳優たちの演技や脚本がユニークなこともあり、トリックを知っていてもそれなりに楽しめるはずです。 | ||||
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ユーモアミステリは好きなんですが、 登場人物たちの 会話のやり取りが、楽しめず。これはギャグミステリ?のジャンルだったのかな〜 謎はもう 解りやすいので 、あとは動機はなんだろ?て踏ん張って読み続け 刑事2人と同様に 「なんじゃ、こりゃ!」て 。やはりギャグだったのか〜 この動機には 哀しい笑いでした。 流平くんも ホント第二の被害者。 真面目に読んではいけないなぁと 免疫はついたかもなんで シリーズ物らしいので もしかして購入するかもです。 | ||||
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この「密室の鍵貸します」という小説は、分類としては、本格ミステリに属する。解説が、有栖川有栖である時点で、間違いなく、本格ミステリの仲間と認識されていることが分かる。誰がなんと言おうと、それは動かない。 ただ、それほどミステリとして面白いトリックがあるということはない。わざとバラしているのではないかと言えなくもないくらい、堂々として、逆にミスリーディングに違いないと思うほど、分かりやすいオチになっている。自慢ではないが、ミステリのトリックの90%ほどは分かってしまった。だから、個人的にはそんなに満足はできなかった。やっぱり、意外性がある方が面白いと感じる。本格ミステリはそこまで好きではないので、推理できることよりも騙されるほうが快感なのである。(Mか?) この本の特徴とはなにか。ひと事で言うと、ユーモアである。特徴がユーモアって、ユーモアのない本なんてあるの?って思った方々、本格ミステリは実はユーモアと何故か縁遠いのである。 小説としての体を保ってさえいれば、あとはどうでもいいというのが本格ミステリなのだ。ユーモアなんて入れるスペースは基本ないのだ。それが本格ミステリのいいところでもあり、悪いところでもある。だから、読みやすい、とっつき易いという本格ミステリは、実は少なく、貴重でもあるのだ。 「探偵の掟」という東野圭吾の小説は物凄いユーモアがあったが、これは初心者というより、ミステリをよく読んでいる人向けのユーモアでもあった。この小説も若干そういう読み慣れた読者を想定しているが、ネタ自体が王道であるので、より初心者向けと言える。 この小説の何がユーモア足りうるか。それはキャラクターである。探偵役やら警察やらが、全然立派な人間じゃなく、ちょっとマヌケなのである。ちょっと身近に感じる登場人物のドタバタな展開が楽しいユーモアにつながっている。楽しいと純粋に思えるところに、この小説の価値がある。 ミステリのトリックだけが唯一重要なファクターである、救われざる本格ミステリよみとは違う、普通の面白さを求める人達にとっては、こういう本こそ、ミステリなのだ。そういう意味で、取っ付き易いこの小説に価値が有るのだ。 | ||||
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※※※ 真相に触れているレビューです。未読の方はスルー推奨 ※※※ 不遜を覚悟で評価させてもらうと、デビュー作だけあって、ちょっと全体の構成や文章に無駄が多く(人物の視点が変わっただけで、ほぼ同じシーンの繰り返しが多かったり、早く話を進めて欲しいところでどうでもいい会話がダラダラと続いたり)、ページ数は普通なのに読むのに変に時間が掛かった。とは言え、これだけミステリーが世に氾濫している中で、先の展開を読ませないロジカルな本格ミステリーを書けるのはスゴい。 ただ、幾つかの細かい伏線が重大な意味を持っていた事が分かる終盤の謎解きシーンなど、感心させられる部分も多い反面、「え、そんなコトだったの?」とガッカリさせられた伏線(茂呂が飛び降り現場で何かを目撃したシーンなど)があったり、茂呂が刺された時に誰にも助けを求めずに、わざわざ自室に戻って絶命した事や(そもそも自分が刺された地点で計画は破綻しているし、まして自室で死んだら事件が複雑化するだけで戸村流平に迷惑が掛かるだけなのに)、ビデオも時計は誤魔化せても再生時間(のデジタル表示)をどうやって誤魔化したんだろうとか、たまたま事件のあった夜に雷が落ちて停電したとか、あの人物があっさり罪を認めたのは何故なのか(特に証拠や目撃証言は何も無いはず)等々、重要な部分にいくつかの突っ込み所やご都合主義が見られるのが残念。 | ||||
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今更ながら気になっていた作家のデビュー作を読みました。 私は本格ミステリーに詳しくなくトリック自体も物語の一部に過ぎないと思っているのでトリック抜きの評価になります。 読んでいて終始気になったのはそのコミカルさ。 私は日常の謎などの場合はむしろコミカルなほうが好きなのですが、今作のユーモラスさは苦手でした。 容疑者になってしまった主人公の状況は切迫しているにも関わらず主人公を含めた登場人物の言動が軽すぎたり、所謂神の声が頻繁に入ってきたり物語への没入感を妨げていると感じました。 登場人物のコミカルさだけならまだよかったのですが、神の声は入りすぎて邪魔でしかたなかった。 読者に手掛かりをフェアーに提示して謎解きを楽しむという「本格ミステリー」の場合、物語への没入感は関係ないのかもしれませんが個人的にはその部分で致命的でした。 | ||||
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全体的に凡作よりちょっと上程度の内容で、密室物としては大した作品ではないが、 ノリがいいので読むのは難しくない 登場人物は憎めない奴ばかりでユーモラス。ぱっぱと事件が始まってあっさり終わる ミステリとして悪くないネタもあるにはあるが、それを期待して読む作品ではないだろう 気軽に読むにはちょうどいい一冊 | ||||
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残念ながら、第1の事件(流平の元恋人が殺された事件)のあと すぐにトリックは分かってしまいました。 ある程度推理小説を読んでいる人なら難しくない謎解きだと思います。 ただ、文体は好きです。 みなさん言われているように、コミカルで楽しい。 わかりやすいギャグ、ボケ、ツッコミ。 難しく考えずにテンポよく読めます。 他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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ユーモアミステリーという新しいジャンル。 ミステリーというジャンルは、どちらかと言えば人間の暗い部分を扱っていることが多く、個人的にはユーモアが感じられる要素が少ないジャンルだと思っていました。 しかし本書はところどころにユーモアをおりまぜながら、殺人事件をPOPに描いている印象でした。 ユーモアが展開を邪魔せず、適度なスピード感を楽しみながら最後まで読むことができます。 登場人物の心情の描き方も、他の作家とは違い新しさを感じます。 最後まで読ませるだけの魅力はありましたが、ミステリーには不可欠な「事件をおこす、人の動機・心情」「トリック」など、納得できるものではありませんでした。 ミステリーの核となるそれらの部分は、最後にきて台無しにしてしまっているイメージです。 ユーモアをおりまぜるのはいいけれど、はずせない部分はミステリーなのだから真剣に描いていくれないと共感は得られませんでした。 読者もミステリー世界の登場人物と同じ人間なのですから。 | ||||
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お手軽なミステリーとして楽しめます。リーダビリティも高いしそこそこ満足できます。しかしこのトリックはどうなんでしょう? 労力の割には穴だらけというか・・・。かなり綱渡りですね。 | ||||
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