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りかさん
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りかさんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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ようこちゃんは友達みんなが持っているリカちゃん人形がほしかったのに、おばあちゃんがプレゼントしてくれたのは市松人形の「りかさん」でもこのお人形、ふしぎな力を持っていて・・・ようこはその筋を持った子。人形たちの叫びや声がりかさんを通して見ることができる。そして自然のもの、代々伝わってきた大切なことたちを感じて・・・梨木香歩の「からくりからくさ」を読んだ後にこの本を手にしたのだが、どちらが先がいいのだろう・・・どちらも一緒に読んでください。 | ||||
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『西の魔女が死んだ』で梨木さんの感性に共感&感動して、手に取った2冊目の『りかさん』。 ぐいぐい引き込まれて一気読みしてしまいました! 人形と人間が心を通わせるというメルヘンチックな設定と随所に盛り込まれた梨木さんの人生哲学が 上手く織り合って、とてもさわやかな読後感を味わわせてもらいました。 様々な人形達の物語が、りかさん・ようこ・おばあちゃんの3人の手によって柔らかく解きほぐされていく・・・ ビスクドールの語る悲しいお話・・・ りかさんに「あなたは言いたいんでしょ」と促されてビスクドールが、ためらいながら囁いた言葉。 思わず知らず、涙がブワァ~っと溢れてしまいました。 アメリカから親善大使として贈られて来た人形アビゲイルを愛慕していた女の子・・・ 教師の命令で人形を刺さなければならなかった彼女は、人形と一緒に自分の柔らかな心も刺し殺してしまった・・・ 戦争とは、様々な形で人々に酷いことを強いるものなのですね。 人形の役目について、ようこに語ったおばあちゃんの言葉・・・人形遊びをしないで大きくなった女の子は、 疳が強すぎて自分でも大変。積み重ねて来た、強すぎる思いが、その女の人を蝕んで行く。・・・ 人形と女の子って切っても切れない関係なのかも知れませんね。 そして、文庫本のために書き下ろされた「ミケルの庭」 成人した、ようこと仲間達の物語。 40ページちょっとの短編ながら、梨木さんの研ぎ澄まされた感性が光る秀作です。 スゥ~っとさわやかな気分になれる1冊ですよ。 | ||||
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「西の魔女が死んだ」で梨木さんの作品を初めて読んで、面白かったので他の作品も読んでみようと思い、皆さんの評価も高くレビュー数も多かったこの作品を選びました。最初は人形たちが話し出すなんて怖い話なのかな、ちょっと苦手かもと思いました。出てくる人形たちは「気のいい」人形たちが多く、私が小さい頃持っていた人形達もこんな風に話していたのかなぁとちょっと笑ってしまう所もありました。所々難しいと感じる所(人形達は古い言葉を使ったりするので)もありましたが、家族の繋がりや人形に対する思いや人形達の主人に対する思い等はとてもよく伝わり、心の暖まるお話だと思いました。 | ||||
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はじめてこの本を手にしたのは児童書コーナー(札幌市西区く・・書房)でした。なんとなく魅力を感じて購入しましたが、大正解。上品で上質なファンタジーですね。子供のころの自然や暗闇に対する畏敬の念を思い出しました。このあと「からくりからくさ」を読んで、さらに感激しました。大切に読み返したい一冊です。 | ||||
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『西の魔女が死んだ』も『裏庭』もいいけれど、わたしは、この作品がイチオシです。わたしはお人形が大好きで人形遊びも大好きでした。だから、ちまたで騒がれる"人形の怪談"ネタを聞くたび、首をかしげていました。すっかり、こわ~いイメージにされてしまった人形たちをみるにつけ、どうしてこうなっちゃったんだろう?と思っていました。この本を読んで、そうだよね、人形はやっぱり悪くないんだ!と思いました。母と娘、母と父、祖母と娘…この作者の描く世界はとっても"女系社会"ですが、その辺も斬新でした。女性にとっては避けて通れない、母との確執というものを作者はいつも実に丹念に繊細に真摯に描いてきました。その丹念さが、いつも少し重たかったのですが、この作品ではその重さは無く、こなれています。世界の見方が変わる…そんな上質のファンタジーです。 | ||||
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「りかさん」は単行本で読んだので、文庫版は、買わなくて良いかと思っていました(大好きな本は単行本も文庫も持っていたいけど、そんなことばかりしていては、ちいさな家が本であふれかえってしまいますから)。だけど、まだ見ぬ(読まぬ?)りかさんのお話がある!となれば、話は別です。また、彼女に会える。その喜びに胸をときめかせながら、私は文庫版を開きます。まるで、幼い恋のように、どきどきしながら彼女たちの物語を読む。これほど幸せなことはありません。どうぞ、貴方も、お手にとってみて下さいませ。 | ||||
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同じシリーズ(?)物ですが「りかさん」派です主人公ようこさんとりかさんの子どもの頃の番外編お雛さんを通して、人形の内面や桜の老木など感情を持たないとされるものの想いがやさしく描かれて好きです人の心だけでなく、日々傍にあるものに対しても慈しむ心を忘れないようにしたいと想わされます | ||||
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「りかさん」という、真っ黒の髪の市松人形。元の持ち主のおばあちゃんと、今の持ち主のようこには、彼女が語る声が聞こえ、おしゃべりできる人形。「りかさん」のキャラが、そして、主人公のようこのキャラが魅力的でした。このふたりにおばあちゃんを加えたトリオが、お雛さまの人形たちがしゃべる話の背景を探りながらしていく、日常の秘密めいた冒険に、ちょっとしたスリルを覚えながら読んでいきました。作品の、特に文章の味わいは、なかなかユーモラス。ふっくりとした味わいがありました。後半、「アビゲイルの巻」で描写された戦時中の出来事、その事件と関わった人間と人形の秘められた悲痛な出来事、それが癒され、再生される様子は、読んでいて涙が出てきました。また、おばあちゃんの麻子さんの家の雛壇の人形たちが、それぞれに個性が違っていて、お互い同士が敵対しあっているのではなく、様々な草花が咲いている春の野原のような印象を持って描かれているところ。梨木さんの後年の作品、『家守綺譚』や『村田エフェンディ滞土録』に繋がる世界が、ここで萌芽としてすでにあったのだなあと感じました。本書収録の短編「ミケルの庭」。『りかさん』と同じく、いや、もっと密接に、梨木さんの『からくりからくさ』と繋がっているんですね。ミケルという名前の赤ん坊の、なかなか世の中に馴染むことができない不安感や、彼女のものの捉え方の不思議なセンスが、妙に心に残った作品。読後、「恩田陸さんの『光の帝国 常野物語』に通じる話の味わいがあるような…」と、そんなことも思いました。 | ||||
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おばあちゃんに「リカちゃん人形をほしい」とねだった結果やってきたのが市松人形りかさん……なんて面白い設定なの。くすくす笑える面白さを期待して読み始めたところ、あっという間に終盤。ついには滂沱たる涙を流しっぱなしに黙々と読みふけってしまった作品です。人形はヒトの心をぼんやり蓄えるもの。だから例えば、たくさん愛された輝くような青い目の人形は、その愛で胸をいっぱいに満たし、その幸福を伝えるためにやってきました。だけれど時代の流れが邪魔をして………。「りかさん」は、主人公ようこと人形のりかさんの紐解いていく、優しい筆致でつづられた人形たちの物語で構成されており、その中で割合、残酷なように思われる青い目の彼女の物語に特に心惹かれました。あからさまなその悲劇も、やはり優しく描かれています。そしてその優しさが、静かに涙を誘うのです。 | ||||
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私、この本にあまり期待しないで購入したんですよ、それが、いけんかったねぇ、二日で完・・・。・・・おもしろい。人形、しかも、市松人形ですよ!!! 面白いだけじゃなくて、「アビゲイルの巻」では泣いてしまいました。(あ~あ、また梨木さんに泣かされた~~(笑))西の~」のおばあちゃんも素敵だったけど、こっちの、”麻子さん”もとっても素敵ッス!!! あ~、私、おばあちゃんフェチかも(なんとなく凹む?いいんです!!!(カビラジエイ風)) | ||||
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現代の児童文学は梨木香歩、彼女を差し置いては語れないでしょう。小学生くらいの年代に魅力的に感じられる点は多分、『ようこと「りかさん」の掛け合い』にあるんだと思うし、それはそれで十分楽しめる。だけどこの本は寧ろ大人にとって面白い本じゃないかな。人間、哀しさ、時代、それらは人形を通してようこと、読み手に伝わってくる。そしてりかさんは、自分たち人形を「結局は木偶」と解っている。色々な事を考えさせられる本です。梨木香歩は凄い。 | ||||
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梨木香歩さんの著作「からくり からくさ」と是非セットで読みたい作品です。どちらの作品も単体としてももちろんおもしろいのですが、両方読むということは、お互いの作品を理解する上でとても重要な役目を果たしているように思います。 不思議な人形「りかさん」。このりかさんを通して、おばあちゃんのりんとした姿、そして主人公・ようこのやさしい心がよく伝わってきて、あたたかい気持ちになれる本だと思います。 また同時収録の「ニケルの庭」を読むと、りかさんによって引き出されたようこのよさがより一層感じ取ることができます。 | ||||
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梨木香歩さんは、おばあちゃんと孫娘ものを書かせたら天下一品というか、本当にすごいです。「西の魔女が死んだ」もすばらしかったですが、この物語にはまた、違う形の感動がありました。私は亡くなった祖母と折り合いが悪かったのですが、「死」の時点から経過していく時間は故人の思い出を浄化する働きがあるのかもしれません。梨木さんの物語を読むとそんなやさしい気持ちの自分がいることに気付かされます。止まるこのとない時間と、受け継がれていく想い。そんなテーマがさりげなく編み込まれ、つづられた物語です。「からくりからくさ」との関連はありますがこの本だけでも、十分だと思います。ためしにこの物語を読んでみてください。 | ||||
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ハードカバー版では児童書の棚に置かれることが多かった本書ですが、本当のおもしろさは大人にこそわかるのでは?と思っていました。文庫版では書き下ろしの短編が収録されており、「からくり からくさ」といっしょに読みたい本です。人形だけではなくて、家具やアクセサリーなんかにも、同じように人間の思いや悲しみが影響を与えるのかもしれないな、と思わされます。 | ||||
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ハードをもし持っていても、ぜひ、文庫を買ってください。書き下ろしだけでも読む価値あります!私は買いましたが、全然後悔していません。書き下ろし短編の「ミケルの庭」は、からくりからくさを読んだ方ならご存知マーガレットの子供が出てくるんですよ!からくりからくさファンにはたまらない、懐かしい感じすらする短編でした。もちろん、本編のりかさんも良いですよ!ぜひ、同著の「からくりからくさ」も一緒にどうぞ。 | ||||
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「からくりからくさ」の主人公の子供のころのお話。わたしは「からくりからくさ」を先に読んでいたので、りかさんとようこの関係が構築されていくさまや、その後ようこがどのような女性に成長していくかというようなことなどはいささか説明的に聞こえてしまう部分もありましたが。ようこが人形の声を聞くことで、人形自身や人形を取り巻いてきたたくさんの人々のさまざまの人生を通して、感情や感性を育てていく過程の物語であり、これから大人になる少女にも、すでに少女時代が過ぎ去ってしまった女性にもきっと共感を覚えることでしょう。・・・男性には、あまり面白いとは思えないかもしれないな…と思ったことも事実。私にとっては星4つでしたが、そういう意味ではちょっと減点されるかもしれ!ません・・・ | ||||
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「からくりからくさ」を読んでから、梨木香歩の大ファンになった!その中でも出てくるりかさんの物語。ちょくちょく地元付近で(単行本の方を)探してたけど、結局、文庫でちゃったね。でも書き下ろしも入ってて嬉しい!さて、内容は市松人形のりかさん。小さな子がいつも市松人形を持ち歩いてるのってちょっと怖いと思うかもしれない。だけどりかさんはそんな事ない。不思議な人形りかさんは意外と少女のような、素朴な一面もある。本当にこのキャラクターたちが好きになったので、色んなエピソードがまた生まれるのを期待して、星4つ! | ||||
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おばあちゃんに「リカちゃん人形がほしい」と言ったら送られてきたのは市松人形の「りかさん」だった・・・。おばあちゃん子で、お人形も大好きだった小さい頃の自分と重ねて、読みました。子供の頃に遊んだ人形にも、りかさんのように心があったら、どう思っていただろうと空想してみたり。不思議なおはなしなので小学生高学年の女の子から楽しめます。「からくりからくさ」と連動していて、主人公が大きくなるとこちらに。 | ||||
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「からくりからくさ」の主人公が、おばあさんから日本人形のりかさんを貰った、小学生のときのお話です。古い人形たちが抱えている、持ち主の心の屈託を解きほぐすというファンタジー。「からくりからくさ」への伏線も引かれています。子供のころ「りかさん」を読んでわからなかったことが大人になって「からくりからくさ」で解き明かされ、大感動というような読者も出てくることでしょう。この作者、「裏庭」のごてごてと象徴を盛り込んだ作風がほどよくこなれて、読んで楽しい物になってきましたね。 | ||||
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