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りかさん
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りかさんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 1~20 1/4ページ
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「りかさん」は主人公ようこがおばあちゃんからもらって、どこにでも連れて歩いている市松人形。 このりかさん、実は話せるしいろんなことを知ってます 雛人形たちのトラブルを解決したり、アメリカ生まれの使節人形の心を楽にしてあげたりします 児童書として書かれたように見られる節もありますが、今の子供の生活体験では読みこなしが難しい だろうと思います 大人の女性にお薦めする理由です | ||||
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独特な世界観で表現された梨木らしい大好きな1冊。子供向けとも、大人向けとも。懐かしさや風習 家族の思いをじーんと感じさせる。ひな祭りには雛壇大合唱が聴こえそうな、、見えるものだけが総てではないと教えてくれた。 | ||||
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ひな祭りって、どうしてこんなに特別な気持ちにさせられるのか、本作を読んで納得した。お人形と時間を過ごした人びとの思いや姿が一緒に佇んでいるから。お人形には時間が流れているのだった。人物のつながりが自分には少しわかりにくい箇所もあったけれど、りかさん、ようこ、麻子おばあちゃんの関係にとても魅せられた。 日米親善使節団から贈られたお人形たちの存在は知らなかった。その背景を紹介する件には、作者の海外在住経験が投影され、その主題、異文化間コミュニケーションのあり方が提示されていたように思う。アビゲイルの最期は本当に哀しくて、ようこと同じように目を背けたかった。りかさんの人をホッとさせる存在感は、きっとようこの性格に影響を与えたのだろう。続編の『からくりからくさ』から感じた。 短編『ミケルの庭』は親にとっての悪夢が描写されている。あまりにも臨場感に溢れ、ただただミケルのちいさな命のために祈り続けた。 | ||||
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再読したくなり購入。丁度、お雛月の3月に読みました。再読してまた、純粋な気持ちが蘇るとゆうか心が洗われるようでした。一緒に収録されているミケルの庭は1度目も泣きましたがまた泣きました。因みにりかさんの続きはからくりかさくさとゆう作品なので続いて読みました。 | ||||
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前半はすごくよかったんだけれど、後半になってちょっと道徳的になりすぎたかな。惜しい作品でした。 | ||||
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2019年107冊目/11月5冊目/『りかさん』(新潮文庫)/梨木 香歩/P.262/2003年/★3.3 #読了 #読了2019 「りかさん」人形と女の子の物語。和製トイストーリーのような話で、女の子と日本人形の「りかさん」が会話しながら、様々な人形たちの物語が展開される。中でもアビゲイルの話は陰鬱で、これをトイストーリーで再現したら子供はトラウマになるんじゃないか、と思ってしまった。児童文学って奥が深くて、簡単な文章だけれど、書こうと思っても中々書けないと思う。梨木香歩の作風は、ちょっと背伸びした表現や心情表現の温度感が絶妙だ。読後感は確かに、ハッカ飴を食べた後の清涼感に似ている。うちの子にも人形をいつあげようかな? | ||||
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人形自体はちょっと苦手。特に市松さんはw が、何かを引き受けて昇華してくれる、ってのは良いね 「解説」読んでふと思った。これは「児童文学」なんだ? フツーに「文芸」と思って読んでいたから、「児童」文学である。という前提で読む人もいるんだなあ。と、思った | ||||
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「りかさん」という人形と「ようこ」という女の子の物語です。 図書館で児童書のコーナーに梨木さんのこの本をみかけて手に取りました。 ようこのおばあちゃんがようこに伝えたお人形との付き合い方など、とても興味深かかったです。たくさんのお人形が経験してきたこと、持ち主のことなどが絡むストーリーはドキドキすることばかりで、一気に読みました。しばしのあいだ、お人形に囲まれながら、ようこと一緒に冒険をした気分です。 もともと人形、ぬいぐるみが好きで、大人になってからは小さなビスクドールやいちまさんを購入して何体(何人?)か家においてあります。家にきてすぐは世話をしますが、忙しさからほとんど手に取ることがありませんでした。 今日は少し時間を作って話しかけようと思います。 | ||||
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リカちゃん人形がほしかったのに、善意とはいえ市松人形を貰い受けるハメになるところユーモアにやられました | ||||
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良品 ということで購入しましたが、一部のページが何かで濡らしてしまったらしくしわしわで縮んでいました。ポリ袋に密閉されていたので一見普通の状態のように見えましたが、開封してみるとその部分が膨らんでしまっていました。それでも「良品」なのだという事なのかもしれませんが、私的には「良品」ではなかったなと感じました。 | ||||
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驚くべき作者である。児童書の範疇を超えていると思われる。 市松人形の「りかさん」と幼い少女がめぐる、歴史をさかのぼることさえある謎解きの人生ドラマ。 飽きることなく一気に一晩で読み終えた。 途中で積読にすることなど、到底できない面白さに「雨降りの秋の夜長」のたった一晩ではあるが進呈して損はなかった。 巻末、短編ではあるが「ミケルの庭」もグイグイ読ませる作者の憎いほどの語り口に感服してしまった。 繰り返すが、児童書の括りでは収めきれない秀作であった。 梨木香歩、もっと作品を読みたくなる。 | ||||
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丁寧な時間を過ごせたような気持ちになれる本。 古い人形たちが抱く、かつての持ち主たちの人生や、想い、歴史。それらにまっすぐに向き合う幼い少女が、強い共感力を身につけ、思いやりの心を育てていく様子に心がほっこりとなった。 少女がおばあちゃんと一緒に、古い桜の木で染物をするシーンが好きだ。色の変化を飽かずに眺め、それを喜ぶ心を、私も持ちたいと願う。 | ||||
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ひな祭りの時にリカちゃん人形が欲しいと頼んだら、おばあちゃん から届いたのは黒髪の市松人形の「りかさん」。この本には『りか さん』と『ミケルの庭』という二つのお話が収録されていますが、 前半のお話の「りかさん」はこの市松人形とようこという小学生を 中心にお話が進展していきます。 人形が登場することも、小学生が主人公であることも、この本で使 われている大きくて読みやすいフォントも、一見すると典型的な 児童書だと思われます。 ところが、読んでみると、書かれているメッセージは深いし、人形 たちが使う言葉も難しいし、人形たちが語る現代とは異なる時代設定 も良く調べられている。大人が読んでも十分に読み応えがあり、著者 のプロ作家としての力量を感じさせる本です。 日常を送っていると、何か違和感があったり、しっくりこなかったり、 落ち着かなかったりすることがしばしばありませんか? この本を読むと、ひょっとしてその背景には、この本の中に登場する 汐汲人形が頑なに守り続けていたものがあったり、背守の紋がなかっ たりするようなことが起こっているのかもしれませんね。私たちが気 づかないだけで。その点で、ファンタジー小説だけれど、リアリティー も十分に感じることができる内容です。 もう一編の『ミケルの庭』は『からくりからくさ』の続編ということ です。『からくりからくさ』を読んでからの方がより分かりやすいと 思いますが、それなしでも十分に楽しめました。 | ||||
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おばあちゃん(麻子さん)が孫のようこに話す事やその生き様、 物の感じ方、他の人に対する態度が、深みがあってとても素敵だと思いました。 こんな大人が一人でも子供の近くに居たならば その子供はきっと将来ステキな大人になるでしょう。 ただ、どうしても 自分の中の゜人形=恐い゜と言う印象が捨て切れず、 しゃべる人形がホラーではじめの方は慣れるまで背中がゾクゾクしてしまいました。 それに続く『ミケルの庭』もなんか少し暗くって話しの雰囲気が恐かった。 明るくてほのぼのした話が好きなので、そういう点で☆3つ。 物語としては胸にグット来るものがあって非常に良かったのですが・・・ | ||||
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いい意味で深いのです。 言葉が美しいから、きっと小学生で高学年のお子さんなら読めるでしょう。 でも、親にも読んで欲しいです。 そして、お子さんとは違う、 いろいろなぐちゃぐちゃの中で今を生きている大人として、 感じるものがあると思います。 きっと、お子さんも、大きくなるにつれ りかさんの存在が変わっていくのではないでしょうか? 美しさの中にある、憤りや悲しさ儚さ そういう物を書かせたら、天下一品な作者さんですね。 怖いくらい。 | ||||
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「からくりからくさ」に出てきた不思議な市松人形のりかさんが、容子に出会った頃のエピソードです。「からくりからくさ」を読んだ後だったので、りかさんと容子の関係がどうやって築かれていったのかを垣間見ることができて、おもしろかったです。また、一緒に収録されている書き下ろし「ミケルの庭」は「からくりからくさ」の後のお話ですから、ぜひ2冊セットで読むことをオススメします。 小学生のようこが雛祭りにおばあちゃんからもらったのは、欲しかったリカちゃん人形…ではなく市松人形りかさんでした。最初はがっかりしたようこでしたが、まるで妹のようにご飯や着替えの世話をするうちに心がつながり、りかさんと話ができるようになりました。また、りかさんは、ようこが困ったことに遭遇すると、さりげなくアドバイスをして助けてくれます。それも、ドラえもんのように道具を出して助けてくれるのではなく、人形としての立場から見て、感じてきた人間の姿を伝えることで、ようこに人の生き方について教えていくのです。そういう意味ではお姉さんかおばあちゃんのような存在でもあります。市松人形って、髪が伸びるとか、涙を流すとか、気味が悪いイメージしかなかったけど、りかさんならそばにいて欲しいと思いました。 | ||||
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2010年度に「家守綺譚」の後に読みました。 「家守綺譚」では庭にやってくるいろんなもののファンタジー(綺譚)になっていて、そんなものを観させてもらえたことで放ったらかしの庭を手入れするきっかけになりました。 手入れするってことは観察することにほかならないのですが、水源もないのに今年はカエルの鳴き声が聞こえたり、数年前からメジロが来ていたり(野良猫が出入りしているのにもかかわらず)、蜘蛛の多い年、少ない年があったり。 植物のほうもさるすべりこそありませんが、日陰に植えてもいない百合が増えていたりいつのまにか柑橘系の木が生えてて夏になるとアゲハ蝶が飛ぶとか、よろず「庭」について学ばせてもらった記憶があります。 本著「りかさん」では、初音ミクさん的なもの(レア様ご一行さまとか、霊夢とかチルノとか「東方」的なものとか)が好きな人たちにも「ミクさん」をよりよく味わえる背景を作ってくれています。わたくし自身は本著「りかさん」から初音ミクさん的なものの魅力を学ばせてもらいました。 フィギュアの「りかさん」を主人公に婆/母/娘の3世代がまちがいとか気遣いとか感謝とか恩恵とかの「感情教育」を繰り広げています。 そして文庫版の表紙のそっぽをむいた「りかさん」を見ればわかることですが、宮部みゆきさんの「あんじゅう」がお好きなかたなら落涙まちがいない「せつなさ」満載です。 その次にはぜひニコ動のMMD界隈を散歩することをおすすめします。 あそこの人たちは怖くないし、裏切らないよ! | ||||
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主人公の「ようこ」と、彼女に語りかける市松人形の「りかさん」が、 人形にまつわる不思議な事件を解決していく物語。 人形というと、何だか怖いイメージが付きまとうけれど、 作中ではいきいき描かれている。 手まり歌を歌い、ハスキーな声で話し、 やいやい言い争うし、元気に駆け回りもする。 やがてめいめいが、かつてのみずからの境遇を語り出す。 顔がほころぶ微笑ましい話から、本を閉じたくなるような悲しい話まで。 二人は、そんな記憶たちと向き合い、解きほぐし、静かに昇華させていく…。 ところで、雛人形の起源は、中国の「流し雛」にあるという。 人型の紙にその年の災厄をこめ、本人の代わりに川へ流す。 それは次第に形を変え、今度は我が子への思いやりがこめられるようになった。 しかし、過剰な想いは、時として相手の心をかたくさせてしまう。 『人形の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとんとん整理してあげることにある』 だから、ようこのおばあちゃんが言う様に、溢れた分は人形が受け取る。 人形が抱えているものは、持ち主と過ごした時間の降り積もり。 かれらはひとのこころを、鏡のように映し出す。 … アンティークなものやら、古くさい町並みやらが好きだったりします。 なんでだろうと考えたら、そこに生活のにおいを感じるからかなぁ、と。 「このおもちゃで誰かが遊んでたんだろうなぁ」 「この家で新しいいのちが生まれたんだろうなぁ」 「このイスに座り、誰かが本を読んでたんだろうなぁ」 そんなことを想像させてくれる、生活していくうちに自然と染み付いてしまったにおいが、好きなんだと思います。 人形遊びをしたことが無いので、そのことを思い出しながら、『りかさん』を読みました。 人生には、嬉しいシーンも、悲しいシーンもある。 その全部を引き受けていくこと。それは多分、一人では重過ぎる。 だから、それを承認してくれる他者と、日々生きることをかさねてゆく。 互いの溢れた想いを受け取り、その中にじぶんを浸す。 そして、相手に自らを、自らに相手を染み込ませてゆく…。 その相手は、人間でも、家でも、本でも、人形でもあり得るかもしれない。 言葉を交わすかもしれないし、もしかしたら交わさないかもしれない。 それでも、一方通行にならないように、気持ちを交わらせようとすることには、意味があるのではないか。 想いを刻み付け合うよりも、互いの想いが自然と浸透し、こころに残っていく…そんなコミュニケーションがしたい。 ひとと人形が、気持ちをあずけつつ、交感していくように。 アンティークなものに、生活のにおいが染み付いてしまったように。 ようこと人形たちとの交流を想像して、そんなことを思いました。 物語のみならず、梨木さんの日本語が豊かであるという点でも、この本は読む価値があるでしょう。 きれいで、儚くて、こころの奥にある見えない気持ちを、掬ってくれる感じがします。 ちなみに他の著作・『からくりからくさ』は、成長したようこと、りかさんをめぐる物語。 実は先にこっちを買っちゃったので、もう一度読み直さなくちゃ(笑) これからも梨木ワールドを開拓してみたいです◎ (2011/12/3 読了) | ||||
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「からくりからくさ」に登場する市松人形のりかさんが ようこの元にやってきて暮らしはじめました。 人形同士の感情のもつれあい 人形がひとの感情をひきうけてくれること そしてその逆に ひとが人形の感情をうけとめてしまうこと 読み終わって感情がほとばしり 何かを抱きしめたくなりました。 私にもひとり 人形がほしくなる物語でした。 | ||||
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雰囲気のある作品で、一気に読めます。西の魔女が・・・はピンと来なかったのですが、これはわかる気がしました。最後に焦点が、りかさんから離れていくような気がしましたが、、、。併録の「ミケルの庭」が、価値あるエピローグとなっており、お得な文庫本です。イメージは「ミケルの庭」に寄せたものです。あしからず。 | ||||
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