■スポンサードリンク


逃避行



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
逃避行
逃避行 (光文社文庫)

逃避行の評価: 4.08/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
<<12
No.5:
(5pt)

愛犬を我が子のように思っている方は是非読んでください

愛犬を我が子のように愛している人にはお勧めの本です。私自身、うちの犬がもしポポと同じ事をしてしまったら、主人公と同じように犬を連れて逃避行すると思います。ただ、読んでいて思ってしまったのは、何もするにも現在は自分の車と、車を運転することが出来なければ、いざという時大変だと思いました。この主人公も車を運転できたなら、物語の中でそれほど苦労しなかったのでは??ストーリーは、信頼関係があると思っていた肉親たちの見せ掛けだけの優しさ、また逆に全くの他人の思いやりや優しさに、現代社会の本当の姿が描かれていると思います。主人公の主婦と飼い犬ポポの愛は、胸が痛くなるほど切ないです。家族を捨て犬とともに山中で余生を送る決意をした孤独な主婦と、彼女を愛してやまないポポの信頼関係は強く、互いに互いを必要とし、何人なりとも入り込む余地がないのです。二人の関係を見ていると、犬の躾とは?という事も考えさせられます。狼の親子関係に習って、人間が犬のリーダーにならなければいけないと言われますが、種が異なる人間が明らかに力では自分達に劣るという事を犬達は理解しているような気がします。それなのに、私達が犬のリーダーになれる訳がありません。それでも、犬が私達に従うのは、私達を愛しているからだと思うのです。この本を読んで、そう感じました。人は、命をかけてでも守りたい対象に出逢うと、どんな困難にも立ち向う事が出来るのだと思いました。同時にそれは、人間として強く生きていくという事でもあると思うのです。私自身にも、命をかけて守っていく覚悟を決めた犬達がいます。自分の思いと主人公の思いが重なって、読んでいて胸が熱くなりました。
逃避行Amazon書評・レビュー:逃避行より
4334924158
No.4:
(1pt)

主婦の野生化

篠田さんは、女性の野生化が好きなのかテーマなのか・・・・・愛犬を守るため、家族を捨て、困難にあいながらも逞しく野生化し安住の地を見つける「コンタクト・ゾーン」でも描かれていた人間の持つ野生を主人公を専業主婦にしたことで鈍くさい失敗を繰り返すパターンにした感じがした家族との信頼関係が崩れていたのなら、愛犬の事件前に旦那と離婚するか、別居してもよかったんじゃないかと家族を理由に家を飛び出す主婦に、私は他力本願が困難に遭うのは当たり前と、とてもごり押しの小説に感じた
逃避行Amazon書評・レビュー:逃避行より
4334924158
No.3:
(2pt)

妙子とポポを暗い方向に進ませた作者に渇

愛犬のゴールデン、ポポが隣の子供に悪戯されて反対に彼ををかみ殺した。家族、近所はポポを処分する様に迫る、そしてマスコミの攻撃、妙子はポポと一緒に夫のへそくりを手に自宅を後にする、トラックを乗り継ぎ、甲府、松本、そして神戸へ…テンポは良いが、悲しいだけのお話、妙子とポポを暗い方向に進ませた作者に渇
逃避行Amazon書評・レビュー:逃避行より
4334924158
No.2:
(4pt)

"更年期""空の巣症候群""家族"・・・・

どこにでもいそうな更年期を迎えた中年女性の孤独なストーリーです。飼い犬の起こしたある事件をきっかけに専業主婦が、平穏な生活を捨て「逃避行」に走ります。夫婦のあり方、家族のあり方、他人とのかかわりを改めて考えさせられます。何よりも大切にしてきた家族の絆とは?彼女が選んだ"自分を裏切らない存在"との運命は?いささか急展開の感はありますが、篠田節子の中年女性の心理描写が効いています。
逃避行Amazon書評・レビュー:逃避行より
4334924158
No.1:
(4pt)

「関わること」について考えさせられる小説です。

篠田節子さんの小説には、いつも見落としている、もしくは見ようとしない人間同士の「関わり」について、もう一度考えるよう刺激を与えられます。この「逃避行」では、信頼関係によって成り立っているように見えて、実はとてももろい家族との関わり、飼っている犬との関わり、また、家族より大きな存在としての他人との関わりについて考えさせられました。ただ、今回の小説は、内容が私を取り巻く現実からは少し飛躍していること、また、筋のもって行き方が少し性急過ぎるかなと思える点もありました。
逃避行Amazon書評・レビュー:逃避行より
4334924158

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!